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東京・白丸ダム&魚道のすすめ

東京のダムと言ったら小河地ダム。都民の水源でもあります。その少し下流にひっそりとあるのが発電用ダム「白丸ダム」です。小さな白丸ダムダムのの下流と上流を魚が行き来できるように魚専用道「魚道」を紹介します。

白丸ダムとは

白丸ダムとは東京都奥多摩町にある小さな発電用の重力式コンクリートダムです。上流の大きな小河内ダムは水源確保用で東京島水道局が所管ですが、白丸ダムは東京都交通局が所管の発電用のダムってのが面白いですね。

1963年(昭和38年)にできたダムとあって、威厳と風格というのか、そういうものを感じます。小さくも力強いダムです。

ダムへのアクセスは東京駅あたりから車で2時間30分くらいです。電車ならばJR青梅線で、鳩ノ巣駅と白丸駅のどちらかから歩いて行くことができます。なぜか駅のちょうど真ん中くらいなんですよね。

白丸ダム魚道とは

川を上ってくる魚たちがダムやせきで身動きがとれなくならないように魚専用の道を用意しています。それが魚道と呼ばれるもので、多摩川のせきには所々に確認することができます。

その中でも一番上流にあるのが白丸ダム魚道です。この魚道を通れば魚たちが白丸ダムの上流へと移動することができるのです。そしてダムの落差分を移動することができるこの魚道の落差は30mと日本最大級です。

この魚道は2001年(平成13年)に国土交通省が設置したもので、ダムよりはずーっと後のことだそうです。

上の写真は白丸ダム魚道でも外から見える部分です。この他に地下のトンネル部分があります。

地下を通る魚道

さて、地下の部分を見ていきましょう。入口は…ガッツリ観光・見学用に整備され、地上部分には案内所も設置されてます。入口にはパンフレットやダムカードの配布もあります。

この入口は世の事情を反映し、2021年9月時点では平日閉鎖、土日開放とのこと。時間にも制限があるので事前に調べて行くことをオススメします。

入口通り、最初に目にするのは深い螺旋階段。その高さ27mだそうで、ビルやマンションで例えると9階に相当する高さ。高所はかなり苦手な私は半泣き状態で下に向かいました。

この螺旋階段は写真撮影スポットになっているようで、建造物マニアにはたまらない場所かと思います。

魚道のあちこちに「白丸ダム魚道」の説明看板が設置されていて、ガッツリPR中です。単に環境配慮型の再生可能エネルギー水力発電所!だけでなく観光資源としても活躍中です。

魚道は魚も見えるのですが、今回は雨が降り続いていたため水が濁っており、全然魚が見えない!水面にチョイチョイ魚が顔出すのですが、カメラを向けると去っていく…おい!

これが地下部分です。このまま一方通行でぐるっとダムの方へ行くことができるので、来た時と同じ恐怖の螺旋階段は登りません。降りるだけです。

外に出ると、白丸ダムを見ることができ、放水もしているときは本当に格好良いですよ!

再生可能エネルギーPR館が開館予定

白丸ダムのすぐ横に「東京都交通局 再生可能エネルギーPR館」ができました。が、開館が昨今の事情で遅れているようです。

それでも2021年9月30日まで、同PR館の愛称を募集しているようです。と、言うことは、開館も間近なのか?興味ある人はぜひ愛称募集をしてみてください。

終わりに

なんで突然ダム!?と思った方いると思います。
ことは単純。行ってきたからです。

ダム好き一家となり、3年が経過しました。近隣のダムをめぐりダムカードを集める毎週末です。最近は例の感染症の影響でダムカードの配布がなくなったり、見学ができなくなったりと残念な日々が続きました。

都県を越えてダムへ行くことができないので、小河内ダムと白丸ダムが唯一の楽しみになっています。

いつか自由に見学ができる日まで、またね!

面白かったら「スキ」お願いします。そして、承認欲求を満たしてくれ!