6/30、帝王賞・解説&予想
こんばちわ!
今週は地方交流G1の帝王賞!!
本当の上半期ラストG1だと思って頑張りたいと思います‼️👍
それでは本日もよろしくお願いします‼️
大井2000m、コース解説
ホームストレッチ入り口からスタートし、大きく外を回るコースになります。東京大賞典や帝王賞などでも使用されるダートの中でもクラシックなコースになります。
最後の直線は約400mと地方競馬の中では最長。ここへ向けて足を溜めたい思惑の馬が多いが故か、ラストの3Fはラップが一度緩み、直線入り口の2F目で急加速→ラスト1F失速ラップというパターンが多く見られます。
〜〜帝王賞、好走血統〜〜
✅Roberto持ち
✅special持ち
シンプルに大井2000mへの適性という事であれば、意識したいのは上位の2点。
大井の2000mは基本的に後半が加減速が激しい、タフな流れになりやすい。帝王賞でもその傾向は強く(*下記は過去5年ラスト5Fの平均ラップ)、そういった背景から耐久性を引き出すRobertoやSpecial持ちのNureyevやSadler's wellsと言った血統を持っている馬がパフォーマンスをあげてきやすい。
ラスト5F平均ラップ:12.5-12.6-12.8-12.0-12.6
ただ、帝王賞に限って言えば、中央を含めたダートのトップホースが出てくるために血統よりも地力の面で差が出やすく、同コースの他の重賞で出るような血統適性が出にくいのも事実。
また、近年は上がりが求められやすい展開になっている辺りからも上記のような血統よりも、ダートに強いタイプのサンデー系、具体的にはゴールドアリュールやその他の芝ではトップスピードに欠けるようなサンデー系、もしくはそのサンデーの血が土台になって引き出されているような血統構成に分がある。
総じて、東京ダービーやJDD(ジャパンダートダービー)で意識するような血統傾向とは指向が変わりやすい事。その変わる背景というのを意識しておきたい所です。
〜〜帝王賞、注目馬解説〜〜
*いつもの画像が無く見にくいかもしれませんが、ご了承を、お願い致します🙏
オメガパフューム
父は牝系引き出し型とも言われるスウェプトオーヴァーボード。そこに母父にはゴールドアリュールで、奥にはパワーと耐久性を出すRoberto。力の要るダートでも安定して長く上がりを使える血統と言えるでしょう。父方が強いと見るならばスピードの持続力が出るだろうと感じますが、力の要る地方のダートでしっかりと上がりを使っているあたりは母方の影響が強いだろうと感じます。
2走前の東京大賞典では同レース3連覇達成など、このコースに対しての実績はNo.1。前走の川崎記念も勝ち馬に向いたレース展開で、同馬にとってベストではない左回りの小回りコースでしたが2着は確保と力は見せた。このコースであれば上がりを活かしやすく、展開はほぼ不問で好走してくる。
中枠でのレースになるだけに隊列・展開が一つポイントになりますが、脚質も自在ですしどこからでも競馬できる点は強み。ここは5か月振りの間隔が懸念でしょうが、最も勝ちに近い一頭と言って良いでしょう。
チュウワウィザード
父は牝系引き出し型のキングカメハメハ。そこに欧州要素であるノーザンテーストを内包しているデュランダルが母父。同牝系には同コースのG1を勝っているルヴァンスレーヴがいるオータムブリーズ牝系出身という血統馬。母方にスピード型ミスプロ系のティンバーカントリーを内包しミスプロクロス持ちで、スピードの持続力に富んだ血統構成といえます。
昨年のチャンピオンズCや前走のドバイワールドCのようにスピードの持続力を生かすようなレースが得意で(ドバイワールドCはラップ未発表ですが、前半からスピードを活かしていくようなレース質になったことで、そういった持続力が求められる展開になったことが推察できます)、今回もそういった流れになるかどうかがポイントになると思います。
このコースでは三度オメガパフュームに先着を許しているだけに逆転できるかどうか、また海外帰りのローテでどこまでかが論点になるでしょう。
カジノフォンテン
父はA.P.Indy系のカジノドライヴ。湿ったスピードを求められるダートで特に力を発揮する傾向にあるように、ダートでもスピードを発揮できる種牡馬です。そこに下り坂血統のKlairon色の牝系出身で徐々に加速しながらスピードを持続させて行くようなレースが得意な血統構成です。母のジーナフォンテンも南関の交流重賞で活躍していたように地方のパワーを要するダートが合うタイプです。
先行押切を得意としているだけに派手なタイプではありませんが、前走や3,4走前は中央馬とも互角に渡り合う内容。この舞台も昨年の東京大賞典で2着に好走してきており、引き続きの地方のダートであればここも中央馬撃破を期待したい所。
その昨年の東京大賞典では前半でかなり緩く流れ後半5Fの持続力勝負に持ち込めた事も好走の要因。今回もそういった展開に持ち込めるかがポイントになりますが、マークもきつくなるであろう可能性が高い中同じ走りができるかどうか、注目したい点です。
ダノンファラオ
父はAmerican Pharaoh。🇺🇸の三冠馬で、日本でもカフェファラオなど活躍馬を輩出し高い潜在能力を引き出させている種牡馬です。Storm CatのクロスやGone West内包のSecretariatなど、豊富なBold Rulerを抱えているダート的なスピードと追走力豊富な血統構成です。
過去に同コースのG1を制しているように、自身の力を出せれば、このコースでも勝てるだけの力があることは証明済み。ただ、同産駒は好凡走の差が激しいタイプが多く、同馬も例に漏れず。揉まれる・砂を被る・自身のリズムで走れないなどの悪条件に当たるとポロっと崩れやすい。逆に自分のレースが出来れば高い潜在能力を発揮できる一長一短なタイプ。
今回も自分のレースが出来るかどうかポイントになりますが、この中枠、かつ隣の両馬が前に行けるタイプとなるとどうしてもスムーズな競馬をしようとさせた時の選択肢が限られる印象。川田Jが何を優先させてくるか、注目点かと思います。
オーヴェルニュ
父はゴールドアリュール後継のスマートファルコン。スピードを発揮できる早いダートに強く、揉まれにくい外枠・外隊列に強い種牡馬。そこに母父にはパワーのあるRoberto系のタニノギムレット。また、母方にはCaroとIn Realityを内包しこの辺りも高速馬場適性を助長しています。総じて、揉まれずにスピードを活かせるレースで力を発揮する血統と言えます。
前走の中京開催だった平安Sでは、上記に挙げたようなスムーズにスピードを発揮するレースができたこともありほぼトップパフォーマンスに近い力を見せたのではないかと思います。また、悪条件に当たると脆いタイプの子が多い同産駒ですが、多少の悪条件も跳ね返して好走してくるあたり、今が充実期ではないかと思います。
懸念としては輸送が課題でしょうか。2走前のフェブラリーSでは‐16キロ。5走前の福島民友Cでは-6キロ。その前の小倉のレースでも-6キロ。遡ると東京遠征で-10キロという事もありました。そういった背景から、大井への輸送が懸念になると思いますので、当日の状態は注視したい所。
火曜日に降雨の予報があり、どれだけ水分が残るかどうかもありますが、馬場条件もそう悪くはならなさそうですし、スピードに乗りやすいコース、外枠は条件として良い。前走以上が見込めるかというと厳しいですが、輸送さえ乗り越えられれば力を発揮できるシチュエーションになると思います。
テーオーケインズ
父はA.P.Indy系のシニスターミニスター。母父には🇩🇪血統を内包するマンハッタンカフェ。叔母には交流重賞でも活躍したタマノブリュネットがいる牝系で、総じてダート的なパワーと持久力のある血統構成。
3走前には当時まだ3歳の立場でありながら、同コースの東京大賞典で0,2差の6着に健闘。また、このレースはかなり緩い流れになってしまい、前述の通りパワーと持久力がある同馬にとってキレ負けをしてしまうような展開になってしまった。それでいながらの微差ならば、個人的には評価をしたい所。4走前のベテルギウスSも後傾ラップになり、上り勝負で甘さが出た形。
前走や2走前を見ても分かるようにある程度前半から流れて行くペースを好位から押し切るスタイルがベスト。東京大賞典時より流れるペースになればここは引き続き好走のチャンスがあるだろうと感じます。
〜〜帝王賞、予想〜〜
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