撥水するということ
前回、機能性アウター用洗剤の使用方法をアップしましたが、今日はその機能性の【撥水】について書こうと思います。難しいと誰も読みたがらないと思うので、イラストをつけて簡潔にしてみました。フッ素系やシリコン系が有名ですが、一番メジャーなフッ素系にフォーカスしてみたいと思います。
撥水基とは
みなさんに身近な撥水。特に最近はアウトドア が盛り上がっているので、よく耳にする方も多いと思います。傘・ウェア類・テント・バッグ・靴など生活に欠かせない存在かと思います。特にこの梅雨の時期には。
さてこの撥水は、加工すると「撥水基」(はっすいき)という繊維のようなものが付着し衣類などの表面を覆います。この表面を覆った撥水基は、水の分子よりも繊維が細かく水の分子がその隙間に入れません。隙間に入れないので表面に水が触れず濡れないというのが理屈です。
雨の日に目にする、葉っぱの上をしずくが転がる状態が撥水している状態ですね。
【撥水効果が持続しているイメージ図】
撥水基は立っていることが重要
さてこの撥水基、上のイメージ図のように立っている状態が実はとても重要なんですが、残念ながら限定的な加工で持続しません。
というのも摩擦や汚れの蓄積、保管状態などの原因で「撥水基」が倒れてしまうからです。倒れた状態になってしまうと、この水の分子が表面に触れてしまい、結果的に濡れてしまうことになります。
【撥水効果が持続している状態のイメージ図】
こうなると残念ながら、雨が降った時は無残な状態になってしまうのです。
復活の呪文ならぬ作業
このタイトルで昭和世代というのがバレそうですが、(バレてもいいんですが・・)この撥水基は復活するのです!
こちらの記事の最後の章でも触れましたが、ポイントは【熱】
方法は簡単です。アイロン・ドライヤー・乾燥機など熱を加えることのできる物を探しましょう。用意出来たら、撥水したい部分に直接熱を加えます。
アイロンであれば当て布をして、ドライヤーであれば少し離しながら。個人的には乾燥機を使えば、満遍なく熱を加えられるのでオススメなのですが、品質表示を確認することだけはお忘れなく。
この熱を加える作業をしても効果が薄い方は、市販の撥水スプレーで吹きかけてから、再度この作業をすれば◎です。
大事なのはこまめにケアをすること
あるアウトドア 用品を買いに行った時、お店のスタッフとお客さんの話が聞こえてきた時がありまして。有名なゴアテックス®️の生地を使ったウェアを購入の際に「これ洗えるんですか?」と尋ねていたんですね。
世の中のイメージですと、「撥水加工されたウェアは洗えない」とか「洗ったら撥水しなくなる」というイメージが強いと思います。
実はこれは逆で、洗わないと撥水しなくなるんですね。やはり大切なのはこまめにケアをする事。これは忘れずに!!
上手に撥水して梅雨のシーズンを乗り越えましょう。
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