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紫苑S、血統解説❕🔥



こんばちわ!

先週の札幌2歳Sはハマりきらず、、、
反省必至だったかなと思います、、、💦

今週は秋競馬の開幕週!
秋の大舞台へ繋げられるように、少しでも助力出来れば幸いです!

それでは今週もよろしくお願い致します❕🔥





~~中山・芝2000m コース解説~~



内回りを使用します。スタートしてから第1コーナーまで約400mあるためゆとりのある先行争いが鍵になります。その為スピードに乗った状態で1コーナーを迎える為、前傾ラップや均一的なラップになることが多く見られます。

2コーナーにかけて上り坂があり単騎で先行したい馬にとっては詰められたくない為ここでラップを落としたくないという騎手心理も働くのでしょう。バックストレッチは残り1000mまで緩やかな下り坂の為、ここまでは基本的にペースが落ちにくいです。

後半1000mは直線の急坂までほぼ平坦。下り坂で乗ったスピードが徐々に失われてくるので3コーナー前後からラップが落ち始め馬群が詰まり始めるのでここからはよりスタミナを問われる持続力勝負。直線では急坂に耐えられるパワーも問われることになります。








~~紫苑S 好走血統~~


Bold Rulerなどの追走力・機動力
急坂に耐えられるパワー要素




✅Bold Rulerなどの追走力・機動力



ややコンパクトな中山の内回りを使用する為、ある程度の器用さとコーナーでもスピードを落とさないような能力が求められる。開幕週でスピードを求められやすいことからも、スピードに乗りつつ小回り気味のコースをこなさなければならない。

そういった意味で、追走力を助長するようなBold Rulerや機動力を助長するNureyevと言った所はこのレースで注目すべき血統と言える。
特に基礎スピードを合わせて助長する意味でBold Rulerが効いているStorm Catはより注目。

昨年こそ途切れましたが、昨年以前の4年連続でディープインパクト×Storm Catの組み合わせ、もしくは父にディープインパクト×Storm Cat(要はキズナ産駒)が馬券内に絡んでいるのは決して偶然ではない。*昨年はそもそも該当馬がいなかった
ある程度スピードを求められるシチュエーションになるのならば、この組み合わせやこれらの血統が効いている馬は注視しておきたい所です。




✅急坂に耐えられるパワー要素



中山競馬場の特徴の一つとして直線の急坂が挙げられる。この急坂に耐えられる、急坂でもスピードを落とさずに最後の直線で伸びてこれるかどうかというのは非常に大事な要素となる。

そういった意味でもRobetoやRibot、独特のパワーを持つVice Regentなどは注目するべき存在です。
Vice Regent系にしてRobertoを内包するクロフネ持ちが好相性なのも、そういった背景からと言える。

故にパワー要素を抱えているかどうかも注視しておきたいポイントとなります。








~~紫苑S 出走馬血統解説~~




*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。


①好走血統に沿っているか。
②そのレースで求められる能力に沿っているか。
③その馬が前走より血統的に条件が良くなるか。
④素質を感じる血統背景であるか。


の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。




✅ヒップホップソウル

血統評価:B-


オークス6着から臨みます。

父はディープインパクトの全兄に当たるブラックタイドの後継キタサンブラック。母父がFairy kingの後継に当たるファルブラヴという配合。母のダンスファンタジアはフェアリーSの勝ち馬で、祖母が桜花賞馬ダンスインザムード、ダンシングキイ~Key Partnerと続く名牝系出身。米国ルーツの軽いスピードと耐久性のあるKey to the Mint等を併せ持った一族で、急坂や持久力を問われるような展開に強い。
あまり急坂適性に秀でている訳で無い父系ですが、その辺りがカバーされたバランスの良い配合と言えるでしょう。

前走のオークスは14番人気ながら6着、特に2着馬ハーパーらとは0.3差で大健闘と言える結果。耐久性に秀でた体力豊富な血統が活きて距離延長に一定程度対応出来た印象です。

今回は休み明けで好走経験もある中山コースに戻りますが、結論としては条件悪化の部類か。
理由としてはそもそも中山にそこまで向いていない点。2走前にフラワーCで2着に好走はしてますが、展開・馬場共に向いていた印象。このレースは淀みないペースを先行して踏ん張った馬を評価するレースと言っても良いだけに、後方から流れ込んで来た同馬には漁夫の利的なレースになったと言える。決して地力や適性の高さで上位に来たわけでは無いと言うのが個人的な意見です。

また、開幕週の中山内回りと言う点でも器用な機動力を求められる点からやや大雑把なタイプの同馬には向きにくいと感じます。
馬場が渋って前進可能か。







✅グランベルナデット

血統評価:S-


忘れな草賞1着から臨みます。

父はディープインパクト後継のキズナ。母父がA.P.Indy系のWilburnという配合。母のラブリーベルナデットはアメリカの芝とダート両方の1700m重賞勝ち馬で、牝系を遡るとアメリカの名馬Sweepやその母Pink DominoやIcecapade、Laughter~コロナドズクエスト、Shared Accountなどがいる生粋の米国牝系出身の良血馬です。
Storm Catの3×4を持ち、更に父父ディープインパクトと相性の良いSecretariatを計4本持ち合わせ、大箱での高速持続性能が助長されたような血統構成になっており、そこにキズナの馬力も合わさる事である程度であればタフな馬場にも対応できる馬場融通がある印象の血統構成です。

前走は阪神内回りの忘れな草賞を勝利。如何にもキズナ産駒らしいスピードの乗り方で勝利をしました。血統的にも、キズナの中のSecretariatを中心にした追走要素が強化された典型的なキズナ産駒らしいキズナ産駒と言えるでしょう。

そういった面から、このコース(レース)への適性も問題無い印象を受けます。前述した好走血統にも合致してきますし、父キズナだけに急坂コースでも問題無い。大箱向きな要素がある分、あまりに内で押し込められたりしたら能力を発揮できない可能性もありますが、基本的な適性の高さで概ね対応できると見て良いでしょう。

唯一の懸念としては、前走の阪神内回りというシチュエーションがあまりに向きすぎていた所。それにより前走程、適性面でマッチしている訳では無い、という点で若干のマイナス評価としている点。
とはいえ、適性面、地力面共に高いレベルにある事は変わらない評価必至の一頭と感じます。







✅モリアーナ

血統評価:C


NHKマイルC6着から臨みます。

父はRoberto系のエピファネイア。母父がノーザンテーストを内包するダイワメジャーという配合。4代母がBurghclereなので、一族にはウインドインハーヘア~ディープインパクトやレイデオロなどがいる血統馬です。母父がダイワメジャーである事やHabitatのクロスを持っている牝馬で事からやや緩さも感じる並びになっていますが、Special≒ThatchやDanzigと言った所でしっかりと締め、更に基礎スピードも感じるバランスの取れた血統構成になっています。

前走のNHKマイルCは馬場も渋り、内枠も苦しかった中で0.5差の6着と健闘。揉まれ弱さを持つエピファネイアの産駒と言う点からでも良く頑張ったと感じます。
ただ、その前のNZTでも先着を許したウンブライルとは内容的にも地力面で劣っていると評価せざるを得ず、それが春での現在地だったと言えるでしょう。
秋口に入りどの程度成長しているかはポイントになると思いますが、基本的には早熟で早期からの活躍が目立つエピファネイア産駒だけに、そこまで大きくは上積みが見込みにくいと感じている。そういった面から、成長度にはあまり期待が持てないと言って良い。春時点の能力と良くて同等くらいと見積もるのが妥当と判断します。

そういった中で、基本的には柔らかさや緩さのある追走力の薄い血統をしているだけに、小回り気味のコースや急坂コースはあまり得意ではないと見ます。距離延長は個人的に歓迎ですが、適性的にもそこまででは無い分、ここでは評価しにくいと感じています






✅エミュー

血統評価:B


オークス13着から臨みます。

父がDanzig系の中でも欧州指向な柔らかさや持久力を持つハービンジャー。母父が揉まれ弱さを持つスペシャルウィークという配合。祖母のラインでミスプロ×Nijinskyを内包しており、更に母方でNijinskyのクロスを有している事でタフで長く脚を使いつつ前向きなスピードが備わっている血統構成
また、母方でBold Rulerを中心にした豊富な追走力を持っており、小回り対応や下り主体のコースもこなせるタイプに感じます。

3走前には今回と同じ中山内回りのフラワーCを勝利。不良馬場で内が悪い中を大外を回して豪快に追い込み勝ち。ヒップホップソウルの所でも述べている通り、外を回して差して来た組は展開や馬場の恩恵を受けていると見ていますが、同馬に関しては内枠からのスタートで一度下げざるを得ないロスがあった事からも、他の外差し勢よりは評価を上げるべき存在と感じます。

母父スペシャルウィークという点からも、揉まれずにスムーズな競馬が出来る事が必須条件と言えますが、スムーズに立ち回り差し脚を活かせる馬場になったのならばチャンスがあっても良い。
適性自体は問題ない分、枠の並びや馬場、展開次第の面が強い一頭と言えるでしょう。









✅キミノナハマリア

血統評価:B+


HTB賞3着から臨みます。

父がDanzig系の中でも欧州指向な柔らかさや持久力を持つハービンジャー。母父がネオユニヴァースの後継に当たるヴィクトワールピサという配合。祖母が芝・ダート共に勝ち星のあるパールシャドウで、一族にはFlying spurやHoly Roman Emperorなどの海外G1馬がいる血統馬です。
母方にMachiavellianやSharpen up、クロフネ、Woodmanと言ったパワー・持久力の要素が並び、緩さ、柔らかさのある父方を締め上げるような並びになっている。総じてタフさを求められる展開での持続力に向いた血統構成と言えます。

2走前のオークスではしんがり負けも、先行馬には(特に牝馬なら尚更)苦しい展開で積極的な競馬がアダになってしまった形。ここの大敗は致し方が無いと感じます。
また、前走のHTB賞も、内前断然有利のコースと馬場の中で、より内をロスなく回った馬に足元を掬われた形。特に母父っぽい機動力に長けたタイプだけに、爆発的な脚が無いのが痛かった印象です。牡馬も混じっての中ですし、悲観する事は無いと感じます。

今回好走経験もある中山内回りに替わり、機動力等を活かせるならばプラスになるか。先行力も安定しているだけに、極端な枠にならなければ開幕週も歓迎。チャンスの大きい一頭に感じます。







✅ソレイユヴィータ

血統評価:B+


松島特別1着から臨みます。

父はRoberto系の中でもタフさと軽さがより強調されたスクリーンヒーロー、母父がSadler's Wells系のカーネギーという配合。半兄には交流重賞勝ちにUAEダービー2着の実績があるエピカリスや芝の中距離重賞を勝っているメイショウナルトがいる。更に同一族には高松宮記念を勝っているファストフォースなどがいる血統馬です。同父×母父には芝G1・6勝馬のモーリスがいる配合で、持久力やタフさがありやや晩成感を感じる並びです。
TeddyやHyperionなどの重厚なスタミナ血統を豊富に内包しており、字面通りスタミナを活かした競馬が合うタイプの血統構成と言えます。

ここまで芝中距離の小回りコースを先行して押し切る競馬で3連勝。展開や軽ハンデの恩恵も受けていたように感じますが、一戦ごとに着実にパフォーマンスを伸ばしており、安定した先行力やそれを活かす西村Jの強気な騎乗もプラスになっているように感じます。

やや遅めのデビューから丁寧に使ってきた印象のある一頭で、晩成血統の同馬としては理想のローテと結果を残していると見受けます。特に前走は+14キロと成長を見せましたが太目な感じはありませんでしたし、着実に成長している様子
安定した先行力や立ち回りの上手さ、特に2走前は早めに動き出して直線では先頭に立ち並ばれるシーンがありながらも抜かせない根性を見せるレースセンスは先々でも期待できる素質の高さを感じています。

ここ3戦はいずれも直線平坦のコースで粘りを見せていただけに、今回直線急坂に替わって同じように粘れるかがポイントになると思いますが、血統やここまでのレースぶりからは対応できると見る。
まだまだ伸びしろもあると思いますが、充実度的に見ても引けは取らないと見ます。







✅アップトゥミー

血統評価:C+


東京の1勝C1着から臨みます。

父はRoberto系の中でも欧州的な重さが強調されたモーリス。母父が耐久性を併せ持つダンスインザダークと言う配合。母が秋華賞2着の実績があるムードインディゴなので、半兄にはユーキャンスマイルやルビーカサブランカがいる血統馬です。祖母が名牝Mixed Marriageのクロスを持った英国のリープフォージョイで、英国牝系らしい持久力と共にやや完成に時間の掛かる一族出身と言えます。
全体的に、重くタフなパワー豊富な血統を多く持っており、基本的には持久力を問われる展開やシチュエーションに強いタイプの血統構成と言えます。

前走は6月の東京の1勝クラス。前述の解説で持久力に長けたタイプと触れている中で、上がり33.6の脚で差し切ったレースをしたのは良い意味でイメージと違うと言える。
時計自体は平凡ですが、イメージと違うレースが出来た事については好感が持てます。

中々勝ち切れない事も多かったですが、完成に時間が掛かる分、走りが甘くなっていたのは仕方がない。また、世代限定戦でペースが上がり辛くあまり得意でない速い上がりを求められるレースが続いたのも挙げられるか。+12キロ成長を見せていましたし、そういった意味でもそれらを克服した前走は非常に大きいと感じます。
今回約3ヵ月ぶりですが、更に成長して上積みを見せる可能性もありますし、中山に替わるのも個人的には悪くないと感じます。上昇度に期待したいところです。







✅ミシシッピテソーロ

血統評価:B-


豊栄特別1着から臨みます。

父はディープインパクト後継の中でもHaloの俊敏さが効いたダノンバラード。母父が大箱向きの柔らかさを持つA.P.Indyという配合。母のハピネスフォーユーはダートの新馬戦で勝利しており、半姉には重賞でも好走しているミエノサクシードがいる血統馬。
父はコンパクトなコースでHaloらしい俊敏さを活かしたい、対して母父は大箱向きの柔らかさを持ち合わせるA.P.Indyとあり、両極端な2面性も感じる一頭です。アウトブリードベースで一定程度のタフさがあり、馬体の薄さから父よりな一面を感じる血統構成です。

前走は新潟マイルの一戦。馬場傾向的にも不利な大外枠からの発走でしたが、終始外を追走しながら差し切り勝ち。負かした相手は僅差とは言え、内を立ち回った馬と(出遅れはあったが)、逃げ先行馬達。馬場を考えれば内容のあるレースだったように思います。

血統的にはHaloらしい俊敏さを持ったダノンバラード産駒なので、基本的に小回りやロス無く立ち回れるシチュエーションで推したいが、大箱に対応できる要素も持っており実際に好走もしている。牝馬という事もあってその特徴が気持ち強く出ているように思います。
今回小回りコースに替わりますが、適性的には問題無いと見ます。

ただ、差しに回る分で展開の恩恵は多少なり必要な印象。上がりが掛かるような展開で前進可能と見ます。






✅アグラシアド

血統評価:B


ラジオNIKKEI賞10着から臨みます。

父はディープインパクト後継にして名牝ラブズオンリーミーの子に当たる良血馬リアルスティール。母父がGalileo後継のTeofiloという配合。母方は英国ルーツの牝系出身で、BustinoやMill Reef、Blushing Groom、Persian Gulf等と欧州の重い血が並びます。同牝系には日本でも種牡馬としておなじみのFrankelがいる良血馬で、母のサラシーはそのFrankelをより馬力に特化させたようなイメージの配合になっています。
基本的には時計が掛かる重い馬場等のシチュエーションに強いタイプですが、ある程度であれば速い上がりも使えるようなタイプの血統構成と言えます。

前走のラジオNIKKEI賞は10着に大敗していますが、外目の枠を引き後方から外を回す競馬に。圧倒的に内前有利のシチュエーションだっただけに、厳しかっただろうと思います。また、勝ち時計1:46.9は福島の馬場と考えれば速い部類でそういった馬場に合わなかった背景もあるだろうと思います。
また、欧州方面の馬力などがある血統で、そういった面を活かしやすい福島でのレースではありましたが、そういった面は牡馬相手には相対的に劣りやすい事もあり、様々な面で力を出し切れなかっただろうと思います。

今回中山に替わりますが、好走経験もある舞台だけに適性は問題無いか。父がディープ×Storm Catのリアルスティールという面からも好走血統にも比較的合致していると言える。

時計の掛かる重い馬場になった際は前向きに1票入れたい一頭です。





✅フィールザオーラ

血統評価:B-


福島の1勝C1着から臨みます。

父がディープインパクトの全兄ブラックタイド。母父はDanzig系のOrpenという配合。母のフィールザレースはアルゼンチンのG1馬という血統馬です。ディープ(=ブラックタイド)×Orpen+亜牝系という並びはサトノダイヤモンド感も感じる並びと言えます。
母方のAtlasのクロスを中心にしたHyperionなどから来る、豊富な体力が目立つ配合で、前述のサトノダイヤモンドのように体力豊富でそこから来る持続力に富んだ血統構成と言えます。

2走前にはダートでの勝利経験もある一頭。前走も福島の芝で逃げ切り勝ちをしていますし、時計の掛かるシチュエーションや体力を問われるシチュエーションが歓迎なタイプ。2000mへの再延長はプラスになると言っても良いでしょう。

ただ、ここ2戦とも逃げている事で、逃げられなかった場合にDanzigを中心にした一本調子感のある血統な分、脆さを見せそうな可能性が高い。そういった意味で鞍上はあまり歓迎では無いかな、、、と思っております。
適性的には悪くないが、近況的に評価しにくい存在です。







✅ミタマ

血統評価:D+


矢車賞1着から臨みます。

父はトニービンを内包するサンデー系のハーツクライ。母父がStorm Cat系の中でも欧州方面の前向きさを内包するGiant's Causewayという配合。母は欧州のG1でも好走経験のあるモナリザで、同一族には欧州の名馬オペラハウスなどもいる良血馬です。
父を合わせて欧州方面の柔らかさや重さに特化した並びになっており、父方と併せてみても、晩成感が強く完成に時間が掛かるタイプ。また、追走力が薄く、早期の段階では溜めを入れてから長く脚を使う展開に強い血統構成をしている典型的なハーツクライ産駒と言えるでしょう。

前走の矢車賞は+400mの延長ローテで勝利。中盤でしっかりと溜めが入り、追走的にも余裕がでた印象。如何にもハーツクライ産駒らしいと言うような走りだったように思います。
今回はそれ以来の約4か月振りの一戦。間隔を空けて成長を促したように感じるのは好感が持てます。上積みがあっても何らおかしくないと思います。

ただ、短縮ローテという事や昇級戦という事もあり、前走以上に追走力を求められ追走過多になる可能性もある。前半のペースがさほど上がらず、その上で長く脚を使うような展開になれば前進可能か。







✅アマイ

血統評価:B-


函館の1勝C1着から臨みます。

父はディープインパクト後継の中でもHaloの俊敏さが効いたダノンバラード。母父がサンデーを通さないHalo系のタイキシャトルという配合。
Angelic Song×Devil's Bagの全兄妹クロスを持っており、Haloの俊敏さが強調されている並びになっている。
また、母方にミスプロやDanzig、Bold Rulerなどダート色の前向きな血統を多く内包しており、小回り気味の平坦なコースでの積極的な競馬が合いそうな血統構成と言えます。

ここまで好走した際は積極的に逃げもしくは先行する形を取ってきており、そういった形を取れるかがポイントになるか。血統的にも母方の米国指向な前向きさを活かす方が合っていると言えるでしょう。その上で、コンパクトなコースで俊敏さを活かせれば尚良いと言う印象です。

ただ、前走は減量騎手で勝利している事もあり、小柄な先行馬の同馬にとっては恩恵が大きく恵まれた所もあるか。急坂でパワーを求められる点も含め、斤量が増える今回は条件的には悪くなると言わざるを得ないか





✅ダルエスサラーム

血統評価:C


豊明S15着から臨みます。

父はダイワメジャー。母父がA.P.Indy系のTapitという配合。母はアメリカのマイル前後のダートG1を制したザズーという血統馬です。母方で相性が良くスピード源が共通しているミスプロ×Nijinskyを計3本持っており、前向きな速力と柔らかさに富んだ並びになっている。
またこれらのスピード源がダイワメジャーの祖母スカーレットインク、ないしは内包するBeau Maxとも共通しており、ダイワメジャー産駒らしい速力を感じさせつつ、牝馬という事で柔らかさが活きた溜めてのトップスピードも秀でている血統構成と言えます。

前走は外枠を引き、更にスタートで後手を踏み後方からになってしまった事が大きな敗因。-600mの短縮ローテも響き追走過多だったように思います。内前有利のシチュエーションだったため、厳しかったと言えるでしょう。ただ、それでももう少し見せ場を作って欲しかったのが本音。上位勢とは地力の差もあったように思います。

また、折り合いが難しい馬でもある。血統的にダイワメジャー産駒らしい速力がありつつ柔らかさが活きたタイプでもある為、その辺りの塩梅が非常に難しいとも言える。外人Jでの勝利しかないと言うのも、サンプルが少ないとは言え納得が出来る。そういった意味で、騎乗予定の坂井Jをけなすわけでは無いが、外人Jに比べてしまうとどうしても心もとない。

大きな上積みは難しいと判断をします。






✅フルール

血統評価:A-


福島の1勝C1着から臨みます。

父はディープインパクト後継のキズナ。母父がA.P.Indy後継のMalibu Moonという配合。母の半姉(3/4同血)には米G1馬のUnique Bella、祖母にも米G1馬のUnrivaled Belleがいる米国牝系出身の良血馬です。
父父ディープインパクトと相性の良いSecretariatのクロスを持った、追走力が強化されたタイプで、そこにBold Ruler≒Fleet Discovery等で更に追走力を追ったような、キズナらしさが強化されたキズナ産駒と言える。また、ダート方面のパワーもあり、キズナ産駒らしく、Secretariatの追走力を活かせるシチュエーションに強い血統構成と言えます。

人気のグランベルナデットとも共通点があり、近いイメージを抱く血統構成をしており、好走血統を踏襲している事も含めて血統背景からの適性自体は評価できる一頭です。

基本的にはキズナ牝馬らしく上がりが掛かるシチュエーションが理想で、追走力を活かしながらスムーズに徐々に加速して行く形が◎。
そういった走りが出来るか、また、そういった走りがハマるか(馬場的に)どうかがポイントになってくると思います。

ここまでのパフォーマンス的に地力的には1~2枚落ちますが、適性面からは十分評価できる一頭かと思います。








✅ニシノコウフク

血統評価:D


遊楽部特別13着から臨みます。

父が重い馬場への適応力が高いMarjuの後継サトノクラウン。母父が揉まれ弱さを持つスペシャルウィークという配合。母方はシングスピール、Blushing Groom、ハイハットなどのHyperion系が並ぶ重い英国ルーツの牝系出身です。
Haloを3本持った俊敏さもあるタイプに見えますが、全体的に重さを感じる並びになっており、時計の掛かるシチュエーションに強い血統構成と言えます。

やや重すぎる血統をしている分、世代限定・牝馬限定戦特有の速い上がりを求められる流れになった時に対応できない可能性が高いように感じる。
また、血統的に揉まれ弱さを持つ分、どうしても出来る競馬が限られてくるのも難点。加えてそういった競馬がハマりにくい開幕週となると尚の事と感じます。

時計の掛かる馬場になって前進可能か。








✅ワイズゴールド

血統評価:C-


船橋の特別戦3着から臨みます。

父がステイゴールド後継の中でもVice Regent≒ノーザンテーストから来る独特のパワーを持つレインボーライン、母父が欧州方面の柔らかさを持つキングヘイローと言う配合です。母方を辿るとShamardalやStreet Cry等の馬場融通の広い馬達がいる良血馬です。
パワーに向いたNorthern Dancerを豊富に持っており、基礎スピードと共にパワーも助長されている。特に父方のVice Regent≒ノーザンテーストが目立っている分、独特のパワーを持った血統構成と言えるでしょう。

地方からの転戦で今回が初めての中央・芝レース。結論、芝替わりはそこまでプラスにならないと考えています。
地方でのレースを見ても特筆するような点も特になく、ここで評価を上げるのは難しいと感じます。

タフな馬場で前進があればと思います。






~~まとめ~~




✅現状の評価






✅現状の印


◎グランベルナデット
○キミノナハマリア
▲ソレイユヴィータ
☆フルール
△アップトゥミー
△エミュー
△アグラシアド



◎はグランベルナデット。

S評価を付けるほどには適性と前走などのパフォーマンスは評価できる内容になっている。極端に内に押し込まれて追走力を活かせないシチュエーションにならなければ死角は無いだろうとも感じています。

また、前走が適性などの面で良すぎたところがあるので、そこに比べれば、、、というような重箱の隅を突くような懸念くらい。
あとは鞍上の思考が変な方向に向かなければ、、、


注意したいのは☆フルール
その◎グランベルナデットっと近いタイプの血統という事で、血統背景から見るなら評価すべき一頭です。





本日は以上になります!

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