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エリザベス女王杯2021全頭調教診断

こんばんは。大卒ジョッキーです。

今週もジーワンということで恒例の全頭診断やっていきますよ。今回はいつもより時間が取れたので濃厚な記事となりそうです。

では、お楽しみください。


アカイイト ★★★

前走時と同程度の出来。そこまで大きな前進はないと見ている。前走は後方待機にかけて、勝ち馬のすぐ後ろから直線を迎えての7着で実力的にもどうか。どうしても掛かるところがあって、距離延長はマイナス。ゲートもテンの速さもないため後方待機は間違いなしで、大外ぶん回ししかないだろう。極端な馬場、極端な展開ならワンチャンあるか。


アカイトリノムスメ ★★★

前走時の疲れはなく、状態は横ばい。そして、調教を見るだけでわかる抜群の操縦性。これは本当に凄いことで、調教の意図を完全に汲み取って走れている。居なければいけない場所に居続けている。騎手さえ相当なヘマをしなければ、ここは好走してくるだろうね。

イズジョーノキセキ ★★★★

追われてからのヘッドアップがなくなりとても良い状態に。これならいつもより少しは末脚を伸ばせる。ただ、能力がここで足りるのか?それだけ。

ウインキートス ★★

前走時が相当調教は良かったが、体はその状態を維持している。ですが気になるのは最終追い切りが単走ということと、一週前追い切りで競り合って他馬をかなり意識していたということ。前走の最終追い切りは併せ馬だったが、追走は我慢ができていて、最後は相当なキレを見せた。今回はちょっとカッとなっている感じがあり、メンタル的に前走時の方が力を出せるメンタルだった。

最終追い切りが単走なのは、恐らく一週前追い切りでヒートアップしたため予定を変更しての単走に切り替えたのではと思う。前走時ほどの能力は出せないと思う。

ウインマリリン ★

前走時ほどの四肢の開きがない。明らかに調子は下降線だろう。一週前追い切りに関しては覇気もない。ですが、最終追い切りでは少し復調はしている。ただそれでも前走時程の躍動感や四肢の開きとは程遠い。この状態でも勝負になると陣営は判断しているのだろうか。いずれにせよ評価は出来ない。

エアジーン 動画なし

特に言いたいこともなし

クラヴェル ★★★★★

状態がかなり良くなっているのは分かる。そしていつもの調教より長めの距離でタイムを出してきているし、ここに対しての本気度も分かる。動き自体も以前に比べて操作性がかなり高そうで、指示に忠実。アカイイトとは違ってこの馬の追い込みはただの戦略的撤退。前に行こうと思えばいくらでも前に行ける。

4走前にソフトフルート1着やアカイイト2着が出走していたレースで4着に敗れてはいたが、前目に行って折り合いを欠いていたのが原因で、斤量がどうこうではないと思う。あれだけ折り合いを欠いてあの走りなのだからやはり強い馬なのだろう。3走前から横山典がみっちりと折り合いを教え込んで、重賞でも通用する上がりを身につけた。

最大の論点はこの馬が追い込みをするのかどうかというところなんですが、結論から言うと横山典の当日の馬場チェック仕草に答えがあるので分からない。内を試したり馬群を試したりするようなことが有れば、恐らく中団くらいから勝負をしてくると思う。これはフェブラリーSで◎を打ったワンダーリーデルのようなもの。あの時はインを試していてイン突きを予測できた。今回も当日の動きから予測できるだろう。

そもそも、折り合いを教えるために後方待機をしていただけで、スタートが問題なく折り合えるなら競馬なんて前にいた方がいいに決まっている。毎レース、アカイトリノムスメやレイパパレが追い込みをして勝てますか?ただ後方待機というハンデを背負っていただけだと思います。斤量は軽かったけどね。

コトブキテティス ★★★★

馬が成長しているのは分かる。問題はいきなりジーワンで通用する能力があるのか、乳酸抵抗力があるのかという話。

シャムロックヒル ★★★

追ってからのキレ味がないから行くしかない。もし仮に展開利があったとしてどこまで粘れるかという話だ。上がりは全く使えない。

ステラリア ★★

追ってからのピッチが今回はイマイチ。前走時はキッチリとゴーサインに反応していたが、今回はのそのそと言った感じ。はっきりと動きが重い。

ソフトフルート ★★★★

マーメイドSの時とは比べ物にならない出来。今回の追い切りは追われたらピッチが上がり、キレッキレの動きに。

追ってからの持続力がこの馬の武器ですが、最大瞬間速度は遅い。長く脚をジワジワと使い続けるような展開、馬場になれば。前走のような加速してからの瞬発力が求められるレースは適性とは真逆。今回は展開もむきそうで楽しみはある。

テルツェット ★★

前走時ほどの瞬発力は見られなかった。そこまで状態は良くないのか。エンジンを掛けなかったのではなく、掛からなかったように見えた。そしてあまりキレキレの脚を使うタイプではなく、長く良い脚を使うタイプ。

ただ、距離延長は向きそうでスタートから行き脚はあまり良くなく、いつも促して後方という競馬。距離延長でゆったりと回ってきて、得意の持続力勝負に持ち込めば。脚を余さないデムーロ騎手とはマッチしている。

デゼル ★★

前走から少し状態が落ちているように思う。厳密によると状態というより脚が溜まらなくなったのではないかと思う。もっとリラックスしてのんびり走れていたのだが、前走の先行のせいなのかは分からないが、スイッチが入ってしまっている。それにより追ってからの伸びもいつもの通りではない。唯一の武器も削がれたか。

ムジカ ★★★★

前に比べて四肢の運びに迫力が出てきている。状態も勿論大事だが、結局は末脚が生きる展開になるかどうかが最大の論点だろう。

ランブリングアレー ★★★★

一週前はのそのそしていたけど、最終追い切りはキレもあり、気持ちもついてきているように見えた。前走の敗因は上がりのスピード勝負になった事だろうし、見直す余地はある。ある程度上がりは時計がかかりタフなラップが刻まれれば。

リュヌルージュ ★★★

いつも通り。

レイパパレ ★★★

いつも通り道中に力むのが課題。今回の調教もしっかりと力んでいた。もう前に行って力みながら圧倒的な乳酸抵抗力を見せるというレースしか出来ないので、展開が真逆の中での能力次第かなと思っている。

ロザムール ★★★

いつも通り。逃げてどこまでやれるかの馬。脚が遅いので、かなり雨が降らないと厳しい。

皆様の愛情で大卒ジョッキーは作られております。愛をいただけたら幸いです。