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日本ダービー 血統解説2022‼️🔥



こんばちわ!

先週はS+にベルクレスタを指名しましたが直線で伸びず、、、
血統解説で評価した馬が比較的上位に来ただけに悔しい結果となりました。

切り換えて、今週は日本ダービーです!!
今週もSが出てきます(このままだと価値が落ちそう、、、)🔥

皆さん、血統の事は嫌いになっても大吉の事は嫌いにならないで下さい‼️

、、、今週もよろしくお願い致します。‼️🔥






〜〜東京芝・2400m、コース解説〜〜


*画像はnetkeibaより抜粋

ダービーやJCなどが行われる日本のクラシック的なコースになります。スタートして1コーナーまでは350m程の距離があるため、ゆとりのある先行争いになります。特に距離が未知数な3歳戦では1コーナーで隊列がすっと決まりやすい。なるべく内を回ってロスを最小限に抑えたい心理が働くため縦長になりやすいのも一つの特徴です。

特に近年は馬場の高速化に伴って本来緩むべき(特に3歳戦では)中盤800m区間である2コーナー〜3コーナー中間辺りでもペーズが落ちず流れる為縦長の隊列は直線手前までキープされやすくなっています。後半800mでラップが加速することが多いですが、4コーナー手前から加速していくのは中団〜後方の馬が直線で追い出しやすい位置を取りに行くために馬群がこの区間で詰まってくる為です。それに伴い前も溜めずにある程度出していくことが助長していると言えます。

直線は500m超あるため自ずと長い上がりを使えるかどうかの勝負になります。








~~ダービー、好走血統~~



✅欧州的追走力
✅早熟性(完成度)




✅欧州的追走力



これはここ最近の馬場状態も加味して、昨年に引き続き取り上げたいと思います。
時々この考察記事や予想でも、Sadler's wellsやRobertoに対して『ハイペース耐久』という言葉を使っています。ざっくり言うとそれです笑

特にRobertoやそこに近いミスプロ系に関しては時々Nashua的追走力と言っています。RobertoやSadler's wellsなどはいわゆる重い血統にあたりますが、サンデーなどの瞬発力に優れたタイプに比べて加速が苦手な傾向にあります。
*Sadler's wellsに関しては母方に入るなどで配合次第では欧州的切れ味を強調する事も可能ですが、、

その分前半〜中盤にかけて早くなったところを終盤までキープすることにはサンデー系などに比べて長けています。前半が早くなった方が良いという点についてはダート血統の長所とも被りますが、こちらはスタミナが切れかけるとパタッと止まってしまいがち、Robertoなどはその止まりそうな所からさらに脚をキープできる所に強みがあります。

その分、トップスピードに関しては劣るところがありますので、全体のバランスを見たいところではあります。特に今はキズナ産駒が多数好走(ディープ後継の中でもキンカメなどに近い万能型種牡馬)している事もあり、そういったほのかな欧州要素を求められる馬場でもある事から、引き続き注目して良い血統要素か。

他にもDanzigのなかでも欧州指向のタイプや Mill ReefなどのNever Bend由来もこちらに分類されます。



🔵2020年
2着:サリオス  母方Danehill持ち(欧州Danzig)


🔵2017年
1着:レイデオロ 母父シンボリクリスエス
3着:アドミラブル 母父シンボリクリスエス



🔵2014年
3着:マイネルフロスト 母父グラスワンダー
母方Danzigクロス



🔵2013年
3着:アポロソニック 母母父Roberto系
母方Nashuaクロス



🔵2012年
1着:ディープブリランテ 母父Never Bend系



特に道中でペースが締まったり、加速と緩みを繰り返すなどの変則的なラップを踏んだ年はこれらの馬が強みを見せることが多いです。





✅早熟性(完成度)




早期から力を出せる仕上がりにある事はこの最高峰の舞台ではより重要になります。

当然ですが、いくら血統背景が良くとも完成度が低ければ力を出せませんので調教などから吟味する事も大事ではありますが、牝系からとも合わせて仕上がりの速さは注視したい点。
特にStorm CatやDanzigなどのNorthern Dancer系の主流派はトモがしっかりしてるタイプが多いので、早期から活躍できる一つの要素として助長してくれます。








〜〜ダービー、出走馬血統解説〜〜




*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。 


①好走血統に沿っているか。
②そのレースで求められる能力に沿っているか。
③その馬が前走より血統的に条件が良くなるか。
④素質を感じる血統背景であるか。


の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。





✅イクイノックス

血統評価:A

皐月賞2着から臨みます。

父が新種牡馬のキタサンブラック。母父はキングヘイローで、ダンシングブレーヴ≒Alzaoのしなやかさが強調された配合。Lyphardを3本持っていたり、トニービンを内包していたりと長く脚を使う事に長けた欧州血統を豊富に持っていますが、Princely GiftやBold Rulerと言った軽く速いNasrullahがある事で速い時計にも対応できる血統構成です。基本的には中高速持続戦での上がり勝負に高い適性を見せるタイプです。

前走は苦手にしていたであろう中山コース(多分)で2着に好走。馬場の良い外を通れたとはいえ、一定程度の評価は必要。ただ、同馬の加速力が活きやすいスローペースになった事は加味したい。
とはいえ、新馬と東スポ杯の走りを見ても、L3F戦における加速性能の高さは評価せざるを得ない。近年のダービーは高速持続戦かL4F戦になることが多い分、ラストで少し甘さが出る可能性は考慮したいが、それでも直線半ばで勝負を決めきる可能性も十分ある。

また、間隔を詰めた際の反動の懸念もある。特に同馬は柔らかさを持った血統の分、間隔を詰めて硬化した場合は怖い
とはいえ、スタミナを求められるタイトな流れにならなければ前走以上のパフォーマンスを期待しても良いのではないでしょうか?当日の状態は見つつ、素直に評価の方向で。








✅ダノンベルーガ

血統評価:S+

皐月賞4着から臨みます。

父はトニービンを内包するハーツクライに母は🇺🇸の2歳G1でも好走したコーステッドという良血馬。
母方にDanzigを持つ辺りも含め、晩成傾向にあるハーツクライ産駒の中でも早期から動けるタイプと感じます。ハーツクライ×母方に🇺🇸2歳G1好走馬+Seatlle Slewという並びはスワーヴリチャード感も感じる血統構成です。

母方のIn RealityやDomino、Businesslike≒Flaming Page(エフフォーリアなどが持つ高速持続戦向きのスピードが出るニアリークロス)などからしっかりとスピードを補給し、更にSeatlle Slewのクロスによって大箱向きの上がりを使えるタイプ。歴代で活躍してきた良いパターンのハーツクライ産駒のツボをついたような血統構成で、個人的にはとても好感が持てる一頭です。
将来的にはそれこそスワーヴリチャードのような、何なら上位互換的存在になってもおかしくない血統的な素質を持った一頭と感じています。

シンプルに左回り・大箱コース戻りは評価したい。前走の”馬場の悪い所を通って4着=強い論”は擦り切れるほど他で語っていると思うのでノータッチで行きますが、改めて地力は示している。
ダービーで求められやすい、高速持続戦の中で速い上がりを使う能力という面に関しては無駄が無い血統完成度、詰まったローテの懸念はあるかもしれませんが文句なしのこの評価です。









✅ドウデュース

血統評価:A-

皐月賞3着から臨みます。

父は晩成傾向にあるトニービン内包のハーツクライ。母はアメリカの短距離G1を好走したダストアンドダイヤモンズという血統馬。凱旋門賞馬ダンシングブレーヴを輩出したOlmecの牝系出身で、曽祖母は父がLyphardの分、そのダンシングブレーヴに近い血統と言えます。ただ、ダンシングブレーヴの柔らかさなどは無く、少しパワーに振れたタイプ。それが父ハーツクライには良い方向に出る可能性があるかと思います。総じて追走力を含んだ、比較的早期から動けるタイプのハーツクライ産駒と感じます。

阪神外回りの朝日杯FSや東京コースのL競争を勝っていますが、本質的には中距離の小回り気味のコースでスムーズに機動力・追走力を活かすレースの方が得意そうな印象で、むしろ広いコースではどうしてもトップスピード・直線スピードで劣ると感じていた。だからこそダービーではややパフォーマンスを落としてきそうな印象です。

また、前走の立ち回りも一点気になる。豊さんがハイペースに張っていた為に後方から運んだとの事でしたが、この手の操作性の良いタイプの馬ならスローと見たら中盤でポジションを押し上げる事も出来ただろうし、豊さんほど体内時計が正確な方ならペースを読み違っていたことは無いだろう。それでも後方から運んだのは、同馬に距離不安があるから、ダービーを見据え持たせるために積極的に行きたくなかったのではないかという意図がある気がしています。という事は、ダービーでも距離不安をカバーすべく、同じように溜めて来る可能性がある。この辺りは陣営コメントなども注視したい所です。

ただ、世代上位の能力と溜めた際の上がり性能は評価。同馬的にはスローで流れてくれた方が都合がいいだろうと思います。








✅ジオグリフ

血統評価:C-

皐月賞1着から臨みます。

父は新種牡馬のドレフォン。母は牝馬重賞で活躍したアロマティコ。同牝系にはインティライミやアルバート、スマートギア、アンデスクイーンなど中長距離を中心に活躍した馬を輩出している牝系出身の血統馬です。ドレフォン産駒の牡馬という事でダートにも向きそうなタイプですが、父・母方共にNorthern Dancerを豊富に抱え、基礎スピードがある故に芝もしっかりと走れている印象です。ダートも本質的にはこなせそうですし、極端な高速馬場や瞬発力勝負以外は広く対応できそうな血統構成です。

ここまでの、洋芝の札幌の重賞や稍重の芝になった共同通信杯で好走している戦歴的にも多少馬力を要するシチュエーションがフィットする印象です。ドレフォン牡馬の中ではNorthern Dancerから来る基礎スピードがある部類ですが、一流の芝馬達にはその基礎スピードでやや劣ってしまうのだろうという感覚です。3走前の朝日杯なんかは枠や想定よりも後方になってしまった事もそうですが、距離短縮によって必要以上にスピードが求められたのも敗因の一つと感じています。

そういった意味で、スピード・速い上がりが求められる大箱コースに替わるのはマイナスですが、距離が延びること自体はプラスに転じる可能性がある。ただ、前者の影響の方が強い印象は否めない。というのが個人的な感覚です。ここは人気馬の中では軽視の方向。






✅オニャンコポン

血統評価:C-

皐月賞6着から臨みます。

父は🇩🇪血統を内包するkingmanbo系のエイシンフラッシュ。母父が欧州ミスプロのMachiavellianを内包しているヴィクトワールピサで、祖母がマイルCSでも2年連続3着と好走した🇺🇸の名マイラー、サプレザという血統馬。母のシャリオドールが欧州方面のミスプロの3×4を持ち、ミスプロクロスの前向きさと、krisのクロスやRibot、Sadler's wellsの馬力が生きた血統構成。
持論ではありますが『Machiavellian程、母方で活きる血は無い』論というのを体現する一頭です。

2010年のクラシックを彷彿とさせる配合ですが、どちらかというと母方のMachiavellian、というかヴィクトワールピサ、というかHaloが強い印象で、素軽さが強い。また欧州方面の前向きさを兼ね備えており、小回りで溜めて一瞬の脚で前を捕まえるというような展開が合う。大箱コース替わりはマイナスと感じます

百日草特別での勝利経験はありますが、当時のようにスローペースを前で受け、一瞬の脚を活かして流れ込むのが理想か。









✅キラーアビリティ

血統評価:B+

皐月賞13着から臨みます。

父ディープインパクトに母父がRed God系のCongaree。母方にIn Realityのクロスや A.P.Indyなどのダート的なスピードを抱えた追走力があるタイプで、Red God(Blushing Groom)やWild Againなどの前向きさの強い血統構成。Secretariat≒Sir Gaylordのしなやかさも持っており、追走力も多く早期から走るタイプ。欧州方面の前向きさを活かして、コーナーから動いて長く脚を使うようなシチュエーションに強い血統構成です。

前走は血統的に高評価としましたが、やはり馬場に嫌われてしまった様子。全く能力を発揮できずに終わってしまいました。

前回の解説時に、『小回りで長く上がりの脚を使うシチュエーションで強い』と述べましたが、母母のSeattle Slewを中心に、Nasrullahの軽さやNorthern Dancerの基礎スピード、In Realityのスピード等を持っており、広いコースの高速持続戦でも対応できる下地はある。いわゆる二面性的な物を持っており、前走の方がシチュエーションとしては合っていそうだが、今回も軽くは扱えないと感じています

恐らく大きく人気を落とすターンだと思いますので、妙味込みで押さえたい一頭。








✅アスクビクターモア

血統評価:C-

皐月賞5着から臨みます。

父がディープインパクト。母父はBlushing Groom系のレインボウクエスト。奥にはNorthern Dancer×Chop ChopのNight Shiftと重さが目立つ血統構成。近親には欧州G1馬のQemahがいる良血馬で、追走力に欠ける所がやや欠点ですが、スロー〜ミドル想定のコーナーから長く脚を使っていくシチュエーションに強いタイプの血統構成です。

母方にNight ShiftやRoberto×Grausterk(≒ブライアンズタイム)の三代母Robiniaがいるなど、重さを持ったディープ産駒なので、大箱コースの速い上がりに対応できない可能性が高い

展開を作る可能性がある分軽く扱えないでしょうが、前走はマイペースで逃げることが出来、展開としてはかなり向いた印象。内を通ったとはいえ、それで0.4差の5着では他の上位陣と内容に乏しい印象。馬場が渋って馬力を要する等の恩恵が欲しい所でしょうか?








✅プラダリア

血統評価:C

青葉賞1着から臨みます。

父がディープインパクト。母父はVice Regent系のクロフネで奥にはミスプロ系の中でも前向きなスピードがあるForty Ninerという配合。同父×母父ではレイパパレやステファノスやアドマイヤロブソンなどがいるように、ダート的なパワーと前向きなスピードを持ちつつ馬場融通の広さを見せる。アウトブリードベースでしっかりとスタミナ面の下地もあるバランスの取れた血統構成です。

率直な感想を述べると『青葉賞で勝つディープ産駒っぽくない』というのが第一印象。欧州要素を求められやすい青葉賞において、ダート方面のパワーの方が強い印象のある同馬が勝ったのは地力があるという意味で一つポイントになるだろうと思います。

ただ、ダービーに関して言うとややスピード不足な印象。少し馬力を要するような馬場が欲しい所です。個人的には将来的に宝塚記念でフィットしてきそうな印象を持っています。








✅マテンロウオリオン

血統評価:B-

NHKマイルC2着から臨みます。

父がダイワメジャー。母父はキングカメハメハという配合。祖母がオークス馬レディパステルという血統馬で、現代の主流血統馬同士の配合としては珍しくアウトブリートベースの配合となっている。母の奥に欧州方面の前向きさを持っており、溜めを作って早めに仕掛けていくような積極的な競馬がフィットするタイプの血統構成と言えます。

前々から述べていますが、立ち回り上手なタイプ。前走は内枠に入った事もあり、最大限に活きたとも取れるでしょう。

父ダイワメジャーというイメージ以上に一定以上スタミナはあるタイプで恐らく2400mも対応自体は可能かと思います。ただ、他に向いてる馬がいる分、相対的に適性で劣るか。将来的には2000m前後で活躍しそうな印象。
ここも引き続きロス無く立ち回れる枠が欲しい所。








✅ロードレゼル

血統評価:C-

青葉賞2着から臨みます。

父がディープインパクト。母父はキングカメハメハという配合。母母父のTejano Runはキングカメハメハと同牝系出身(The Dancer×Kazadancoaの全姉妹クロス)で、Green Dancerのクロス持ち。更にSir Gaylordのクロスや母方でRibot、Spy songのクロスなど、母方が比較的まとまりのある血統構成をしている。レディアルバローザやキャトルフィーユ、そして同馬の母エンジェルフェイスと、安定して重賞級の馬を輩出できる下地のある牝系出身と言えます

ざっくり言って『G1ではワンパンチ足りない』タイプの血統構成で、上がりの速さよりも持続力を活かすタイプ。ここでは適性で一枚劣る印象です。

舞台や馬場を問わずに上位に来れる万能感は評価したい所ですが、こういったタイプは相手強化のターンでは評価しにくい。他馬がパフォーマンスを落とすシチュエーションが欲しいか。








✅アスクワイルドモア

血統評価:B-

京都新聞杯1着から臨みます。

父はディープインパクト後継のキズナ。母のラセレシオンは東京重賞で活躍したペルーサの全妹という血統馬の🇦🇷牝系出身馬。LyphardやFair Trial等の欧州方面の前向きさを取り込んだタイプ。血統背景もそうですし、やや加速が遅いタイプという所からも近親ペルーサ同様に広いスピードに乗りやすいコース向き。コーナーから蒸かしていきながらスピードに乗せていくような形がベストの印象もあります。

前述の通り、広いコースで欧州的な前向きさを発揮して持続的な上がりを使って行くのが向くタイプで、東京コース自体は問題ない印象。ただ、ダービーでは軽いスピードが求められやすい分、ここでは上がりや追走スピードで負けそうな印象があります。

馬力を求められる馬場や長く脚を使う展開で期待したい所です。







✅ピースオブエイト

血統評価:C+

毎日杯1着から臨みます。

父がRoberto系のスクリーンヒーロー。母父が欧州的な柔らかさの要素を多く抱えるOasis Dream。奥にはSadler's wells、Tom Rolfeを抱えより欧州的な馬力・長く上がりを使える能力が助長されている並びの血統構成です。母のトレジャーステイトは欧州の短距離重賞を勝っているApproveの全兄妹という血統馬で、Forty Ninerのスピードも効いている。前半から突っ込んで行くようなシチュエーションに強いタイプに感じます。

スクリーンヒーロー産駒の割には柔らかいタイプで、安定して素軽い上がりを使えつつ、父らしいパワーがあるの一つ強みになりそう。馬場融通が広い点は今後も評価可能でしょう。

ただ、瞬発力の面では流石に上位陣に劣る印象。前走のようにある程度積極的に行って、持続力を活かす方向で活路を見出したい。馬力が求められる馬場になれば前進も可能か。





✅デシエルト

血統評価:C-

皐月賞16着から臨みます。

父は新種牡馬のドレフォン。母はドゥラメンテの全姉に当たる良血馬アドマイヤセプターという血統馬。母方にノーザンテーストを抱えており、父ドレフォンが内包するGhostzapperのVice Regentとは≒の関係。馬力や悪条件に強い前向きさが備わってるタイプの血統構成で、豊富なNorthern Dancerから来る基礎スピードの高さも持ち味と言えます。

前走はスタートで躓いてしまい、自身のレースが出来なかった事が大きい要因か。(某呪いのせいでしょうか🤔)
自身の展開で運んで上位とどこまで競り合えたか気になっていただけに残念。

今回も自身の展開に持ち込めるかがポイントになりそうですが、この手の脆いタイプは自身の展開に持ち込めた時のパフォーマンスの上昇は侮れないものがある。並び次第では軽く扱えないと感じます。

ただ、適性自体は血統が似ているジオグリフとも近く、やはり芝の速い馬場では基礎スピードや上がりの性能で劣ってしまう馬力を要する馬場で自身の展開に持ち込んでチャンスを掴みたい






✅コマンドライン

血統評価:B-

毎日杯8着から臨みます。

父がディープインパクト。母はアメリカの短距離G1馬コンドコマンドで、全兄にアルジャンナがいる血統馬。ディープ×米国血統という王道配合に加え、ディープ×Tiznow+Storm Cat+ミスプロというコントレイル血統。そのコントレイルや兄のアルジャンナに比べると馬格がある分、ダート方面のパワーに振れた印象はありますが血統背景は筋の通った一頭です。

前述の通りパワーに振れた分、将来的にはマイルや1400mでパフォーマンスを上げて来そうなタイプ。ダービーの2400mはどうしても長そうな印象を受けます。

もっと前向きでダート的なスピードを求められるシチュエーションで見たい所。ここは軽視。







✅ジャスティンパレス

血統評価:C

皐月賞9着から臨みます。

父ディープインパクト。母パレスルーマーはTheatricalやRed Ransomなどのダート的なパワー要素を多く持ち、半兄には🇺🇸三冠レースのベルモントSを勝ったPalace Maliceがいる血統馬。ディープ×🇺🇸血統の王道的配合で、仕上がりの速さ・パワー・前向きなスピードが助長された血統構成です。

ディープ×🇺🇸血統の王道配合ではありますが、母父がNureyev系で、奥にはRobertoを抱え、ダービーを走るには少し重いテイストが混じっている。中山2000mの方が適性としてはまだ高かった印象です。

前走で使った上がりの差を見ても、上位陣とは力の差がある印象。ここは評価しにくい。








✅マテンロウレオ

血統評価:C-

皐月賞12着から臨みます。

父はトニービンを内包し晩成傾向にあるハーツクライ。母父には馬力のあるブライアンズタイム。奥には早期からの追走力を助長するDanzigを内包し、ビリーヴなどを輩出したGreat Lady M牝系出身の血統馬。早期から動けるタイプのハーツクライ産駒という見方が出来る血統構成です。

現況を見る限り、血統上は早期から動けますがやはり追走力に乏しい印象で、スローで流れた前走でも最後方追走では現状の弱点を露呈しているような物。そういった意味で延長ローテはプラスになるかもしれませんが、スピードや速い上がりを求められやすい今回はパフォーマンスアップが難しい印象です。







✅セイウンハーデス

血統評価:D+

プリンシパルS1着から臨みます。

父はディープ後継のシルバーステート。母方にはマンハッタンカフェ、エリシオ、マルゼンスキーと重めの並び。在来牝系出身の重さもあり、長く持続的に上がりを使う事に長けたタイプの血統構成と言えるでしょう。

距離延長はプラスになると感じますが、父、母共に欧州方面のスタミナ色が強い並びで、流石にここではスピードで劣る印象。

後半に長く脚を使う展開でどこまで。







✅ジャスティンロック

血統評価:C+

皐月賞7着から臨みます。

父はシーザリオ牝系出身のリオンディーズに母父はサンデー系の中でもダート的なパワーとスタミナを持つアッミラーレという配合。
父シーザリオ牝系×母父サンデー系Domino血脈+Teddy系内包のサンデー3×4持ち、という意味で、エピファネイア×ハーツクライのエフフォーリアとやっている事は近い配合。また、タイトルホルダー、メロディーレーンを輩出し古くはNasrullahやRoyal Charger、Fair Trialなどを輩出したLady Josephine牝系出身の良血馬。総じて、持久力豊富ながら軽さのあるスピードを併せ持つ血統構成

前走時の解説にも触れましたが、『リオンディーズ産駒の割にはまとまった軽く長い上がりを使えるタイプで、持久力も活かせるタイプ。上がりを活かせる後傾気味の流れになるのならば浮上も見えてくる一頭』と見ています。そういった点から広いコースに替わるのはプラスに捉えられると思います。

前走はそういった後傾気味のラップになり、同馬が上がりを使って来れる流れになった中で上がり3位で0.6差の7着はやや物足りなさも感じますが、内枠からだったことを考えれば及第点と取ることも。引き続きスムーズに上がりを活かせれば浮上が合っても良いでしょう。









✅ビーアスドニッシド

血統評価:D

皐月賞11着から臨みます。

父はDanzig系の新種牡馬アメリカンペイトリオット。広くスピードに乗りやすいコース向きの前向きさを持っている種牡馬で、特に同馬はRelic等が効いた前向きなスピードと母父ネオユニヴァースのSharpen upやブライアンズタイム等のパワーが持ち味の血統構成前向きなスピードとパワー・耐久性を活かし、トップスピード不足をカバーする競馬がベストのタイプと言えます。

前述の通り、直線スピードで劣る為、速い上がりが求められるダービーでは厳しい印象。展開の鍵を握る可能性があるだけに軽くは扱えないが、相当に恵まれないと難しいか。








〜〜まとめ〜〜






〜〜現状の印〜〜



◎12.ダノンベルーガ
○18.イクイノックス
☆16.キラーアビリティ
△13.ドウデュース
△5.ピースオブエイト
△11.ジャスティンロック




◎は文句無しのダノンベルーガ。

解説で述べている通り、将来性も含めて期待している一頭。このダービーは通過点であって欲しいというのが個人的な想いです。

次点でイクイノックス、こちらも皐月賞前からダービー向きと感じていた一頭。純粋にスロー→瞬発力の勝負をさせたら◎ダノンベルーガを上に来るのでは?と感じる一頭でもあります。

穴で注意したいのは☆キラーアビリティ。人気落ちの今回は妙味込みで狙いたい。広いコースがハマる可能性も血統背景からはある分、軽く扱えないと見ています。



枠は出ましたが、展開などはもう少し検討したい所なので、暫定まで。





本日は以上になります!

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