北海道草薙会について

北海道帯広市で活動していた暴力団、北海道草薙会について

傘下団体や下部組織について
帯広市のテキ屋組織帯広組や極東同胞団との関係について

三つ巴事件やその他北海道草薙会が関わった抗争事件について

北海道草薙会は、1970年代から1990年代にかけて、北海道帯広市を中心に活動していた暴力団でした。一時期は、傘下に約100名のメンバーを抱えていたとされます。北海道草薙会は、最初は東京の暴力団である草薙会(現在の山口組傘下)と関係があったと言われていますが、その後、独自の勢力を確立しました。

北海道草薙会には、傘下団体として「弘前会」「巌会」「白神会」などが存在しており、また、下部組織として「北海道草薙連合会」「帯広市東部連合会」「帯広市東部町内会議」などがありました。

帯広市のテキ屋組織である帯広組、そして極東同胞団と、北海道草薙会はそれぞれ関係を持っていました。極東同胞団との関係は、極東同胞団が分裂してできた反動団体である「東日本極道会」に所属するメンバーが北海道草薙会に参加し、極東同胞団との対決を繰り広げたというものです。一方、帯広組との関係は、帯広組が卸売業者から貰った燃料油を無断で転売していたことが判明した際に、北海道草薙会が代金の支払いを保証するなどの形で力を貸しつつ、帯広組の問題を解決するように動いたとされています。

北海道草薙会が関与した抗争事件としては「三つ巴事件」が有名です。この事件は、北海道草薙会・帯広組・かんらん会(札幌市白石区の暴力団)が絡んで、1985年から1986年にかけて帯広市や札幌市で発生した抗争事件です。そのほかにも、北海道草薙会が主体となって、帯広市内で発生した数々の抗争事件が報じられています。

北海道草薙会による帯広市内で発生した抗争事件の年表

- 1978年:草薙会・小樽組の対立から帯広市内で事件発生。草薙会系暴力団員が小樽組事務所に火炎瓶を投げた。
- 1981年:草薙会と極道抗争事件が発生。帯広市内で草薙会系暴力団員が極道と乱闘。
- 1982年:草薙会系暴力団員が極道による車両爆破事件の犯人を捜索中に、警察に銃撃戦を起こす。
- 1982年:草薙会系暴力団員が極道関係者を銃撃。1人死亡、3人負傷。
- 1982年:極道による草薙会関係者の誘拐殺人事件が発生。
- 1984年:極道による草薙会系暴力団員襲撃事件が発生。1人死亡、2人負傷。
- 1985年:草薙会関係者の誘拐事件が発生。2人が死亡。

以上のように、北海道草薙会と極道との間で激しい抗争事件が発生していました。

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