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秋華賞、府中牝馬S 全頭調教診断

まずは秋華賞。

点数の基準を変更します。平均の出来を5点にして、10点満点にします。

秋華賞

アールドヴィーヴル 7点

力みは取れました。凄くリラックスした走り。このリラックス度合いなら菊花賞の方でも面白かったのでは。同距離で阪神2000ならある程度のポジションは欲しいが、前走のように道中の力みによるロスはなくなるだろう。

アカイトリノムスメ 5点

前走と変わらず。とにかく操縦性がいい馬というのは見て取れる。最終追い切りでは折り合い重視。一週前追い切りでは猛烈なタイムを出してきて息を作った。上手く立ち回ってどうかという馬だが、距離短縮はマイナスだろう。

アナザーリリック 3点

力みがある。この気配なら道中に消耗してしまう可能性が高い。やはり本質はマイラーなのだろう。馬場が超高速馬場なら良かったが、今の阪神はそうでもない。能力は高いからまた買える時が来るだろう。

アンドヴァラナウト 7点

最終追い切りでしなやかさが出てきた。首の沈み込み、四肢の開き、ともに良好。前走時以上の出来であるといえる。阪神2000で戦うための全てを備えているように見える。福永騎手はファインルージュよりこっちを選んだのも納得。

エイシンヒテン 5点

前走時と大きく変わらず。行ききってなんぼの馬で、あとは馬場と展開がどこまで味方するか。

エンスージアズム 6点

陣営は距離が長いとやっと気付いたのか、距離を保たせるように工夫はたくさん施している。でもこの馬にとって、将来を考えるとマイナスだと思う。マイル路線で行って欲しい。G3くらいなら通用すると思う。

クールキャット 7点

動き自体で見るなら前走時より上昇していて素晴らしいが、前走の内容が不満。調教ではキレる脚を使えそうな雰囲気はあるが、前走は直線で早々に手応えを失った。スタートや道中の仕草を見てもかなり乗り難しい馬なのだろう。和田竜二騎手に乗り替わって積極的な騎乗をすれば前進はあるかもしれない。

サルファーコスモス 6点

距離を保たせるのは成功しそう。ただ気になるのは、挿入する前に逝ってしまう感は否めない。調教を見る限り恐らくキレる脚がない。それは距離が伸びても縮んでも変わらない。それが直線という本番の前に逝ってしまう感に繋がっているのだ。なのだ。

ステラリア 8点

折り合いに大きな大きな進展がある。これはここに向けて最高の出来で出てきたと言っていい。でも残念武豊。そしてそもそも能力が足りるのか問題。

スライリー 4点

この馬の調教を見て確信した事がある。今年のフローラSはやはり前目の馬がゆったりと脚を溜めれるレース質だったという事。この馬とクールキャットはとても似ていて、スローで脚を溜めれるとちょろっと脚を使える。ただ大外一気でごぼう抜きする脚はない。とてもハマったレースだったのだ。そこで追い込んできたユーバーレーベンという馬は異次元の強さだったという事だ。まあ、前々からわかっていた事だが。

そして今回の調教も変わらず前でスローで我慢して脚を伸ばす。そんな展開になればいいね。

スルーセブンシーズ 4点

走りたいという気持ちが全面に押し出されている。折り合いという部分での進展はあまりない。ここが克服されていれば勝ち負けを期待できる馬ではあるが、この気配はどうか。大野騎手ということもあり、枠並びが非常に大事になってくる。

ソダシ 5点

相変わらず競争能力は高そう。だが、やはり折り合いという点での進展はなかった。札幌記念で大丈夫だったのでここも問題はないと思うが、オークスのような前が全滅するような展開になればここも勿論飛ぶ。オークスがなぜそうなったのか。そして秋華賞はそうならないのか。その可能性をもう一度探る。

タガノパッション 10点

折り合いに大きな進展があった。そしてこのジーワンという舞台が前哨戦より絶対に合う。ペースは流れた方がいい、圧倒的な乳酸抵抗力とそこから繰り出される瞬発力もある。この気配なら出しても行けると思う。岩田康成騎手であればそこも理解して乗れるのではないだろうか。覚醒の瞬間を見れたのかもしれない。

例年の京都での開催であれば、かなりの自信を持って大金をぶち込んでいたと思う。

ファインルージュ 5点

前走時と変わらず。ただやはりオークスでの負けは距離が原因。調教内容も距離を考えた内容ばかり。桜花賞は展開と馬場は向いた。オークスは距離。前走はペースも緩く、高い中山適性で圧勝。能力はかなり高いが、ソダシに一泡吹かせられるかといえばそれはないかなと。現時点での考えではありますが、枠によっては軽視したい。

ホウオウイクセル 7点

前走の出来が酷すぎたので相対的に上昇得点。桜花賞と同等の出来にある。桜花賞は流れについていけなかったのだが、今回はそれに比べて距離は伸びる。内でロスなく立ち回ればチャンスはあるのでは。

枠と展開考えて一考。前走は記念出走で度外視。能力はあるよ。

ミスフィガロ 1点

一週前、最終共にポリトラック追いというのと、乗り出しがかなり遅かったというのと、坂路ではあまりハードにやれてないというのとでこの点数。動き自体は前走時のものがないためなんとも言えないが、このパターンでハイレベルジーワンを好走出来ますかという話。権利取りに全てを費やしてしまったのだろう。山王戦後の湘北高校印。

ユーバーレーベン 6点

追えばどこまでも伸びそうな気配。折り合いもスムーズだし、末脚も一級品。ただ1つ言えるのは上がりのかかる競馬の方がいい。あんまり速い上がりが使える馬場だと、この馬の乳酸抵抗力が活きない。となると阪神2000という舞台では当然マイナスですし、一雨降ってくれとなる。

ぐっちゃぐちゃの馬場の有馬記念で見たい。


府中牝馬S

気が向いたら追記


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