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子宮頸がん検診でひっかかりまして⑰ ~退院の日~

朝7時ごろに目が覚めました。

歯を磨き、顔を洗い、化粧水を肌にビシャビシャにかけて、乳液をベタベタに塗りまくり、ベッドでボーっとしていること約30分。

本当に何もせず、膝を抱えてボーっとしてました。

今までのこと。これからのこと。考えてました。



去年、検査を受けて、ひっかかって、

精密検査して、異常なしで、

また今年、検査をうけて、ひっかかって、

精密検査して、CIN3が出て、手術することになって、

手術して、そして今ここ。



端的に言えば、これくらいで済む話。端的に言えばです。でも、その間、間には、どんなことが私に起こって、私がどんな思いを抱えていたのか・・・。人間は良くも悪くも忘れてしまう生き物だから、きっと、今いるこの状況も断片的な記憶になって、そのうち曖昧になって、自分でも気づかぬうちに忘れてしまうのかもしれない。noteに記録しておいて良かったなとか。

切り取られた患部の状況によっては、次の治療を考えなければならない。次の治療が始まれば子宮は全摘になり、もう3人目は望めない。でも、子供たちのことを考えれば、長生きできるのなら、それもまた、運が良かったんだ。とか。

もし、病理検査で患部は全部切り取られていて、妊娠可能であれば、いつから不妊治療は始めたらいいか、先生に相談して、すぐにでも不妊治療のクリニックへ電話しよう。電話するの緊張するなぁ。3人目も不妊治療すんの!?とか思われるんかなぁ。でも、そんなんは気にしんとこ!!ウチはウチ!!外は外!!!とか。


約30分。そんなことをグルグルと考えてました。

そして、8時ごろ。朝ごはんが運ばれてきました。

レーズンパン 2個
ポテトサラダ
ゼリー(また、ゼリー!?)
牛乳

昨日の術後の夕飯より、豪華でしたwww

ペロリとたいらげて、しばらくしたら、受付の人が来て、「会計は済ませてありますので、1階でお支払いお願いします」と請求書を置いて出ていき、ボーっとテレビを見て、パジャマから私服に着替え、帰る支度を済ませたら、あっという間に10時前になり、夫からLINEがきて、もう病棟前のロビーに来てるとのことΣ(・ω・ノ)ノ ハヤッ!!

看護師さんが「ご主人いらっしゃいましたよ」と伝えにきてくれました。私はすぐに靴を履き、スーツケースを持って、ロビーにでると夫が待っていてくれました。何だかとても、安心しました。

最近の病院は精算するのも便利になって、自動精算機なるもので精算するので並ばずとも支払ができます。診察券をとおすと、金額が・・・しめて、

¥90,000ほどでした。

夫がクレジットカードで支払いを済ませてくれて、それから、すぐに車に乗って、家路につきました。

家に着くと、夫はそのまま仕事へ。

仕事の合間をぬって、迎えにきてくれて感謝です(:_;)

手術から2週間は出社できないとのことで、先生に言われていたので、その日と翌日は有給休暇をもらってゆっくり休ませてもらいました。有給休暇明けは、在宅勤務だったので、無理なく業務を行うことができました。在宅勤務で調整してくれる会社でほんと、よかったです。ありがたやぁ(*´▽`*)

し・か・も♥ 退院の翌日に母が実家から来てくれて家事はほとんどしなくてよくなり、楽させてもらいました(*´ω`)1週間ほどの滞在でしたが、本当に助かりました。

術後の経過ですが、術後6日間は出血も痛みもなく、本当に手術したん?と何度も思いました。走ってもいいちゃうか?くらいwww

術後7日目、生理と重なったので、これが経血なのか、傷口からの出血なのかはわかりませんが出血し始めました。

先生には「生理2日目くらいの量が続くようであれば、病院に来てください」と言われていたのですが、生理と重なってるので、量がよくわかりませんでした。生理が終わったくらいの日にちが経っても1日ナプキンをつけてて、大体、生理2日目と同じ量だったので、そんなに多く出血しているというわけではなさそうでした。

すごい出血する人は2~3時間で生理2日目くらいの量になるみたいです。そうなると病院で受診しないといけないみたいなので、私の場合は、そんなこともなく順調にいっていた方だと思います。

子供たちは、私が帰ってきてから、2日くらいは、私にくっつきたがっていました。寂しい思いをさせたな・・・。と申し訳なく、よく頑張ったな。と誇らしくもありました。まぁ3日目くらいからは、普通に戻っていて、それはそれで、安心しました。

ある夜、寝る前に長男が

「ママ、本当はもっと病院に、いといてほしかったねん。」

と、何の前触れもなく呟きました。

「なんで?」と聞くと、

「病院いといたら、ママ、長生きできるやろ。ママに長生きしてほしいから」

と、言われて涙がでてきました。

あぁ、この子は不安やったんやな。ごめんなぁ。

その小さい手で、どれだけ大きな不安をかかえていたのだろう。そう思うと涙が止まりませんでした。電気を消していたので泣き顔は見られていません。

「大丈夫や!ママは、もう大丈夫になったんよ。ママこれから、100歳まで生きるよぉ~!!」

そう言うと、

「え~!生きすぎやぁ~」と嬉しそうに笑い声をあげました。

私は幸せ者だ。

この先、病理検査がどんな結果になっても、私は幸せ者だ。




そして、術後15日目、病理検査の結果の日になりました。




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