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大阪杯 血統解説❕🔥

こんばちわ!

最近は中々浮上できずで申し訳ありません、、、
今週も時間を割け無さそうな所があり、大阪杯にドバイに盛りだくさんな中で申し訳ありませんが、出来る範囲で行わせて頂きます、

それでは今週もよろしくお願いいたします❕🔥





〜〜大阪杯・好走血統〜〜


✅Bold Ruler>Danzig・In Reality
✅父主流血統


✅Bold Ruler>Danzig・In Reality


大前提としてこのコースは🇺🇸色の強いスピード血統が◎。理由としては中盤〜後半にかけて加速が続き、質の高いスピードの持続力が問われる為。当然、馬場に左右される所はあるが、基本的には後半のスピード勝負になる傾向にあります。

そう言ったシチュエーションに強いのがスピード型Northern Dancer系でもあるStorm CatやDanzigにVice Regent。更にスピード色の強いBold RulerやIn Realityなど血統要素。

その中でもこのコースではBold Rulerの適性の高さが目立ちます。Bold Rulerは追走力が豊富で徐々に加速していくようなシチュエーションに強いですし、そう言った流れになりやすい小回り気味のレースに強い。また、スピードの持続力にも富んでおり、このコースへ求められる能力にドンピシャと言っても過言では無い。

このレースでは母方にSeattle slewを持っている馬が2018~2020年まで3連覇(Seattle slew→Bold Ruler系)しているように、相性の良さが結果にも出ています。

🔴2023年
1着ジャックドール   2番人気
(母方でミスプロ×Nijinskyのクロス(米指向な前向きなスピードが伝わるクロス)持ち)

🔴2022年
1着ポタジェ   8番人気
2着レイパパレ   3番人気  (2021年1着)
(どちらも父ディープ×Vice Regent系)

🔴2021年
3着コントレイル   1番人気
(母方Seattle song持ち(Seattle Slew後継))

🔴2020年
1着ラッキーライラック  2番人気
(母母父Seattle slew)

🔴2019年
1着アルアイン   9番人気
(母父A.P.Indy系→A.P.Indyの父がSeattle slew)


🔴2018年
1着スワーヴリチャード   1番人気
(母母父Seattle slew系)


母方に前述したスピード血統を持っている馬は概ね評価可能かと思いますが、(ほとんどの馬が持っているかとは思いますが、、😅)その中でもBold Ruler持ち、更にSeattle slew持ち、と言うのがこのレースではベストになるでしょう。



✅父主流血統


これもほぼ大前提になってしまいますが、、、

前述もしているように、このコースは後半のスピード比べになる傾向にあるため、根本的にスピードを発揮できない馬場どうしても劣ってしまう傾向にあります。

特にG1に昇格してから6年と歴が浅いですが、G1になった事もあり、より上質なスピードが求められる傾向になったのも関係して来ていると思います。そう言った点から主流血統として取り上げたい父サンデー系やキンカメ系、両血統を活かしたタイプの血統構成は大前提レベルで見ておきたいと思います。

どちらかと言うと主流血統と言われる所からやや外れているタイプを軽視する方向で。


🔴2022年
9着エフフォーリア   1番人気
(どちらも父Roberto系)

🔴2020年
7着ブラストワンピース   3番人気
(父Danzig系、ハービンジャー)

🔴2019年
6着ブラストワンピース   1番人気

11着ペルシアンナイト   3番人気
(父ハービンジャー)

🔴2017年
6着サトノクラウン   3番人気
(父Marju)

と、このように人気どころでも平気で飛んで行きまので、大前提として見ておきたい所です。




〜〜大阪杯・出走馬血統解説〜〜


*今回から血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。 

①好走血統に沿っているか。
②そのレースで求められる能力に沿っているか。
③その馬が前走より血統的に条件が良くなるか。
④素質を感じる血統背景であるか。

の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。




✅タスティエーラ

血統評価:B∔


有馬記念6着から臨みます。

父はトライマイベスト系の中でもタフな血統を多く内包するサトノクラウン。母父がドイツ血統を内包するマンハッタンカフェと言う配合。カンパニーやトーセンジョーダンなどがいる晩成傾向にあるクラフティワイフの牝系出身で、やや奥手感のある配合になっています。
祖母ラインでVice Regent≒ノーザンテーストを持っていたり、母父内包のTom Rolfe、父方のMachiavellian、Miswakiなど、全体的に馬力・パワーに長けた並びになっており、タフな要素が揃っている血統構成。時計が掛かるシチュエーションや追走力を問われず長く脚を使う展開に強いタイプと言えるでしょう。

前走の有馬記念は不利な外枠から枠なりに出て終始外目の追走になった。その上で、勝負所では外から他の馬に捲り上がられてしまい、動きにくくなってしまった。仕掛けが後手に回ってしまい、直線でも外からジャスティンパレスに寄られてしまい、ブレーキを掛けて切り替えす大きなロスがあった。
恐らく、このロスが無くても良くて4着くらいの手応えだっただろうなとは思いますが、そういった中でも、ラストはしっかりと伸びておりむしろ6着を確保したのは地力を見せたと言える。
また、好馬体で+18キロと大幅に増やして来ており、成長も見せたのは評価できる点でしょう。

また、クラシックでも、スタミナや持続力を問われる展開で好走した皐月賞に、瞬発力を求められる展開で勝利したダービーと、相反する能力を求められるレースで好走をしており、このことからも高い地力を有していると言える。

レベルが低いと言われる4歳世代ですが、その中でも筆頭格の力量と言えるでしょう。
ドウデュースを始め、有馬で対戦し力の差を見せつけられた超トップクラスと言えるような存在がこぞっていない今回は、地力的には上位に当たる存在と言えるだろう。

血統的には欧州色が強いのでこのコースの適性としては及第点レベルとしますが、苦手条件でも力を発揮する所からも、難なく対応するだろうと思います。
高評価すべき1頭と感じます。





✅ローシャムパーク

血統評価:C∔


香港C8着から臨みます。

父は欧州指向なDanzig系のハービンジャー、母父がKingmambo系のキングカメハメハという配合。母がマイル前後で3勝を挙げたレネットグルーヴで、祖母が違えど2冠馬ドゥラメンテと同血という血統馬。母方を辿ると名牝エアグルーブに当たり、同一族にはルーラーシップやアドマイヤグルーヴ、オレハマッテルゼなどのG1馬が居ます。
父や牝系のイメージを中心に、血統全体で柔らかさや緩さと言った所が目立つ並びになっており、追走要素が薄いと言える。ゆとりのある追走で溜めてから長く脚を使うようなシチュエーションに強いタイプの血統構成と言えます。
また、晩成感も強いタイプで、成長に波のあるタイプと言えるでしょう。

前走の香港Cは後方からの競馬。前半がスローで入り、徐々にペースが上がる流れの中で、大外を回して追い込む形を狙いますが、物理的に届かないような展開になってしまった。
展開的にハマらなかったのが大きいとは思います。度外視とはしていますが、条件的にはこなして来れそうなレースだっただけに、もう少し見せ場を作って欲しかったのが本音です。

2走前のオールカマーでは次走で有馬記念で好走するタイトルホルダーやアルゼンチン共和国杯を制し香港ヴァーズ2着と好走したゼッフィーロを破っての勝利とあり、価値が大きい。
地力はここでも上位の物があると言えるでしょう。

ただ、血統的には欧州色が強く、加えて父ハービンジャーらしく不器用で追走力も薄い感じもあるタイプだけに、適性としてはそこまで良くない印象
また、折り合い面が非常に重要になるタイプだけに、ルメールJやレーンJのような御す技術に長けた騎手と手が合っていた印象は否めない。
戸崎Jも悪くは無いですが、前述の二人に比べればどうしても、、、とは感じてしまいます。

ここは条件としてはフィットしにくい印象です。





✅ベラジオオペラ

血統評価:A‐


京都記念2着から臨みます。

父がキンカメ後継の中でもスピードに富んだロードカナロア。母父が欧州指向なDanzig系のハービンジャーという配合。3代母が牝馬3冠競争で馬券内に入っているエアデジャヴーという良血馬で、一族にはエアシェイディやエアメサイア~エアスピネル、エアシャカール等がいる。Bold Ruler~Raja Babaの追走力が効いた小回り適性の高いI Dreamed a Dream牝系出身です。
インブリードの度合いが薄い中で、ほぼ理想的なNorthern Dancerの血量をしており(約3/4+α)配合の形として綺麗な並びになっている。
その上で、良い意味で父らしくない柔らかさ(緩さ)や俊敏さ、追走力を持っており、どちらかと言うと母方の特徴が強いタイプに思います。

前走の京都記念では終始勝ち馬のプラダリアを一列後ろで見る位置でレースを進め、直線でもプラダリアを交わしに行く形で勝負。2着を確保しましたが、結果として並んでから離されており、着差以上に力量差を感じるように思いました。
勝ち馬も良い形で運んでいましたが、同馬もそれなりに良い形で運んでの物なので高評価はしきれない無いようだったと個人的には思います。

ダービーでは4着に好走しており、レベルが低いと言われる4歳世代の中とはいえ、世代上位の力を有していると言えるでしょう。

前述もしているように母方の特徴が強いタイプで、柔らかさやBold Ruler色の追走力が活きているタイプだけに、好走血統にも合致していますしコース適性は非常に高いと感じます。
力量的には1枚劣る見方をしていますが、血統から見た適性的には評価するに値する1頭だと感じています。




✅プラダリア

血統評価:A


京都記念1着から臨みます。

父がディープインパクト。母父は独特なパワーを助長するVice Regent系のクロフネで奥にはミスプロ系の中でも前向きなスピードがあるForty Ninerという並びの配合。
同父×母父ではレイパパレやステファノスやアドマイヤロブソンなどがいるように、ダート的なパワーと前向きなスピードを持ちつつ馬場融通の広さを見せるタイプが多い。アウトブリードベースでしっかりとスタミナ面の下地もあるバランスの取れた血統構成です。

前走の京都記念は好枠を活かし中団前目でロス無く運び、2着ベラジオオペラを抑えて勝利。
全体的に緩みが少なく淡々と流れた流れでしたが、ラストは外に出してしっかりと伸びており、失速幅も少ない好内容のレースだったと思います。並ばれてからまた突き放した点も良かった。余力も感じるレース内容だったように思います。
条件的にもそうですし、ほぼ理想的な立ち回りが出来た事が大きいとは思いますが、評価するに足る内容だったと感じています。

外からの競馬になってロスの大きかった2走前の有馬記念を除けば、重賞・G1を問わず安定した走りを見せていたのが同馬の特徴で、悪く言えば勝ち切れない面があった。
ただ、前走、3走前とG2を勝利しており、ここにきて充実度は上昇中と言える。

ディープ×Vice Regentという配合はレイパパレやポタジェが過去にこのレースを勝利しているように、このコースの特注的な配合の一つとも言える。
同じ阪神内回りである昨年の宝塚記念ではあのイクイノックスから0.4差の6着。京都記念ではドウデュースを中心としたHレベル戦の中で3着を確保。
しっかりと評価できるだけの結果を残しており、実績・適性共に評価できる1頭と感じます。

安定した先行力や立ち回りの上手さも評価できるポイント。チャンス十分な1頭と感じます




✅ソールオリエンス

血統評価:C


中山記念4着から臨みます。

父がディープインパクトの全兄ブラックタイドの後継に当たるキタサンブラック。母父がSadler's Wells系の中でも柔らかさや欧州方面の前向きさを持ち合わせるMotivatorという配合。母はスキアなので、半弟(3/4同血)にヴァンドギャルド、フォティノースらがいる血統馬です。
アウトブリードベースで更にやや重そうな字面が並んでいる配合ですが、欧州方面の前向きさがあるMotivator~Rainbow Questという並びやDanehill、Green Dancerと言った、基礎スピードのあるNorthern Dancer系を内包し重すぎない仕上がりになっている好バランスの血統構成に感じます。

前走の中山記念は内枠からの競馬となりましたが、後方に下げて直線では大外を回って追い上げて4着という内容。
内前有利の展開と馬場だっただけに、状況に反して上がり最速で追い込んで来た点は評価できる。改めて同馬の上がり性能の高さを見せたと言えるでしょう。

ただ、改めて弱点も同時に露呈しており、道中の折り合いや追走面、更には不器用な故に大味な競馬に留まってしまう点など、痛手な所が多くあると言えるでしょう。
特に、阪神の内回りコースで、追走力や機動力を併せて求められる故に、前走のような大外を回す大味な競馬では厳しくなってしまうか。

また、血統的にも欧州色が強い故に、このコースでパフォーマンスを上げてくるようなタイプの血統とは言い難い
そういった背景も含め、馬場が渋って大味な競馬がハマるなどの恩恵が無いとここでは難しいと判断します。

個人的にはドバイターフとか出たら面白い存在だったのにな、、、と思います。




✅ミッキーゴージャス

血統評価:B‐


愛知杯1着から臨みます。

父がキンカメ後継の中でも持続力や機動力に長けたミッキーロケット。母父がディープインパクトという配合。母はオークス・秋華賞の2冠馬ミッキークイーンという血統馬です。
Never Bendのクロスやミスプロ~Nashuaのクロスをなど含めた豊富なNasrullahや機動力・持続力のあるNureyevのクロスを内包し追走力豊富な要素が助長されているインブリードで構成されている並び。追走力を活かしやすい平坦コースやコンパクトなコース形態に強く、欧州方面の前向きさも併せ持っている分、そういったコースでコーナーから加速して前を飲み込むようなレースに強い血統構成です。

前走の愛知杯は高速馬場で内有利の展開と馬場の中、外から早めに動き出して捲り上がり、直線では早め先頭から押し切る内容のレース。2~4着馬が内をロス無く回った馬という事もあり、それらを外から動いて差し切るのは評価できる点と言えるでしょう。

3歳2月と遅めのデビューながら非凡な素質を見せて来ており、ややズブく鈍重な所を見せる物の、長く脚を使う事が出来てラストまで持続的に伸びて来れる点は同馬の持ち味と言える。
ただ、ズブい故にやや不器用で、内を立ち回るようなレースでは力を出し切れない点や、追走力にまだ乏しい点など、課題は多く、血統的にも晩成感がある事から、本格化はまだ先のように思います。

血統背景から見た適性的には、好走血統に合致していないですが及第点レベルにはある印象
成長を待って来年にお会いしましょう。





✅エピファニー

血統評価:A-


小倉大賞典1着から臨みます。

父はRoberto系の中でも大箱向きの柔らかさやスピードのあるエピファネイア。母父がディープインパクトという配合。母ルールブリタニアは2冠牝馬ミッキークイーンの全妹という血統馬です。
サンデーの3×4に加え、Sir Gaylordのクロスを持つ柔らかさや俊敏さが助長される相性の良い組み合わせで、大箱コースやスピードを発揮しやすいシチュエーションに強い配合と言える。その上で、持続力や機動力も助長するNureyev≒Sadler's Wellsも持ち合わせるため、長く脚を使う展開にも対応できるようなタイプの血統構成と言えます。

以前から素質を見せていましたが、気性面や折り合い面などが難しく、力を出し切れない事も多々あった同馬。
近走を見る限りはやや良化したものの、依然として、エピファネイア産駒らしく外目の枠であったり少頭数と言った状況や、ある程度前半から流れるかどうかなどパフォーマンスを上げてくる条件は選ぶタイプと言える。

高速馬場に強いタイプで速い持ち時計もある事から、典型的なエピファネイア産駒とも言える。揉まれずに運るかどうかなどの力を発揮できる状況を作れるかがポイントになるでしょう。
そういった面からも、外を立ち回る形は不利になりやすいこのコースではやや甘くなりそうな印象です。同馬が力を出しやすい高速馬場を想定するなら尚の事だと思います。

血統から見たコース適性自体は良い部類だと思いますが、評価するならば展開面などの精査をきっちりしたい所です。





✅キラーアビリティ

血統評価:A-


サウジアラビアのネオムターフ2着から臨みます。

父はディープインパクト、母父がRed God系の中でもより闘争心などが強化されたCongareeという配合。母は米2歳G1を制しているキラーグレイシスという血統馬です。
母方にIn Realityのクロスや A.P.Indyなどのダート的なスピードを抱えた追走力があるタイプで、Red God(Blushing Groom)やWild Againなどの欧州方面の前向きさも強い血統構成。Secretariat≒Sir Gaylordのしなやかさも持っており、追走力も多く早期から走るタイプ。欧州方面の前向きさを活かして、コーナーから動いて長く脚を使うようなシチュエーションに強い血統構成です。

前走はサウジアラビアのネオムターフで2着に好走。久々に見せ場のあるレースではありましたが、海外とは言え日本馬が威張れると言っても良い条件の中での2着なので、個人的には物足りなさを感じてしまった。
比較的早期から動ける血統背景でもある事から、5歳を迎えて地力的はやや下降線に入ってしまっているようにも感じてしまいます。

昨年のこのレースにも出走しており、当時の血統解説でも高評価を付けているように(評価:S-)、追走力豊富な点など、血統背景から見たコース適性は非常に高いタイプと言える。

近走を見る限り、個人的には少し時計が掛かるようなシチュエーションの方が今はフィットする可能性があるのかなと思いますが、評価としては控えめ。
血統面の適性だけ見てに1票入れておいても良いのかなとは感じます。






✅ハーパー

血統評価:A


有馬記念9着から臨みます。

父がハーツクライ。母父はA.P.Indy系のJump Startという配合。母はアルゼンチンの2歳G1馬セレスタという良血馬で、半姉にはJBCレディスクラシックを制したヴァレーデラルナがいる。
産駒が晩成傾向にあるハーツクライ産駒ですが、母父Jump StartがBusandaを内包していたり、母の奥に相性の良いNijinskyを内包していたりと、父が持つスピード源をしっかりと刺激したような形になっており、早期からもスピードを発揮できるような血統構成になっている。基本的には軽めのスピードを発揮しやすいコース・馬場でパフォーマンスを上げるタイプと言えるでしょう。
父系の違いはありますが、(サンデー×トニービン)×(Roberto+ストロベリーロード×ミスプロ+Nijinsky(≒The Minstrel))と言う並びはリバティアイランド風味を感じるのも頭に入れておきたい。

前走の有馬記念は外目の枠からスタートし、先団の外目を追走。内有利の展開と馬場の中、内に入れられない展開だった事や、道中で外から被されたり寄られるシーンもあり、精神負荷の大きいレースだった点など、力を出し切れていないと感じるシーンもあったレースでした。
ただ、そういった中でも0.7差に留めているのは評価すべきと感じます。新馬以来の牡馬との対戦でしたし、苦しかった中でも、ラストまで真面目に走ってくれる同馬の精神面の強さは評価したい点です。
昨年の牝馬3冠競走とエリザベス女王杯では全て掲示板をキープしており、強力なライバルが居た中でも食らいついて安定して走れていたのはそういった精神面の強さもあったと思います。

シンプルに血統背景から見た適性は非常に高い。米指向な追走力やスピード要素がしっかりとしており、後半の徐々に加速して行くようなシチュエーションにも対応できるだろうと思います。
また、立ち回りも上手く、内でも競馬できる点はこのコースにおいて非常に強みになるだろうと思います。

前走もそうでしたが、輸送すると馬体を減らす事もあるタイプだけに、関西圏でのレースと言う点も評価しておきたい点。
内枠に入った際には評価を上げたい1頭です。





✅ステラヴェローチェ

血統評価:B


大阪城S1着から臨みます。

父はRed God系の🇫🇷凱旋門賞馬のバゴ。そこに母父ディープインパクトという配合。母の半兄には2歳G1を制しているゴスホークケンがいる良血馬です。
バゴの父であるNashwanとディープインパクトは同じHighclere牝系出身という事もあり、牝系クロスが発生している好配合で、Highclereの特徴でもある、🇬🇧牝系らしい豊富な体力がしっかり前に出ている印象の血統構成です。また、500キロ前後の馬格があり、母方のRobertoも出ている印象。母父ディープらしい高速持続力に加え、パワーとNashua的な追走力もあるタイプと言った印象です。

昨年の秋に約1年半ぶりに戦線に復帰し、前走の大阪城Sで待望の復活勝利を挙げた。
時計も速い高速馬場で、内前有利の馬場と展開に恵まれた所はありますが、58.5キロのトップハンデを背負い、後続を抑える内容のレース。同馬らしい高速持続力も見れたと思います。

血統的には欧州色の強い並びながら、母方の米国質なスピードや追走力もしっかりと効いているタイプだけに、適性は悪くない。
前走のような高速馬場から、重い馬場や中間速的な馬場になっても対応できる融通性のある点も評価できる

前走の内容から、以前の地力が100%戻っているとは言い難いだけに、どこまで復活しているかがポイントになりそうか。ただ、前走でそのキッカケを掴めたのは非常に大きいと見る。
評価は控えめですが買う価値はありそうに感じます。





✅リカンカブール

血統評価:D‐


中山金杯1着から臨みます。

父がディープインパクト後継の中でも欧州色の強いシルバーステート、母父がDanzig系の中でも欧州方面のパワー要素を多く内包するZoffanyという配合です。母方を辿ると欧州の重賞を制しているGenovefaに当たり、同牝系には中長距離戦線で活躍したシャケトラなどがいる血統馬です。
Hail to Reasonを計4本持っており、俊敏性やパワー要素に長けた並びになっている、更にNijinskyのクロスを内包していますが、母方にNijinskyと近しい関係にあるFar Northを内包している為、Nijinsky≒Far Northが発生している。
総じて、父らしさのポイントである欧州要素や馬力などが活きているタイプの血統構成と言えます。

前走は中山金杯を勝利。ただ、好位の内をロス無く立ち回り、直線ではスムーズに外に出して抜け出してくる内容。ほぼ理想のレースが叶ったと言って良いと思います。
また、レースレベルとしても、2着のククナは次走の中山牝馬Sで2着に好走した物の、全体的には低いレベルと言わざるを得ない。評価としては低めです。

適性的にも欧州色やパワー要素が強く、スピード要素に乏しい故に評価は低い。
馬場が渋れば上昇もありそうですが、ここは難しいと判断します。




✅ルージュエヴァイユ

血統評価:B‐


京都記念8着から臨みます。

父がハーツクライの後継に当たるジャスタウェイ産駒。母父がSadler's Wells系のFrankelという配合。母方の一族からは🇫🇷凱旋門賞を制している🇩🇪のデインドリームが輩出されている血統馬です。
ハーツクライ系の母方にLomitus×Danzigという字面からサリオス感も感じる一頭で、ハーツクライ系にありがちな早期の追走の弱点を補う噛み合わせの良い配合
ジャスタウェイはNorthern Dancer系と相性が良く、中でもNijinskyとの相性は◎。また、ジャスタウェイが内包するIcecapedはNorthern Dancerと近い血統なので、3/4Northern Dancer+1/4非Northern Dancerの関係に程近い並びが作られた好形の血統構成になっています。

前走の京都記念では、外目の枠からスタートし後方の外目を追走。勝負所でも外を回して進出するも、届かずと言った内容。外を回したロスが大きかったと言えるでしょう。
ただ、強い競馬をした上位2頭もほぼ近しい立ち回りをしており、底と比較するともう少し格好を見せたかった所。上がり性能の差が大きく出てしまったと言えるでしょう。

2走前のエリザベス女王杯では2着と好走しましたが、内枠のアドバンテージが非常に大きかった内容と言える。
内でも立ち回れる点はこのコースにおいて評価できるポイントですが、地力的には過度に評価できないと言えるでしょう。

適性的には悪くない物の、ここではハードルが高いように思う。評価としては控えめです。





✅ジオグリフ

血統評価:A-


中山記念3着から臨みます。

父はStorm Cat系の両刀種牡馬ドレフォン。母父がキングカメハメハという配合。母は牝馬重賞で活躍したアロマティコで同牝系にはインティライミやアルバート、スマートギア、アンデスクイーンなど中長距離を中心に活躍した馬を輩出している牝系出身の血統馬です。
ドレフォン産駒の牡馬という事でダートにも向きそうなタイプですが、ノーザンテースト≒Vice Regentを含めて父・母方共にNorthern Dancerを豊富に抱え、基礎スピードがある故に芝もしっかりと走れている印象です。ダートも本質的にはこなせそうですし、極端な高速馬場や瞬発力勝負以外は広く対応できそうな血統構成です。

前走の中山記念は好位の内を立ち回り、直線でもロスを抑えて回り3着を確保する内容。前走以前の近走は見せ場の無い凡走が続きましたが、復活の兆しも見られたように思います。
ただ、個人的には前走のレースレベルとしては非常に低く、内前有利の展開と馬場が同馬にとって非常に有利だっただろうと感じます。有力所がこの有利不利の影響を強く受けていましたし、評価としては控えめです。

血統的にも、Northern Dancerを豊富に詰め込んだ父らしさが出やすい典型的なドレフォン産駒だけに早熟と見て良いだろうと感じます。
そういった所から、復活と言うよりはレースレベルが落ち展開が向いた故の好走と個人的には判断しています。

メンバーレベル上がるここでは厳しいレースになるだろうと思います。
適性的には非常に良い部類だと思いますが、近況から評価が難しい1頭です。




✅スタニングローズ

血統評価:A-


ヴィクトリアマイル12着から臨みます。

父は母方を出しやすいKingmambo系のキングカメハメハ、母父が独特のパワーを助長するVice Regent系のクロフネという配合。祖母は名牝ローズバドなので、一族にローズキングダムやローゼンクロイツなどがいる、いわゆる”バラ一族”の出身という血統馬。
Northern Dancerを豊富に持ち、前向きさ・早期からのスピードが見える基礎スピード豊富な血統。更に母父からの馬力に加えMill Reefクロスを持つ牝馬らしい切れ味を持っているタイプです。

前走は昨年のヴィクトリアマイルで約10か月振りのレースとなる。その前走は東京マイルという舞台や、速い上がりを求められる事になった展開、いつもと違い後方からの競馬になった事などが向いていなかったように思いますし、その後に故障が発覚した事もあるので度外視で良いと思います。

故障明けの久々であるだけに、メンタル面を含めた状態面が一つポイントになるとは思います。
その上で、同舞台の秋華賞を制している事もありますが、コース適性は非常に良い。血統的にも機動力や持続力が活きたキンカメ産駒で、母父クロフネだけに、阪神内回りは好相性と言えるでしょう。以前のように好位を立ち回る競馬が叶えばと思います。

元々は現役でもトップクラスの能力を持っているスターズオンアースやナミュールと互角以上の走りをしていた実力馬。
状態と展開や枠次第では十分チャンスあるだろうと思います。





✅ハヤヤッコ

血統評価:B-


金鯱賞4着から臨みます。

父が母方を引き出すKingmambo系のキングカメハメハ。母父が独特なパワーを助長するVice Regent系のクロフネという配合。祖母がシラユキヒメなので、近親にはソダシやメイケイエール、ユキチャンなどがいる所謂白毛一族の出身の良血馬です。
Nasrullah系の中でも米指向なスピードのあるSter de Naskraの影響を受けた牝系であり、スピードの持続力とダート方面のパワーに長けている。更に上記の近親馬達と同様にNorthern Dancerの基礎スピードも出ていると言える血統構成です。

前走の金鯱賞は不利な外枠からのスタート。道中は後方を進み、直線では内を選択し抜け出しを図り4着を確保する内容。前半からある程度流れて後方勢にも有利な展開になった事や、内を選択した事が馬場的にも結果的に良かったと言えるでしょう。急坂でパワーを求められる中京コースも好相性だったと言えるでしょう。
ただ、同じようなコース取りをした勝ち馬プログノーシスとは明確に差を付けられており、この辺りの上がり性能の差は決定的と言える。
同馬もこの血統の割には速く良い上がりを使ってはいたと思いますが、トップクラスのレベルからは1~2枚劣ると見ざるを得ないと感じます。

ダート的なパワーに富んだタイプで、ややスピードに欠けるだけに、ここでは馬場が渋ったりしないと厳しい印象を持つ。
コース適性自体は悪くない血統をしていますが、そういった恩恵が欲しい所です。





✅カテドラル

血統評価:C-


小倉大賞典7着から臨みます。

父はトニービンを内包するサンデー系のハーツクライ、母父はDanzig系の中でも前向きさや一本調子感が強化されたロックオブジブラルタルという配合。祖母が欧州の重賞を制しているAnimatriceで、🇬🇧ダービー馬クエストフォーフェイムや🇫🇷G1勝ち馬Poligloteを輩出して来た欧州牝系出身。
晩成傾向にあるトニービン内包のハーツクライ産駒ですが、Danzigの前向きなスピードになどによって無理矢理早期から動けるようにした典型的な配合になります。Tom Rolfeなどから筋肉を締め上げるような所も見受けられ、馬力も一定程度あるタイプです。

基本的には後方から運ぶタイプでハマり待ちな走りをしている1頭。その上で、近走は好上がりを使ってはいる物の足りないというのが現状。
成長曲線的にも8歳を迎えて峠を越えてしまっている印象。血統背景の適性的には悪く無いのですが、評価は出来ずです。




~~まとめ~~



✅現状の印


◎プラダリア
〇タスティエーラ
▲ベラジオオペラ
☆ハーパー

現状の◎はプラダリアとさせて頂きます。

血統的にはこのレースでも結果を残しているディープ×Vice Regentの所謂ディープリージェント配合。適性的にも最右翼と言える存在と感じます。
近況的にも有馬記念こそ大敗していますが、敗因は明確で情状酌量の余地がありますし、今まで勝ち切れない所があった同馬が勝ち切れるようになった辺り、能力的にも精神的にも充実しているだろうと思います。
勝ち負け可能な存在と感じます。

注意したいのは☆ハーパー。
血統背景からの適性は非常に良く、阪神内回りにピッタリと言える。内で競馬できる点や安定した先行力と牝馬ながら屈強な精神面を評価したい。
甘い人気であるなら評価したい1頭です。

以下、A-やB評価辺りの馬達から、枠や馬場状態で合う馬たちをセレクトして行きたいと思います。




本日は以上になります!

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