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高松宮記念2022全頭調教&能力診断

★が多いほど馬券内確率高いと思ってください。調教を加味したトータル信頼度です。

枠順や天気によって見解は変わります。


エイティーンガール

★☆☆☆☆

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こんなに折り合えないこの馬を初めて見ました。何かイライラする事があったのでしょうか。流石にこの気配では力は発揮できない。

スピードが足りてない感じは否めない。厳しい。


キルロード

★★★★☆

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最終追い切りは木曜日なのでそれを見て追記。

今の中京の馬場は上がりがそこそこかかるのに、全体馬場は良い。そして高松宮記念の週はBコース替わりでより内ラチ沿いが伸びやすくなる。内枠に入れば器用に立ち回る事が出来るので1発あると思っています。

前走は先行して外を回したのが痛かった。ギアチェンジと最高速度がある程度問われたレースだったのも苦しかった。今回は上がりはどの馬もかかる馬場、ポジションとギアチェンジとパワーが物を言う。一つ一つの能力が足りるかどうかは置いといて、方向性はドンピシャだと思う。


クリノガウディー

★★★★☆

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この馬の調教で最も大事なのは我慢が出来るかどうか。その次にギアチェンジが使えるかどうか。いつも凄いタイムが出ているが、それはどちらかというとダメな方。凄いタイムを意図的に出すならまだ良いが、近走のように抑えようとしているのに勝手に出てしまうパターンはレースで折り合いが爆発するパターン。

今回はタイムを鞍上の指示に従い、折り合えている。そして最後はギアチェンジ能力も見せてくれている。この感じだとベストコンディションと言っていいと思う。

そして、肝心な能力のベクトルは左回りの時のギアチェンジ能力が突き抜けている。ここではNo. 1間違いなし。ただ、セントウルSの時もそれは同じ。騎乗も外枠ながらロスを省く完璧な騎乗。あれで足りないならもう流石にレシステンシアに勝つのは厳しいのではないかと思うのが普通であるが、逆転する余地はある。セントウルSはハイペースで息が入らず、ギアチェンジが発揮できなかった。今回は絶対逃げたい馬もおらず、あそこまでのハイペースはないと思う。道中どこかで息が入ると、またとんでもないギアチェンジが発揮されるだろう。


グレナディアガーズ

★☆☆☆☆

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この馬としては最高の調教を見せてくれた。基礎スピードに磨きがかかってかなり状態は良さそう。

だがしかし、この馬はギアチェンジがない。その根拠の説明をしよう。まず、マイルCS。このレースはスローからの瞬発力勝負となった。折り合いを欠いたと言っても道中で立て直し、前目で直線を迎えた。だが追えども追えども全く伸びない。ギアチェンジができないワンペースの馬だからだ。今まで上がり33秒台は一度も使った事がなく、好走したレースはどのレースも前目に行っての粘り込み。未勝利戦でさえ、中京のギアチェンジが問われる舞台では馬券外に飛んだのだ。それに気付いた川田はそこから怒涛の神騎乗を見せ続ける。ファルコンSでもほぼ逃げの先行。

とにかく、どのレースも一度たりともギアチェンジをしていないのである。京成杯ではギアチェンジがないから飛ぶだろうと思っていたが、まさかの内伸び馬場での1枠1番からの大外ぶん回し。これは川田騎手がギアチェンジ能力がないため、外を回して同じペースで走り続けるしかないと判断していたからこうしたのだ。阪神カップも勝ったは良いものの、大外ぶん回しでギアチェンジは使っていない。上がりの速い末脚は繰り出しているが、中身はワンペース。中京競馬場でそれが出来るだろうか、ましてや1200でそれが出来るだろうか。僕は流石に厳しいと思う。

ただ1つだけ馬券内に来る方法がある。それは逃げ。スタートするや否や全力で走らせる。どんなペースになっても構わない。それだけが唯一来る可能性のある方法。川田騎手ならやったかもしれないが、福永騎手ではしないだろう。そんな度胸ないよ。


サリオス

★★★★★

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嫌い嫌いは大好きだと言うこと。僕は好きな人に好きと言えない。

調教ではついに好き放題走らせた。とんでもない基礎スピード。更にはそのスピードからのとんでもないギアチェンジ能力。間違いなくスプリンター。格がどうとかはどうでもいい。本質はスプリンター。

まず、根拠として、どのレースも凄まじい基礎スピードを見せつけている。前走の香港マイルもマイルCSもスピードを持て余している。スプリントの追走など容易いものだろう。

2年前のマイルCSやデビュー当時のこの馬を思い出してほしい。ギアチェンジ能力と最高速度でブイブイ言わせてきた。

では、去年のマイルCSはなぜダメだったのか。前目からギアチェンジが出来ていたなら、もっと走れたのではなかろうか。レースをよく見てほしい。持ったままの手応えで、鞍上が追い始めた時にピッチが上がっている。これははっきりとギアチェンジをしたという証拠。でも、その後は伸びきれずピッチが緩んでしまった。これは完全に距離が長いパターンの典型である。

つまり、スプリントになると、圧倒的な基礎スピードで楽に追走できて更には息が保つのでギアチェンジと最高速度が上昇するのではないかと考える事が出来る。

乳酸抵抗力に関しては朝日杯や大阪杯で発揮。じゃあなんでマイル戦では末脚をもっと使えなかったと思うでしょう。ガソリン搭載量と乳酸抵抗力は別物です。ガソリン搭載量はシンプルにガス欠、つまり距離負け。乳酸抵抗力は乳酸が溜まってのオーバーヒート。サリオスはオーバーヒートで凡走した事がないのである。

そして最後に、マイルだから簡単に追走できたのではないでしょうかと思うかもしれませんが、この馬は非常に賢い。鞍上の指示に素直だから、引っ張られても引っかかる事がない。どのレースを見ても、少し騎手に抑えられたら抑えて走っているのがわかるだろう。促せばダッシュするだろうし、調教ではスピード練習をしてきているから大丈夫だと思う。

レシステンシアがマイルレースはサリオスのマイルレースとよく似てるなあ。

どの枠に入っても注目したい一頭。


サンライズオネスト

★★★☆☆

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能力を解放した基礎スピードを補う調教。申し分のない出来だろう。

前走は内ラチ沿いが圧倒的有利な馬場にも関わらず、外外を回しての3着。ギアチェンジが出来ていればというレースだったが、前々走を見てほしい。前が壁になりながらも残り150mくらいから追い出して一気に抜き去った。すごく強い内容だったが、周りが止まっていたというのと、斤量を考慮すればこれくらいの評価。もうワンパンチ欲しい。


シャインガーネット

★★☆☆☆

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調教は横這い。前走の時点でかなり出来は良かった。

前走の内容は全てが完璧にハマった。時計のかかる馬場、内より外の方が伸びる馬場、仕掛けも通ったところも完璧だった。あれ以上のレースはもう出来ないし、相手も圧倒的に強化される。高い中京適性はあるが、能力の裏付けはない。


ジャンダルム

★★★☆☆

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最終追い切り動画なし。というか時計を出す調教してない??前走で燃え尽きた説はある。

セントウルで出遅れながらも物凄い末脚を見せたのは本物。シルクロードSで大敗したのは乳酸抵抗力が爆発してしまったからで、脚を溜める騎乗をすれば問題ないが、荻野騎手にはその境界線が理解できないのだろう。

どっちにしろ、まともな追い切りをせずに出ても流石に苦しいと思う。

ダイアトニック

★★★★☆

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状態は前走時と同等。内容的に基礎スピード練習を積んできた印象はある。

スタートとギアチェンジが抜群で、中京1200を走るために生まれてきたような馬。ただ、長くいい脚を使うタイプではないので、内枠は欲しいところ。

ダイメイフジ

★☆☆☆☆

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トゥラヴェスーラ

★★★★★

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去年や前走より躍動感が出てきた。筋骨隆々でギアチェンジも申し分なし。最高の出来だろう。

能力的にも前走はプラス22キロで素晴らしい瞬発力を見せての2着。馬場の恩恵を大きく受けたのもあるが、あの競馬であれ以上はない。

去年と比べても能力が上昇しているのは間違いないし、前走を見てもスタートを決めて基礎スピードの高さも示して、先行しようと思えば簡単に先行できた。今回の距離短縮は問題ないが、ロスなく回ってギアチェンジを存分に発揮したいので内枠が欲しい。

枠や天気を見てからになるが、本命候補の一頭。

ナランフレグ

★★☆☆☆

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前走時と変わらない出来。

どうしても基礎スピードがないので、最後方からの競馬になってしまう。展開が向かないと厳しい。上がりの天井の低い今の馬場もどうなのだろうか。パワーよりの馬場なのが唯一の救いか。このメンツをごぼう抜きにするビジョンはあまり見えない。

ファストフォース

★☆☆☆☆

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スタートから基礎スピードが売りではあるがここに入ったらそれすらもイマイチ。ギアチェンジは0なので流石に厳しいか。

メイケイエール

★★★★☆

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暴れないようにするための強制ギプスを付けての調教。普通に走れているように見える。ただやはり前走は前に馬がいない時間帯が長かったのが大幅プラスではあった。

今回も枠ならびとスタートが鍵になる。逃げれば確実に勝ち負けだとは思うが、どうやら調教を見る限り逃げようとは思って無さそう。

ライトオンキュー

★★☆☆☆

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今回はぶっつけ本番。前哨戦を使わなかった意図はおそらく、前哨戦を使うとイライラするからだろう。去年の高松宮記念は鼻出血で大敗ではあったが、それを抜きにしてもやはり調教段階からイライラしてるように見受けられた。四肢の動きが固く、関節の可動域は狭かった。今回はぶっつけ本番の乗り込み量多めで、かなりいい出来で臨める。

去年のシルクロードSがやはり秀逸。57.5キロを背負って内側が死んでいる馬場で唯一内で残した。ただ、今年は上がりがかかるとは言っても、内側が伸びる馬場。伸びない馬場を走る能力は高いだろうが、今年の高松宮記念はそんなのは関係ない。今のところいらないかな。

レイハリア

★☆☆☆☆

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行ききって粘る馬。ギアチェンジはないし、最高速度も低め。ここでその戦術が通用するとは思えない。

レシステンシア

★★★★☆

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去年に比べて四肢の可動域が狭く、重たそうな動き。これはちょっと怪しいか?仕上がってはいない。

能力は申し分ない。スピードもあり、スプリントならギアチェンジも出来る。ただギアチェンジが問われる展開や馬場になるとどうか。とにかく今回は出来が1番不安。

ロータスランド

★★★★☆

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どんどん成長しているのは間違いなく、今が最も強くなっている。今回の調教は基礎スピードとギアチェンジ能力の高さを確認できる内容。文句なしの出来。

前走は56キロを背負って強い勝ち方。距離短縮をしても何の問題もない追走能力。距離を縮めるとさらにギアチェンジが増してきそうな内容。力関係は未知数だが、スプリント戦はとても楽しみ。

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