いよいよ新潟の夏も終わり

なんだかんだで2年連続で観にいってる「にいがた下駄踊り」。友人の4歳になった娘が昨年から踊っているため僕も観にいった。今年は初日と3日目を両日ともに友人と2人で観た。いつも誘ってくれてありがたいし、娘も僕のことを気に入ってくれているらしいが、奥さんといかなくていいのかとふと思った。けれどもすぐにどうせ会場で顔を合わせて会話もしているのだからなんの心配もすることはないのだろうと判断した。
僕らは合流してコンビニの冷えてないビールで乾杯をし、友人の娘が元気に踊っているのを確認すると、謎の達成感とお祭りらしくひどく混んでいるということもあり、早々に切り上げ、ちゃーしゅー屋武蔵に入りラーメンをすすった。無難に定番のからし味噌ちゃーしゅーにしようかと迷ったが、夏になると意識して減量をしていることと、母親が青森旅行土産に買ってきてくれたアップルパイを夕方に食べたことも頭をよぎり、カロリーがラーメンにしてはそれほど高くなさそうな生姜醤油らーめんを食べた。それともちろんラーメンの前にビールにメンマ、餃子も食べた。当然に美味い。
そのあと僕らはなんとなく祭りが終わった場所に戻ると、関係者やらスタッフやらが後片付けをしている姿を見て、ふとチャップリンのサーカスのもの悲しさを思い出して少々どんよりとした気分になった。
祭りが終わったあとの新潟の街は翌日が平日だということもあってか、初日にくらべると活気がないように思えた。客引きにも一度しか声をかけられなかったしこれからまた飲むぞという気分にもならずだらっと石宮公園のベンチに座った。僕らの他にもカップルが1組いたが初日はそこに3組もいたのでそこでもまたいろんな意味で悲しい気分になった。
初日は踊りも観ながらでもなんだかんだで2件はしごをしたのに3日目のこの落差にうちひしがれた。そうやってスマホをいじりながらうなだれていると気付いたら横にいなくなっていた友人が自販機でオロナミンCを買って手渡してくれた。
水でもなく酒でもなく炭酸の、それもオロナミンCのチョイスに心も口の中も歓喜した。
いよいよ暑かった夏も終わり、そんなことを思いながら友人と別れて帰宅した。

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