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子宮頸がん検診でひっかかりまして⑤

先生「これ(HSIL)になると、高度異形成~上皮内がんといって、がんの手前になるんだけど、これが疑われてるの。ここまではいい?」



後に、調べるとHSIL(ハイシル)と読むことを知りました。この結果を知るまで、子宮頸がん検査について、調べることもなく、初めて聞く専門用語なので、私の様子から先生もスペル読みをしてくれたのだと思います。

HSILは、子宮頸がん検査(細胞診)をしたときに病理診断で使用されるベセスダシステムの分類の一つです。

* ベセスダシステム

NILM(ニルム) 異常なし

ASC-US(アスカス) LSILを疑うが、それ以下もしくはそれ以上を疑う

LSIL(ローシル) 軽度の異常が推定される(軽度異形成)

ASC-H(アスクエイチ or アスクハイ) LSILを疑うが、それ以下もしくはそれ以上を疑う

HSIL(ハイシル) 高度の異常が推定される(中等度異形成、高度異形成、上皮内がん)

SCC(エスシーシー) 子宮がんが疑われる 

※ ベセスダシステムには子宮頚部の扁平上皮がんだけでなく、腺がんにも用いられ、腺がんの場合の分類は、NILM、AGC、AIS、Adenocarcinomaとありますが、今回、上記では割愛させていただきました。



私は、このシステムの分類でいうと

HSIL (High grade squamous intraepithelial lesion)、日本語では「高度扁平上皮内病変」で、推定される病理診断は、中等度異形成・高度異形成・上皮内がん。

となります。


中等度異形成、高度異形成は、がんになる手前の病変で、上皮内がんは上皮(粘膜)内にとどまって、浸潤していないがんまたは、腫瘍で、がん(悪性新生物)含まれないそうです。



私は、頷きながら、時折、はい、はいと相槌をうちながら、今度は聞き逃すまいと先生と先生が指さす資料を交互に見つめて、話をききました。


先生「で、今度は、これをしっかり調べるためにコルポスコピーという検査っていうのをします。子宮口の組織を何か所か取ってその組織を調べるのね。」


コルポスコピー検査・・・コルポスコープ(膣拡大鏡)を使って、子宮口を観察し、それと同時に子宮口の何か所かの組織を採取し、採取した組織は病理検査にだされる。


先生「まず、その検査をして検査結果が出てから、今後のことは決めていきましょうか。」

私の様子から、ゆっくり説明をしてくれて、できるだけわかりやすく、できるだけ簡潔に話をすすめてくれました。

先生「大丈夫かな?何か質問あるかな?」

「すみません。まだ、ちょっと頭の整理がついてないので・・・」

先生「うん、わかりましたよ。じゃあ、また、質問があれば、次の検査のときにね。次の予約取ってから、帰ってね。」

「はい、ありがとうございました。」

診察室を出て、会計で呼ばれるまで、スマホを出して、すぐに

子宮頸がん HSIL、コルポスコピー検査

で、検索をしました。検索結果には、

高度異形成、円錐切除術、がん0期

などのワードが並んでました。


会計で名前が呼ばれ、詳しくは見れず、不安だけが募りました。

会計をして、すぐに予約をしました。今考えたら、HSILが出て、精密検査結果がでるまでのこの期間が一番しんどかったように思います。

クリニックを出てから、すぐにパパに電話しました。おそらく、子供の世話をしていたのだと思います。電話に出ず・・・

一人、急に怖くなって、立ち止まってしまいました。

泣きたいような、怖いような、何かにつかまりたくて、道のそばにある手すりにつかまりながら、パパにLINEしました。

”検査結果でたよー。
なんか、がんの手前みたいで、また、違う検査するってー。”

既読になるのをしばらく待ってた気がします。といっても5分くらい。

既読にならないので、どーしたものか・・・。と思案して、
そうだ!!近くの百貨店のデパ地下で美味しいもの買おう!!
という結論になりました。こんなときは、美味しいものを食べるに限る!!というわけで、ダイエットしてたけど、
美味しいものを買いまくりましたwww

揚げ物、ローストビーフ、焼き立てパンにドーナッツetc.

おそらく一万円くらい使ったと思います( ゚Д゚)

いろいろ買って、帰るころには、少し気持ちも落ち着いていました。

帰る途中で、パパからLINE。

”え!?大丈夫なの?”

ときました。

ちょっっ!おっっっそ!!大丈夫じゃねーわ!!と思いましたがwww

”とりあえず、帰ったらまた、話すね~”

と、LINEして、家路を急ぎました。



参考文献:(c) 国立研究開発法人国立がん研究センター




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