共感がお金に変わる魔法の授業【完全版】レポート
どうも、和佐です。
ようこそ「共感がお金に変わる魔法の授業」へ。
きっとあなたもこう感じているんじゃないでしょうか?
「10年前と比べると随分時代が変わったなぁ・・・」
例えば10年前にはまだユーチューバーもほとんどいませんでした。
インスタグラマーもいなければ、TikTokなんて影も形もありません。
さらに20年前まで遡れば「スマホ」すら存在していません。
たった20年の間にスマホが生まれ、SNSが生まれ、インフルエンサーが生まれ、社会は大きく変わっていったのです。
一体何がどう変わってしまったのか?
時代の変化を読み解くキーワードは「共感」です。
(キーン、コーン、カーン、コーン)
おっと。
授業開始のチャイムが鳴っていますね。
それでは早速、共感がお金に変わる不思議な魔法の授業を始めていきましょう。
■一時限目:最近次々と起こっている不思議な現象を知っていますか?
ここ2年間ぐらいで、とても不思議な現象をよく見かけるようになりました。
例えば「ユーチューバー」が良い例でしょう。
彼らは今、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで快進し続けていますよね?
HIKAKINやヒカルなどのトップユーチューバー になると、年収は10億円を超えるとか、そんなレベルの想像を超えた話が飛び交っています。
芸能人もこぞってYouTubeに参入し、もはやテレビの存在感はどんどん薄れています。
ではなぜ彼らはあんなにも人気があるのでしょうか?
面白いからでしょうか?
それとも親しみやすいからでしょうか?
あるいはテレビではできないような過激なことをするからでしょうか?
確かに、YouTubeにはYouTube独自のルールがあって、テレビよりは随分と放送コードがゆるいかもしれません。
だから多少過激なことも許されてしまう。
例えば、ヒカルやラファエルやレペゼン地球なんかは、過激系ユーチューバーとして人気がありますよね?
他にもチャンネルがーどまんや、ちょっと前には「迷惑系ユーチューバー」として騒がれたへずまりゅうなんかもいましたね。
過激なネタというのは人気が出やすいものです。
しかし、やっぱりそれだけではあの人気っぷりの説明はつきません。
例えばこの動画。
こちらは人気ユーチューバーの「ヒカル」の動画ですが、動画の内容はただただヒカルがいつも食べているものを紹介するだけの動画です。
しかし、それだけの動画にもかかわらず再生回数は217万回を記録。
グッドボタンも2.5万回押されています。
もはや彼の場合は過激なことを一切しなくても、再生回数はここまで伸びるわけです。
他にもこちらの動画。
こちらは人気ユーチューバーの「レペゼン地球」の動画ですが、これも過激な内容ではなく、父親の墓参りというハートフルな内容です。
それでも再生回数は335万回を記録。
他にも例を出せばいくらでもありますが、これらを見れば
「過激だから再生される」
という見方は間違っているということが分かりますね。
・なぜユーチューバーは支持されるのか?その本質とは?
「面白さ」という基準で見ればユーチューバーは芸人や芸能人には劣るでしょう。
やっぱり笑いを極めている芸人はすごい。
じゃあ「親しみやすさ」だけで再生されるのかといえば、そんな甘い世界でもありません。
「過激さ」「面白さ」「親しみやすさ」
どれも人気が出るための重要な要素だと思いますが、でも、これらが本質かといえばそうじゃない気がします。
では一体何がユーチューバーの成功の鍵を握っているのか?
僕らが考える彼らの人気の秘密は、
です。
「人気があるユーチューバーはファンに熱狂的に共感されている」
だから・・・
「ネタ(動画の内容)、ではなく、キャラクターそのもの、に人気がある」
ということなのです。
さっきのヒカルやレペゼン地球の何気ない動画ですらも再生されまくっているのは、その動画のネタや企画が面白いからではなくて、
ヒカルやレペゼン地球にそれだけ多くの人が共感しているからだと思うわけです。
アンチが多いのもこれで説明ができますよね?
共感する人がいれば当然、全く共感しない人もいる。
共感しない人から見ればヒカルもレペゼン地球も、YouTube界のNHKと呼ばれるHIKAKINやはじめしゃちょーや水溜りボンドですらも、
「気持ち悪いユーチューバー」
になってしまうわけです。
「なんであんなにキモい奴らが人気なの?」
と、共感できない人には、彼らの人気の理由が理解できない。
これはとても面白い現象ですよね?
この現象は別にYouTubeに限ったことではありません。
他にも・・・
・謎のお金が集まっているクラウドファンディングの世界
クラウドファンディングにも面白い事例はたくさんあります。
例えばさっき紹介したユーチューバーのレペゼン地球の事例。
これは彼らの「解散コンサート」に関するクラウドファンディングですが、集まった金額はなんと・・・
2億5935万円です。
これはマジで、凄すぎますね。
多分日本のユーチューバー史上、一番多くのお金を集めたんじゃないでしょうか?
これもまさに「共感」がなせる技です。
だってこのクラウドファンディングは、
「解散コンサートを盛り上げたい」
というコンセプトのクラウドファンディングなので、特別なリターンは特にないのですから。
純粋に「レペゼン地球の最後のコンサートに花を添えたい」という気持ちの人が、これだけ多くいたわけです。
他にもこちら。
こちらはチーズケーキのクラウドファンディング ですが、集まった金額はなんと・・・
8048万円です。
チーズケーキに8000万円なんて、他には見たことがありませんが、これもまさに「このチーズケーキの理念に共感した人」が支援をしているのです。
さらにこちら。
こちらは、キングコング西野亮廣さんの「えんとつ町のプペル」という映画の「公告費用」をプレゼントしたいというクラウドファンディングです。
集まったお金は1308万円。
クリスマスプレゼントに1308万円って(笑)
すごいことですよね。
ちなみに手前味噌ですが僕も誕生日にこんなプレゼントをもらいました(笑)
これは僕の誕生日プレゼントのクラウドファンディングですが、なんと425万円を超える支援が集まって、最強のモンスターMacを手に入れることができました。
このnoteもそのモンスターMacで執筆しています(笑)
マジでありがたいばかりです。
・・・
こんな風に「クラウドファンディング」の世界を見渡しても、これまででは考えられなかったような現象が次々と巻き起こっています。
だって普通は「お金」って、「リターン」に払うものですよね?
例えば、ご飯を食べに行けばその「ご飯」に対してお金を払うのであって、そのご飯屋さんを「応援したい」とか、「寄付したい」という気持ちでお金を払うわけじゃないはずです。
しかし今、これまで当たり前だとされてきた「交換原則」では説明ができない事例が次々と生まれています。
他にも例えばこんな現象も起こっています。
・お金を払ってでもボランティアがしたい人が急増中?
つい先日、僕らが主催する「和佐・木坂サロン」というオンラインサロンで、東京国際フォーラムでのセミナーのボランティアスタッフの募集を行いました。
東京国際フォーラムといえば、一流アーティストもコンサートを行う巨大なホールです。
普通ならイベント会社に頼んで、プロのスタッフを雇い、かなりのお金をかけて運営しなければならないんですが、今回は思い切って「全員素人」の「ボランティア」で運営をすることに。
これは僕らにとってもかなり大きなチャレンジでしたが、結果は蓋を開けてみれば大成功でした。
ボランティアスタッフのおかげで、プロのイベントスタッフではきっと実現できなかったであろう、人間味溢れる、暖かい空気感のイベントになりました。
こんな感じでとても和やかムード(笑)
ボランティアスタッフはオンラインサロンで募集したら30人近く集まり、全員ノーギャラで手伝ってくれました。
「ノーギャラ」というと「やりがい搾取だ」と言われそうですが、実際は全くそんなことはありません。
むしろ「ぜひ手伝わせてほしい」という人が増えているのです。
「やりがい搾取」と思っている人の感覚は昭和で止まっていて、その発想は「お客様は神様です」と同じレベルで、もう古いのです。
「共感」というキーワードで考えてみればすぐに理解できるはずです。
つまり、
「自分が共感しているものは、もっと多くの人にも共感してほしい」
そして、
「そのためなら喜んでシェアしたり、手伝ったりしたい」
という人たちが急増しているのです。
だって単純な話、
「自分が好きなものを同じように好きな人が増えたら嬉しい」
と思いませんか?
「損得勘定」だけでは人は動かないということですね。
これこそが「共感」のパワーなのです。
(キーン、コーン、カーン、コーン)
お、ちょうど一時限目の終わりのチャイムが鳴りましたね。
まず一時限目では様々な事例を紹介しました。
少し休憩して二時限目ではさらに深掘りして、「共感」というものの正体について迫っていきましょう。
■二時限目:共感こそがこれからの時代の成功の鍵を握っている
(キーン、コーン、カーン、コーン)
それでは二時限目を始めます。
一時限目では「事例」を紹介しましたね。
ユーチューバーも事例、クラウドファンディングの事例、オンラインサロンの事例。
知らない人から見ればきっとどれもが不思議な事例だったと思います。
だって普通のビジネスのセオリーで考えれば、
「他社よりもすごい商品を作った人が成功する」
とか、
「他社よりも上手く宣伝した人が成功する」
というのが常識でしたよね?
例えばあなたが「習い事教室」を始めようと思ったら、きっと「他の教室はどんなことを、いくらの値段でやっているのか?」をリサーチするでしょう。
そしてリサーチした情報を基に、サービス内容や値段を決めるはずです。
近所にあるあの教室は、これだけの授業内容で、この値段だから・・・私の教室ではもっと授業を充実させて、値段もお得にしよう・・・
みたいな感じで。
これは「インターネット」に置き換えても全く同じです。
自分がやろうとしているビジネスのキーワードを検索して、出てくる同業他社をリサーチする。
そしてその上で、他よりも、安くて良いものを提供しようと頑張るはずです。
あるいはもっとビジネスについて勉強し始めると、
「マーケティング」
という言葉に出会うはずです。
つまり「広告宣伝」や「見せ方」の部分ですね。
これを工夫すれば、それまで5000円で売っていたものが1万円で売れるようになったり、申込が一気に10倍に増えたり、様々な効果が現れます。
従来のビジネスとは大まかに言えば、
1.商品やサービスの付加価値
2.提供する値段
3.宣伝方法
これらを最適化していくことでした。
例えば、商品の付加価値が上がれば、同じ値段でもお客さんの満足度が上がって、満足度が上がればリピートにつながり、リピートが増えれば利益が増え、利益が増えれば広告費が増やせるのでより多くのお客さんを集められる・・・
といった具合に、1つ1つが連動しているのがビジネスです。
だから「マーケティング」は本当に奥が深いんですが、その一方で、一時限目で紹介したような事例はどうでしょう?
彼らはマーケティングのプロですか?
だからあんなに人気もあって、お金も集まっているんでしょうか?
そう。
もう気がついているかもしれませんが、彼らは別にマーケティングのプロでも、ビジネスのプロでもないのです。
というかむしろ、素人に近い。
それでも信じられないぐらいのお金を生み出しています。
これが「共感の力」の破壊力なのです。
では一体「共感の力」とはなんなのでしょう?
・従来のビジネスは「支配」と「搾取」の構造になっている
例えばマーケティングを学ぶと必ずこんな「図」を目にするはずです。
これはお客さんの「行動」を図形にしたものですが、中身に関してはとりあえず横に置いて今は「形」に注目してください。
これ「逆三角形」ですよね?
「逆ピラミッド」と言ったほうがいいかな?
そう。
実はこれまでのビジネスや資本主義社会というのは、この「ピラミッド型」で説明されるものだったのです。
例えば「会社組織」だって、頂点には社長がいて、その下には役職があって、一番下は平社員ですよね?
この「ピラミッド」は古くから「支配」の象徴とされてきました。
この画像は陰謀論っぽさがすごいですが(苦笑)
要はそーゆーことです。
ビジネスもこれと同じで、より多くの人に知らせて、その中から「お金を払ってくれそうなターゲット」を絞り込み、ピンポイントでより多くのお金を払ってもらおう、という発想をしていたのです。
最近では「1 to 1マーケティング」なんて呼ばれたりしていますが、これは要するに形を変えた「対面営業」です。
優良顧客には営業担当がついて、より高額な商品やサービスを案内していく。
とても合理的ですよね?
しかし、これが行き過ぎると「搾取」や「詐欺」になってしまいます。
だって最終的にお客さんからより多くのお金を奪えば成功なわけですから、騙されやすくてお金を持っている人はまさにカモネギですよね?
ピラミッド構造というのは、とても合理的ですが、本質的には実は搾取構造だということです。
だから無意識的に「ビジネス」や「マーケティング」が嫌いな人もいますよね?
なんかお客さんを騙しているようで、嫌だ、と。
では一方で「共感」がキーワードになっているビジネスはどんな構造になっているのでしょうか?
・共感が生み出す新たなビジネスの構造
手作りなのでかなり雑な図になってしまいましたが(苦笑)
「共感」が生み出すビジネスの構造はこんなイメージです。
これは「円」が重なった図なんですが、中心の赤い円が「あなたの発信するメッセージ」と考えてみてください。
そしてその周りに集まっているのが、あなたのメッセージに共感している人々です。
こんな風に、共感で集まる人というのは、あなたのメッセージの「どこか」に共感しているわけです。
シンクロ率100%というわけではない。
これが共感の面白いところですね。
一部が深く刺されば十分なのです。
それだけで十分なアドバンテージが生まれます。
そして、あなたのメッセージを中心として、そのメッセージ(のどこか)に共感した人が集まり始めるわけです。
しかも、共感した人は、この「輪」を広げようとしてくれます。
だから共感が深ければ深いほど、刺さっていれば刺さっているほど、一気に拡散されて広まっていくのです。
こんな感じで「コア」の部分が作れれば、自然と広がっていくのが「共感」の凄いところです。
ではこの「原理」で最近社会現象にもなっている「鬼滅の刃」について見てみましょう。
・鬼滅の刃は「共感」で売れた説
みんな大好き鬼滅の刃。
こんなことを言うと「キメハラ」と言われるらしいですが(苦笑)
「キメハラ(鬼滅の刃ハラスメント)」なんて言葉が生まれるぐらい、鬼滅の刃はものすごく大きな社会現象になっています。
映画の興行収入288億円、観客動員数2152万人という、記録的なヒットを飛ばし、千と千尋の神隠しの記録まであと一歩まで迫る勢いの鬼滅の刃。
これを先程の「ピラミッド構造」と「円構造」の2種類で紐解くとどうなるのでしょう?
・仮説1「鬼滅の刃のヒットがもしもピラミッド構造だったとしたら?」
ピラミッド構造のビジネスには必ず、
「広告宣伝」
というフェイズが存在します。
だってピラミッド構造ということは、「逆算して(計画して)売れることを目指す」ということなので、能動的に宣伝をするのが定石です。
宣伝→認知→興味→行動(映画を観にいく)
という流れですね。
このロジックで言えば宣伝や認知を広げれば広げるほど、「行動」までいく人が増えるわけなので、宣伝活動は命と言えます。
じゃあ鬼滅の刃がもしも100億円ぐらいの予算をかけて「宣伝」をしまくっていたとしたらどうなっていたでしょう?
テレビCMをバンバン流し、声優陣をどんどんバラエティ番組に出し、街中の看板やモニターを鬼滅の刃一色に染め上げ、インターネット広告もフル活用していたとしたら・・・
昼も夜も鬼滅の刃一色。
想像してください。
きっとYouTubeのCMは鬼滅の刃だらけになりますね(笑)
正直、宣伝でもうお腹いっぱいです。
広告宣伝をやりすぎた結果、そこで起こるのは、
「観る前に飽きられる」
という現象のはずです。
もういいよ・・・、うるさいよ・・・と。
経験ありませんか?
最近のインターネット広告はユーザーの検索履歴なんかを追跡してくるので、うんざりするぐらい同じ広告が何度も流れますよね?
あれって気持ちいいですかね?
きっと多くの人にとってはウザいと思うんです。
鬼滅の刃に興味がないならなおさらウザいでしょう。
そうなってくるともはや、
「もしかしたら観に来てくれたかもしれない人にまで嫌な気持ちを植えつけてしまう」
ということになりかねないわけです。
だからこれはあくまで「もしもの話」でしかありませんが、もしも鬼滅の刃を大々的に宣伝し過ぎてしまったら、おそらく、早々に飽きられてしまっていたと思うんです。
鬼滅の刃ファンだけが観に行って、他の人はもううんざりしている状態。
これではここまで動員数が伸びるはずがありませんね。
しかしこれ。
多くのビジネスが同じような罠に陥っているのです。
「宣伝のし過ぎ」で、むしろ逆効果になってしまっている状態です。
では一方で、共感の力が働いた場合はどうでしょう?
・仮説2「もしも鬼滅の刃が共感の円構造だったとしたら?」
鬼滅の刃は漫画派とアニメ派に大きく分かれると思いますが、まずそもそもとして、映画の大ヒットの前段階として、
「既にコアなファンを獲得できている状態」
があったわけです。
映画を心待ちにしているファン、公式から情報を発信しなくても、自分からわざわざ情報を取りにいくほど熱心なファンがいる状態。
そーゆー熱狂的なファンの存在が、今回の鬼滅の刃の大ヒットには欠かせないと言えるでしょう。
彼らは「必ず」鬼滅の刃の映画が公開される直前になったら、Twitterやブログなどでつぶやくわけです。
「鬼滅の刃の映画超楽しみ!絶対に観にいく!」
と。
そして「必ず」観終わった後にもつぶやきますね。
「無限列車最高だった!絶対に観たほうがいい!」
と。
もう「必ず」です(笑)
例えばこーゆー熱狂的なファンが1万人ぐらいいたとしたらどうなるでしょう?
そこから輪が広がり、気がつけば10万人、100万人、1000万人にリーチが広がっていく。
その熱狂的なファンの中には芸能人やインフルエンサーも多いので、輪の広がりは信じられないスピードで広がっていきます。
最初の1万人が、気がつけば数千万人に広がっていく。
もちろんこれも「仮説」ですが、実際の動員人数の増え方を見ると、こーゆー増え方以外には考えられないでしょう。
聞こえ方が悪いかもしれませんが、
「動員数がネズミ算式に増えている」
わけです。
これが共感の力です。
実際にこちらのグラフは鬼滅の刃の単行本の発行部数の「伸び方」を表したものですが、2019年の夏頃から急激に、爆発的に発行部数が伸びているのが分かりますね。
これがいわゆる「指数関数的」な伸び方なわけです。
この伸び方は広告宣伝では絶対に作れない伸び方です。
広告宣伝の伸び方というのは、必ず「広告費に比例する形」になるので、仮に指数関数的に伸びているように見えたとすれば、それは「広告費をそれだけ増やした」ということになります。
しかし現実には「広告し過ぎ」は逆効果を生むので、予算を無限に増やしたって指数関数的に部数や動員数が増えることはありません。
むしろ今の時代の広告宣伝というのは、共感してくれているファンの人たちに「知らせる」ぐらいでちょうどいいわけです。
そこまで必死に追いかけて、しつこくやるものではない。
コアなファンがいる場合は、逆に情報を少し制限するぐらいでちょうどいいわけです。
それで、ちゃんとコアなファンに届けば、勝手に共感の輪が広がって、その輪の広がり方は社会現象レベルになっちゃうわけですね。
必死になって広告宣伝を頑張るのと、
共感の輪が自然と広がっていくの。
どっちが「今の時代っぽいか?」と言えば、当然後者でしょう。
そう。
今の時代はSNSの発達によって、みんなが情報発信者になったことで、昔では考えられないほど共感や口コミのパワーが高まっているのです。
この力を使えるようになれば・・・
物凄いことが起こると思いませんか?
例えば・・・
(キーン、コーン、カーン、コーン)
おっと。
もう二時限目も終わりの時間ですね。
また少し休憩を入れてから、さらに深く話を進めていきましょうか。
次の三時限目ではいよいよ
「具体的にあなたの人生やビジネスに共感の力を取り入れる方法」
について話していこうと思います。
■三時限目:共感があるビジネスとないビジネスの決定的な違い
(キーン、コーン、カーン、コーン)
さてさて、三時限目のスタートです。
魔法の授業も内容がどんどん深まってきましたね。
「共感」って普通に使う言葉ですが、こうやって深掘りしていくとなかなか奥が深い言葉だと思いませんか?
そして少しずつ「今の時代」というものがクリアに見えてきたと思います。
ではこの三時限目では、もっと具体的に実際の人生やビジネスにおいて、共感の力がどれほどの「違い」を生み出すのかについて話していきましょう。
僕はインターネットマーケティングの申し子みたいな存在だったので、僕の個人的なストーリーからお話ししますね。
・体の7割が麻痺していても年収1億円の世界
ここから先は僕の実体験になります。
僕は12歳の時に事故で首の骨を骨折してしまい、それ以来、体の7割が麻痺しています。
手も不自由なのでパソコンの操作は「口にくわえた割り箸」で行っていて、今このnoteだって割り箸でタイピングしています。
↑この本は僕が2013年に出版した本ですが、こんな感じで割り箸でタイピングしています。
体の7割が麻痺し、車椅子で生活することを余儀なくされ、自分一人では生きていくことさえもできなくなってしまった僕の人生に、
2005年の冬、思わぬ転機が訪れました。
「インターネットビジネスとの出会い」です。
当時高校生だった僕は、将来をどう生きていくかに悩まされていました。
だって普通の仕事には就けませんからね。
かと言って障害者年金だけで暮らしていくことも現実的じゃない。
結局、両親や兄弟に面倒を見てもらう以外に僕が生きていく道はありませんでした。
人生を諦めかけていた、その時、僕は偶然、インターネットビジネスの存在を知りました。
最初はヤフオク、そして次にアフィリエイト。
「個人」でもインターネットなら、誰でも平等に収入を得るチャンスがあるということがわかり、僕はその可能性に没頭しました。
卒業しても何の意味もない高校をそそくさと中退して、インターネットビジネス一本に集中することにしたのです。
そこからは本当に奇跡のようでした。
最初に始めたヤフオクで月収が20万円を突破し、次に始めたアフィリエイトでも同じく月収20万円を突破。
当時僕は17歳でしたが、1年も経たないうちに収入はグングン増え、気がついたら年間1億円もの大金を稼ぐようになっていたのです。
17歳で1億円って、冷静に考えるとあり得ないですよね?
しかも体の7割が動かない身体障害者の僕が、ですよ。
僕は元々ゲームが得意だったので、インターネットビジネスもゲームと同じ要領で「攻略」していきました。
すると次の年も、さらにその次の年も、年間1億円を超えるお金を稼ぐことに成功してしまったのです。
今ではもう15年の歳月が流れましたが、収入が減ったことは一度もありません。
しかし、15年間ずっと順風満帆だったのかと言えばそんなことはありませんでした。
実は僕は一時期、ビジネスに対して強い不信感を感じてしまっていたのです。
きっかけは3.11でした。
あの地震は僕の人生を大きく変えました。
あの時僕は、
「このまま今のビジネスに人生を捧げてもいいのか?」
という疑念に取り憑かれてしまったのです。
ビジネスは上手くいっている。
でも、なぜか心が満たされない。
あの当時の僕はまるで「マシーン」のようでした。
攻略法のわかり切ったゲームを淡々と繰り返すだけのマシーン。
そこにはもう、ドキドキも、ワクワクもありませんでした。
あるのは「タスク」だけ。
そんなタイミングで3.11は起こり、僕は自分のこれからの人生について考えざるを得ないようになりました。
例えば日本が経済破綻してしまった場合。
僕のビジネスも終わり、貯金も紙くずとなり、僕はまた役立たずの家族のお荷物になってしまいます。
今まで付き合いのあったお客さんやビジネスパートナーは、もしも僕に「利用価値」が無くなくなった時、それでも助けてくれるだろうか?
変わらず付き合い続けてくれるだろうか?
そんな不安を感じ始めたのです。
「ビジネスは上手く行っても、人生レベルでは豊かになっていない」
この時、僕ははっきりと自覚してしまったわけです。
本当の意味で「仲間」と呼べる人たちがほとんどいないこと。
「メリット」でしか人間関係を作れなくなってしまっていること。
そして、
「人間は一人では決して幸せにはなれない」
ということに。
そこから僕は自分のビジネスを見直すことにしました。
それまではあくまでビジネスライクだったお客さんやパートナーとの関係も、もっと「人間」として向き合うようになりました。
結局、最後の最後に残るのは「人間関係だ」と、この時ようやく気がつくことができたのです。
僕にとってはこれがまさに「共感」の扉を開いた瞬間でした。
・ビジネス=人間関係だと心から思えた
「お客さんになりそうな人を集める」という発想から、
「仲間になってくれる人を集める」という発想に変わり、
それまで無駄にかけていた広告コストを大幅に削減しました。
2011年以前は多分、年間3000万円ぐらいは広告費に使っていたんですが、今では年間300万円も使っていないと思います。
それでも売上は減るどころか、増え続けているのです。
広告費を減らしたのに売上がむしろ増えてるって、普通におかしいですよね?(笑)
でも「共感の力」は、そんな摩訶不思議な現象を起こしてしまったのです。
確かに、広告を出し、見込み客を集め、信頼を勝ち取り、商品を買ってもらう、という、このピラミッド型のビジネス構造はとてもシンプルで、合理的です。
広告費を100万円かければ1000万円の売上になる。
そんなビジネスモデルを作れたなら、あとは広告をさらにガンガン回すだけ。
こうやって文字にすると理想的ですよね?
しかし問題は、
「全く共感できないお客さんを相手にビジネスをした場合」
です。
確かに儲かるかもしれません。
ビジネスのセオリーでは、
「儲かるビジネスをやれ」
「売れる商品を売れ」
というのが常識です。
どの本を読んだって、売れる市場で、売れる商品を売りましょうと書いてあるでしょう。
でも、それが好きになれなかったとしたら?
あるいは僕のように、人生レベルで見た時に豊かさを感じられなかったとしたら?
僕はそのビジネスに人生を捧げる価値はないと思ったのです。
・ビジネスには2種類のビジネスがある
僕が実体験として学んできたのは、ビジネスには2種類のビジネスがあるということでした。
1つ目は、
「人生ではなくお金のためのビジネス」
これに人生を捧げてしまうときっといつか後悔するはずです。
そして2つ目は、
「人生をもっと豊かにしてくれるビジネス」
僕はなるべく多くの人にこちらの存在について理解してもらいたいと思っています。
ぶっちゃけ、キレイごとに聞こえると思うんです。
例えばユーチューバーのスローガンは、
「好きなことで生きていく」
ですが、現実世界を見渡してみれば、なかなか本当に好きなことで生きて行けている人はいませんよね?
そんなの夢物語だ。
そう思うのも当然です。
だってまだ時代が追いついてないのですから。
しかし、一時限目、二時限目で話した内容を踏まえてみればどうでしょう?
もう既に現実として、
「人生も豊かになり、お金も儲かるという現象」
が、そこかしこで確認できるじゃないですか?
そう。
実はもう、共感がベースにある、人生をどんどん豊かにしてくれるビジネスというものが、実現可能になっているのです。
そしてこれからますますこの流れは加速していくでしょう。
だから僕は・・・
・僕が17歳で1億円を稼いでいた方法をあなたにはお勧めしたくない
と思っています。
もちろん、僕がやってきたことが全部無駄で、もう学ぶ価値もないものだと言っているわけではありません。
ビジネスやマーケティングのセオリーが無駄だと言っているわけでもありません。
ただ、仮に目の前に17歳の時の僕がいたとして、2021年現在から新しくビジネスを頑張ろうと思っているのだとしたら、僕は自分が歩んできた道は絶対にお勧めしないだろうと思うのです。
理由はシンプルです。
「お金のためのビジネスは、遅かれ早かれ、どこかで絶望するから」
そして、
「単純に時代に合っていないから」
です。
お金を追い求める時代は終わりました。
コロナがきっかけで、この流れはどんどん加速しているように見えます。
自分だけが得をしたって、それはむしろ孤独を加速させるだけなのです。
例えば、悪知恵の働く人たちはコロナの給付金を国から騙し取ったりして、そのコンサルをビジネスにしていたりしますが、仮にそれで儲かったからなんだというんでしょう?
そんなものはただの泡銭でしかありません。
給付金をたくさんもらったところで人生が豊かになるはずがありません。
ビジネスも同じです。
「儲かる」と「豊かになる」は全く別の次元のものです。
だとすれば、最初から「共感」をベースに考えたほうがいいと思うのです。
17歳の僕が今の時代に生きていたとしたら、
「みんなが困っていることや興味があることをビジネスにするんじゃなくて、お前が思っていることや感じていることをメッセージにして発信してみろ」
と言いたい。
だって人生の主役は「お前」なんだから。
そして絶対にそのメッセージに共感する人はいて、仮に大儲けができなかったとしても、お前の人生は確実に豊かになるはずだ、と。
多分、17歳の僕にとっては「説教」にしか聞こえないと思いますが(苦笑)、それでも、人生の目的や意味を履き違えたら、もったいないと思うんです。
成功することが目的なのか?
それとも幸福になることが目的なのか?
もっと言えば、自己実現することが人生の意味なんじゃないのか?
と。
そう考えることができるようになれば、きっとビジネスに失望したり、不信感を抱いたり、自分の無力さを嘆いたりはしないと思うのです。
そしてもっとシンプルに・・・
・無限のモチベーションが湧いてくる
これが共感の力の最も凄いところかもしれません。
シンプルにモチベーションが違う。
「お金を儲けよう」というモチベーションと、
「仲間と共に最高の体験がしたい」「もっと仲間を増やしたい」というモチベーションでは、湧き出るエネルギーの量も質もまるで違うのです。
ぶっちゃけ、年間1億円も稼げば「稼ぐ」というモチベーションは下がる一方です。
ごく稀に「稼ぐ」というモチベーションで振り切れちゃう人もいますが、普通の人は絶対無理です。
それに、お金を稼いだら稼いだなりの、思いもよらないめんどくさい悩みが出てくるものです。
大抵は税金の問題とか、資産運用の問題とか、家族の問題ですが、人間なんてそうやっていつまで経っても悩む生き物なわけです。
年収100億円になったってきっとそれは変わらないでしょう。
だったら僕はモチベーションが湧くような悩みを抱えて生きていきたい。
例えば、東京国際フォーラムでセミナーをやってみたのだってそうです。
冷静に、合理的に考えれば、コロナが騒がれているこの時期に、わざわざ5000人が収容できる巨大ホールを借りてセミナーをする意味はありません。
会場代の数百万円がもったいないし、むしろ、オンラインセミナーとして売ってしまったほうが儲かるはずです。
でも、面白そうだから東京国際フォーラムでやりました。
この「経験」がきっと財産になると思ったから。
そしてボランティアスタッフを募って、素人の手作りながらも素晴らしいイベントが主催できました。
これは「効率」を考えれば「無駄」なんです。
でも、その「無駄」こそが、人生の「楽しみ」であり「醍醐味」でもあるわけです。
僕らもモチベーションが上がり、参加してくれる人も楽しんでくれるなら、仮にこのイベント自体が大赤字になったって、何の問題もないのです。
だってそのイベントを面白がってくれる人との絆が深まるほうが、最終的にビジネスとして考えても絶対に価値があるわけですから。
実際にこのイベントは赤字どころか、既に100倍ぐらいのリターンを生み出してくれています。
でもこれが、そもそも共感がない、合理主義のビジネスだった場合、きっと主催者にとっても、参加者にとっても本当に「無駄」になってしまっていたでしょう。
マジで誰も得しない(苦笑)
根っこに共感があるからこそ、無駄なものにさえも「価値」が生まれるのです。
これが「共感があるビジネス」の強みとも言えますね。
・あなたの人生に当てはめてみれば・・・
結局、あなたがどんな人生を生きたいのか?
という話になってしまいますが、どんな人生を生きるにしろ、時間だけは等しく有限です。
サラリーマンとして生きていくのも、
お金を稼ぐためのビジネスに人生を費やすのも、
夢に向かって必死に頑張るのも、
全部、同じ時間です。
人生80年だとすれば同じ80年。
でも、その時間を「どう感じるか」は全くの別物です。
だとすれば僕は、人生の使い道は自分で決めたほうがいいと思うわけです。
自分が納得できる形で使ったほうがいいと思うわけです。
「好きなことで生きていく」
ということが「実現可能」になった今、選ぶ自由はあなたにあります。
そして何より、
「本当に没頭できることを続ければ、自然とプロの領域に立っている」
ということも言えるはずです。
例えば、プロゲーマーがそうかもしれません。
彼らは「仕事」と思ってプレイしていないかもしれない。
僕もインターネットマーケティングのプロとして生きていますが、最初はただの田舎の高校生でした。
でも、夢中になってインターネットの世界に没頭していたら、気がついたら人に教えたり、手伝ったりできるようになっていたのです。
そうやってあなたの「好き」とか、「熱中」とか、「没頭」が、自分自身を育て、多くの人の共感を集めるとしたらどうでしょう?
人生がもっと楽しくなると思いませんか?
何度も言いますがこれは夢物語でも、キレイゴトでも無く、これからの時代の「リアル」なのです。
この流れに取り残されるとマジでやばいですよ。
(キーン、コーン、カーン、コーン)
ふう。
三時限目もこれで終わりですね。
お疲れ様です。
それではまた休憩を入れてから四時限目に入っていきましょう。
四時限目はさらに深くなっていきますよ。
■四時限目:そのいいねにはほとんど意味がないかも?SNSに隠された落とし穴
(キーン、コーン、カーン、コーン)
続いて四時限目で取りあげたいのは、
「いいねとマネタイズ」
についてです。
SNSが普及して、みんな「いいね」の争奪戦をしていますよね?
特にTwitterとかでは、箇条書きで書かれた「名言」とか、「格言」とか、「教訓」みたいな投稿が結構目立つと思います。
あーゆーのを見るたびに僕は、
「あー、なるほど。この人はなんでもいいから、いいねが欲しいんだな」
と思ってしまいます(笑)
ここまで「共感こそが新時代のビジネスのエンジンである」という話をしてきました。
共感が共感を呼び、その広がりがビジネスを大きく変える、と。
じゃあ「いいね」って一体何でしょう?
単純に考えれば「いいね」も「共感の一種」と考えることができると思います。
例えばあなたが、
「夏はやっぱりスイカバーだぜ」
とつぶやいて、いいねが100件ついたとしたら、単純に100人の人があなたのつぶやきに共感したように見えますよね?
だからこそみんな「いいね」を増やすことに必死になるわけですが、本当にそれは共感と言えるのでしょうか?
僕はスイカバーが好きなので、スイカバー好きのつぶやきにはいいねを押すかもしれません。
でも、だからと言って「その人」に対して特に好意も持たないし、興味も湧いてこないと思うんです。
「この人はスイカバー好きなんだ。スイカバーが好きなやつに悪いやつはいないはずだ。この人のつぶやきは要チェックだな」
なんてことにはならないと思うのです(笑)
実はこれこそが「SNSの落とし穴」です。
「いいね=お金に変わるレベルの共感」ではない、ということです。
だから世の中には「いいね」が1000も、2000も付いているのにもかかわらず、全くお金になっていないSNSアカウントが山ほどあります。
もちろんそれで満足なんだったらいいですが、どうせなら、共感をお金に変えられたほうがいいと思うわけです。
そうすれば、いいねが増えれば増えるほど、お金も増えていくことになりますからね。
余計にモチベーションも上がるでしょう。
じゃあ世の中に溢れる、
「無意味ないいね」
と
「価値のあるいいね」
の違いは一体どこにあるのでしょうか?
・心に深く突き刺さるいいねの正体
端的にまとめるならば、無意味のないいいねと価値のあるいいねの違いは、
「ジャブ」と「ストレート」の違い
です。
さっき紹介したスイカバーのつぶやきは、言わば「ジャブ」なわけです。
ボクシングにおいてジャブの重要性は説明しなくてもわかると思いますが、これは「人間関係」においても同じことが言えます。
要は、初対面の人といきなり深い話をしますか?ってことです。
たまたま見かけたTwitterやブログで、いきなりディープな話をされたって、それはいろんな意味で心の準備ができていないわけです。
心の準備ができていなければ、人間が出すリアクションは「No」だけ。
そもそも読んでくれないかもしれません。
だから「ジャブ」を打つことがまずは大事。
これは言い換えれば
「きっかけづくり」
です。
その人との人間関係を構築する上での、些細なきっかけづくり。
現実世界の場合だったら、例えば何か共同で作業する場面になった時に打ち解けたり、飲み会なんかで打ち解けたりしますよね?
でもインターネット上ではそーゆー物理的なきっかけは存在しないので、自分から情報を発信することで、きっかけを作っていく必要があるわけです。
それがTwitterだったり、Instagramだったり、noteだったり。
形は様々ですが、いずれにしても、これはあくまでも「きっかけ」だということを忘れてはいけません。
決して、いいねを貰うことがゴールではないのです。
例えば僕の場合は「漫画」が好きですが、僕が漫画について書いたことが「きっかけ」になって、僕のことに興味を持ってくれる人が出てくるかもしれません。
実際、つい最近、鬼滅の刃とHUNTER×HUNTERについての考察記事をnoteに書いたら、何もしていないのに8000人以上が記事を読んでくれました。
こうやって世の中の流行に乗っていくのも一つの手です。
しかし、ここからがもっと重要です。
・深い共感を得るための情報発信のやり方
問題は「ストレート」の方です。
「ジャブ」については上手な人は結構いるわけです。
そして、ジャブが上手なら、SNSではあっという間に万単位のフォロワーを獲得できてしまう。
その「数の論理」で、ある程度、収入になる人もいますが、でもフォロワーが10万人いても月に10万円以下の収入にしかならない人はざらにいます。
一方で、フォロワー1000人でも年収1000万円以上の人だっているのです。
これはつまり「共感の深さの違い」ということですね。
共感が浅いフォロワーが10万人いるより、
共感が深いフォロワーが1000人いる方が断然価値がある。
じゃあどうやれば「深い共感=お金に変わる共感」を得ることができるのか?
それは、
「段階的に共感レベルを上げていく」
ということです。
そのための情報発信の「設計」をしなければならないのです。
ボクシングで言えば、ジャブとストレートの「コンビネーション」ですね。
例えば、このnoteは実はまだまだ初級編のnoteです。
あくまでこれは「共感がお金に変わるという世界観」を知ってもらうための「入り口」ですからね。
そしてこの授業自体も、一時限目よりも二時限目、二時限目よりも三時限目、というように、
段階的に内容が深まり、理解と共感レベルが深まるように設計しています。
そして実は・・・
一番最初に紹介した「ヒカル」や「レペゼン地球」の事例を覚えていますか?
あれこそがまさに「ストレート」の実例でもあるのです。
例えば、ヒカルですが、彼は「祭りのくじ引きの闇を暴く」という動画が大ヒットして、そこから「金持ちユーチューバー」として、ド派手な動画を連発していましたが、実はあれは「ジャブ」なわけです。
あれはあくまで、視聴者の興味を引いて、きっかけを作るための動画、です。
あれを「ストレート」だと思っている人が多いですが、それは違います。
ヒカルは徹底的にジャブを打ちまくって、大衆の興味を十分引きつけた上で、
自分の人生感を語るような長尺の動画を出したり、ライブ配信で人生について語ったりと、実はかなりディープな話も発信しています。
ヒカルのファンになる人というのは、その一見するとアウトロー的な姿勢と、実は人生や夢について深く考えて行動しているリーダーとしてのヒカルの両方を見て、そこに共感を覚えているわけです。
いわゆる「ギャップ萌え」に近いかもしれませんね。
人間の脳は「差分(ギャップ)」にしか反応できないようにできているので、ヒカルのようにハッキリとしたコントラストがあると、
「ただのヒール(悪役)」
ではなく、
「ダークヒーロ的な存在」
として、共感を集めることができるのです。
レペゼン地球も同じですね。
普段は超絶おふざけ動画をアップしている中で、突然、墓参りに行ってみたり、学生時代の恩師にお礼に行ってみたり、メガトン級のストレートパンチをズドンと打ってきます。
まさに、ジャブ、ジャブ、ストレート。
そして彼らの渾身のストレートが一番最近のこの動画です。
この動画でDJ社長は解散コンサートのクラウドファンディングの支援の呼びかけをしたんですが、その結果が
これです。
この動画を観た人が、24747人も支援してくれて、2億5935万円という途方もない金額が集まったというわけです。
動画自体の再生回数も驚異の700万回越えですね。
コメント欄も大盛り上がり。
DJ社長は本当にストレートの使い所がよくわかっていると思います。
ジャブ、ジャブ、ストレート。
これができるようになれば、ただのいいね(きっかけ)が価値のあるいいね(深い共感)に変わり、そして、いいねの数だけ収入も増える状態になっていきます。
最高ですよね?
共感の力を使いこなせるようになることは、これからの時代で自己実現していくためには必須のスキルだと言えるでしょう。
(キーン、コーン、カーン、コーン)
もうこんな時間か。
いよいよ次が最後の授業です。
少し休憩したら戻ってきてください。
■五時限目:共感がお金に変わる魔法の正体
(キーン、コーン、カーン、コーン)
ジャブ、ジャブ、ストレート。
打つべし、打つべし。
立て、立つんだジョー!
思わずちょっと熱い気持ちになってしまいました(笑)
さあて、いよいよ最後の授業です。
最後の五時限目で取り上げるのは、
「共感がお金に変わる“魔法”の正体」
についてです。
ここまでの授業で共感の力が如何に素晴らしいか、そして、共感の力を使いこなせるようになることが如何に重要かを話してきました。
でも、一番肝心な話をしていませんでしたね。
そう。
「魔法」
の話です。
「共感がお金に変わる魔法の授業」
というタイトルからは、
「魔法のような授業」とも、
「魔法を教えてくれる授業」とも、
どちらとも読み取れると思いますが、実は意味合いとしてはその両方の意味を込めています。
五時限目で取り扱いたいのは後者の「魔法そのもの」についてです。
どうでしょう?
文字通り「共感がお金に変わる魔法」が使えたとしたら、これほど凄いことはないと思いませんか?
この魔法を使えば、例えばフォロワーが500人でも年収1000万円ぐらいは余裕です。
1億円だって不可能じゃありません。
フォロワーが1000人もいたらもう一生お金に困ることはないでしょう・・・
そんな常識では考えられないような奇跡が起こせる魔法。
書けば書くほど怪しく聞こえてしまう魔法。
その正体は・・・
デデン!
「ライティング」
です。
「え?」
そこの人、思わず「え?」って言いましたね(笑)
まあまあ、その気持ちもわかります。
でも冷静になって考えてください。
YouTubeの「タイトル」や「サムネ」は文字情報ですよね?
「トーク」だって言語情報です。
クラウドファンディングの「説明文」は当然文字です。
Twitterやnoteだって文字ですね。
オンラインサロンをやるにしても、メルマガを書くにしても、ブログを書くにしても、実は全部、ライティングなのです。
ライティングがダメダメなら、全部がダメになってしまう。
実はヒカルも、DJ社長も、ライティングをものすごく勉強しています。
共感を集める時もライティング、
共感がお金に変わる時もライティングが全てと言っても過言ではありません。
いや、正確に言えばもっと深い部分の話です。
・人間の脳の構造を理解して、リアクションを引き出すこと
ライティングとはただ単に「文章を書く」ということだけではありません。
仮に美しい文章が書けたとしても、それが売れるのか、共感されるのかとは全く別の話です。
美しい文章、良い文章だから売れるわけではないのです。
ジャブ、ジャブ、ストレートの話と同じように、
「脳にクリティカルヒットするような順番で文章を書く」
のが、真のライティング技術です。
・人間の脳は意外と単純にできている
本物のライティングを学ぶと面白い事実に直面します。
それは、人間の脳は意外とテキトーに作られている、ということ。
例えば有名な心理学の話で言えば、
「YESセット」
なんて言葉がありますが、人間はなぜか、連続的に同じような行動を取りがちです。
だから営業マンは必ずと言っていいほど「お客さんから小さなYESを引き出せ」と言われるわけです。
それこそ「今日はいい天気ですね」というレベルからです。
そのレベルから「YES」を引き出し続けると、気がつけば契約が取れてしまう。
こんな嘘みたいなことが、実際に起こるのです。
これっていつ聞いてもバカみたいな話ですよね(笑)
「いい天気ですね」から、気がつけば「契約します」になるなんて、そんなわけないだろ、と(苦笑)
このテクニックはナンパなんかでもよく使われますが、それも同じで、YESを引き出し続ければ気がつけばベッドインしているのです(笑)
ますます嘘っぽいですよね(苦笑)
でも実際、統計学で見ても、脳科学で見ても、この人間の「一貫性を保とうとする性質」は確かに確認されています。
また、
「ギャップ萌え」
という話を出したと思いますが、あれだって脳みそのバグのようなものです。
「不良が子猫を拾っていたらいい奴に見える」というあれ。
客観的に考えれば、そんなわけがないんですが、人間はなぜかそのギャップに反応し、勝手に脳内でストーリーを作ってしまう生き物なのです。
普段は札付きの不良→でも動物には優しい→もしかして心根はいいやつかも?→きっと不良になった事情があるはずだ→家庭環境が悪かったのかな・・・
こんな風に謎のストーリーを組み立ててしまう。
それが例え「幻想」だとしても、自分が組み立てた都合の良いストーリーを人は信じてしまうわけです。
ライティングの技術というのは、脳の構造(バグも含めて)を利用して、
「脳が拒絶しないように情報を伝える技術」
なのです。
思わず読んじゃう。
思わず観ちゃう。
思わず申し込んじゃう。
まさに「魔法」と呼ぶにふさわしい力です。
・あなたを含む全人類がこの魔法を学ぶべき理由
答えはシンプルです。
SNSの時代、共感の時代だからです。
これはつまり言い換えれば、
「情報発信の時代」
だということです。
誰もが情報発信ができるし、した方が人生が豊かになる時代です。
この時代においてライティングという魔法は、比類なき力を発揮するでしょう。
例えば、これからの時代を考えれば、AIに関する知識や、遺伝子や植物に関する知識、あるいは、ロボットの設計やメンテナンスの技術、映像を作る技術など、
「絶対に輝く知識や技術」
は、いくつも考えられると思います。
あなたがもしも職人気質で、理系の人間だとすれば、ゴリゴリの研究の道へ進んだ方がいいかもしれません。
そーゆーある種の「天才」は、きっとグローバルに活躍できる人材になって、いつか世界を変えてしまうようなことをしてしまうかもしれません。
でも、そうじゃない人は・・・
僕は残された希望は「人間の探究」だと思うんです。
ライティングもその1つの道です。
ライティングとは、人間を理解し、人間と関係を結んでいく技術ですから。
他にも「食」なんかもわかりやすい道の1つだと思います。
人間が美味しいと感じるものを探求し、自分にしか作れない料理を提供する。
これはロマンがありますよね?
特にこれからの時代、AIやロボティクスの時代になることは明らかです。
これまで人間がやってきた仕事が減っていく時代。
そんな時代だからこそ、僕は人間は人間にしかできないことをやるべきだし、あなたにしかできないことをやるべきだと思います。
「人間の中で豊かに生きていく」
もしもあなたがこれを望むなら、きっとライティングの力は大きな助けになるはずです。
例えばシンプルに、共感される人になれたらどうですか?
共感してくれる仲間が増えたらどうですか?
その仲間と一緒に好きなことを深められたらどうですか?
しかもお金も自然と集まってきたらどうですか?
それってもう、人生の成功、幸福と呼べるんじゃないでしょうか?
でも、99%の人は情報発信が下手くそで、ライティングが下手くそで、誤解ばかりされていて、共感も理解もされていません。
必死に情報発信しているのに、誰からも相手にされてない人も多い。
そんなのは寂しいですよね?
だから僕はあなたにライティングを心からお勧めしたい。
ライティングを学びましょう。
「ライティングを学ぶ場」は実はすでに用意しています。
なんだか最後は予定調和な感じになってしまいましたが(苦笑)
もしライティングに少しでも興味があるなら、こちらの「リーダーのためのライティング講座」にぜひ参加してみてください。
最初の30日間は無料でお試し可能です。
https://wasakisaka.s3.amazonaws.com/leaders/writing/limited.html
※現在は募集していません
このライティング講座はあなたの人生を大きく変えるはずです。
(キーン、コーン、カーン、コーン)
お、いいタイミングでチャイムが鳴りましたね(笑)
では、これで授業は終わりとさせてもらいますね。
ありがとうございました!
■ホームルーム:これからの時代を生きる人が目指すべき場所
さあて、共感がお金に変わる魔法の授業はいかがだったでしょう?
この授業は「動画版」も用意されているので、ぜひそちらもご覧ください。
かなり早足で解説したので、まだ腑に落ちない部分もあるかもしれません。
もしそうならぜひ、少し時間を開けて読み直してみてください。
きっとまた新しい発見があって、読むたびに理解も深まっていくはずです。
・・・そうだ。
最後にもう一つだけ言いたいことがありました。
これからあなたが「目指す場所」についてです。
僕はこの授業の中で、
「お金を稼ぐだけでは幸福にはなれない」
という話をしました。
そしてもっと言えば、ビジネスのゴールはお金を稼ぐことではなく、共感してくれた人と共により幸福になっていくことだ、と。
これから取り組むなら「お金のためのビジネス」よりも「人生を豊かにしてくれるビジネス」の方が断然いい、と。
このことをよく表した1つの図があります。
それがこちら。
これは「マズロー」の研究の分野で発展してきた、人間の幸福に関する研究を図にしたものです。
中央に「Ikigai」と書いてありますね。
実は日本語の「生きがい」が、この研究分野では専門用語になっているんです。
「Tsunami」とか、「Kawaii」みたいなものですね。
この図が何を表すのかというと、人間が真に幸福を感じるポイントは、この図にある「Ikigai」の領域だということです。
大きな円が4つあって、それぞれの円が重なる部分があって、合計で13個の領域が定義されていますね。
まず4つの大きな円には、
・LOVE(愛・好き)
・NEEDS(必要とされる)
・PAID FOR(お金になりやすい)
・GOOD AT(得意)
とありますね。
この「Ikigai」の定義では、この4つの円が重なった部分こそが、人間が最も幸福を感じ、生きがいを感じる領域だと定義されています。
逆に言えばたった4つの要素を満たすだけで生きがいの領域にたどり着けちゃうわけです。
こうやって考えると非常に面白いですね。
そしてこの図の面白いところは、従来ならば「良い」とされてきた、
・PASSION(情熱)
・PROFESSION(専門性)
・VOCATION(生業)
・MISSION(使命)
これらの領域に関しても「不足がある」と定義している点です。
仮にパッションがあっても、この図で言えば、稼げなくて、世界から必要とされてなければ生きがいにはならない、とあります。
例えば、いくら「ハンバーグ作り」にパッションがあったとしても、それが世界から求められていなかったり、お金を稼げなければ、ただの趣味で終わりです。
でも今の時代、こーゆーパッションはただ「情報発信をしていないだけ」だったりするので、YouTubeでそのパッションを全開にハンバーグ作りをすれば、もしかしたらニーズが生まれ、お金になるかもしれません。
そうすればそのハンバーグ作りは生きがいになるというわけです。
他にもミッションを感じていても、不得意で、お金が稼げなければ、そもそもそのミッションを達成することができませんよね?
そんな時は自分を鍛えるか、得意な人を巻き込んでいけばいいわけです。
そうやって「全体」として、生きがいの領域にいければ、そこに関わる人全員の生きがいになるかもしれません。
こんな風に、この図を見れば、今のあなたに何が足りないのかが一目瞭然です。
さらに興味深いことにこの図では、3つの円が重なった領域についても定義されていて、それがなかなかに辛辣です(笑)
3つも要素を満たしてるのに・・・
例えば、
LOVE(好き) + GOOD AT(得意) + PAID FOR(お金になる)の領域は、
「Satisfaction, but feeling of uselessness」
と表記されていますね。
これはつまり、
「今の状態に不満はないけど、無価値に感じる」
ということです。
なぜなら、「ニーズ」が足りないからですね。
本当の意味で「それ」を世界が必要としていると信じられない。
実は僕自身もちょうどこの感覚を持っていた時期があります。
インターネットマーケティングは好きだし、得意だし、お金にもなるけど、果たしてこれが世界を良くしているか、世界に必要とされているのか、については自信がなかったのです。
だからビジネスはうまくいっていても、どこか自信がありませんでした。
他にも、
LOVE(好き) + GOOD AT(得意) + NEEDS(必要とされている)の領域は、
「Delight and fullness, but no wealth」
と表記されています。
これは
「喜びと充足感はあるけど、貧乏」
ということです。
もちろん、貧乏でも喜びがあるなら十分かもしれません。
しかし、現実を考えるとやはり「お金」はとても重要な要素だと言えるでしょう。
だって貧乏が原因で、その喜びを失ってしまう場合だってあるわけですから。
こんな風に、この「Ikigai」の図は非常に示唆に富んだ内容になっていて、とても面白い図です。
改めて載せておきますね。
あなたの人生は今、どの領域にあるでしょう?
ぜひ、自己分析してみてください。
そして「生きがい」の領域に向かって歩んでみてください。
これこそがまさにこれからの時代の「目指すべき場所」だと思います。
この図を見ればお金を稼いだり、成功するだけが人生ではないということがよくわかるはずです。
そして・・・
・誰もが生きがいの領域で生きていけるプラットフォームはどんどん充実している
ということを忘れないでください。
例えばYouTube、例えばInstagram、例えばオンラインサロン、例えばnote、こーゆープラットフォームが、生きがいの領域の人生を実現するための土台になってくれているのです。
そしてこれはさらに加速度的に進歩していくはずです。
(実は今僕らもそのプラットフォームを開発している最中だったりします)
自分だけのものだったパッションを情報発信していくことで共感が生まれ、お金にもなって、生きがいの領域になったり、
自分に課せられたミッションを情報発信することで仲間が増えて、生きがいの領域になったり、
まさに「好きなことで生きていく」ということが可能な時代になっています。
本当に僕らは面白い時代を生きていますね。
コロナで世界が混乱する一方で、こうやってちゃんと希望も存在しています。
ぜひ、コロナに負けず、希望を捨てず、あなたの生きがいを作っていきましょう。
そのための情報はこれからまた発信していきたいと思います。
楽しみにしていてください!
それではこれで本当に最後です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
またどこかで^^
和佐大輔
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?