世界で最も影響力のある人物ランキング_by_forbes

面白い大人になる

1. おもしろい大人とは
2. アイデア発想法「大喜利思考」
3. おもしろい大人になるために

1. おもしろい大人とは
私の将来の夢は、「おもしろい大人になる」ことである。私の考える「おもしろい大人」とは客席に笑いの渦を巻き起こすお笑い芸人や自らの作品で感動を与えるアーティストはもちろん、ITを用いることで世界に大きい影響を与える事業を展開するGAFAの経営者、メジャーリーグでのシーズン最多安打記録のはじめ様々な功績を残してきたイチローも含まれる。このような人々に対して「おもしろさ」を感じる自分にとってどんな要素が「おもしろい」を形成しているかを考えると二つの要素があることに気づいた。それは、「人の感情を突き動かすこと」と「大きいことを成し遂げること」である。そこで私はどのような人が世間の人々の感情を動かし、より大きい影響を与えているかを知るために、影響力の大きい人のランキングを検索した。その結果を図1に示す。このような人たちは共通して、アイデア発想力が非常に優れていると考えた。そこで、その力を養うべくお笑い好きの私は「お笑い芸人に学ぶウケる!アイデア術」という一冊の本を手に取った。

2. アイデア発想法「大喜利思考」
 大喜利とは落語家やお笑い芸人などが、用意された様々なお題に対して、面白い答えを出し合い、笑いのセンスを競っていくものである。笑点やIPPONグランプリといった大喜利番組をご存じの方も多いであろう。この大喜利のポイントはお題を瞬時に理解し、様々な角度の切り口から物事を捉え、発想力を働かせることでたくさんの面白い解答をひらめくことである。このポイントを抑えるためには次の4つの力を身につける必要がある。それはお題を作るための疑問力, 答えを導くための発想力, 答えを選ぶための解決力, 考えを発表するための表現力である。つまり、大喜利に用いる脳の使い方(大喜利思考)を身につけることはアイデア発想力の向上に大きく関係するのである。そこで、大喜利思考の各工程においてどのようなことが重要なのかを以下に述べる。
まずはお題(ここでは現在の問題点と定義する)を作成するための疑問力についてである。お題を考えるには、以下の5つの手順を踏むことが重要である。①テーマを考える, ②テーマに関する常識を知る, ③常識を疑う, ④お題の元となるキーワードを考える, ⑤キーワードをもとにお題を組み立てるというものである。この中で特に重要なのは②テーマに関する常識を知るという手順である。それは既存の常識を知っているからこそ、常識を破れるようなアイデア発想が可能である上に、アイデア発想するうえでの道具を増やすことが出来るためである。
次に答えを導くための発想力についてである。新たな発想を生み出すために重要なことは二点ある。一つ目は様々な視点からキーワードを捉え、たくさんの特徴を列挙することである。特徴を書き終えたらある程度自分なりのカテゴリー分けをすることで情報を扱いやすくなる。二つ目は得られた特徴にひと手間を加えることである。ひと手間の加え方には4つの方法がある。それは①組み合わせ, ②逆転, ③拡大, ④縮小である。先ほど書き終えた特徴にこれらの方法を適用することによって常識破りの発想が可能になる。
次に答えを選ぶための解決力についてである。最良の答えは次に示す4つの条件を満たしていなければならない。一つ目は疑問を解決しているという点である。作業範囲、品質、予算、納期という4点において、相手の期待値を上回らなければならない。 二つ目は相手を共感させることである。その為には業界の常識を理解することと流行に左右されない一般的な要素を組み込むことが重要になる。三つ目は裏切りがあるという点である。既存の常識に対してプラスの意味でギャップの大きいアイデアほどインパクトが大きくなる。四つ目はシンプルであるという点である。マジックナンバー5という法則があるように、人間の脳は多くても5つ程度の事しか記憶することが出来ない。その為、要素を組み込みすぎると聞き手に伝わらないという問題が生じる。
最後に考えをアウトプットするための表現力についてである。インパクトのある発表をするためには次に示す3点が重要である。一つ目は聞き手について知ることである。聞き手の性質を把握してこそ、相手の心を揺さぶるようなプレゼンは可能となる。二つ目はシンプルかつ具体的な表現をすることである。聞き手に鮮明なイメージを持たせることで、アイデアに対して共感を生むことが出来る。三つ目はありきたりな言葉は避けるという点である。あえて耳馴染みのない単語を含むことによって相手の興味を惹きつけることが出来る。

3. おもしろい大人になるために
以上のことを学んだ私は、今の自分がアイデア発想力を磨くためには私生活の中で2点を意識した生活をしていく必要があると感じた。一つ目は、事象に対して多面的に考えることである。私は物事について考える際、深彫りするのは得意であるのに対して、広く考えることは苦手である。そのため普段身近で生じる事象について様々な要素に分解する習慣を身につけることで、広く物事を考える力が身につけたい。二つ目は、色んな事に対してもっと関心を持つということである。私はこれまで、特にこれといった趣味もなく人生を過ごしてきた。その為、学校で習うような基礎的な教養はある程度理解しているが、突出した知識や経験がある領域は持っていない。そこで、もっと広い知識を得るために、様々なことに挑戦し、色んな分野の方々との会話の機会を積極的に創出すべきだと考えている。これら二点を私生活の中で意識する時間を増やすことによって、「おもしろい大人」になるためのアイデア発想力を磨きたい。

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