ミリオネア_マインド

20代の自分に教えたかった:私が30代後半まで株式投資に踏み切れなかった理由

皆さん、こんにちは。ブラジル在住のブラオです。

最初に申し上げておきますが、ハーブ・エッカー氏の「ミリオネア・マインド」の本に関する感想文や紹介ではありません。

ただ、私が投資運営を始める上で、最初の一歩を踏み出す為の後押しとなった事は間違いないです。

ちなみに、私はブラジルで購入をしたので、ポルトガル語版の本を読みました。色々と参考になる部分も確かにありますし、ハーブ・エッカー氏の過去の失敗事例等にも触れながら話が進むので、気楽に読めた一作です。

私事に話を戻しますが、30代後半まで株式投資や資産運営にずっと興味を持てませんでした。そんな自分が、なぜ30代後半になってから投資を始めたかと言うと、「子供も生まれたし、そろそろ老後の事も考えて貯蓄をしようかな。」とまあ、ごく単純な理由でした。

「貯蓄を始めよう」、

「投資を始めてみよう」、

と意気込みを掛けて向かった先の銀行で商品を勧められて、投資をした気分で戻ったけど、貯蓄残高は全く増えず、遅ればせながらこの矛盾に気づいた後、徐々に株式投資にシフトをした訳です。

このエピソードについては、別の記事でも紹介をしていますので、良ければこちらも読んでみてください。↓

ここから、半分後悔、半分反省も交えて私が30代後半まで株式投資に踏み切らなかった理由を並べてみました。

私が株式投資に全く興味が無く、始めなかった理由:

1.20代の頃はまだ若いし、ハッキリ言って遊びたい。お金を貯めるよりは自己満足と趣味にお金を使っていた。「独身貴族」を謳歌していた。

2.投資なんて、お金持ちのする事。自分はお金も無いし、庶民なので、庶民らしい暮らしをしよう。投資は自分に無縁の物。

3.株式投資はリスクが高い。知らないで手を出すと投資したお金が全て紙切れになり、大損害が目に見えている。

4.そもそも、投資の始め方が分からないし、投資に回すだけのお金が無い。(お金が余るハズ無いんです。全て遊びやグルメ、旅行、趣味に使ってましたから)。

5.何の為に投資をするのか分からない。老後の為と言うが、20代の自分にはまだ先の話。若さと体力がある今の内に楽しまなければ、後で後悔する。

30代後半になり、株式投資を始めた今の気持ち:

1.お金が溜まって、銀行商品で銀行にお金を預けて貯蓄をしていた頃とは比べ物にならないくらい残高が増えた(当時2年で貯めた分の約3倍を1年で貯蓄できた)。

2. お金が溜まっても、残高をさほど気にしなくなった。目標金額があるので、残高が増えてもまだ道の途中であると理解して、日々の仕事と投資運営を黙々と頑張れる。(以前の自分であれば、少し溜まれば使っていた)。

3.前よりケチになると思っていたが、そうではない。本当に自分や家族にとって必要な物にはお金を使うし、特に自分が必要と感じない物は購入をしないゆとりができた。(前は意味もなく、ブランド物を購入していた気がする。他人に対するステータスよりも、自分の心のゆとりを求める様になった。)

4.投資やビジネス、自分の経済教育に対してはお金を惜しまなく使える姿勢にいつの間にか変わっていた。お金にしがみつくより、お金を一旦預けて、代わりに得た知識や投資運営でまた倍にしてお金を自分に戻せる感覚が養えた。

5.今でも株式投資に多少の不安はある。なぜなら、ブラジル株式市場は2018年から2020年の現在、右肩上がりの「ブルマーケット」の真っ最中だから。よくメディアで騒がれた2008年のサブプライム問題や株式大暴落事件をまだ自分は体験していない。自分の株式資産が大暴落し、金額が半減しても、しばらく経てば戻ると言う理論(期待?)があっても、やはり多少の不安はある。けれども、後悔はない。これから先も失敗と勉強を繰り返しながら、自分なりのペースで投資運営のレベルアップを楽しむ様に心得ている。

20代の自分に教えたかった事:

1.20代、思いっきり楽しめば良いと思う。けれども、給料の全てを使い切るのではなく、1割を投資に回して欲しい。使う金額が1割減っても、遊びや趣味の内容が全て消える訳ではない。

2.「インカムゲイン」と「福利効果」のカラクリを知って欲しかった。かの有名なアインシュタイン博士が「複利効果は人類最大の発明」と言った事は大学の経済学で習っていたのに、「(* ̄- ̄)ふ~ん」くらいにしか考えていなかった(我ながら残念です)。

3.「国民年金に頼らない」、「会社をあてにしない」と言う気持ちを教えたかった。別に会社を嫌いになるとか、会社を見限るとかではなく、「予定外」の事が起こった時に自分で何とか持ち応える余力とゆとりを持っていて欲しい。

4.「株式投資=大金持ち」、「大金持ち=仕事をしなくても良い、遊んで暮らせる」は大きな誤解であると分かって欲しかった。お金の運営を上手く行っている人ほど、他人よりも多く働き、多く考え、誰よりも努力をしている事に気づいて欲しかった。

5.「ウオーレン・バフェット」についてもっと早く知って欲しかった。今更感があるが、世界的に有名な投資家のバフェット氏。でも、彼の資産やどれだけお金を増やしたかと言う点ではなく、単純に彼の行いのごく一部を知って欲しかった。彼が「1日に500ページを読みなさい。」と言った有名なフレーズがあるけど、この意味と彼の成功の裏にはシンプルだけど、毎日の積み重ねがあっての事と言う事を知ってほしかった。

自分も大金持ちに!と言う事ではない。これからも仕事を続ける上で、20代の頃から投資運営の必要性と可能性に本当の意味で気づいていれば、経済的自由の勝ち取り、つまりは「年金に頼らない」、「会社をあてにしない」、より自分を好きになり、自分のやりたい事に辿り着くのがより早く、より楽であっただろうと考えている30代後半のこの頃です。

最近になって、「時は金なり」の意味が本当に理解、納得できたと感じます。少し前までは「時は金なり=何でも早く済ませる。さっさとやってしまう。」くらいの感覚でしたから。

少し脱線しますが、週末に息子とNetflixで「天空の城ラピュタ」と「となりのトトロ」を一緒に観ていた時に自然と思い浮かんだ考えがあります。

・昔の自分⇒ラピュタのドーラ派でした。パズーがドーラ一家の仲間になった時のドーラの言葉:「40秒で支度しな!」が前の自分の「時は金なり」の感覚でした。

・今の自分⇒となりのトトロの場面でメイとサツキとお父さんの3人が、トトロの住む大木の前に立ち、お父さんが:「凄いなあ。ずっと昔からここに立っていたんだね。」と言ったセリフにピーンと来て、大木になるまで少しずつゆっくりと時間を掛けて立派に成長し、揺るがない大木になった事から、「時は金なり」が「スピード」ではなく、「早くからの積み重ね」の意味であったと今更ながらに感じたのです。

あくまで個人の経験と考えなのでどこまで参考になるか分かりませんが、特に10代から20代の若い方に一部でも共感してもらえれば嬉しいです。

私は言葉足らずですし、プロの投資家でもないので、もし投資やミリオネア・マインドに興味があれば、冒頭で少し触れたハーブ・エッカー氏の本を読んでみるのも何かのきっかけになるかもしれません。

投資はあくまで自己責任、且つそれぞれにあったスタイルがあるので何が正解とは言えないと思いますが、この記事がきかっけとなり、投資運営に全く興味が無かった10代、20代の方が、私と同じ30代後半から40代になられた頃には、既に揺るがぬ大木にまで成長した個人資産を育て上げられている事を切に願います。






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