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スプリンターズS全頭診断

スプリンターズS展望


中山は恐らくかなり内有利の状況で開催される。去年もそうではあったが、枠がかなり大事になってくる。外に入れば入るほど苦しい。
そして今週はずっと晴れ予報というのもあり、馬場のグリップ力ある状態での開催が考えられる。どうしても決め手が大事になってくるだろう。

ウインマーベル

そこそこのポジションから競馬が出来て、乳酸抵抗力の高さ故、大崩れはしない。ただ決め手がないので圧倒的なパフォーマンスを示すことはない。この馬が今回このメンツで来るとするなら、かなりハイペースの前目にいた時だろう。

エイティーンガール

最後方から大外ぶん回しがこの馬のパターン。最高速度も飛び抜けて高いわけではないので、前が垂れるならチャンスあり。高速馬場ならノーチャンス。一雨降ってかなりハイペースになれば。


サンライズオネスト

前走で天井が見えた。決め手はそこそこあるが、前に行くほどのスタート、基礎スピードはない。自分の競馬は出来るが、このメンツ相手にはかなり苦しいように思う。

シュネルマイスター

突き抜けた最高速度を持っているが、そもそも追走できるのかどうか。マイルレースですら乳酸抵抗力に不安があるのに、全力追走すれば流石に決め手も影を潜めるのでは。グランアレグリアがスプリンターズSを勝った時のような極端な馬場が必要。


ジャンダルム

荻野極騎手が騎乗し、馬の好きに行かせる事によって高い基礎スピードがある事が判明。その一方で乳酸抵抗力がイマイチな事も発覚。高速馬場が好走の条件だろう。
そしてもう一つは前走の負け方が早々に乳酸抵抗力が爆発したというのが気掛かり。元々乳酸抵抗力は高くないが、出来の心配はしておいた方がいい。調教は要注意。


タイセイビジョン

高いギアチェンジと突き抜けた最高速度を誇る。ここ最近はずっとハンデ戦で重い斤量を背負ってきたもので、それを加味するとかなり強い内容。頭のイメージは掴みにくいが、枠や展開で十分馬券内はある。


ダイアトニック

高いギアチェンジ能力が特徴。ギアチェンジが鋭いので最高速度が高いように見えるが、そこまで高いわけではない。ペースがあまり早くなく、内内のロスのないところを追走できればギアチェンジの高さで頭まであり得る。
久々なので出来も気になるところ。


ダイメイフジ

特に言うことはない。厳しい。


テイエムスパーダ

高い基礎スピードとスタート技術がある。2走前は斤量が軽かったのと高速馬場だったのが大きく、持っている長所が最大限に発揮された結果。とんでもない高速馬場なら一考してみる価値はある。


トゥラヴェスーラ

前走は全てが整ったレースだったが最後は伸び切れず4着。鼻出血の影響がどれだけあったかは分からない。最高速度、ギアチェンジは最高レベル。どれだけ楽に脚を溜めるかがポイントになってくる。時計が早すぎるようでは基礎スピードの低さが露呈して、追走が苦しく決め手が弱くなるので、レコードの出るような馬場は厳しい。


ナムラクレア

総合能力に優れ、なんでも出来る。前走はとんでもないです不利を受けていたので負けて当たり前。それでも3着に来ているのが強さの証。弱点を言うなら、最高速度が最高級とは言えないので、スロー気味なペースになるとどうか。


ナランフレグ

最高速度、ギアチェンジ共に高いが、それは時計がかかる馬場での話。高速馬場となると最高速度がMAXとは言えずこの評価に。
直線追い風や、雨など色々と手助けは必要。
前走は全てがハマったし、通った場所も神がかっていた。


ファストフォース

高い基礎スピードとスタート技術がある。前走は馬体を戻して久しぶりに好調なパドックを見せた。高速馬場も相まって2着。前走のような高速馬場条件ならここは大穴候補。コース形態的にスピードのまま行き切れる中山の方が前走の中京より向くだろう。引き続き状態が良いのかは確認したい。


マリアズハート

今まで鈍足の末脚は常に繰り出せている。4走前のオーシャンSも前が壁でギアチェンジと最高速度の無さが敗因。そういうことからもこの馬の好走パターンは間違いなく積極騎乗。思い切って番手くらいまで押していければ一気に可能性は広がる。枠が出ていない今は、ないとは言えない、そんな状況。


メイケイエール

圧倒的な基礎スピードと乳酸抵抗力。出遅れや大暴れ以外に負けるとするなら、最高速度とギアチェンジが露呈するようなレースになった時。スローで内から動けず追い出しが遅れる、極端な内伸びで枠が大外など嫌うタイミングはまだ微かに残されている。


メイショウミモザ

これといった長所はないが、乳酸抵抗力の無さが問題視される。結局好走した阪神牝馬もスローからの瞬発力勝負。ここでは決め手も劣る。流石にノーチャンス。


レイハリア

基礎スピードとスタート技術が優れた馬。高速馬場で行き来ってどうかといったところ。条件が整えばチャンスがないとは思わない。2走前がかなりの強さで、大外枠からぶっ飛ばして前に出たが、二の足でビアンフェが逃げたことによってかなりロスの大きい競馬。馬場も摩擦力が大きかったし、更には外回しは厳禁の馬場だった事を考慮すれば相当なもの。前目の馬ならこちらを買いたいか。


ヴェントヴォーチェ

前走の勝ちはかなり恵まれたもので乳酸抵抗力の低さをカバーする後方待機からのパワーを活かしたイン差し。あれ以上の競馬はなかなか出来ない。ただ、高速馬場で、ペースが緩むようであれば基礎スピードと最高速度を備えている分来れても不思議ではない。

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