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フェブラリーS 血統解説❕🔥


こんばちわ!

今週はフェブラリーSの血統解説をお出しさせて頂きます!
色んな意味で中々のカオスなメンバーではありますが、しっかりと分析をしていきたいと思います!

それでは今週もよろしくお願い致します❕🔥





〜〜東京ダート1600m・コース解説〜〜


2コーナー奥のポケットからスタートします。
コーナーに沿った形状の芝部分の距離差と2コーナーに入る際に若干内に曲がる事でスピードに乗り切れなかった内の馬が包まれやすい点から外枠有利のコースになります。(ここ最近は馬場傾向から内有利になりやすい所もありますが)長い向正面では緩やかな上り下りがありますが、直線でスピードに乗りやすい事とポジション取りが激化しやすい為にペースはそこまで落ちず。緩むのは3コーナー〜4コーナーの中間になる事が多いです。

広いコースの影響か隊列は決まりやすく、長い直線のイメージの割には前も残りやすいコースになっています。

前半の早めのペースについていく追走力とポジションを取れる自在性。加えて、ダートの中でも上がりを求められる異質なコースになっている為、ダートでも溜めた後しっかりと上がりを使えるかどうかが大事になりやすいコースレイアウトと言えます。







~~フェブラリーS・好走血統~~


ほんのり芝血統
主にBoid Ruler由来の追走力


✅ほんのり芝血統


まず重要になるのがこのレースの平均ラップ。下記は同レースの過去10年の内、良馬場時の平均ラップ。


🔵過去10年良馬場時平均ラップ

12.4-10.9-11.4-11.9-12.3-12.1-12.0-12.3
平均前後半3F :34.7-36.4


このように直線が長く上がりを使う必要があるイメージの割には割りかし前傾ラップ寄りのラップ傾向になります。ただ、中盤で一度緩む傾向にありますし、ラスト3Fで36秒前後の脚を求められるのはダートコースとしてはやはり早い部類で、その点は他のコースに比べて異質な点。ダートコースの中では『上がりが使えるかどうかが大事』になるのは間違いありません。

そういった意味でも、『ほんのり芝血統』が重要になるか。具体的にはダートに対応できる部類のサンデー系(ゴールドアリュールやハーツクライなどが代表)が良い。中でも、サンデー系の中で芝ではスピードが足りずに、、、という存在も芝的な上がりを求められるこのコースでは比較的フィットしやすい印象です。
また、純粋に”芝実績”がプラスになると言っても良いでしょう。



🔵2022年
3着 ソダシ   4番人気
母父キングカメハメハ 母母父サンデーサイレンス
*芝実績あり

🔵2021年
2着 エアスピネル  9番人気
母父サンデーサイレンス (父がキングカメハメハ)
*芝実績あり

🔵2020年
2着 ケイティブレイブ  15番人気
父アドマイヤマックス(サンデー系)

🔵2014年
4着 ノーザンリバー  11番人気
父アグネスタキオン(サンデー系)

🔵2013年
1着 グレープブランデー  3番人気
父マンハッタンカフェ(サンデー系)

4着 セイクリムズン  16番人気
父エイシンサンディ(サンデー系)


このように、芝向きの血統要素が入っていたり、芝で実績のある馬も好走してくるのが傾向の一つ。
特に今年は芝からの転戦組も参戦している。可能性が十分あるのではないかと個人的には感じています。




✅主にBoid Ruler由来の追走力



そもそもBold Rulerとは、高い追走力を助長しダート適性の根源でもあるというのが持論。特にTapitやシニスターミニスターなどにつながるA.P.Indy系や、ヘニーヒューズやスタチューオブリバティなどのStorm Cat系(Bold Ruler系のSecretariatを内包)等は特にここの要素に当てはまってくる。

ラップ傾向からも読み取れるように、前半は先行争い・ポジション争いの激化と向こう正面直線であるなどの理由から速い流れになりやすく、上がりを求められる物の、前傾ラップ適性もないと前半で追走に苦労してしまう可能性が高い。

そういった背景からBold Rulerを始めとした追走力は大事になります。上記に挙げたような血統は意識して見ておきたい要素です。







〜〜フェブラリーS 出走馬血統解説〜〜



*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。


①好走血統に沿っているか。
②そのレースで求められる能力に沿っているか。
③その馬が前走より血統的に条件が良くなるか。
④素質を感じる血統背景であるか。


の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。



✅ウィルソンテソーロ

血統評価:B-


東京大賞典2着から臨みます。

父がディープインパクトの全兄ブラックタイドの後継に当たるキタサンブラック、母父がCaro系の中でも馬力要素を内包するUncle Moという配合。近親には米国の短距離G1を制しているThe Chosen Vronがいる血統馬です。
父母間ではクロスが発生していないアウトブリードベースの配合で、基礎体力が助長されている印象の並びです。母方がDomino血脈が効いた米国ルーツの牝系出身という事もあり、体力もありつつスピードもしっかりとあるバランスの良い血統構成と言えます。

東京ダートマイルは3歳秋の時に2連勝を挙げている。条件戦ながら、時計などの水準も悪くなく、適性自体は悪くないと感じます。
その上で、どちらかと言うと体力を活かせるタフなシチュエーションである、中距離や地方の砂の方が合っているだろうと個人的には感じています。距離短縮や中央の速い砂へ変わるのは少なからずマイナスになるように感じます。

ただ、G1連続2着や、追い込み・逃げと自由自在な走りからやはり地力の高さは感じる。過度な評価はしないつもりですが、基本的には1票入れておきたい1頭と感じています。





✅オメガギネス

血統評価:C∔


東海S2着から臨みます。

父はSadler's Wells系の中でも俊敏さや機動力が目立つロゴタイプ。母父がDanzig系の中でも欧州指向な柔らかさを持つハービンジャーという配合。祖母のアスタラビクトリアがネオユニヴァース×ホワイトウォーターアフェアの配合なのでヴィクトワールピサの全妹に当たる良血馬。一族にはローブティサージュやアサクサデンエン、デュープロセスなどもいる良血牝系出身です。
サンデーの3×4を含め、Haloを4本持つ俊敏さに特化した配合になっており、基本的にはロスの無い立ち回りが活きやすいシチュエーションを得意としている。また、全体的に欧州指向の重めの血統が並んでいるだけに、パワーや持続力と言った所も感じる血統構成と言えます。

前走の東海Sの見解でも少し述べましたが、『前走のグリーンチャンネルCは正直厳しいかなと見ておりました。初のマイル戦や大箱コースであったり、スピードを求められる不良馬場という条件など、同馬にはかなり苦しいシチュエーションだったように見ていた。』としているように、東京ダートのマイルは血統的な適性含めあまり向いてはいないと感じていますので評価自体は低めにしております。

ただそういった中でもそのグリーンチャンネルCでは勝ち切っていたり、血統的には苦手そうな速いダートにも対応するなど、地力の高さは感じる。ここまで見せているパフォーマンスのレベルの高さは素直に評価すべきと感じます。

また、基本的には外有利になりやすいコースレイアウトながら、内有利になりやすい近年の傾向から、内前でも競馬できる点はプラスに捉えて良いだろうと感じます。
前走が掛かり気味だっただけに距離短縮も条件としては悪くない。血統適性は控えめながら、地力や条件自体は良いだろうと判断します




✅レッドルゼル

血統評価:B+


武蔵野S3着から臨みます。

父はキンカメ後継の中でもスピードに富んだロードカナロア。母父が独特なパワーを助長するVice Regent系のフレンチデピュティという配合。母方はパワーが出やすいLe Troienne牝系の出身馬です。
父のロードカナロアが内包するIn Realityがクロスしている故にややスピード色が前に出ている配合。祖母パープルホワイトこそフジキセキのIn Reality色が強く芝1200mのみの勝ちでしたが、母フレンチノワールと3代母カノープスは芝・ダートの中距離でも実績がありますし、半兄のフィルムフランセ(父シンボリクリスエス)もダート1800mと1700mでの勝ち星がある、字面の割には距離やダートへの融通性がある血統構成と言って良いでしょう。

昨年は2着に好走しており、その昨年以上に低調なメンバーという見立てから地力的には今年も勝ち負けの可能性が高い1頭と言えるでしょう。適性的にも問題無いでしょう。
特に、近走の走りを見る限り、加齢の影響もあってかスピードが落ちてきている印象で、以前のようにスプリントの流れに対応しづらくなっている印象もある。そういった意味で、今はマイルくらいの距離が丁度良いかと感じています。

過去のこのレースへの臨戦と同様に間隔を空けて臨んできている点も好感が持てる。脚質的に展開待ちになりがちな所はあるので、その精査は必要かと思いますが、シンプルに地力や実績から評価すべきと感じます。





✅ドゥラエレーデ

血統評価:B-


東京大賞典3着から臨みます。

父がキンカメ後継の良血馬ドゥラメンテ。母父がステイゴールドの後継に当たるオルフェーヴルという配合。祖母がアルゼンチン牝系のマルペンサなので、近親にはサトノダイヤモンドがいる血統馬です。サンデーの3×4クロスを含めたHaloのクロスで素軽さがありつつも、ノーザンテーストのクロスやThong≒Lt.Stevensなどから、欧州方面の前向きさやタフさを助長。その上で南米牝系特有の高速持続戦適性も出てくるような非常にバランスの取れた血統構成になっている。
極端な瞬発力勝負以外は広く対応できるタイプと言えるでしょう

G1を連続3着に好走しており、高い先行力や持続力を武器に安定した走りを見せている。2~3歳時は騎手がコロコロ変わっていましたが、過去にはG1ホープフルSを勝ち、ここ2戦と同じムルザバエフJが乗ってくれるのも非常に大きいと感じます。

その上で、持続力の面が活きたドゥラメンテ産駒という事もあり、追走力やスピードが求められる距離短縮では基本的には評価しにくい。先行馬という事もあり、斤量が増えるという面もマイナスポイントと言える。

展開を作る可能性もあるので、自身で持続力を活かせる展開を作って行けた場合なども頭に入れつつ、軽くは扱えないですが、評価は控えめにしておきたいと思います。




✅キングズソード

血統評価:C-


東京大賞典5着から臨みます。

父はA.P.Indy系の中でも耐久性やパワーを含みタフなシチュエーションにも強いシニスターミニスター、母父がLyphard系の中でも欧州方面の柔らかさを持つキングヘイローという配合。全兄にはダート重賞を制しているキングズガードがいる血統馬です。
父母間ではインブリードが起こっておらず、基礎体力も感じる並びの配合をしておりますが、母方はBuckpasserやNative Dancerを多く含んだ強めのインブリードが並ぶ配合をしており、それを緩めるような配合になっている。基本的には父らしい所が強くでたタイプの血統構成と言えるが、父のイメージよりも、溜めて上がりが使えるタイプのように感じます。

前述の通り、父のイメージに乗っ取った典型的なシニスターミニスターの産駒というイメージが強く、追走力と持続力を併せて問われる距離延長ローテや力を要する条件へのシチュエーションチェンジに強いタイプと言える。

そういった意味で、今回の東京ダートマイル替わりは、距離短縮、速いダートへの条件替わりとなり、血統的には評価が出来ないと感じています。

上がりが使えるタイプである点では、東京マイルへの適性も悪くは無いかなと感じますが、距離短縮のローテの分、追走過多になる可能性も考えられる。タフな流れになって展開がハマれば、とは思いますが、血統面からの
評価は控えめ
です。





✅ガイアフォース

血統評価:A


チャレンジC6着から臨みます。

父がディープインパクトの全兄ブラックタイドの後継に当たるキタサンブラック。母父が独特なパワーを助長するVice Regent系のクロフネという配合。父×母間でノーザンテーストのクロスを持ち、更に母方ではVice Regent≒ノーザンテーストのニアリーを持ち、更には耐久性を助長するKey to the Mintを内包するダンスインザダークを持ち、キタサンブラック産駒の中でも比較的馬力に富んだタイプです。
また、一族にはフサイチゼノンやアグネスゴールド、更にはメトロポリタンHを制しているHoner and Gloryや系統としても認知のあるFappianoなど、こちらもダート・急坂方面のパワーがある子が多くいる一族。総じて、母の奥のTeddy由来のパワーが伝わりつつ、父方の持続力のある軽めのスピードや突進力が備わっている血統構成と言えます。

今回が初ダートの1戦。個人的にはこのダート替わりはプラスに捉えたいと思っています。
前述にも触れている通り、ダート方面の馬力を要しているタイプだけに、ダートは対応できると見る。更に、ダートコースの中でも芝要素を比較的求められる東京ダートマイルとなれば、適性は未知ながら期待できる高さを持っているのではないかと感じます。

砂被りや揉まれた際に脆さが出そうな所は、芝のレースに引き続きな為、外目の枠か、先行しやすい枠の並びが欲しい所ではあると思います。

昨年の天皇賞・秋の、勝ち馬以外の先行馬が潰れた中で5着に粘ったパフォーマンスの高さを考えても、自身の走りが出来た時の打点の高さはこのメンバーの中でもトップレベルと言える。
ダートさえこなせれば、勝ち負けのチャンスは十分にあると感じます。




✅イグナイター

血統評価:A-


JBCスプリント1着から臨みます。

父はゴールドアリュールの後継の中でも欧州方面の馬力要素を内包したエスポワールシチー、母父が強烈なスピードを持つIn Reality系の中でも距離に融通性のあるウォーニングと言う配合。母はダートで2勝を挙げたビアンコという血統馬です。
祖母のラインで急坂などに対応できるパワー要素を助長する牝系であるMargarethenのクロスを内包しており、更にHyperion色の底力を助長する牝系(Mixed Marriage、Flower Bowl)等も血統全体で内包しており、基本的には底力を問われるタフなシチュエーションでパフォーマンスを上げる血統と言えます。

前走は1200mのJBCスプリントを勝利。距離短縮に対応しての勝利でしたが、地方の中でも速い砂である盛岡の砂から、力を要する大井の砂へ替わっ
た事がプラスに働いたように思います。
距離が延びる事は問題無いと思いますが、中央の速い砂に替わるのはマイナスになってしまうだろうと感じます。

その上で、2走前の南部杯ではレモンポップに2秒突き離されてしまっていますが、レモンポップを見る番手でレースを進め早々に離されている中で2着を確保している同馬の底力や真面目な走りは評価したい点。
並みの馬なら早々に離された時点で、メンタルが折れて走りを止める可能性も十分あっただろうと思います。そういった中で後続を封じれたのは非常に大きいと言える。地力は評価して良いだろうと思います。

様々な場面で好走している融通性も十分評価できるポイント。人気しないならば抑えて損は無い一頭と見ます。






✅ドンフランキー

血統評価:C-


東京盃1着から臨みます。

父はサンデー系の中でも粘り強さを持つダイワメジャー、母父がサンデーを通さないHalo系のSunriverという配合。母は米ダートG1を勝利しているウィーミスフランキーという血統馬です。
父ダイワメジャーと相性の良いBlushing Groomを内包し、米国指向な馬力や前向きなスピードを取り込みつつも、闘争心を助長した父らしさがでた並びの血統構成と言えます。基本的には父の産駒のイメージ通り、積極的な競馬で力を発揮するタイプでしょう。

600キロ近い雄大な馬格が特徴の同馬。血統背景的にもそうですが加速力はあまり無いので先行して粘り込むのがベストと言えるでしょう。

基本的にはダートでは良馬場時等の力を要する馬場への適性が高いのがダイワメジャー産駒の傾向ではありますが、近3走の重賞ではいずれも稍重以上のスピードを求められる場面でも力を発揮しており、血統的な観点から適性外の所で好走しているのは評価できると感じます。

その上で、展開的に恵まれた所があった点や、前向きさが強い分マイルへの延長、特に影響が出やすい先行馬の斤量増という点はマイナスとしたい。
展開を作る可能性があるので、この馬が入る枠には注目しておきたいが、評価はしづらいと感じます






✅タガノビュ-ティー

血統評価:A+


根岸S13着から臨みます。

父はStorm Cat系の中でもよりダート方面の軽いスピードが目立つヘニーヒューズ。母父がサンデー系の中でも揉まれ弱さのあるスペシャルウィークという配合。父父が同じヘネシーで5/8同血に当たる半兄にはNHKマイルC2着のタガノブルグがいる血統馬です。
母方にWoodmanやHis Majestyと言ったパワー向きの血統や豊富なHyperionから来る底力などを持ちますが父系の軽いスピードが目立つ印象で、大箱コースで揉まれずスムーズにスピードを活かしてパフォーマンスを上げる血統構成です。

前走の根岸S時にも本命を打ちましたが、スタートの後手やスローペースで届かず、不運な敗戦と言える内容だった。
また、2走前の武蔵野Sは後方から上がり最速の脚を使い2着。3走前の南部杯マイルチャンピオンシップでも圧倒的な前有利の馬場&展開の中、後方から追い込み4着に食い込む好内容。4走前のプロキオンSは14着と大敗しましたが不利な外枠を引いてかつ、後方勢には不利な展開の影響が大きく度外視。後方から運ぶ分、展開の影響を大きく受けがちではありますが、それ以前も安定して上がりの脚を使い続けており、その点は評価できる。

また、近走の走りを見る限り、加齢の影響もあってかスピードが落ちてきている印象で、今ならばマイル~1800mくらいの方が合うだろうと感じています。そういった意味でもマイルへの延長は個人的には評価をしています。

展開が噛み合えば十分チャンスのある一頭と見ています。






✅セキフウ

血統評価:C+


兵庫GT5着から臨みます。

父はStorm Cat系のヘニーヒューズ。母父にはKingmamboという配合で、母はシヤボナなので、半兄には高松宮記念を制したビッグアーサーがいる血統馬。
母方でSadler`s Wells×NureyevのSpecialクロスを持っており、一定程度の馬力を補強したタイプ。素軽くなりやすい父ヘニーヒューズの不足しがちなパワーやタフさを母方で補った血統構成と言えます。

基本的にはヘニーヒューズ産駒らしく、スピードを発揮しやすい大箱コースやスムーズに運べるシチュエーションでパフォーマンスを上げるタイプ。
そういった意味で、前走はコンパクトな園田のコースが合わなかったように思いますし、2走前の武蔵野Sも内目の枠から、やや窮屈な立ち回りになったのが響いた印象。

スムーズに立ち回れる枠が欲しい前提ではありますが、東京ダートマイルに替わるのはプラスになるだろうと思います。展開がハマれば前進可能な一頭でしょう。
速いダートになってくれればより理想か。





✅ミックファイア

血統評価:C-


東京大賞典8着から臨みます。

父はA.P.Indy系の中でも耐久性やパワーを含みタフなシチュエーションにも強いシニスターミニスター、母父がRobertoらしいパワーや耐久性が強化されたブライアンズタイムと言う配合。母はダートで4勝を挙げたマリアージュという血統馬です。
5代内ではミスプロのクロスのみですが、もう少し広げるとHail to Reasonのクロス(4×6×6)やRound Tableのクロス(5×6)等を持っており、パワーが効いた父・母父の配合ながら、随所に俊敏さや柔らかさの面が強化されているバランスの良い血統構成です。比較的融通性のあるタイプに感じます。

昨年の旧南関ダート3冠馬。いずれも、前目に付けて速めに動き出して押し切る強い内容のレースを見せており、現4歳世代のダート戦線ではトップクラスの実力を持っていると言って良いでしょう。

その上で、前走の東京大賞典では古馬や中央馬と混じるとまだ差が大きいと感じたのも確か。斤量増等もある中で、条件はかなり厳しいだろうと判断します。
地方に比べ速いダートもあまり合うとは思えない。ここは評価しにくいです。





✅ペプチドナイル

血統評価:C


東海S6着から臨みます。

父はキングカメハメハ、母父がサンデー系の中でもドイツ血統を内包し、タフさを持ち合わせるマンハッタンカフェという配合。母は芝の中距離で4勝を挙げたクイーンオリーブと言う血統馬です。
父父と祖母のラインが共にミスプロ×Nureyev同士という配合をしており、ミスプロらしい前向きさと、機動力や重厚な切れ味を持ち合わせる。母方にMachiavellianを内包している点からも、基本的には立ち回りが上手いタイプで、ロスの無い競馬でアドを取れるようなシチュエーションが合うタイプの血統構成と言える。

今回が初のマイル戦。東京コースの実績はありますが、2100m戦での物。基本的には速い上がりを求められやすい東京マイルは合わない印象を持ちます。
本来は機動力や立ち回りの上手さが求められる、コンパクトコースや内枠からのロスの無い競馬が合う。そういった意味でも、ここで上積みを見せるのは難しいように感じます。

最低限、内目の枠を引いてロスの無い競馬を演出できる所でレースがしたいか。内枠に入った際は一考の可能性も。





✅アルファマム

血統評価:B-


根岸S8着から臨みます。

父はA.P.Indy系のマジェスティックウォリアー。母父がサンデー系の中でも強烈なスピードを持つIn Realityを内包するフジキセキと言う配合。祖母はダートの短距離を中心に7勝を挙げ、重賞2着の実績もあるミリオンベルという血統馬です。
全体的にダート的な前向きな速力に富んだ並びになっており、むしろ淡泊さを感じる配合と言える。典型的なダート血統らしい脆さを持ちつつ、スムーズに運べた際のパフォーマンスに期待できるタイプの血統構成と言えるでしょう。

基本的には後方から上がりを使う形でここまで来ており、前走の根岸Sを含めて16戦中13戦で上がり最速の脚を使って来ている。この産駒の牝馬らしい大箱向きの柔らかさを持っており、安定した上がり性能は評価できる点でしょう。血統的にも、上がりを求められやすい東京ダートマイルへの適性は高く映る印象です。

その上で前述の通り、やや淡泊さを感じる配合という事もあり、延長ローテが響きそうな印象。良い脚で追い込むも、ラストで甘くなり届かない、、、と言うようなシーンもあるだろうと思います。
+200mの分を補える要素が何かしら欲しい所ですので、高評価はしにくい所です。

枠はあまり選ばないだろうが、差し込みが効く展開で一考したい。




✅シャンパンカラー

血統評価:B-


安田記念14着から臨みます。

父はキンカメ後継の良血馬ドゥラメンテ。母父がDanzig系の中でもより前向きなスピードと持続力を助長した欧州の短距離G1馬Reckless Abandonという配合。同牝系にはワンカラット~ワントゥワン、ジュエラーなどがいる血統馬です。
父父・母父父・母母父で前向きなスピードを助長する相性の良いミスプロ×Nijinskyを持っており、更には母方でStorm Cat≒Chapel of Dreamsを持つなど、欧州要素の強い父と牝系の配合ですが随所にスピード指向な前向きさが感じられる血統構成になっている。
基本的にはスピードを出しやすいシチュエーションで評価できるタイプで、将来的には短距離に矛先を向けても面白そうな一頭に感じます。

今回は約8か月振りにして、初ダートの1戦。ダート替わり自体はそこまで苦にしない傾向にあるドゥラメンテ産駒ですが、基本的には使いつつ良くなるタイプが多いので、ここは一長一短な印象。
同馬に関してはスピード要素も多いので、こなす可能性もありますが、それでも初めてがG1ではややハードルの高さを感じます。

母方の血統的にもダートでやれる可能性は十分あるので油断はできないが、現4歳のレベルの低さを考えてもここでは足りない可能性が高い。追々、距離短縮や高速ダート替わり、反対に地方の砂、などのシチュエーションで評価してみたい所です。





✅カラテ

血統評価:B+


AJCC10着から臨みます。

父はキンカメ後継でフェアリードール牝系出身の良血馬トゥザグローリー、母父は独特のパワーを伝えるVice Regent系のフレンチデピュティという配合。祖母のレイサッシュは芝で3勝を挙げており、辿るとステイゴールドなどを輩出しているダイナサッシュの牝系出身という血統馬。
母方でVice Regent≒ノーザンテーストを持っており、父方と併せても馬力面や持続力の面が目立つ並びになっており、起伏のあるラップよりも、スピードの持続力に特化し長く脚を使えるタイプの並びです。
また、Mill Reef×River manなども持ち合わせており、溜めが入っても対応出来たり、タフなシチュエーションにも強い欧州方面の柔らかさも併せ持っている血統構成です。

今回は2歳時以来のダートレース。どちらも大敗を喫していましたが、当時はまだ競馬のレースとしてなっておらず、幼さが残る段階でのレースだった事もあり、参考外。度外視で良いだろうと感じます。
その上で、ダート替わりは個人的にはプラスに捉えたい。父の母にはダート替わりで実績を挙げたトゥザヴィクトリーがいますし、Vice Regent≒ノーザンテーストの馬力を伝える要素も持ち合わせる。ダートで一変があっても不思議ではないと感じます。

前走は結果的に休み明けや終始緩みの少ない展開等が思った以上に応えた可能性が高いか。
懸念としては、メンタル的にやられてしまっている(燃え尽き症候群的な)可能性も伺える所は注意したい。

ただ、適性面やダート替わりへの期待は個人的には高い。人気もしなさそうですので評価しても面白い一頭に感じます。






✅スピーディーキック

血統評価:D


東京シンデレラマイル1着から臨みます。

父はキンカメ後継のタイセイレジェンド。母父がフェアリードール牝系出身のサンデー系サイレントディールと言う配合。ミスプロとNureyevのクロスも持ち合わせ、機動力がありタイトなコーナーなどもこなせる追走力があるタイプ。また、BlshingGroomを中心として欧州方面の前向きさも持ち合わせており、総じてコーナーから早めに動き出して前を捕まえるようなレースを得意としている血統構成と言えます。
ただ、Nasrullahの柔らかさやDomino血脈・In Realityのスピード要素も濃い分、瞬発力勝負や速いダートも対応できる素養はあると感じます。

前走は大井内回りコースの重賞。シンプルにそこから大箱の東京コースへ替わるのは上積みが見込めない厳しい条件に感じます。

昨年は6着と健闘しましたが、上位に食い込んだ馬達との上がりの差は歴然と言っても良い。中央馬との地力の差を感じる所からも、昨年以上にここでは評価しにくいと感じます。





~~まとめ~~



✅現状の印



◎タガノビューティー
〇オメガギネス
☆ガイアフォース
△ウィルソンテソーロ
△レッドルゼル
△イグナイター
△カラテ


現状の本命としたいのは◎タガノビューティー。

見解でも述べましたが、安定した上がり性能は評価できるポイント。どうしても展開に左右されがちではありますが、前走程の極端な展開にならない限りはこのメンバーでも上位に食い込むだけの脚があると判断をします。最終的には枠の並びを見て判断したいですが、先行馬や延長ローテの馬が多い点からも例年の平均かそれより速いペースになる可能性は高いだろうと感じます。

また、血統的にも大箱向きで、近親馬に東京G1で好走している馬が居るというのも心強い。血統から見た適性は上位ですし、地力や展開的にも十分チャンスがあるだろうと思います。

また、前半から締まった速い時計が求められる展開になれば〇オメガギネスの出番も考えられる。
加えて、そういった展開になれば縦長気味の隊列になる可能性もある。そうなれば、砂被りや揉まれるリスクが軽減される意味でも☆ガイアフォースを評価する価値が出てくるだろうと思います。

以下△の4頭や展開次第ではアルファマム、セキフウ辺りは枠や展開次第で当落線上と言った所でしょうか。





本日は以上になります!

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