ヒトは財産

営業所の管理職をやっていく上で、一番の財産はヒトそのものです。
従業員には気持ちよく働いてもらいたい、プライベートも充実してもらいたい、そのためには仕事もしないとなりませんし、不公平なく、いかに効率よく仕事を取り廻せるか、いつも考えています。
本を少しずつ読むようになり、「トヨタ生産方式」の本を半分ぐらい読みました。
基本的にはモノ作りの現場での考え方ですが、他業種である私の会社にも学ぶところは多分にあります。
「ジャストインタイム」の考え方で、「必要なものを、必要な時に、必要な量だけ取りに行く」考え方。現実に売りに結び付いたモノだけを作るという考え方です。無駄はないですね。
「無駄を省いて、よいものをよい考えで、しかも安く作る」という基本はいつの時代も決して変わらないもの。これが企業の使命、課題であると思います。時代はどんどん変わっていく中で、変化についていくのは大変なこと。変化についていくのはロボットでは難しく、やはりヒトであろうかと思います。これから科学が進化し、先々にはそれを科学が対応していくのかもしれませんが。
トヨタ生産方式の本質的考え方で、変化を可能にするのは「人の知恵」であり、「人中心のモノづくり」であるとあります。知恵を発揮して働く人がいて初めて成立し、日々進歩していくのが本質です。
ヒトの能力を活用する上で次の考え方があります
①人の能力は計り知れない
人の能力は環境条件が揃うと驚くほど伸びます。それはどこまで伸びるか予測できないので、設備能力のように固定的に捉えてはならない
②人の能力を活用しないのは経営上の大きなムダ
人という経営資源に対して、本来の能力を充分に引き出せるシステムづくりが大切
③考える力や知恵を出す力は最も尊重されるべき
人が本当にやる気を出すのは、金銭的報酬や評価報酬などではなく、知恵を出す場・機会を与えられたときである(主旨引用)

人の能力は財産であることは確かにそうだと思います。会社の仕組みやルールに完全に当てはめて人を動かすのもおかしな話です。そもそもそれらのルールを作ったのも人の知恵ですから。
また、③の考えは非常に感銘を受けます。ひとりひとりが自分のスキルや考え方、知恵を発揮できる場はとても大事であり、会社のためにもなりますし、その当人のやる気や生きがいにつながると思います。
それでも問題が発生するのが現場であり、その根本原因を追究し、解決に導くなぜなぜ分析なども非常に納得がいきます。
先日とある管理職研修で、「風邪をひいてしまった。どうすれば解決できるか」の問いに「風邪薬を飲む」解決方法は再発するが、「日頃から予防に取り組む」方法は再発が抑えられるという講義を受けました。その通りだと感じます。本質的要因は体調管理が疎かになっていたこと。風邪薬は発生の対策にはなりません。無駄のない仕事をするためには、問題の本質から解決していくことが重要だと感じます。
話があちこち飛んでしまいました。トヨタ生産方式は(まだまだ勉強不足で)もっといろいろ奥が深いと思っています。もう少し深堀りしたくなりました。
この本を読んでから、テレビCMで流れているトヨタ自動車の豊田会長の「ヒト中心のモノづくり」という文言が気になるようになりました笑
これにとらわれることはありませんが、やはり従業員に気持ちよく働いてもらうために、私もいろいろ勉強しないとなりませんね。反省しております。
従業員の皆さん、いつもありがとうございます!私も頑張ります!

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