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DanceWithDevils初期設定

アニメ、ゲームと展開されていたダンデビの初期世界観設定、プロット。本来の製品としてアウトプットされた設定とは異なる点をご理解の上、読み物テキストとしてご確認ください。

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■この物語は?

17年に一度の366日目。
人間界は、新たな地獄『ゲヘナ』として生まれ変わる。

ゲヘナを巡り、アクマたちが壮絶な勢力争いを繰り広げる。
ゲヘナを統べる鍵は、魔王と人のハーフ、少女リツカ。
彼女を花嫁としたものが、ゲヘナを手に入れる。

アクマたちは、リツカを奪い合う。ある物は力尽くで、あるものは巧妙な策略で。その中で、アクマたちの中に、リツカへの思いが芽生えていく……。

■登場人物

○《アクマの花嫁》立華リツカ(17)高校三年生。

魔王マキシスと、人間の母カミラを両親に持つアクマのハーフ。

元気で前向き、いつも一生懸命! な女の子。
人に自慢できるほどの特技はないけど、特別に苦手な事もない。学校の成績はそれほどでもないけど、頭の回転は早い方だと思っている。
母子家庭に育つ、自分を不幸だとは思っていないが、父がいないのは多少コンプレックス。ルックスが平凡で、浮いたウワサとは無縁。
男の子は苦手だが、異父兄のリンドとは仲が良い。

予言された《最後の人間》であり、《カルワリオ》と呼ばれる彼女の血を受け継ぐもの(息子)が、ゲヘナの王となる。

そのため、《アクマの花嫁》として、アクマたちが、彼女を奪い合う。

○《魔王の愛した女》立華カミラ(42) リツカの母。

人間だが、後にヴァンパイアとして復活する。

個性的な美貌と浪費癖。見た目は二十代にしか見えないので、リツカと姉妹に間違えられることもしばしば。誕生日は、リツカの一日前。

だらしない性格だが、娘のリツカ、息子リンドを愛しており、精一杯の事はしている。息子のリンドにとっては、その愛情が重荷になっており、海外へ留学してしまった。今でもリツカの父、マキシスの事を愛している、意外と一途な女でもある。

マキシスの妻であるため、グリモワを狙うアクマたちに拷問され、殺される。※前夫ネスタの《抱擁》を受け、ヴァンパイアとして復活する。

○《呪われし血を持つエクソシスト》立華リンド(18) リツカの異父兄

ダンピール(人とヴァンパイアのハーフ)。カミラと、ネスタの間の子。
『ファティマの聖氷』(神々より与えられた武器)は刀。

大人しい優等生タイプで、周りからも信頼されているが、内からこみあげる暴力性と吸血衝動に、たびたび悩まされている。

この衝動は、自分の中に流れる吸血鬼の血のせいだとして、吸血鬼との間に子を作った母カミラを恨む。(しかし、カミラは気にせずリンドに惜しみない愛情を注ぐ)妹を溺愛しているが、いつか妹を手に掛けるかもしれないと、少し距離を置くため、奨学金でイギリスに留学。

そこで、自分の血と折り合いをつけるべく、悪魔退治の専門家(エクソシスト)としての教育を受け、才能を発揮する。

エクソシストの集団、暁の騎士ドーン・ブリンガーに加入し、人間界の魔界(ゲヘナ)化を阻止するため、帰国する。リンドの第一の目的は、リツカを救うことであり、ゲヘナ阻止というドーンブリンガーの目的の延長上にあったはずだが、腐敗したドーンブリンガーは、リツカを利用しようとしたため、離反。リツカをアクマたちから救うため、父ネスタと共闘する。

しかし、内心では父を憎んでおり、ネスタとカミラが先にゲヘナを起こそうとした時、ネスタを殺し、ゲヘナを阻止する。

リツカを救うため、シキと共闘し、アクマたちと対立する。

○《第二始祖(セカンド・ブラッド)》ネスタ

エルダー・ヴァンパイア、古く、強力なヴァンパイアである古老(エルダー)の一人。歴史の陰で暗躍し、背後から人の社会を操ってきた。

紳士を気取っているが、己の欲望に忠実な外道。自ら手を汚すよりも周りを上手く使うタイプ。カミラの美貌に目をつけ、これまで何度もしてきたように、手込めにしようとする。
精神的、肉体的暴力でカミラを縛り付けていたが、マキシスがあらわれ、ネスタは殺害され、カミラを奪われる。不死者なので、死なないが、肉体の復活に時間がかかっている。リツカより、カミラに執着している。
ゲヘナの事を知り、カミラをヴァンパイアとして蘇らせ、自らの配下(奴隷)とする。カミラにリツカの血を吸わせることで、カミラを使ってゲヘナを起こそうとする。

○《魔王(ロード)》マキシス

リツカの父。魔界を統べる魔王だったが、カミラを手に入れるため、人間界でネスタと争う。その隙に、マキシスの統べる魔界の領地(ドメイン)を、他のアクマたちに奪われたことで力を失い、極寒地獄コキュトスに封印され、失脚する。

アクマには珍しい、筋の通った武人タイプ。魔界のボスが消えたことで、魔界は群雄割拠の罪血戦争へと突入し、アクマたちは疲弊する。復活し、再び魔界の王に返り咲くための鍵として、《禁断の魔道書》を遺す。

○《熱い野心の冷酷生徒会長》鉤貫レム(18) アクマ

支配領域(ドメイン)は魔界パンデモニウムと、魔界アビス、魔界シュラ
アミアントゥスの武器は大剣(修羅界に由来)と、全てを呑み込む獣(パンデモニウムとアビスに由来)。

生徒会長。口数が少なく、ぶっきらぼう。成績優秀で、誰にでも公平なため、皆に信頼されている。それは、人間に対してそれほど興味を持っていないため。使えるものには優しいが、無能なものへの態度は冷酷。
魔界に君臨するという己の野望へ、まっすぐに向かっていく野心家。

生徒会長として、学園内のもめ事を調停する。(という面倒を押しつけられている)マキシスは敵ではあったが、その生き様を尊敬している。

魔界パンデモニウムにて、万の魔物を束ねるアーロンド家は、魔界の最大派閥。アーロンド家は、マキシス家を滅ぼして最大派閥となった。
レムの家系は傍流であったが、後継者ザルトリウス(仮)が殺害されたため、次期当主の座が降ってわいてきた。

本家からは差別されており(※妾腹の子扱い)貧乏暮らしを貫いている。
本家の連中の鼻を明かしたいという欲望を持っている。

・ゲヘナへの動機
本家は、ゲヘナを手に入れたいが、他の家が手に入れるくらいなら、ゲヘナを起こさない方が良い(現状維持を貫きたい)と考えている。
レム自身は、自らの野望のため、ゲヘナを手に入れたい。※古参を厄介払いして、追い出して自分の家(ファミリー)を作るのが目的。
・リツカへの動機
ゲヘナの時まで、グリモアであるリツカを守るのは、自分の使命だと考えている。意外と使えるリツカに、愛着がわいていく。道具としての愛着だと自分に言い聞かせるが、惹かれていき、リツカを独占しようと考えるようになる。


○《恋を知らない天然女たらし王子》楚神ウリエ(17) インキュバス
支配領域(ドメイン)は魔界エレボス(夢魔界)
アミアントゥスの武器は鞭(エレボスに由来)

女たらしのインキュバス。天然王子様。無邪気に残酷な行為をする。
自分の興味のある事のためにしか動かない。誰も、彼には命令できない。
そちらの経験は豊富だが、《恋》をしたことは一度もない。
悪夢界を統べるフューザ家の跡取り。ウリエのフューザ家と、レムのアーロンド家は同盟関係にあるが、いつどちらが裏切ってもおかしくない緊張感ある状況。

ウリエは魔界の勢力争いには興味が無いが、レムの役には立ちたいと考えている。ザルトリウスを殺したのは、ウリエ。それがバレれば、アーロンド家と、フューザ家は一触即発。過去、レムには個人的な借りがある。

・ゲヘナへの動機
フューザ家は、ゲヘナを手に入れアーロンド家を圧倒しようとしている。
ウリエ自身は、レムにつくか、自分の家につくか、決めかねている状況。
※攻略されて無いときは、レムにつくが、攻略が進んでいればレムを潰す方向に行く。
・リツカへの動機
レムがリツカを(仕事とはいえ)守っているのを見て、ちょっかいを出す。
自分になびかないリツカに興味を持ち、インキュバスとしてのプライドをかけてクドくが、その過程で、初めての恋を知る。

○《荒ぶるカリスマ野生児》南那城メィジ(18)
支配領域はないが、アーロンド家の許可を得てかつての領地、修羅界より力を引き出す。アミアントゥスの武器は多数のナイフ。

 武闘派で、本能で生きている野生児。オレ様が世界最強だと思っており、事実魔界でも最強レベルの戦闘力を持っている。暴力のカリスマとして、憧れるアクマも多い。ルールを顧みず、議定書(プロトコール)に定められたルールギリギリを生きている。
 マキシスとの争いに敗れ、取りつぶされたガルガンチュア家の生き残り。マキシス家には恨みを持っている。
 一匹狼の鉄砲玉として、アーロンド家に雇われている。名目上は、レムの部下だが、レムもメィジも気にしていない。
 欲しいものは全て手に入れる。アクマも人も、皆殺しの狂犬。普通は犬死にまっしぐらな生き様だが、圧倒的な戦闘力で生き残ってきた。
その戦闘力故に、様々な勢力から利用される。

・ゲヘナへの動機
欲望のままに、地上とイキのいい魂を手に入れたい。自分の領地が欲しい。争いが大きくなるほど、自分たちが成功するチャンスも増える。
・リツカへの動機
興味が無い。が、ゲヘナの鍵と知り、欲しいから、手に入れようとする。
だが、血まみれの闘争の果てに、リツカという安らぎの場を見出す。

○《壊れ、壊す堕天使》シキ(16) 堕天使
支配領域は天界(自称)
アミアントゥスの武器である弓と、ファティマの聖氷を用いた矢

壊れてしまった《不良品》の堕天使。外面はいいが腹黒い。
神の声が聞こえると主張するが、それは彼の妄想。
美しいものと、美しいものを破壊することを好む。矛盾した存在。スキになればなるほど、その相手をひどい目にあわせたくなる。

罪を犯し、天使評議会(コンソーシアム)から追放されたが、未だに神の愛に飢えている。アクマからは嫌われているが、様々な勢力と通じている便利屋、情報屋として、重宝されている。

自分の妄想で、神のために世界全てを滅ぼし、新たな世界を創り出したいと強く願っている。

・ゲヘナへの動機
 表向きは、ゲヘナを阻止し、現状維持しようと主張する(穏健派)だが、なし崩しに他のアクマたちに協力する。(と見せかけて、裏でリンドとネスタをけしかけ、対立を煽る)ネスタの死後は、リンドと組んでアクマたちと対立する。
 さらに、リンドを裏切り、人もアクマも世界を滅ぼそうとする。
・リツカへの動機
 人と魔王のハーフであるリツカを手に入れることで、自分は最強になると考えている。
世界を滅ぼし、自分とリツカだけが生き残り新たな神の国を作りたい。


○《魔王の忠犬》ローエン ケルベロス
支配領域はハデス(冥界)
アミアントゥスの武器は、槍。※人間形状時

 地獄の番犬ケルベロスだが、人間界ではポメラニアンにそっくりな犬。
かつてはマキシスの片腕であったが、マキシスの封印と共に今は力を失っている。魔力が戻れば、本来の姿や、人の姿となることができる。

マキシス家再興のため、リツカを守ろうとする忠犬だが、リツカではなく、マキシス家に忠誠を誓っているため、リツカがマキシスに逆らうようなことがあれば、リツカに牙をむく。

・ゲヘナへの動機
 自分がマキシスの代理となって、リツカによるゲヘナを起こし、マキシスの帰還を待つ。
・リツカへの動機
 あくまで、マキシスに忠誠を誓っており、マキシスの思惑から離れ始めたリツカに対して牙を剥こうとする。リツカと、主の間で揺れ動く。

■5つの勢力 それぞれの目的

○アクマたち

 レム ウリエ メィジ

勢力の拡大を求め、新たな魔界の領地になるであろうゲヘナ(人間界)を狙っている。アクマ同士は抗争しているが、現在は休戦状態であり、互いに話は通じる。

・アクマは人の想像力が創り出した存在。
・魔界の住人。人間界にあらわれ、様々な災厄をふりまく。自らは必要悪だと考えている。
・力は、人のネガティブな思いから得ているので、人が必要。
 ネガティブな思いを生み出すために、メフィストフェレス的なそそのかしを好んで行う。

アーロンド家(レム) フューザ家(ウリエ)が魔界の二大勢力。レムはアーロンド家の次期当主であるが、本家に虐げられてきた恨みがあり、古参を一掃したいと考えている。ウリエは、今のところアーロンド家に従っているが、機会があれば蹴落とそうと考えている。メィジの家系は、マキシスによって皆殺しにされ、メィジしか残っていない。

○ヴァンパイアたち

 ネスタ (カミラ)

アクマとも人とも異質の存在。独自のルールで動いている存在。アクマと同じくゲヘナを狙っており、アクマと違って話が通じない。ルーツは最初の殺人者であるカインにあり、アクマより古い事を誇りに思っている。

・吸血のため、家畜として物質的な人間が必要。
・仲間を増やす目的の吸血(抱擁)によって、ヴァンパイアを増やすことができる

人間界の吸血鬼社会を牛耳るのはネスタだが、マキシスとの戦いで傷を負い、近頃は世に出てきていない。

ネスタは、娘の血を吸わせたカミラを使ってゲヘナを起こそうとしている。
※偽造の権利書(カミラ)を使って、土地(ゲヘナ)を奪いとろうとしている

○エクソシスト(暁の騎士ドーン・ブリンガー)

 リンド

エクソシストたちは、アクマたちを魔界に送り還す能力をもっている。
ゲヘナの阻止(=人間界の継続)が目的だが、ドーン・ブリンガーのトップは、アクマ(シキ)と癒着しており、女やカネを融通してもらっている。

リンドの個人的な目的

 自分をハーフヴァンパイアにしたネスタを恨んでいる。
 全方位が敵だが、目標の優先順位は
 リツカの保護 >> ネスタを殺す >> アクマたちを殺す
 
 カミラによってゲヘナを起こせば、リツカは解放されるため、途中までネスタに協力する。その過程で、(四アクマとリツカ)と対立することになる。

 ゲヘナが起こる寸前に裏切り、ネスタを倒す。
 その後は、リツカを救うため、アクマたちと対立する。

 リツカを救うため、母親(カミラ)の事はあきらめている。自分がハーフヴァンパイアになった理由を母親のせいだと思っている。


○堕天使

 シキ

 アクマから相談を受けて、エクソシストを牽制したり、エクソシストにアクマ側の動きを密告したりしている二重スパイ。

・罪を犯し、天使評議会から追放された天使。
・アクマ側、人間(エクソシスト)側、両方に良い顔をするが、内心ではどちらも滅ぼしたい。

ゲヘナの誕生と、それに伴う混乱を利用し、人もアクマも全てを滅ぼし、
神の名のもとに世界をやり直すことが、神の意志だと考えている。
 (本当にそれが神の意志なのかは不明。おそらくシキの妄想)

 アクマとヴァンパイアの戦いを煽る。ドーン・ブリンガー経由でリンドに近づき、リンド&ネスタ vs アクマの対立を煽る。リンドがネスタを倒した後は、アクマを裏切り、リンドの側につく。


 リンド&シキ vs アクマ

  最終的に、リンドがゲヘナを止めようとしたとき、リンドを倒し、ゲヘナを起こそうとする。
 

■過去の戦い 魔界統一~罪血戦争~議定書時代

○魔王マキシス時代
100~17年前
マキシスが魔王として、アクマたちを統治していた時代。
圧倒的な力で巨大で強力な組織となり、天界へ攻め込むのも時間の問題と言われていた。

マキシス、あろうことか人間のカミラに惚れる。
しかし、カミラはヴァンパイアのエルダー、ネスタに籠絡されていた。
マキシスは独断で、人間界に殴り込み、ヴァンパイアのネスタと死闘のすえ、カミラを勝ち取る。
マキシスと、カミラの短い幸福な時代。
弱ったマキシスは、腹心たち(アーロンド、フューザ)の反逆に会い、極寒地獄コキュトスに封印される。

○罪血戦争 sin-blood war
17年前 リツカが産まれた後
魔界をゆるがす、アクマたちの大戦争。
アーロンド家と、フューザ家が勝利。ガルガンチュア家はお取りつぶし。

○議定書(プロトコール)時代
 戦争により疲弊し、力を失ったアクマたち。
議定書によって、領地の再分配がまとめられ、休戦協定が結ばれる。
学園にある人間界へのゲートはアーロンド家によって管理される。
プロトコールの最初には、
「議定書の内容に反したものは、議定書に従う全ての勢力によって滅ぼされる」とあるため、おいそれとプロトコールを無視することはできない。

■アクマたちの戦闘

アクマ同士が戦闘を決意すると、それぞれが支配する領域(ドメイン)の魔界が、出現し、ぶつかり合い(魔界衝突)、混ぜ合わさり、現実から切り離された疑似魔界のフィールドが作られる。

魔界の中では、アクマたちは本来の姿(思念体)となり、時間の流れも異なる。精神と時の部屋のように、超高速で時間が進み、外部の時間はほとんど進まない。

・アミアントゥスの炎石
アクマたちの武器。アクマたちは、アミアントゥスの石という宝石を持っており、各々が支配する領域(ドメイン)から力を引き出して戦う。(そのため、多くの魔界を支配している家ほど、強い)
魔界の勢力が大きければ大きいほど、領域から引き出せる力も大きくなる。

引き出された力は、光り輝くオーラ状の武器となる。(アミアントゥスの武器)武器の形状はひとりひとり異なる。アクマは、通常の手段では傷つかないが、アミアントゥスの武器は、アクマの思念体を直接傷つけることができる。武器はそれぞれ、支配領域に関わる特殊能力を持つ。(アビスのドメインの力を使った武器なら、深淵に呑み込む能力、など)

思念体を傷つけられたアクマは、同じ箇所の肉体も傷つく。

・ファティマの聖氷。
エクソシストは人間なので、魔界に入ることはできず、アクマを傷つけることもできないが、祝福された聖水から、大がかりな儀式を経て作られた《ファティマの聖氷》を所持しているものは、神の力に守られ、魔界で行動することができる。
また、アミアントゥスの石と同様に、アクマの思念体を傷つける武器を生み出すことができる。(聖氷武器)
聖氷は無色透明の冷たい氷だが、使用者の石に応じて、武器や銃弾へと姿を変える。地獄の炎に触れても、溶ける事はない。
聖氷の使用者は、肉体を持ったまま魔界に入ることになるので、魔界で傷つけられればそのまま肉体が傷つく。


■用語

○人間界/現世

四皇学園
 幕末の私塾をルーツに持つ歴史ある学園。
幼稚舎から大学までの一貫教育が売り。現在は外資系企業により経営されている。国内唯一の《魔術科》があり、地元ではオカルトスポットして有名。
※生徒には全国から集まってきたアクマや人外が含まれている。
魔界から、人間界への通過地点であり、中立地帯。
学園での抗争は禁じられている。

第三図書館
 魔道書が並ぶ図書室。海外の格好いい図書館のようなビジュアル。
生徒会以外は、滅多に出入りすることはない。
※ここに、各魔界へと続く門が存在する。(本棚の裏や、魔道書の中)

生徒自治議会(生徒会)
 現実離れした過剰に権力を持った生徒会。
独自の予算と自治機能が与えられており、教師も手出しができない。
生徒自治議会は縦割りで、大学~中学校まで共通の組織
生徒自治議会の下に、小中高の生徒会執行部が存在する。
※生徒会長はシキ。構成員は全てアクマ。

○魔界・地獄

アクマ / Devil
 本来は追放された神。契約とルールに従うため、組織化されている。
魔界の支配階級。

魔界/地獄 Hell
 いわゆる地獄。アクマや様々な人外(モンスター)が住む場所。
パンデモニウム/リンボ/アビス/ハデス/エレボスなど、様々な魔界の領域がある。

ゲヘナ/第九地獄(グラウンド・ナイン) Gehenna / Ground Nine
 九番目の地獄。または、その誕生を意味する語。
予言のカタストロフが起こり、地上は新たな地獄(ゲヘナ)となる
ゲヘナの支配権を巡り、それぞれの地獄を代表する魔族が争う

リツカの血(カルワリオ)Calvary
 ゴルコダの丘、アダムの墓。救世主が死す場所。《最後の人間》を示す血。この血を受け継ぐものが、ゲヘナの王となる。
リツカが子孫をつくれば、その子に受け継がれる。
※ゲヘナの土地の権利書である

議定書(プロトコール)the Protocol
 罪血戦争のあとに結ばれた休戦協定が記された書物。またはそのルール。
アクマたちのルールであり、破ったものは死。

禁断の魔道書(グリモワール)Forbidden Grimoire
※ゲヘナという土地の権利書
 マキシスにより書かれた魔道書
「ゲヘナに至る道」すなわち、地上を新たな地獄(ゲヘナ)とし、ゲヘナの支配者となる手段について書かれている。

ゲヘナに至る道 Road to Gehenna
 17年に一度の366日目、《血(カルワリオ)》を持つ女の誕生日に、ゲヘナの王が生まれる。この場合、ゲヘナの所有権は、その子にある。
 女の生んだ子を喰らうことで、ゲヘナの支配権を得ることができる。

パンデモニウム 万魔界 Pandemonium
 地獄の領域の一つ。様々な魔物でひしめいており、それら魔物はパンデモニウムの支配者に従う。
 かつてはマキシス家の領地だったが、今はアーロンド家の領地となっている。

深淵 Abyss
 最も古い地獄。底なしの大穴が、全てを呑み込む。本来のアーロンド家の領地。

エレボス 夢魔界 Erebos
 魔界の地下世界。フューザ家が統べる。世界創世以前、原初の闇がそのまま残り、全ての悪夢と繋がっている。

シュラ 修羅界 Shura
 ガルガンチュア家が統べていた世界。終わりなき争いが続く魔界。
 アーロンド家が統べるが、野蛮な土地なので、ほぼ放置されている。

アミアントゥスの炎石 Fire Crystal of Amianthus
炎の中でも燃えない、魔法の宝石。それぞれの悪魔が支配する領域(魔界)から、力を引き出し、アクマの思念体を傷つける武器を生み出すことが出来る。

○ヴァンパイア Vampire

ネバーランド・ソサエティ Neverland Society
 古老たちにより支配されるヴァンパイアたちの貴族社会。安定した獲物(血)の供給と、仲間を増やしすぎないような統制を行っている。
ネスタはこのトップの一人だった。

始祖/ファースト・ブラッド
 最初の吸血鬼。全ての吸血鬼のルーツ。明言しないが、人類初の殺人者であるカイン。アクマより古い事を誇りに思っている。ネスタは、始祖直系のセカンドブラッドを名乗る。

抱擁/Embrace
 仲間を増やすための吸血。ヴァンパイアたちの繁殖行為。抱擁されたものは、新たなヴァンパイアとして生まれ変わる。抱擁は食事としての吸血と異なり、それなりの儀式が必要。

○エクソシスト

暁の騎士ドーン・ブリンガーズ(黎明をもたらす者) Dawnbringers
 通称はドンブリ。エクソシストたちの団体。やりすぎアクマを追い返すのが仕事。魔界ではアクマの方が強いが、人間界では、エクソシストの方が有利。堕天使シキの支援を受けている。

ファティマの聖氷 Fatima’s Sacred Ice
祝福された聖水から作られる、神々の力を宿した氷。
所持者は、魔界でも行動できる加護を得て、アクマの思念体を傷つける武器を生み出すことができる。


               2014/03/21 永川成基/岩崎大介 共著


サポートするぐらいなら、同情(マネー)をおくれ。そんな台詞、死んでも言わない。なぜならそれは紳士(ジェントルマン)じゃないから。男は黙って原作作詞、ペンは剣より強し。