2021日本ダービー、血統解説‼️
こんばちわ!!
オークスは惨敗、、、🥲
嫌な予感はしてましたが、、、不甲斐なかったですね💦
これでG1の◎連続的中も途切れてしまいましたが、、、
今週はとうとう『競馬の祭典』ダービー‼️🔥
昨年のコントレイルの無敗の二冠から凄く早く感じますね😅
切り替えて的中🎯に繋げられるよう頑張りたいと思います😤
それでは今週もよろしくお願いします!!!
〜〜東京芝2400m、コース解説〜〜
*画像はnetkeibaより抜粋
先週のオークスやJCなども行われる日本のクラシック的なコースになります。スタートして1コーナーまでは350m程の距離があるため、ゆとりのある先行争いになります。特に距離が未知数な3歳戦では1コーナーで隊列がすっと決まりやすい。なるべく内を回ってロスを最小限に抑えたい心理が働くため縦長になりやすいのも一つの特徴です。
ただ、近年は馬場の高速化に伴って本来緩むべき(特に3歳戦では)中盤800m区間である2コーナー〜3コーナー中間辺りでもペーズが落ちず流れる為縦長の隊列は直線手前までキープされやすくなっています。後半800mでラップが加速することが多いですが、4コーナー手前から加速していくのは中団〜後方の馬が直線で追い出しやすい位置を取りに行くために馬群がこの区間で詰まってくる為です。それに伴い前も溜めずにある程度出していくことが助長していると言えます。
直線は500m超あるため自ずと長い上がりを使えるかどうかの勝負になります。
また、今週からCコース替わり。内から更に3mカバーされる予定ですが、個人的な見立てだとそれでほぼ痛んでる所がカバーされる印象。例年通りの内有利と見ています。
✅皐月賞を回顧!!
先週のオークスの血統解説でも取り上げた桜花賞の回顧ですが反響も頂けたので、引き続きダービーでも皐月賞を回顧していきたいと思います。
〈結果〉
〈ラップ〉
個人的にポイントに取り上げたいのは道中の隊列。そして、思ったより内が使える馬場だったという事。それを表しているのが下記の画像。
青線→タイトルホルダー、エフフォーリア、アドマイヤハダル、ステラヴェローチェ
赤線→レッドベルオーブ、ダノンザキッド、ヴィクディファルス、ヨーホーレイク
見事に好走と凡走で別れている事が分かると思います。
ポイントは前述しているように、内が使えてた事。そしてダノンザキッドが垂れてしまい後ろの馬が進んで行けなかった事。ここがこのレースのターニングポイントとも言えるべき所だと思いますので、この事象を起点にさらっと回顧していきたいと思います。
まずはスタート直後。皐月賞施行当時は稍重でのレースになりセオリーで考えるなら内≦外と考えるのが妥当でしょう。それが下記の画像1枚目。
当然、外の馬は先行争いの過程で内に入って来ますが、内の馬は内を空けてのポジションを取ろうとしています。結果として、〈画像2枚目〉のように綺麗に内を開けた隊列で1コーナーへ侵入する事になります。
ただ、取り上げておきたいのは一頭内にいるアドマイヤハダル。鞍上はルメールJ。今回がテン乗りとなるので、どこまでこの馬に対するイメージを作って来たか分かりませんが、考えられるのは如何の点。
①内が悪いながらも思ったより使えると判断した。
②極力馬群に入れたくない。
おそらくどちらもでしょう。①に関しては、インタビューなどでも取り上げられていたように飛びがキレイなタイプの分、極力馬場の良い所を使いたい。それは後々の4コーナーの挙動でもそうでしょう。その中でも内も思ってたより悪く無い→加えて馬群に入れたくないとの判断かと思います。ロードカナロア産駒は気弱なタイプの子が多いですからね🤭
なんにせよ、ルメールJがこの選択をしているのは良いヒントになっていると思います。
そして1〜2コーナー。内に積極的なタイプがいなかった事もあり、ワールドリバイバルがハナ、その外番手にタイトルホルダーという隊列がすんなり出来上がりました。このままレースが落ち着くかと思ったら、コーナー中間でレッドベルオーブが外からポジションを上げて来ました。(桃線)
これにより大きく影響を受けた馬がいます、、、
青丸のダノンザキッドです。レッドベルオーブが来た事で更にアサマノイタズラ共々寄られました。レッドベルオーブはこの後ダノンザキッドの前に入る事になります。(桃線)
そして問題の画像3枚目。
ここに辿り着く訳です。
ダノンザキッドはダービーの出走が無くなってしまったのでさらっと触れますが、ダノンザキッドは揉まれ弱い血統だと解説段階。なんならホープフルSの解説段階から言い続けて来ました。それがここで出てしまった印象です。
これにより、ダノンザキッドはズルズルと手応えが無くなってきます。これだけが後退の理由だと言い切るつもりはありませんが、血統からみた仮説としては十分だと思います。
前述した通り、『赤線→レッドベルオーブ、ダノンザキッド、ヴィクディファルス、ヨーホーレイク』これらはダノンザキッドの外を回していかないと行けなくなります。
ダノンザキッドにとってもっとタチが悪いのは外からアサマノイタズラが仕掛けてきてしまった事。下記の〈画像4枚目〉からも分かるように3コーナー付近でダノンザキッドを交わしに行こうとします。
当然、ダノンザキッドとて人気馬の立場ですし、進路を奪われる訳にもいかず抵抗していきます。〈画像5枚目〉 ただ、これを最後にダノンザキッドの手応えは完全になくなってしまいます。〈画像6枚目〉
そしてそれをいち早く察したのがアドマイヤルメール。(白線)この時点で前のレッドベルオーブにすら付いて行けず、という状況を見てここが空く確信があったのだと思います。
話は少し戻りますが、アドマイヤハダルは極力馬場の良い所を通らせたかったはずで、最内枠という同馬にとって最悪のシチュエーションでも、常に外に出すチャンスを伺っていたかと思います。この〈画像6枚目〉を見ても分かるように、内も渋滞していましたし、アドマイヤルメールにとっては千載一遇のチャンスだったと言えます。
ここで仕掛けを待てるエフフォーリア武史Jは相当肝が据わってますよ、これ😅
そして、そのアドマイヤハダルが通っていた内に変わって入ったのがステラヴェローチェ。(黒線)これにより、多少スムーズに加速して行けることになったのは3〜4着の着差を考えるとかなり大きかった。ステラヴェローチェ◎の自分としては冷や汗物💦 とはいえ、前は手応え十分のエフフォーリアでしたし、エフフォーリアの後ろを付いて行けばまず進路は確保できるポジションでしょう。
そして赤線のヴィクティファルス、グラディアスは外を回すしかない。という事になりましたね。
〈画像7枚目〉ここで一つファインプレーが起こります。とはいえ、賭けではあるんですがね、青線ダノンザキッドと橙線アサマノイタズラの間をヨーホーレイクが入りに行きます。ここが開くかは4コーナー手前では確証は無かったと思います。ただ、ここに入れた事により最悪の大外ぶん回しは回避できてなんとかダービーの優先出走権である5着を確保出来たのだと思います。
そして直線。
アドマイヤルメールは思惑通り馬場の良い所を通って来れました。この4着は鞍上による所が大きいのは明白かと思います。
また、上位に来ている馬の立ち回りを見ても、内が思ったより使える事は明白。
内が悪ければ、ヨーホーレイクやグラディアス辺りも届いてた可能性が高いですしね。エフフォーリア、タイトルホルダー、ステラヴェローチェと終始内をロス無く通って来た馬たちの1〜3着ですから、外を回した(回さざるを得なかった)馬達の不利さがお分かりかと思います。
〈まとめ〉
・ダノンザキッドの後ろを通った馬達は展開的に情状酌量の余地あり。
ここに尽きると思います。😅
〜〜ダービー、好走血統〜〜
✅ディープ×Bold Ruler
✅欧州的追走力
✅早熟性(完成度)
✅ディープ×Bold Ruler
ディープ産駒の配合相手としてダート血統というのは有名な話だと思います。フレンチデピュティやStorm CatにSecretariatなど、Bold Rulerはそう言ったダート血統の大元になります。追走力の助長や仕上がりの速さと言った面もカバーしてくれますので、父単体でいうと晩成のディープを早期から仕上げてくれる要素に当たります。
また、Bold Rulerとはずれますが、追走力という意味ではDanzigやIn Realityなども良い役割をしてくれますので、注視したい血統要素でしょう。
🔵2020年
1着:コントレイル 母母Bold Rulerクロス持ち
🔵2019年
1着:ロジャーバローズ 3代母父Bold Ruler系
2着:ダノンキングリー 母父Storm Cat
🔵2018年
1着:ワグネリアン 4代母父Secretariat
🔵2017年
3着:アドミラブル 母父母父Bold Ruler系
🔵2016年
1着:マカヒキ 母父フレンチデピュティ
3着:ディーマジェスティ 5代目にBold Reason
✅欧州的追走力
これはここ最近の馬場状態も加味して、昨年に引き続き取り上げたいと思います。
時々この考察記事や予想でも、Sadler's wellsやRobertoに対して『ハイペース耐久』という言葉を使っています。ざっくり言うとそれです笑
特にRobertoやそこに近いミスプロ系に関しては時々Nashua的追走力と言っています。RobertoやSadler's wellsなどはいわゆる重い血統にあたりますが、サンデーなどの瞬発力に優れたタイプに比べて加速が苦手な傾向にあります。
*Sadler's wellsに関しては母方に入るなどで配合次第では欧州的切れ味を強調する事も可能ですが、それはまた別の時に
その分前半〜中盤にかけて早くなったところを終盤までキープすることにはサンデー系などに比べて長けています。前半が早くなった方が良いという点についてはダート血統の長所とも被りますが、こちらはスタミナが切れかけるとパタッと止まってしまいがち、Robertoなどはその止まりそうな所からさらに脚をキープできる所に強みがあります。
その分、トップスピードに関しては劣るところがありますので、全体のバランスを見たいところではあります。特に今はキズナ産駒が多数好走(ディープ後継の中でもキンカメなどに近い万能型種牡馬)している事もあり、そういったほのかな欧州要素を求められる馬場でもある事から、引き続き注目して良い血統要素か。
他にもDanzigのなかでも欧州指向のタイプや Mill ReefなどのNever Bend由来もこちらに分類されます。
🔵2020年
2着:サリオス 母方Danehill持ち(欧州Danzig)
🔵2017年
1着:レイデオロ 母父シンボリクリスエス
3着:アドミラブル 母父シンボリクリスエス
🔵2014年
3着:マイネルフロスト 母父グラスワンダー
母方Danzigクロス
🔵2013年
3着:アポロソニック 母母父Roberto系
母方Nashuaクロス
🔵2012年
1着:ディープブリランテ 母父Never Bend系
特に道中でペースが締まったり、加速と緩みを繰り返すなどの変則的なラップを踏んだ年はこれらの馬が強みを見せることが多いです。
✅早熟性(完成度)
前項でもあげたBold Rulerにもそういった要素がありますように、早期から力を出せる仕上がりにある事はこの最高峰の舞台ではより重要になります。
当然ですが、いくら血統背景が良くとも完成度が低ければ力を出せませんので調教などから吟味する事も大事ではありますが、牝系からとも合わせて仕上がりの速さは注視したい点。特にStorm CatやDanzig、LyphardなどのNorthern Dancer系の主流派はトモがしっかりしてるタイプが多いので、早期から活躍できる一つの要素として助長してくれます。
〜〜ダービー、出走馬血統解説〜〜
*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。
①好走血統に沿っているか。
②そのレースで求められる能力に沿っているか。
③その馬が前走より血統的に条件が良くなるか。
④素質を感じる血統背景であるか。
の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。
✅人気馬解説(想定1〜5番人気)
エフフォーリア 血統評価:B+
皐月賞1着から臨みます。
父はRoberto系のエピファネイアでそこに晩成感のあるトニービン内包のハーツクライが母父。アドマイヤムーンやヒシアマゾンと言ったパワーとスピードが持ち味のKaties牝系出身の血統馬です。
字面だけ見るとやや重さのある血統だけに、2走前の共同通信杯のタイムと上がり、さらに後半4Fの推定45.6というタイムには驚きました。と言いつつ、スローで溜めてしっかり切れる脚を使って来たあたりは母父のハーツクライ内包のトニービンのイメージが強い印象です。加えて、前走時には『ここまでスロー→瞬発力勝負しか経験して無いものの、本質は持続力豊富で長く脚を使えるタイプなので、揉まれずスムーズにスピードを活かせる展開ならば好走可能な印象です。』と解説は挙げましたがそれにしても初の小回りの持続戦というシチュエーションで上手く対応した印象。
中山施行の皐月賞で3馬身差をつけたのは三冠馬ナリタブライアン以来のようなのでそこを切り取っても圧巻のパフォーマンスと言えます。
前述の通り、後半4Fで45.6なら後半力を問われるこのレースへの適性は何も問題は無いですし能力上位も明白。ただ、血統から見るならもう少しトップスピードに富んだ子を選びたいためにこの評価。
サトノレイナス 血統評価:A+
桜花賞2着から臨みます。
弥生賞を勝ち、菊花賞3着の実績があるサトノフラッグの全妹に当たります。兄に比べ走りに牝馬らしい柔らかみがあるのが特徴です。兄はどちらかというとパワーを兼ね備えた持続的な末脚が魅力ですが、こちらは兄譲りの豊富な筋肉量を持ちつつ柔らかさが見受けられ、それだけに瞬発力の資質はここでも随一の物があると感じます。また、母父は高速馬場適性を助長するCaro系という事もあり時計の速い決着に対応できる点が強み。
ディープ×Not For Saleの配合はダノンファンタジーがいますし、ディープ×南米牝系という組み合わせからはカレンブーケドールやサトノダイヤモンドと言った面々がいます。特徴としてはピークが過ぎてしまうと惰性でしか走らなくなってしまいますが、それまではやや悪い条件で走ったり格上と当たっても自身の能力以上のものを発揮できる傾向にあるいわゆる"昇級ディープ"の典型。そういった意味で今回は初の牡馬混合戦。相手強化≒昇級と捉える事も出来ますし条件はさらに好転してると言って良いと思います。
好走血統に挙げたBold Rulerは持っていませんがCaroもスピード色の強いNasrullah系で、そういった意味では近い役割を果たしていると言って良いと思います。
懸念を挙げるならばこれまで牡馬と走っていない点と馬群で競馬していない事、距離でしょうか。とはいえマイルの高速決着に対応できることがマイナスになりにくいレースですので距離に関してはあまり問題ないだろうと考えています。ここまでは追走面がやや忙しく後方からになってしまっていた背景もありますし、南米牝系からくる中距離の高速持続戦適性があれば問題無い印象。揉まれた経験が無いあたりは枠が出てからルメールJがどんな判断を下すかを考察すれば良いと思います。不安はその点か。
個人的にはレコードが出るレベルの高速決着に対してはサンデー系は不利になる論者なので、ディープ産駒であの時計に対応してきたのは地力の証。スピードを生かせる馬場でのレースになれば、十分勝ち負けだろうと考えている一頭です。
シャフリヤール 血統評価:A
毎日杯1着から臨みます。
父はディープインパクト。母は🇺🇸のダート短距離G1を制しているドバイマジェスティで全兄に皐月賞・大阪杯を制しているアルアインがいる血統馬です。母父はA.P.Indy系で、ニックス配合でもあるStorm Catとの配合と同様のSomethingroyalの牝系クロスを持つ好配合。加えてミスプロを内包するなどでNashua的な追走力を補給しつつ、Ribotから来る急坂に対応できるパワーを持つ配合です。総じて早い追走が求められる急坂コースが得意な印象です。
兄のアルアインは500㎏を超すパワー溢れる馬体だったことからも母方の影響が強く出ていた印象ですが、シャフリヤールはどちらかというと父のディープっぽい柔らかさがある印象で、アルアインよりは瞬発力の素養があると感じます。故に兄より、高速持続戦になりつつトップスピードも求められるダービーへの適性は高い印象です。
共同通信杯では一見エフフォーリアと勝負付けが済んでるように思えますが、当時エフフォーリアは百日草特別を勝っての3戦目に対してシャフリヤールは新馬戦後の2戦目というローテ。またSペースになって後方からでは物理的に届かない位置だった事。外枠で外を回すしかなかった点もかなり痛かった。そういった中で見せた同馬の上がり性能は評価するべきですし、次走の毎日杯を見てもそれは明白。以上から、血統適性の差も含めエフフォーリアを逆転できる要素はまだあると思っています。
同馬もスピードを活かせる馬場を希望。
ディープモンスター 血統評価:C-
皐月賞7着から臨みます。
父はディープインパクトに母は🇺🇸中距離ダート重賞を勝っているシリスターラヴという血統馬。一族からは、🇺🇸マイルG1メトロポリタンHを勝っているDixie Brassがいる、ディープ×ダート血統の王道配合。
母父のBellamy RoadはDanzigにIn Reality、Caro更にディープインパクトと好相性のSecretariatを持ちスピード要素に溢れた血統構成で、字面からはディープと好相性の母方と言えます。そういった背景から本質的には高速馬場で持続的なスピードを求められる方が良さが出そうな印象です。好走血統に沿った血統構成と言えますし、タイプ的には前述のサトノレイナス同様の“昇級ディープ”の血統構成。血統だけを見るならもう少し評価してB+くらいは付けたい所ですが、、、、
そのスピードを求められる馬場で追走負けしてしまいそうな幼さとズブさがあるのが現状では評価しにくい所。また、反動が出やすい血統構成でもある事から、個人的にダービー直行を望んでいた。皐月賞を使ってしまったのはマイナスになっていると感じますし、完成時期もまだ先の印象。
秋の大きい所でお待ちしております。
タイトルホルダー 血統評価:B
皐月賞2着から臨みます。
父は新種牡馬のドゥラメンテ。姉に軽量馬としても人気を博してるメロディーレーンがいる血統。母のメーヴェは丹頂Sを勝つなど芝の中長距離をメインに活躍した欧州血統馬。母方にSadler's wells、Mill Reefと言った欧州的な耐久性に優れた血統を持ちます。
牝系を辿ると、大種牡馬サンデーサイレンスにも繋がるRoyal Chargerや大系統になってるNasrullahに繋がる名門牝系。牝系の格だけを言えばかなりの物があると思います。
安定した先行力が持ち味。自身の得意な展開に持ち込んでどこまで、でしょうか。個人的には高速馬場<時計の掛かる馬場に適性が向いてると感じてますが、馬場融通は広い方だと分析しています。こういった馬場融通が広いタイプの欧州要素を持った先行馬というとエポカドーロとイメージが被る所もあります。また、同馬を筆頭に、母方にSpecialを持つドゥラメンテ産駒は、アドマイヤザーゲやアスコルターレなどがいるように好走馬が多い好配合の一つ。
前残り馬場を味方につけられればチャンスありでしょうか。
✅中人気馬解説(想定6〜10番人気)
ワンダフルタウン 血統評価:C+
青葉賞1着から臨みます。
父は前述したタイトルホルダーの父ドゥラメンテの近親に当たるルーラーシップで、そこに母方はオークス3着の実績を持つビッシュやフランスの障害重賞で活躍したアラームコールを輩出した牝系で、🇫🇷牝系の中でもよりタフなタイプの牝系と言えます。総じて、欧州的な持続力に富んだ重い血統構成です。
前走以前はデビューから続けて上がり最速を使い続けていましたが、血統的な本質としては前走のような好位からしぶとく脚を伸ばしてくる競馬が合っているでしょう。逆に、この血統でもしっかり上がりを使っていたのは地力の高さ。その点は評価して良いと思います。
この手の重い血統は一叩きする事で更に上昇してきますし、上積みは見込めるかと思います。例年、青葉賞は『ダービーの権利取り』が最優先事項になるだけに、他のトライアルや前哨戦よりも馬を仕上げて来てて、おまけにタフな流れになりやすい。今年も青葉賞自体はタフなレースになったかと思いますが、約半年の休養明けという意味では例年の同ローテ馬よりも余力が残ってそうな状態で臨めるのはプラス。
欧州要素を求められる馬場で一考したい所です。
グレートマジシャン 血統評価:A
毎日杯2着から臨みます。
父は前述もしているディープインパクト。母のナイトマジックは🇩🇪のバーデン大賞やドイツオークスを制した名品。また、牝系を辿ると同じくバーデン大賞や🇫🇷のサンクルー大賞、🇬🇧のKジョージ6世&QESなど欧州各国のG1で活躍し、日本でも種牡馬として活躍しているノヴェリストがいる生粋の🇩🇪牝系出身馬です。
その🇩🇪牝系出身であることに加え、母父SholokhovはSadler`s Wells系で、一見するとスタミナ色が強いダービーで走るには重い血統に見えます。ただ、前向きさとしなやかさを伝えるSir Gaylordと、前向きなスピードの持続力に富んだ下り坂血統のKlaironを内包する、前向きなスピードも合わせ持つタイプでその辺りが前走のような高速時計戦に対応出来た所以かと思います。当然🇩🇪血統らしいタフさ・耐久性を持ってはいますが、一介の🇩🇪血統馬と考えない方が良いかと思います。
同じ母方🇩🇪血統のヴェルトライゼンデで昨年3着に好走してますし、欧州的な要素を求められる馬場になった際はパフォーマンスを上げてこれるのも🇩🇪血統の強み。本当の完成はまだ先になるでしょうが、同タイプの血統と比べても完成度は高い部類。母方の重い血統が嫌われて人気を落とすなら狙いたい一頭です。
ステラヴェローチェ 血統評価:C-
皐月賞3着から臨みます。
父は🇫🇷凱旋門賞馬のバゴ。そこに母父ディープインパクトという血統。バゴの父であるNashwanとディープインパクトでHighclereの牝系クロスが発生している好配合の血統構成です。Highclereの特徴でもある、🇬🇧牝系らしい豊富な体力がしっかり前に出ている印象で、その辺りがサウジアラビアRCでの不良馬場でのパフォーマンスであったり、前走のタフな芝でしっかり脚を伸ばして来れた要因なのかなと感じております。また、500キロ前後の馬格があり、母方のRobertoらしいパワーを持っている辺り好走血統にも挙げたNashua的な追走力もあると言った印象です。
血統構成からはパワーを要するタフな芝でより高いパフォーマンスを発揮するタイプとみていますが、2走前の朝日杯FSの走りからも持続的に足を使う展開ならば高速馬場でも対応可能という所を見せました。
ダービー適性を問われると言っても過言ではない共同通信杯では5着に敗れましたが、完全な後継ラップになってしまい苦手の瞬発力勝負になったこと。また、57キロのトップハンデもあのハイレベル戦の中では酷だった印象で度外視可能。ダービーではその共同通信杯ほど極端な瞬発力勝負にならないであろう点は同馬にとってはプラスでしょうか。
ただ、前走の皐月賞では最終的にも本命に推しているように、やはり前走が条件としては良すぎた印象で、そこで4着馬と僅差の3着ですのでどうしても条件悪化のローテになるのは否めない。最低限、重~不良クラスのタフな芝で一考したい。
ヨーホーレイク 血統評価:C-
皐月賞5着から臨みます。
父ディープインパクトに母は地方交流重賞でも活躍していたクロウキャニオン。兄弟にダート重賞で活躍したボレアスや弥生賞を勝ったカミノタサハラ。クラシック戦線で活躍したマウントシャスタやベルキャニオンがなどがいる血統馬です。
牝系を辿るとディーマジェスティやシンコウエルメスなどを輩出しているDoff the Derbyの牝系に繋がるMargarethen牝系という良血馬。急坂やダートをこなすパワーに加え、耐久性を助長する牝系と言えます。その辺りがタフな芝になりながらもしっかりと上がりを使って来ている要因かと思います。また、ディープ×Vice Regent系という配合からも、大阪杯を勝ったレイパパレや、ショウナンパンドラ、メイショウテンゲンやカデナなどが居るように、牝系同様タフな芝や急坂コースでも上がりを使える血統構成と言えます。
回顧でも触れているように、前走の皐月賞は外を回さなくてはならなくなった不利のあった一頭。とはいえ、トップスピードに富んだタイプとは言えず、広いコース替わりは条件悪天の部類に。タフな芝になるか、先行して渋とく脚を伸ばす方向にスイッチして可能性を見出したい。
バスラットレオン 血統評価:C
NHKマイルC、落馬による競争中止から臨みます。
父はキズナ。そこに母父はGalileo系で耐久性に富んだタイプ。同牝系からはスティッフェリオや🇫🇷フォレ賞を勝っているMount Abuを輩出している血統馬です。母方には追走力を助長するという意味でのDanzigを持っている点からも好走血統に合致していますし、血統構成自体は悪くない印象。
先週のオークスでも同じキズナ産駒のハギノピリナが16番人気3着と好走しているように、今の東京の芝はキズナ産駒の万能感がプラスに出やすい馬場と捉えても良いと思います。ただ、本質としては父のキズナは直線急坂のコース(阪神や中山)でパフォーマンスを上げてくるどちらかというとパワータイプの種牡馬(どちらかというと牡馬にそんな傾向が強い印象があります)で、広いトップスピードを求められ直線の坂もなだらかな東京コースではやや適性外の印象。加えて、母方にAhonoora(下り坂血統のKlaironの後々継種牡馬)のクロス持っている点からも、加速地点が下り主体で直線急坂の中山外回りは条件としては良かったと感じます。距離を伸ばしてくること自体はプラスになる可能性が高い為、展開・枠の恩恵を受けてどこまで、でしょうか。
また、前走は不運とはいえ、スタートで躓いて落馬した点は見逃せない。人馬とも無事であった点は何よりですが、変な癖がつかないか、また精神的にも問題無いか等、表面的に見えない問題が発生してなければなと思います。
✅穴人気馬解説(想定11番人気〜)
レッドジェネシス 血統評価:B-
京都新聞杯1着から臨みます。
父は前述もしているディープインパクト。そこに母父はStorm Catで、ダービー馬キズナや同舞台オークス勝ちのラヴズオンリーユー、ラキシスなどを輩出しているニックス配合。Secretariat≒Sir Gaylordが発生する相性の良い配合です。
ここまで7戦中5戦で上がり最速を記録しているように、上がり性能がそれなりにあるタイプのディープ×Storm Catらしい実績ですが、前走のようにタフな展開になって上がりが掛かる馬場のレースでもしっかり上がり最速を使って来れた辺り、母方のSadler's Wellsの重さが効いてる印象です。
また、母方のSadler's Wells〜Habitatというラインからはシーザリオの母方のような雰囲気も感じられます。また、Habitatの非力感が効いてると仮定するならば、加速地点下り主体のコースの方が向く印象で、京都・小倉・阪神・ギリギリ中京の方が適性が高いでしょう。そう考えれば東京替わりというのは個人的にそこまで評価できず。
早い時計の実績が無い点も推しにくい理由の一つ。母方Storm Catの馬場融通の広さを活かした中間速馬場になって一考でしょうか。
アドマイヤハダル 血統評価:C+
皐月賞4着から臨みます。
父は名スプリンターだったロードカナロア。母方はスイープトウショウやサマンサトウショウ、トウショウバルカン等の重賞ウィナーを輩出しているマーブルトウショウ牝系の出身馬。
この一族は母方のPrincely GiftやKlaironと言った下り坂血統の影響を強く受ける傾向にあり、京都や新潟外回り、さらには阪神と言った加速地点が下り坂主体のコースでじわじわと加速していくようなレースに強いのが特徴。トップスピードには欠けてる印象の為、東京自体はベストでは無いと感じます。
個人的に、前走の皐月賞は条件悪化のターンと見込んで自信満々に切っていましたが、それでも僅差の4着に入り込んできたのは、ある程度地力があるからというのもありますが、回顧にも取り上げたようになによりルメールJの好騎乗があったのは否めないでしょう。また、乾き途上馬場という事もあり、キングマンボ系が好走しやすい馬場だった事もあったと思います。
前走の条件悪化ターンに比べればまだマシになる論の元+を付けてますが、個人的には買い要素が無い印象。買うとすれば、超が付くレベルの高速馬場。それこそ同じロードカナロア産駒の名馬アーモンドアイがJCでレコード勝ちした時のような、そんな馬場になった際一考したいと思います。
ヴィクティファルス 血統評価:C-
皐月賞9着から臨みます。
父はハーツクライに母方はSadler's wells、RobertoにNijinskyと欧州要素強めの血統構成。前走のような重い芝もすんなり対応して来た辺り、その欧州色がしっかり前に出ている印象です。
ここまでの走り振りからも道中で緩みが入り、脚を溜めて上がりを活かすレース質がマッチしている印象で俗に言う🇫🇷っぽい切れ味の持ち主。また、追走力が少ない血統である事からも、ハイペースへの対応力は△な印象。そういった面から注文がつくなら馬場よりも道中に溜めれるラップが入るかどうかが重要になるタイプかと思います。
ハーツクライ産駒はやはりトニービンの影響を受けて晩成気味の子が多く、同馬も例に漏れず。追走面にまだ不安がある辺りがその証明かと思います。ダービーで馬券に絡んでいるハーツクライ産駒は昨年のサリオスやワンアンドオンリー、スワーヴリチャードなどがいますが、母方にDanzigやBold Rulerなど早期からの追走力を助長してくれる血統を持っていました。同馬はSadler's wells・Roberto・Nijinskyと欧州要素が強く、追走要素は皆無。故に追走力と早熟性を求められるダービーには向きにくいハーツクライ産駒と感じます。
買い要素があるならば、同馬も前走で外を回差なければならなかった不利を受けた一頭であり、広いコースに変わる点でしょうか。個人的には渋った馬場で一考。
グラティアス 血統評価:C+
皐月賞6着から臨みます。
父はトニービン内包のハーツクライに、母はマラコスタムブラダでレシステンシアの半兄に当たる血統馬です。上記で取り上げたヴィクティファルス同様にハーツクライにSadler`s Wells、Nijinskyと欧州色強めの血統構成です。
ただ、こちらはDanzig内包で、この配合の同産駒ではサリオスやワーケア、ワンアンドオンリー等がいるように、晩成傾向にある同産駒の中でも割かし早期から追走力を持って動けるタイプに出やすい。
ハーツクライの弱点でもあるトモの弱さを筋肉量豊富なDanzigが補ってくれるため、追走力と共に早期から動ける血統であることは魅力の一つ。グラティアス自身も馬格はしっかりあるだけに母父の影響が強い印象ですし、前目で競馬出来ている辺り前述のハーツ産駒に近いタイプと見て問題なさそうです。
そういった点から血統からハーツクライ産駒を買うならばこちら!という印象。同馬も前走で外を回さざるを得なかった馬ですし、馬場などの条件がハマりそうで、必要以上に人気を落とすなら抑えておきたい一頭。
ラーゴム 血統評価:D
皐月賞13着から臨みます。
父はステイゴールド後継の中でもパワーにとんだオルフェーヴル。そこに母方にはForty NinerやFappiano等、同産駒と相性の良いミスプロ系を持つ血統構成。現に母方にForty Ninerを持つ馬では、ラッキーライラックや同レースの勝ち馬であるエポカドーロ等の活躍馬を輩出しています。
やや重めの血統であるオルフェーヴルにミスプロの前向きなスピードとダート的なパワーを足した配合で、やはり直線急坂や、タフな芝、上がりの掛かる展開などのシチュエーションに強い。そういった意味では、前走の皐月賞の方が条件としては良い。
その皐月賞で前が進んでいかない不利を受けた一頭ではあるものの、流石に負け過ぎの印象。2走前のきさらぎ賞も恵まれた側面が強いと思っているだけに、地力自体足りないと判断せざるを得ない一頭。
タフな芝で一考したい所ですが、個人的は評価できず。
バジオウ 血統評価:D
プリンシパルS1着から臨みます。
父はルーラーシップ。そこに牝系はダンスインザダークなどを輩出しているNijinskyやKey to the Mint由来の耐久性に富んだKey Partnerの牝系出身で、そこにハービンジャーのDanzigでやや前向きさが加わったようなバランスの血統構成。
総じて、スピードの持続力と耐久性に富んだ血統構成で、前走のように後半の4〜4.5F勝負を前々から押し切る形がベストと言って良いでしょう。その前走のベストな形ができるかどうかが一つ論点になると思いますが、ダービーではもう一段二段軽いスピードを求められる為、ここは厳しい印象です。
重い芝になってから、そこからでしょうか。
タイムトゥヘヴン 血統評価:C
NHKマイルC6着から臨みます。
父はキンカメ系の中でもスピードに長けたロードカナロア。そこに母はトニービンとノーザンテーストという重いタフな要素が詰まっているキストゥヘヴンという配合。この牝系からは先日ダイヤモンドSで5着に入ったヒュミドール(他にはステイヤーズS5着)などがいるように、スタミナを求められるレースになって力を発揮する傾向にあり、牝系引き出し型の側面を持つ父ロードカナロアによってそれが引き出されている印象です。
元々鈍重な所があると感じていただけに、前走や2走前のマイル替わりでよくそこそこ対応して来たなというのが個人的な感想。距離延長に関してはプラスに出ると思いますが、後半のスピード勝負になった際にどうか。
〜〜現状の印〜〜
◎グレートマジシャン
○サトノレイナス
▲シャフリヤール
✔︎エフフォーリア
☆タイトルホルダー
△グラティアス
△レッドジェネシス
当然『枠』が他のレース以上に重要になるレースですので、最終見解は枠順発表後としたいですが、、
現状では期待値込みで◎グレートマジシャンを狙いたい所。
netkeibaの想定オッズ通りになるとは思えませんが、毎日杯で僅差のシャフリヤールとこれだけオッズが開くなど、諸々考えるとここから入るのが面白み含め良いだろうと判断します。
血統評価通りなら○サトノレイナスもありですが、サトノレイナスの現状までの競馬ぶりから、枠で大分評価が変わってくるだろうなと思いますので現状○評価。
▲シャフリヤールも◎クラスを考える一頭。
☆タイトルホルダーは展開向けば。
今回は以上になります!
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