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きさらぎ賞・血統解説‼️🔥




こんばちわ!

先週はコラムの為にお休みさせて頂きましたが、お陰様でご好評頂けるコラムを仕上げられたのではないかと思います😊

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今週は昨年に引き続き中京施行のきさらぎ賞!

登録13頭(2/3次点で11頭)はなんか多く感じてしまうような少頭数レースですが、しっかりと考察していきましょう!

それでは今週もよろしくお願いします‼️🔥




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〜〜中京芝・2000m、コース解説〜〜

ホームストレッチの坂の中腹辺りからスタート。

前半は向こう正面中間まで緩い上り坂が続き、3コーナー辺りから直線入口まで下り坂に入る。故にペースが緩急のついたスローになりやすい。3コーナー過ぎから下り坂に入りペースアップしますが、4角のスパイラルカーブに備えて極端なスパートをするケースは少ない。(ここでスピードに乗りきってしまうと外に振られるロスに繋がりやすい為)

よってスピードにそこまで乗ってない状態で直線手前の急坂を登らなければならず、見た目以上に脚を消耗するのが中京コースの一つの特徴。

急坂でもへこたれないパワーと緩急のついた流れに対応できるスタミナ・器用さ、長い直線を使ってしっかり脚を伸ばしてこれる上がり性能がポイントになります。









〜〜きさらぎ賞、好走血統〜〜



✅急坂に耐えられるパワー要素



✅急坂に耐えられるパワー要素


 
コース解説でも触れたように、中京コースはスパイラルカーブが起因となりスピードに乗っていない状態で約+2mの坂を上らなければならない。よって、急坂の中でもよりパワーが無いとクリアできず、坂を超えた後に甘さが出やすくなります。

具体的に意識したいのはRibot。
His MajestyやGraustark、その後継であるKey to the Mintや内包しているブライアンズタイム、Danehill等は注目したい。次点でTeddy(Sir Gallahad、Bull Leaなど)と言った所。
特にRibotに関してはパワーの面も申し分無いが、坂を上り切った後でも粘るように伸びて来れるいわゆる耐久性が備わっているため特に評価したい所。
 
昨年は今年と同じ中京開催でしたが、1着ラーゴムが母方にTom Rolfe(Ribot)のクロス。2着ヨーホーレイクがTeddyやPlucky Liegeと言ったパワー要素が活きたMargarethen牝系出身と、母方のパワーが活きた血統のワンツーでした。






〜〜きさらぎ賞・出走馬血統解説〜〜



*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。 

①好走血統に沿っているか。
②そのレースで求められる能力に沿っているか。
③その馬が前走より血統的に条件が良くなるか。
④素質を感じる血統背景であるか。

の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。



✅ダンテスヴュー

血統評価:A+

東スポ杯2歳S4着から臨みます。
 
父はキングカメハメハ。母は地方交流重賞でも活躍しているクロウキャニオンという血統馬。兄弟にダート重賞で活躍したボレアスや弥生賞勝ちのカミノタサハラ。クラシック戦線で活躍したマウントシャスタやベルキャニオン、ヨーホーレイクなどがいる血統馬です。牝系を辿るとディーマジェスティやシンコウエルメスなどを輩出しているDoff the Derbyの牝系に繋がるMargarethen牝系という良血馬。急坂やダートをこなすTeddyやPlucky Liege由来のパワーに加え、耐久性を助長する牝系出身と言えます。
 
昨年2着、そして先日の日経新春杯で一着になったヨーホーレイクの半弟。TeddyやPlucky Liegeと言ったパワー要素が活きた血統構成。父がキンカメに替わり更にその点が活かされている印象も受けますが、不安な点を挙げるとするならばやや馬格が物足りない所。パワーの面は馬格に出やすい所でもある為、その点は懸念の一つでしょう。そういった意味でも、父らしく決め手よりは総合力で勝負するタイプでしょう。
 
前走は初重賞という事もあってかやや追走に戸惑い後方からになってしまった。ただ、東京の決め手勝負では分が悪い中、イクイノックスから1秒差の4着なら十分評価できるかと思います。
 
もう少し父らしい立ち回りが出来れば好走圏内か。血統相性は良いですし、条件好転と見ています。
 

 






✅マテンロウレオ

血統評価:B+

ホープフルS6着から臨みます。
 
父はトニービンを内包し晩成傾向にあるハーツクライ。母父には馬力のあるブライアンズタイム。奥には早期からの追走力を助長するDanzigを内包し、ビリーヴなどを輩出したGreat Lady M牝系出身の血統馬。早期から動けるタイプのハーツクライ産駒という見方が出来る血統構成です。
 
前走は新馬後のG1挑戦ながら上がり3位の脚でキラーアビリティから0.5差は十分評価可能な内容。追走慣れが見込める意味でもここはチャンス十分の印象。
 
母父ブライアンズタイムのパワーが活きる中京コースも特段問題無いでしょうし、このレースにおいてのマイナスポイントも血統面からは少ない。短期疲労的な反動が出なければ人気通りのパフォーマンスを見込んでよいかと思います。






✅アスクワイルドモア 

血統評価:C

ホープフルS10着から臨みます。
 
父はディープインパクト後継のキズナ。母のラセレシオンは東京重賞で活躍したペルーサの全妹という血統馬の🇦🇷牝系出身馬。LyphardやFair Trial等の欧州方面の前向きさを取り込んだタイプ。血統背景もそうですし、やや加速が遅いタイプという所からも近親ペルーサ同様に広いスピードに乗りやすいコース向き。コーナーから蒸かしていきながらスピードに乗せていくような形がベストの印象もあります。
 
前走は小回り替わり、大外枠と厳しい条件で大敗。良くも悪くも言い訳の付く負け方ではあったと思います。また、後方から運びほぼダメージもない状態ではあるかと思います。
 
コース形態的にベストは、札幌>小倉・東京・阪神内>新潟外・阪神外・中京と思っておりますので、中山に比べると条件は幾分好転しますが、ベストと言われるかというと微妙な所の印象です。
 
 






✅エアアネモイ

血統評価:B+

阪神の新馬戦1着から臨みます。

父はRoberto系のPoint of Entry。母はNokazeで半兄にダート重賞を勝っているエアアルマスや、全兄には中長距離で勝ち星を挙げているエアサージュがいる。数々のGlorious SongやDevil`s Bagなどの名血を輩出したBallade牝系出身の良血馬。父のPoint of Entryはマイル重賞馬ロータスランドの父でもあり、His Majestyクロスから来るパワーとRoberto×ミスプロのNashuaクロスの持続力に特化したRobertoらしい重めの種牡馬です。母方からはダート的なスピードを補給しており、より前向きなスピードを持続させる方向のレースが得意そうな血統構成

あまり母数がある種牡馬では無いので判断に迷う所はありますが、力を要する芝や時計が掛かる芝、急坂、スピードの持続力と言った所を求められるシチュエーションに強い印象。そういった意味でパワーが求められる中京コースへ変わるのはプラスに働くだろう。

上がり勝負では劣るであろう分、前走のように積極的な立ち回りができるかどうかがポイントになりそう。好枠を引ければチャンス有か。









✅フォースクエア

血統評価:B-

阪神の新馬戦1着から臨みます。

父はRoberto系のエピファネイア。母父がキングカメハメハで同父×母父では三冠牝馬デアリングタクトやクラヴェルがいる好配合。母母父がBold Ruler色が強いアグネスタキオンで、追走力・機動力に長けたまとまりのあるタイプの血統構成。4代母にフランスオークス馬Caerlinaが居て、同牝系にカレンミロティックなどがいる血統馬です。Seattle Slewのクロスも併せ持っており、広いコースの上がり勝負でもある程度対応出来そうなタイプの血統構成です。

上記でも触れた通り、エピファネイア×キンカメという配合はデアリングタクトやクラヴェル。他にもイズジョーノキセキ、スカイグルーヴ、ソネットフレーズなど、割かし牝馬の活躍馬が多い。そういった意味で、同馬は牡馬に出たことで、サンデークロスやSeattle Slewクロスなどの柔らかさを含めた利点が出にくく、反対にやや器用貧乏な鈍足タイプに出やすいのではないかと感じます。この手のタイプは個人的に、ダート替わり(砂を被らないなどのシチュエーション)や、距離延長や持久力などを活かせる小回り替わりなどで評価したい所

血統的な字面からはこのコースで走るのに何も問題ありませんが、上記で挙げた牝馬>牡馬の傾向から高評価はしにくい。








✅ストロングウィル

血統評価:B+

阪神の未勝利戦1着から臨みます。

父はディープインパクト後継の中でも欧州指向が強く中距離向きなシルバーステート。母方にSeeking the Goldを内包するゴールドヘイローやエリシオを抱え持続力が助長されるNashuaクロスなど欧州色が強まった血統構成です。トップスピードがあるというよりも、上がりが掛かり持久力が求められるようなシチュエーションに強いタイプと言えます。

父のシルバーステートがRobertoやTom Rolfeのパワー要素を内包し、ディープ後継の中ではパワーに富んだタイプ。中京コースで求められるパワーをしっかり持っており、産駒単体で比較的好相性な点は評価可能。(アベレージは取っていませんが恐らく成績が良いはずです。笑)

シンプルに父の相性の良さ、母方から持久力を補給していることでコース相性は比較的良い印象。極端な瞬発力勝負にならなければ十分やれる存在だと感じます。










✅セルケト

血統評価:D+

中京の未勝利戦1着から臨みます。

父はディープ後継の中でもバブルガムフェローやザッツザプレンティなどを輩出したバブルカンパニーの牝系出身である事やNasrullahの中でもタフさを助長するNever Bendを内包している点からスタミナに向いたディープブリランテ。母はセルキスで、半兄にヴェロックスがいる。またシュネルマイスターやサラキア・サリオス兄妹を輩出したドイツのSファミリーSchwarzgold牝系出身の良血馬。アウトブリードベースという事もあり、総じてスタミナ方面に適性が向いた血統構成です。

個人的にディープブリランテ産駒は牡馬>牝馬の傾向がある。ディープブリランテが内包するRiver manやミスプロと言った柔らかい切れが出る要素が、牝馬でも活きにくい為。加えて同馬は母方に重さが出るドイツ牝系×アウトブリードベース。牡馬に出ていればこの辺りのスタミナが活きそうな印象もありますが、スタミナ・パワーで劣りやすい牝馬では八方ふさがり感があって評価しにくい。

ここは血統面から押しにくい、地力でカバーできるかどうか。










✅シェルビーズアイ

血統評価:C+

ホープフルS8着から臨みます。

父は欧州Danzigのハービンジャー。母方はミスプロクロスやNashwanなどで前向きさと柔らかさが目立つ血統構成。一方、Tom RolfeやTeddyなどのパワーも持ち合わせ、やや鈍足気味な持久力があるタイプと言えます。

前走はG1ホープフルSに挑戦。ただ、ハービンジャー産駒の良さが出にくい最内枠を引いてしまったこともあり、見せ場無し。特に、同馬の場合揉まれ弱さが出るAureoleを持ち、更に力を出しにくいシチュエーションだったと言える。

今回パワーを活かせる中京替わりは評価できる点ですが、揉まれないように立ち回りたい同馬にとって外追走が不利になりやすい中京コースは八方塞がり感が強い。好位外を確保するような立ち回りができる展開が欲しい所。








✅メイショウゲキリン

血統評価:C

梅花賞3着から臨みます。

父はディープ後継のキズナ。母父がキングカメハメハで比較的万能感がある配合。ヒシアマゾンやアドマイヤムーン、エフフォーリアなどを輩出したスピードのあるKaties牝系出身の血統馬。Katies牝系出身のキズナ産駒という意味ではダディーズビビットにも近い血統構成

上記で例に挙げたダディーズビビットが中京で2勝を挙げるなど比較的好成績である事からも、同馬にも期待がかかる。

未勝利突破がダートで、そこから芝のレースで2戦で2着、3着と好走。(梅花賞に関しては4頭立てなのですが、、、笑)条件を問わずに好走出来る万能さが売り。こういったタイプは馬場が湿ったりなどの悪条件で他馬がパフォーマンスを落とすようなシチュエーションの方が力を発揮しやすい

今週は雨予報は無いので、使い込まれた影響で馬力を要したりする際には注視したい一頭。








✅ショウナンマグマ

血統評価:C-

葉牡丹賞4着から臨みます。

父はDanzig系のザファクター。母方はステイゴールド×メジロマックイーンの黄金配合とも言われた血統構成。特に同馬はMill Reefやリマンド、Hyperionのスタミナ、耐久性が活きた血統構成で、前向きなスピードを多く持った父でやや中和させているような血統構成です。

今時珍しく、Northern Dancerが薄い血統構成というのも一つの特徴で、そういった意味でやや基礎スピード不足な背景もありそうです。

2走前に上がり性能が求められる東京コースで勝ってはいますが、展開面が向いた所が大きい。本質としては前走の中山2000mのように持久力を求められるようなコースの方がマッチしている印象。中京もパワーを求められる分、問題は無いのでしょうが、上がりも合わせて求められる分やや分が悪い印象です。

好位からロス無く立ち回って上位を狙いたい。








✅トーセンヴァンノ

血統評価:D-

京成杯13着から臨みます。

父ヴァンキッシュランはマイナーなディープ後継。母父にSadler's wells系のGalileoを持ち、欧州方面の重さが目立つ種牡馬。母方にKey to the Mintの耐久性などを内包し、前向きさが強いファンタスティックライトや同じく前向きさがでるミスプロなどを持ち合わせ父とのバランスを取っている血統構成。

今回がデビューから9戦目でシンプルに使い過ぎ。父は欧州指向な血統だけに使って良くなる背景はありますが、にしても感が強い。

Key to the Mintの耐久性・パワーを持っている点は良い。そこが活きてくればと思います。







〜〜まとめ〜〜





〜〜現状の評価〜〜




◎ストロングウィル
○ダンテスヴュー
▲マテンロウレオ
☆エアアネモイ




現状の◎はストロングウィルにします。

○ダンテスヴューが血統評価的には最上位のA+。素直にこちらから入っても良いのですが、解説でも語った通り総合力で勝負するまとまりのあるタイプ。悪く言えば決め手に欠ける分、勝ち切れるかどうかというとやや怪しい印象。好枠など立ち回りの上手さが活かせるシチュエーションが欲しい所。

◎ストロングウィルは中京コースで相性が良いであろうシルバーステート産駒。パワーにも富んでおり、こちらもスパッと切れるタイプではありませんが、上がりがやや掛かるシチュエーションならしっかり末脚を伸ばして来れるタイプと見ています。そう言った意味で今の馬力をやや要する馬場もプラスに出ると思います。

特にマイナスポイントが無い▲マテンロウレオ、逃げればチャンス十分な☆エアアネモイらも高評価にしました。






本日は以上になります!

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