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マイルCS2021全頭調教診断

スペースしながら調教を見るというとても贅沢な時間を過ごさせていただきました。スペースしないと多分寝てたと思います。

では早速。

インディチャンプ★★

歳をとるにつれて少しずつ可動域が狭くなっている印象。今回もそこは回復してはいない。最終追い切りも最後垂れるのをガチ追いで必死に誤魔化している印象で、出来がいいとは言えない。ただ衰えを感じさせながらも前走は4着と威厳は保った。良化はないから、そこを踏まえての予想に。

カテドラル★★★★

前走比較では良化と言っていいだろう。安田記念との比較ではかなりの良化と言っていいだろう。特に安田記念の一週前追い切りのCWの比較では、折り合いの進展から雄大なフットワークが見て取れる。ただやはりジーワンでどうなのかという能力面の不安はあるか。

グランアレグリア★

本日のメインディッシュはこちら。時は昔、2019年にNHKマイルカップというレースにこの馬は出走していた。だが、折り合いが爆発してしまいコントロール不可能になり、圧倒的な能力がありながらも5着に敗れた。

今回の調教はこの時の気配と激似。元々間隔が詰まるとカッカする部分はあったりした馬で、朝日杯の時も同様に折り合いが爆発。そして数々のトレーニングが施されて最近はメンタルがとても成長していた。だがしかし、今回は調教から見てわかるようにかなりカッカしている。明らかにイライラしている。行きたがる面を抑えれなくなっているように思う。よくよく考えればレースで先行した次のレースでは我慢が効いてなかった印象で、桜花賞からNHKマイルの時もそう。前走の天皇賞で自由に先行させたことにより気持ちがコントロール出来なくなったのではなかろうか。

そして今回はある程度流れるレース展開になるだろうし、その流れを前目に行って暴れては流石に苦しい。そういう可能性が高いと見ている。

クリノガウディー★

明らかにピークアウトしてしまった。スプリンターズSからお釣りのない状態。

グレナディアガーズ★★★★★

調教の動きはかなり良化。前走時に比べて体の動きなどはとてもスムーズで雄大になっている。全ての関節可動域が広がっているイメージだ。

馬自身の特徴としては高速馬場を淡々と速く走るのが得意な印象で、適性距離は1400くらいだろう。そして、NHKマイルや京成杯は川田騎手がかなり上手い騎乗をして距離を誤魔化した部分は大きいと思っているので、そこがどうか。

ケイデンスコール★★

調教はふらふらと走っていて、芯が入ってない印象。近走は結構状態が良かったが、流石にその出来はキープ出来なかったと思う。出来が良かった安田記念でさえもあの負け方だったし、もう能力的にも厳しいのだろう。

サウンドカナロア★★★★

思っていたより折り合えていた。でもまあここは逃げるよね流石に。ペースメーカーとしてどんなペースを刻むかが楽しみ。

サウンドキアラ★★★★

前走時もかなり動きは良かった。今回はその動きをキープしてきたという印象。去年のヴィクトリアマイルと同等かそれ以上くらいの出来で、動き自体に問題はない。ただ少し行きたがる部分はあるのでそこをどうコントロールするかがポイント。騎手の手腕次第。武豊は行きっぷりの悪い馬を走らせるのは壊滅的に下手だが、行きっぷりのいい馬を上手くコントロールするのはかなり上手い。手が合いそうな雰囲気はある。

サリオス★★★★★

やはりこの馬のベストバウトは朝日杯。ハイペースを先行して前目で粘り込んで突き抜けた。あれが本当のこの馬の姿。そこからクラシック戦線に向けて調整してきたせいなのか、逆に気性が難しくなったように思う。そして近走は行きっぷりも悪くなってしまっていて凡走が続いている。

でも今回は初ブリンカー。明らかに朝日杯のこの馬の姿を取り戻しにきている。調教を見る限り一週前のブリンカーの効果は絶大で、行きっぷりがかなり上昇。やる気に満ち溢れているように見えた。最終追い切りではブリンカーを外して軽い調教も、一週前でこれなら行けると手応えを掴んでのものだと思う。

やりたいレースは出来るのではなかろうか。動きも走りのバランスも大幅良化。

シュネルマイスター★★★★

前走は調教段階からストライドはちょぼちょぼといった走りで、レースに行くと追走に苦労した。今回は道中の追走という部分では調教から良化が見えるし、実力は出せそう。ストライドも走りのバランスも前走より良い。馬体的にも春頃とは比べ物にならない成長を遂げているのは間違いなく、ここは楽しみ。

ダノンザキッド★★★

前走と変わらぬ出来。ただ、調教を見ても分かるように追ってからのギアチェンジが得意な馬ではなく、乳酸抵抗力の高い持続力で頑張るタイプ。そのキレの無さで上位に来るには、騎手の腕前の見せ所となるだろう。

ダーリントンホール★★★

この馬もダノンザキッドと似たようなタイプの馬。今回の調教では前走と同等の動きを見せていたが、結局乗り手がどこにいてどういう風に持続力を使うのかが問題になるだろう。

ホウオウアマゾン★★★★

デイリー杯でレッドベルオーブと肉薄した時の雰囲気に戻っている。朝日杯ではかなりカリカリした部分があって、凡走したが、デイリー杯のような時の雰囲気に戻っているので実力は出せる。前走を見る限り成長分もあったがかなり太めだった。今回はどこまで絞って来れるかは大事になりそう。面白い一頭。

リプレーザ

追走も苦しいだろう。

レインボーフラッグ

流石にここではちょっと。

ロータスランド★★★★

この馬の好走パターンはスタートしてから3ハロン目が緩まないこと。ミドルペースを前目から粘り込むのがこの馬の得意パターンで、今回はそうなりそう。あとは力が足りるかどうか。

調教自体は体に芯が通ってきたなという印象で走りもすごく効率的な走り方に見える。体幹の成長著しいのだろう。

皆様の愛情で大卒ジョッキーは作られております。愛をいただけたら幸いです。