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6.緩衝×椎間板『髄核』

前回の記事で、脊柱の支持と緩衝作用について書かせていただきました。
本日は、脊柱の力の緩衝作用で大切な『椎間板』の話です。
まず、椎間板も椎間板とよぶか椎間円板と呼ぶかという話ですが、今回は3冊の参考書を基に記事を作成しており、プロメテウスでは椎間円板、キネシオロジーや図解機能解剖では椎間板となっていました。
私は、この記事を自分の職業である『理学療法』につなげたいと考え、理学療法では機能が大切と考えるのでそこにあった機能学書を参考に『椎間板』と呼び方を統一したいと思います。
椎間板の構成
椎間板は、髄核と線維輪から構成されています。今回は髄核の構造について書きます

髄核(nucleus pulposus)

髄核は、70~90%の水分を含んでいる
タイプⅡコラーゲン線維、弾性線維、非コラーゲン性蛋白を含む
椎間板の中央~後方に位置する柔らかなゲル状の物質
連続する椎骨間の荷重不可を分散・伝達させる一種の変形した水圧の衝撃緩衝装置として働く
若年者の髄核は、原子脊索の遺残である少量の軟骨細胞を含む

Donald A.Neumann:筋骨格系のキネシオロジーより

椎間板の軸方向にかかる圧を吸収する含水性緩衝装置(クッション)として働く
流体静力学系としての機能をもち、圧に対して弾力性をもつ
髄核の水分は80~85%
無細胞性、ゼラチン性、酸性ムコ多糖類性組織(グルコースアミノグリカンを多量に含むことによる)を可逆的に結合させる事が可能となる

板井建雄:プロメテウス解剖学アトラス

以上のことから髄核は、
・水分を70~90%含んでいる
・水分の中にはコラーゲン等で構成されている
・水分の作用による緩衝作用を要する
ことが考えられる。
明日は、もう一つの構成要素 線維輪です

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