ウイスキー 『アードベッグ』最高に煙たいお酒

こんにちは

ウイスキーが美味しいと思えるようになってからずっと気になっていたウイスキーを今日、ようやく買うことが出来ました

金銭的な問題で買うのをためらっていた訳ではなくて

ただ、飲みきる自信がなかったのです

このウイスキー『アードベッグ TEN(10年)』は究極のアイラモルトウイスキーと呼ばれている。
クセのあるピート(泥炭)の香りをまとった万人受けしないウイスキーになっています。

万人受けしないウイスキーがなぜ究極のアイラモルトウイスキーと呼ばれているのか?
それはアイラウイスキー自体が万人受けしないなかで、アードベッグが最もアイラウイスキーだから、であると言えます。

ややこしくなりましたが、そもそもアイラモルトウイスキーとは、「アイラ地方で作られたウイスキー」である。スコットランドの西に多数の島があり、総称して「ヘブリディーズ諸島」と呼ばれる。その最南端に位置するのがアイラ島になる。アイラ地方とはアイラ島を意味する。
大きさとしては淡路島より少し大きく、東京23区と同じくらいだそうです。
人工は3,000人程度、東京23区に3,000人となると、そうそう人に会う事もないでしょうね。

気候は日本に比べて夏は涼しく、湿度は高く日本のようにメリハリのある四季がある場所です。この気候がウイスキーの原料となるモルト(大麦)の育成に適していると言われています。

アイラ島で作られるアイラウイスキーの特徴は、ピート(泥炭)の香りが1番にあげられるでしょう。

アイラ島は島なので当たり前だか海に囲まれています。島の4分の一は泥炭を含む湿原で覆われており、この島で採掘されるピート(泥炭)は強烈な磯臭さを持っています。

ウイスキーの製造工程で「麦芽を乾燥させる」という工程があり、その際にピートを燃やしてその熱で乾燥させるのですが、燃やした際に出る煙が麦芽に香りとなって移り、ウイスキーになっても残る。よってアイラ島で作られるウイスキーは他のスコットランド産のウイスキーに比べてピートの香りが強い特徴があります。

意図的に香りを強く残したり、微かにしか感じないように調整していると思うが、基本的にピート香が前に出る造りになっていると感じます。

実際にピート香と言っても飲んだことがない方にとってどんな香りかわからないと思うので、世間で言われている表現で表すと、『薬臭い』『煙たい』『正露丸の匂い』と表現されます。

僕なりの表現で表すと、BBQをしたあとの服に染み付いた煙の匂い。その匂いが口の中にあるイメージです。

苦手な人はもう手に取る事は無く、好きな人はまた買い求めるお酒です。

アイラ島のとある蒸留所で働く所長の口癖…

「好き」か「嫌い」か中途半端はない。

という有名な言葉があります。

言葉の示す通り万人に向けて作っているのではなく、このウイスキーを愛してくれる人達に向けて魂を込めて作っている、自分が美味いと思うものを共感してくれる人の為に。

その思いは確実に浸透し、世界中に広まり世界中にファンがいます。この癖のとりこになり、アイラモルト無しでは生きていけない「ピートフリーク」(ピート中毒)と呼ばれる人達もいるそうです。

僕は…

というと、まだハマりはしないものの、受け入れる事ができました。

開封して注ぎ口に鼻を近づけると強烈な煙の匂い。ウイスキーと知っていなかったら薬品と間違えると思います。それほど強烈です。飲んでからも鼻から抜ける香りは煙たいピート香です。

今後、少しずつ飲み進め理解を深めて行きたいと思います。

アイラモルトウイスキーを知りたい方。オススメしたい本があります。


村上春樹さんのこの本にアイラウイスキーの魅力、アイリッシュウイスキーの魅力が詰まっています。
村上春樹さんが、ご夫婦でこの本の取材がてら行ったアイラ島とアイルランドで出会った人、ウイスキー、料理について写真を挟みながら紹介されてます。ただのウイスキー紹介の本では無く、そこは村上春樹さん。

クスッと笑わせてくれる場面や、心温まる場面まで、まるでその場所に自分が居るかのような豊かな表現力で楽しませていただきました。

この本を読んでからでも良いし、読まなくても良いですが、アイラウイスキーを飲まれる機会があれば是非ピート香を楽しんでみて下さい。蒸留所で働く人々が魂を込めて作っています。

アイラ島のとある蒸留所で働く所長の口癖…

「好き」か「嫌い」か中途半端はない。

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