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マリーン様は生きている。 企画素案

没企画、読み物テキストとしてご確認ください。制作の予定はございませんので、悪しからず。開発会社の時代から考えると恐らく数百の企画を捨ててきてる。企画者の極意とは?と聞かれるとするなら、どれだけ捨ててこれたのか?と答えるかもしれない。その寄り道は、どこかで結びつく、点と点は線になる。最後には没理由も。

■あらすじ

<MAGICWORD/>
我命ず、黄昏の終焉に眠る一ッ目の巨人に。
ディ・マドゥ・テルソムニア
汝の昏き眠りを妨げるものを滅せ
<END/>

これは現代に生きる大魔導師マリーンの子孫達が織り成す物語、
マリーン様は生きている。

少年達よ、詠唱せよ、
世界を変える禁断の錬金を

世界のほとんどの大人たちは知らない。

魔法使いの系譜と、邪悪なるもの達-マグニフィセント-の戦いが永年続いてることに。数多くの魔法使いである「詠唱者」を生み出してる魔術師育成機関「聖マリーンズ学園」。

膨大な数の呪文をデータベース化した、大書庫[サーバー]があり、日夜、魔術師達が様々な呪文の研鑽に勤しみ、マグニフィセントとの戦いに備えていた。

ある日、そこにひとりの義眼の少年
英国から転校してくる────。

「マリーン様は、生きている」

偶然、少年が見つけたイースター・エッグ────死んだはずの大魔導師の名が、この物語の始まり。

私たちは取り戻す。
私たちの日常を。
マグニフィセントによって、
壊されたこの世界を。

■世界観設定

●詠唱者 [Caster]

キャスター、いわゆる呪文を唱えらえる者、対マグニフィセントの切り札。書庫[サーバー]にアクセスし、様々な文体[プロトコル]を元に呪文を引き出す。脳への負荷が著しく高い為、神経細胞[ニューロン]の柔軟性が高い、10代の少年少女が選ばれる。

●魔法[Magic]

文体[プロトコル]によって様々な系統に分かれるがエンチャントによって、強化系統は大別され、ディレクトリされてる。かつての魔道書や呪文は、現在はヒトの脳、書庫[サーバー]に格納されており、タグと呼ばれる書式、通称「MHTML -Magic Hyper Text Makeup Language-」で記載される。

●書庫[Server]

詠唱者と対になる存在、ヒト。詠唱者達が、直接コンタクトをして、必要だと思われる情報を引き出す。

●黄金の血液 RH null

アールエイチナル。膨大な情報を処理するために、脳への負荷を考慮し、特殊な「血」が必要とされる詠唱者。どの血液型への輸血も可能な血で、200万に一人とされる。

●OL(オルタナティブライン)

代替えの、の意味を持つ。Rhnullを所有する人間のみが許されるライン。脳から直接、サーバーにアクセスする回線、回線規格は様々なものがある。

●エンボディ

Embody、具現化のこと。魔法を108文字字間圧縮法で唱えて、魔法が具現化することを指す。コマンドに対しての実行の意味。

●ゼロイチエンチャント

キャスターが様々な効果を生み出すためにの錬金術の総称。0から1を生み出すため、ゼロイチエンチャントと呼ばれている。

●マグニフィセント

敵、豪華な、崇高なの意味を持つ。人類に仇なすもので、有史以来、魔術師達が戦い続けてきた存在。数多くの階層[レイヤー]に分かれてるが、その目的は人類を滅ぼすこと。様々な経路で侵入してくる。

●京都

四神相応の都、陰陽師である安倍晴明が居た事もあり、日本で最も魔術が盛んな都市。かつてマグニフィセントは魔愚似(魑魅魍魎)として陰陽師とは別の退魔師達が撃退していた。西洋からも学びに来る詠唱者も多いことで知られる。日本の文法[プロトコロル]は難しい事でも知られる。

●霊血素(れいけっそ)の儀式

詠唱者として、OL(オルタナティブライン)を使い、サーバーにアクセスする際に必要な血。特殊な血である「霊血素」を体内に入れて、サーバーへのアクセスを可能にする。

●魔術師マリーン

すべての魔法使いとされる始祖。アーサー王の伝説で有名だが、現在も生きている。アルキメデスという梟を連れている。

■主人公:無頓着なマルチサーバー

「上手くやりたいよ、私だって……」

聖マリーンズ学園の平凡で内気な少女、両親の影響で小説が大好きで将来は小説家になりたいと思っているが未完の作品ばかりが多い。父親が失踪した為、母親と執事と京都の旧い一軒家で暮らしてる。
 Webサイトに小説を公開しているが、難解で稚拙な文章ゆえに、散々の扱いを受けている。とある手違いでマリーンズ学園に入学したのだが、理事長に「ある才能」を認められて退学にならずに。
 ある才能とはサーバーとしての能力。魔法使いの父親譲りの「字間圧縮能力」、つまり呪文を圧縮させる能力には非凡な才能を持つが、本人は未だ気づいていない。父が残した膨大な本を読んだことで身に付いていた。

三人の少年に選ばれることになるが………。 

■攻略キャラ:金比良ユリト

ユリト君、小さい、義眼のツンデレやんちゃなまほうつかい。

「君、笑わせないでよね、死にたいなら別だけど」

金比良家の秘蔵っ子である『義眼』のエリート詠唱者。英語と日本語のバイリンガルで、ハーフの男の子。知識欲旺盛、一度見た文章はすべて暗記できる能力を持つ、主人公を引っ張る性格。やんちゃでルールを無視しがち。
 父親は英国の大学院で教鞭を取る教授、ただ、研究に没頭してる父に対して良い思い出はない。 
 詠唱者としては「暗黒魔術」を得意としており、若干13歳にしてとある禁呪のソースコードを暗記した事で一躍話題となった天才詠唱者。その際に「自らの片目」を失った。
 強い意志を持つが、精神が不安定になる側面も。小さい体に呪文詠唱負荷がかかることで、体が蝕まれている。

■攻略キャラ:安倍リァン

リァン君、頭よく育ちが良く、辛口を気付かせない早口の根暗ちゃん。

「えっ?早いって、それはそうですよ」

日本の魔術師の大家である安倍家系譜を継いだ少年。かつては陰陽師として名を馳せた安倍家だが、マグニフィセントが世界的なものとわかった後に、英国へ留学を行い、他国の詠唱者の技術を身につけた。
 柔軟な才能と天性の呪文詠唱能力を持つ。おっとりしてるようだが、呪文詠唱速度は聖マリーンズの中でもズバ抜けて早い。早口がめちゃくちゃ得意で、悪口や都合がわるいことは全部早口で済ます。高次元の精霊魔術やエンシェントコードも読み解けて、様々な精霊たちを召喚させることができる。

■攻略キャラ:弩蔵ハリィ

ハリィ君、かっこいいオタクどぐらくん、勤勉だけど世間知らず。

「救えない?それは君がそう思うからだ」

 眼鏡がトレードマークの学級委員長、ガジェットオタクでもある、いわゆるオタク。 理事長の箱入り息子で詠唱者としての能力は低かったが、圧倒的な努力で詠唱者になった。父親は牧師で、地元の北海道で両親ともに小さな教会を営んでる。
 知識欲が旺盛で勉強をしだすと、我を忘れてしまうほどの集中力がある。子供の頃からの環境ゆえに、正義心が強く、ルールを破る生き方に不満がある。女性に圧倒的な人気があるが、本人は迷惑。
 不精な主人公にキツく当たる。

没理由:

✅恋しようがない

✅世界を救う話になりそう

✅単語難しすぎ

以上から、セルフ没、テキストだけが遺ったのであった。

著:岩崎大介

サポートするぐらいなら、同情(マネー)をおくれ。そんな台詞、死んでも言わない。なぜならそれは紳士(ジェントルマン)じゃないから。男は黙って原作作詞、ペンは剣より強し。