見出し画像

15年間愛した電子辞書が故障した!

今は電子辞書の生産・販売を終了したSII(セイコーインスツルメンツ)製の技術英語特化モデルSR-E9000が約15年間頑張ってくれましたが、ついに故障しました。頑張ってくれた電子辞書を思いながら懐かしむ記事です。

ついに故障した愛機「SII製 SR-E9000」

仕事で「平仄を合わせること」とのコメントを頂きましたが、ひら…ほのめかす?とりあえずググってみると「平仄(ひょうそく)」と読み、意味は「つじつま、順序」とのこと。「つじつま合わせろよ!」ってコメントだったようです。

ん、とりあえずエビデンス。再確認ってことで広辞苑さま!いつもどおり、我が愛用のSII(セイコーインスツルメンツ社)製のSR-E9000で広辞苑 第五版(現在最新は第七版)を広げ、さぁ検索です!

画像1

hyo(ひょ)、u(う)s・・・s・・・ssss・・・・あれ、キーボードのSキーが反応しない!こりゃ、電池切れ近いかな。電池残量が少なくなるとおかしな動きする機器はあります。その前に電池を変えてくださいってメッセージが出るよな…おかしい。

それとも清掃かな。軽くエアーブローして、バッテリーも外し、リセットボタンも押して…できることは一通りやってみましたが、やっぱりキーボードのSキーは反応しません。他のキーも確認してみると、A、S、D、Fキーが反応しません。他のキーは全く問題なし。左手の定位置4キーのみ…。

おいおい、ついに故障してしまったか。購入から約15年間、全く問題なく動作し続け、色々なところにも一緒に行ったし、色々な調べ物に答えてくれました。あぁ…ついに寿命かな…


SIIは2015年に電子辞書事業から撤退

とは言え、かなり気に入っている機種なので「はい、次の機種を買いましょう!」とならず、買い替え検討より直すことを考えました。

このモデルは希少な「180万語対訳大辞典」というデータベースを実装していて、マニアックな学術系専門用語の英日対訳をサクッと調べられます。学生時代は論文書くのに活用しましたし、社会人になってからは論文や技術書読むのにお世話になりました。

「広辞苑が入っていればOK」とはならず、買い替えを足踏みしているのです。でもね、もう買い替えしか無いんだよ。メーカーは既に販売終了しているどころか、電子辞書事業から撤退済みなんです。

セイコーインスツル株式会社(略称:SII、社長:村上 斉、本社:千葉県千葉市)は、2015年3月末をもちまして、電子辞書ビジネスから撤退することといたしましたのでお知らせいたします。
※2014/10/7 同社ニュースリリースより

画像2

SIIのロゴがどことなく寂しく感じます。直すこともできないか…。


今でも買える、中古で5千円前後

中古なら5,000円前後で美品が購入できますが、今どきの辞書と比べると辞書データも世代遅れではあります。調べてみると私と同じ様に「180万語対訳大辞典」が使いたい!との理由から中古を購入されている方もいました。

ただ、最近noteに記事を書くようになってからは「広辞苑 第七版」が欲しいという気持ちも強く、メーカーがサポートできない商品を今から買うのかという思いもあり、悩ましい感じ。

ただ「キーボードの一部が使えない」それだけなんですけどね。中の辞書データベースが資産なのでハードウェアの故障でそれらが使えなくなる電子辞書の弱みを体感しました。と言っても紙の辞書は持ち歩けないよ。

画像3


そうか、寿命か…

15年間、大学学部生の頃に卒論を書くために買った電子辞書。その後、大学院時代は論文読むのも書くのも手放せないアイテムでした。社会人になってからは職場で共に頑張ってくれました。

最近は人の文章を校正する機会も多く、この電子辞書のありがたみを体感していたところでした。ちょっと起動が遅く、検索したい時にパッと使えないもどかしさもある個性強めの機種。長い間、本当にありがとう。

---

15年前はまだガラケー中心。辞書サイトもありましたが不便でした。今はスマホで辞書サイト見つけたり、適当なウェブサイトでも「〇〇は、XXって意味だよ。△△って使ったりするよね。」とサクッと情報が得られます。

ただ、やっぱりエビデンス重視の身として辞書が欲しい。iPhoneに入っている大辞泉、大辞林の電子版以外に、広辞苑も揃えておきたい。見比べたい。重要なアイテムです。

仕方ない、次の相棒を探しますか。(うぅ・・・)

もし、ライターさんオススメの電子辞書あったらコメント頂けると嬉しいです!これ、使いやすいよ!これ、持ち運び邪魔にならないよ!など、ぜひ!

それでは、またね!

面白かったら「スキ」お願いします。そして、承認欲求を満たしてくれ!