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事件の目撃者になってしまった話。

前回の投稿で、誰しも一回はしたことがあるLINEの送信ミスで悲惨なことが起きてしまった話を書いきましたが、今回は、僕の高校時代の大トラウマを書いていこうと思います。



事件が起こったのは高校1年生、16歳の時。




通っていた高校は進学校で、模擬テストというものが頻繁に行われていました。僕は勉強も全くできなかったです。あまりに勉強ができなくてクラス委員長を半年で先生に降板させられました。この事件はまたブログで詳しく書きたいと思います。





当時の僕はコンプレックスの塊でした。中学の時バスケ部で鍛えた体はカラムーチョの副作用でぷよぷよになり、顔には毎朝、思春期ニキビが新店舗を出していました。


ついたあだ名は、






【デブニキビ】







今考えると、シンプルかつ分かりやすく語呂がいいです。考えたヤツは企業の宣伝部で働いてほしいです。

そんなデブニキビ君には高校で楽しみにしていることがありました。




学年のマドンナSさんを遠くから観察することです。





Sさんは小柄で目が大きくクリクリしており、リスみたいにかわいらしい女性。性格は冷静沈着で大人な女性の雰囲気を出しています。こだわりの強いタイプで、Sさんが使っているリュックや小物は誰とも被らない。どこかミステリアスな雰囲気もあります。頭も良く、模試ではいつも、好成績をおさめていました。




Sさんの特徴だけで1万字超えそうなのでこの辺で終わりにしておきます。めちゃくちゃ気持ち悪い話ですが、Sさんの観察ノートのようなもを作っていた覚えがあります。一歩間違ったら犯罪です。もう時効ですよね。






事件は急に起こります。






入学して三ヶ月が経ち、クラスのみんなとも打ち解けて【デブニキビ】というあだ名にも少し愛着が湧いてきた頃。模試が開催されることになりました。
高1の模試だが結果次第では大学受験にも響く大事な模試です。
模試の日だけは学年全ての生徒がクラス関係なく名前の順に座る。つまり、16クラスある我が校は、1組には『あ』行の生徒が沢山集まり、16組は『わ』行の生徒が沢山集まる。その日だけは、他のクラスの椅子と机を借りることになります。
『す』行の僕は6組でした。



6組はSさんがいるクラス。





僕(まさかね)






6組に入り自分の席を探すと、ネームプレートが置いてありました。机の横に貼られているシールで誰の席かを確認すると





Sさんの席でした。







気付いた瞬間、高揚感と罪悪感が同時に脳内に流れ込んできました。確率的は640分の1。ノートにまでまとめた女性の席に合法で座れるとは。こういう時の【デブニキビ】は持っています。

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しかし、絶対にSさんを意識してはいけない。意識したら、想像を絶する気持ち悪い顔になってしまいます。





模擬テストが始まった。テストは1日かけて行い、1教科が終わると休み時間に入ります。


1個目の教科が終わり休み時間に入ると、誰が自分の席に座っているのか、皆一度確認しに来ます。それはSさんも同じでした。
僕は休み時間になり、どハマりしていたPSPをやっていました。廊下には自分の席を確認する女子たちで騒がしい声が聞こえます。
モンスターを狩るのを一旦やめ、顔を上げると廊下からSさんがこちらを見ていました。





Sさんはとんでもない顔でこちらを見ていました。





例えるなら、映画シャイニングのジャックニコルソン。

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例えは置いといて、僕は直感でやばいと思いました。
Sさんに認識されてしまった。まだ早い。顔のニキビたちを閉店させ、カラムーチョの副作用を解かなければならない。理想の自分になるまであと1年は欲しい、完璧な状態で認識させる計画だったのに。




チャイムがなり、みんな自分の指定席に戻る。Sさんの顔が脳裏に焼き付いていました。



テストが終わり、僕は部活に向かいました。テストの緊張感から解放され、いつもより足取りが軽いです。体育館に着き練習着に着替えているためリュックの中を漁っているとあることに気づきます。筆箱をSさんの席に忘れました。






僕は急いで、6組に向かいます。
テストが終わった学校は生徒は誰もいなかったです。




6組が見えてきた。でもおかしい。音がする。机を動かしているような音だ。少し不気味さを感じる。時刻は夕方。

6組を恐る恐る覗くと衝撃の光景が広がっていました。





Sさんが自分の机を一生懸命カラ拭きしていたのです。






何か見たことあると思ったら、ミステリー映画で良くある事件の犯人が現場の証拠隠滅を図っているシーンと同じでした。夕日が不気味さをさらに倍増しています。僕は【家政婦は見た!】の顔をしていたと思います。

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鼓動が止まらなかったです。犯行現場を目撃してしまったからだ、見てはいけないものを見てしまったとはこのことだ。Sさん血眼になって乾拭きしてる。怖すぎました。そんなことより




僕(筆箱どーしよう。。。)






後日、新しい筆箱を買いました。

僕は、Sさんに復讐すると誓いました。

そして小さな復讐に成功するのです。

その内容は後日、noteで書いていこうと思います。

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今回は僕のほろ苦い青春時代のお話しです。

誰にでもありますよね。ほろ苦い失敗談。

未だに心が締め付けられますね。



そーいえば、Sさんは今、オランダで写真家になってるらしいです。



凄過ぎね!!!!


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