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安田記念 血統解説2022‼️🔥




こんばちわ!!

先週のダービーはS+評価を付けたダノンベルーガが4着と悔しい結果に、、、
当日の状態であったり、初大観衆だったり、気温だったり、展開だったり、、、敗因は色々あると思いますが、評価していた馬が理想通りにならなかったのは悔しいですね、、、

今週も安田記念とG1は続きます!!

ダービー並みに混戦模様の様子ですが、今週もしっかりと各馬の血統背景を考察していきたいと思います。

それでは、今週もよろしくお願い致します。







〜〜東京芝1600m、コース解説〜〜


*画像はnetkeibaより抜粋


向正面の2コーナー入り口付近からスタートします。緩やかな下り坂の途中からスタートする事に加え長いバックストレッチでスピードに乗れますが、半ばほどで登り坂がある分、無理に行くと脚が持たなくなってしまいます。その分は隊列は早々と決まりやすいと言っていいでしょう。本来ペースが落ちやすい3コーナー付近で下り坂に入りますのでここではペースが落ちにくく、クラスが上がる程に前傾ラップになりやすく縦長になりやすい所以かと思います。ここから4コーナーに向けて長い直線に備えるために先行勢から順に脚を溜めるため直線入り口では一団になることが多いです。直線は500m超と長く、緩やかで長い坂がある為いかに長く末脚を使えるかといった適性が問われます。

1600mという距離ではありますが、前半のハイラップに楽についていけるかという事も大事な要素になりますので、1600m以下の適性や追走力が問われるコースになっています。

また、VMやNHKマイルなどとの違いはCコースを使用する点になります。Cコースになると外を回した際のロスが大きくなるという点はダービーの解説の際に挙げさせて頂きました。故にマイル戦にしては縦長気味で4コーナーに進入してくることが多く、前も残りやすいですが、直線では馬群がばらけやすい分壁になるなどで伸びあぐねることは少ないかと思います。









〜〜安田記念、好走血統〜〜



✅スピード型Northern Dancer
✅スピード型Nasrullah



✅スピード型Northern Dancer



おもにStorm Cat、Danzig、Vice Regentなどが該当。1200〜1400mの追走力やスピードの持続的適性を問われることが多い為、これらの要素はサンデーやキングマンボ以上に重要な要素になる。

また短距離適性という意味ではNorthern Dancerとは外れるがIn Realityの存在も忘れてはならない。

とにかく基礎スピードが求められるレースであると認知して頂ければと思います。



🔵2021年
1着:ダノンキングリー  母父Storm Cat
3着:シュネルマイスター   父Danzig系


🔵2019年

1着:インディチャンプ 三代母父 In Reality
2着:アエロリット 父Vice Regent系
3着:アーモンドアイ 父母父Storm Cat

*ただ、この年はスタートで不利があるなどやや特殊なので注意。



🔵2018年

1着:モズアスコット 父母父Danzig系
母父Storm Cat系
3着:スワーヴリチャード 母父In Reality内包



🔵2017年

1着:サトノアラジン 母父Storm Cat




特に近年はレベルが上がってきたことや馬場も含めてこういったスピード決着の向きが強くなってきたと感じます。






✅スピード型Nasrullah



こちらは何度かこの考察記事でも取り上げてる要素になりますね!おもにBold Ruler、Princely Giftのことだと思ってください✋️ 次点でRed GodやNashuaなども当たりますが、こちらは欧州的な要素や追走力も含まれる為条件が整えばといった次第。



🔵2020年

1着:グランアレグリア 母父Bold Ruler系


🔵2019年

1着:インディチャンプ 父Princely Gift内包
2着:アエロリット 父父Bold Ruler内包
3着:アーモンドアイ 父Bold Ruler内包




🔵2018年

1着:モズアスコット Bold Rulerクロス
2着:アエロリット
3着:スワーヴリチャード 母母父Bold Ruler系


などなど、、、
あげれば結構切りがなくなってきますので、、むしろこういった要素がない馬を割り引くと言ったイメージを持って頂いた方が良いかと思います。







〜〜安田記念出走馬、血統解説〜〜



*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。 


①好走血統に沿っているか。
②そのレースで求められる能力に沿っているか。
③その馬が前走より血統的に条件が良くなるか。
④素質を感じる血統背景であるか。



の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。






✅シュネルマイスター

血統評価:B-

ドバイターフ8着から臨みます。

父kingmanは🇫🇷ジャックルマロワ賞など🇫🇷マイル以下のG1で活躍していた馬。そういった所からマイラーだろうという懸念がありましたが、2020年の凱旋門賞で同産駒のペルシアンキングが3着に好走してたり、エネイブルの初年度交配に選ばれる背景からも距離自体はもう少し長くてもこなせる融通性があると思います。(ここに関してはエネイブルほどの名牝に一介のマイラーと評価されるような馬をわざわざ付ける訳がないだろうという憶測ですが、、、ただ、Sadler's wellsを持たない欧州種牡馬がいなかった可能性もありますが、、)とはいえ、父の実績的にはベストに近い距離はマイル~2000mかと思います

また、母のセリエンホルデは🇩🇪オークスの勝ち馬で、父kingman×母🇩🇪オークス馬という配合ではチューリップ賞を勝っている(同着)エリザベスタワーと同じ配合。同牝系からは同じく🇩🇪オークス馬で、サリオス&サラキア兄弟を輩出しているサロミナに繋がる、生粋の🇩🇪牝系出身です。

昨年はグランアレグリア、ダノンキングリーと言った強敵相手に小差の3着と素直に評価して良い内容。ただ、昨年は54キロでの出走で、今年は58キロになることが一つポイントになりそうです。結論、個人的にはマイナスになるというのが現状の印象です。素直に斤量が増える事もそうですが、比較的完成が早い父方という事もあり、昨年から地力で進歩があるかというと微妙なライン。そうなると斤量増でパフォーマンスが下がるのはやむを得ないだろうなというのが見方です。

ただ、前走からの巻き返しも十分見込める。前走は初海外、合わない馬場、展開等、言ってしまえば馬券内に来ようが無いシチュエーションだった。走りなれた東京マイルでパフォーマンスを上げてくる公算は十分あると言えます。

以前のように前を射程圏に入れるレースよりも、近走は父方の柔らかさを活かした溜めた差し競馬にスイッチしている。溜めが入り欧州的な前向きさを活かせればと思います。







✅イルーシヴパンサー

血統評価:A-

東京新聞杯1着から臨みます。

父ハーツクライに母方はキンカメ×Storm Catといかにも馬場融通が広そうな万能タイプの血統構成。それだけに馬場や展開問わず相手なりに走れそうな辺りが魅力の一つ。Northern Dnacerが豊富な点や、ハーツクライと相性の良いNijinskyを内包し、ハーツクライのスピード源が刺激された基礎スピードがしっかりしているタイプ。

昨夏から東京に狙いを絞って4連勝。前述の通り、基礎スピードに秀でたタイプだけに、広いコースでスピードを発揮することがあってる印象です。シンプルに東京コースの相性であれば、このメンバーの中でもトップクラスに入るでしょう。

ただ、追走力が薄いだけに、ペースが上がりやすいG1に格が上がってどうかという懸念はある。母方から万能さを貰ったハーツクライらしいハーツクライ産駒だけに、速い追走が求められるシチュエーションはまだしんどい印象です。前走の東京新聞杯も後方から上がり最速を発揮する内容で確かに強かったのですが、前半のペースが2走前より流れた分、位置を下げて溜めたのが良くも悪くもハマった印象。まともに追走に付き合ってたら同じ結果では無かった可能性が高い。

そういった意味で追走面の課題を克服するか、後方からの差し込みが決まる展開が欲しい所。






✅ソングライン

血統評価:C+

ヴィクトリアマイル5着から臨みます。

父は芝・ダート共に対応可能なディープ後継のキズナ。そこに母父にはキズナ産駒の好配合相手でもある、Hail to Reason系(Roberto系)のシンボリクリスエス。*同じキズナ×Hail to Reason持ち(サンデー以外)にはクリスタルブラックやディープボンド、アブレイズなど。
そこにディアドラやロジユニヴァース、ジューヌエコールなど、重い芝で高いパフォーマンスを発揮する傾向にあるソニンクの牝系出身と、キズナ産駒の中でもパワーに富んだ重さと素軽さを持ち合わせるタイプの血統構成。

前走の解説時に、『”Robertoが効いている馬のバウンド延長ローテは評価しない”論者の私としては、個人的に評価したくないローテーション。このまま1400mか、将来的には1200mと言ったカテゴリーの方が力は出せる可能性があり、そういった馬に変わってきている可能性は十分あると感じます。』と述べました。そういった意味で、再度のマイル戦は距離慣れが見込め幾ばくかのプラスは望めると思います。

前走よりも持続力を活かす方向に展開が向いてくれば浮上があっても良いと感じます。







✅ファインルージュ

血統評価:B-

ヴィクトリアマイル2着から臨みます。

父はディープインパクト後継のキズナ。そこに母父はBold Ruler系のボストンハーバーで追走力を補給して、ダンスインザダークのNijinskyと🇫🇷牝系出身の重さ、柔らかさを兼ね備える血統構成。曽祖母のココパシオンは🇫🇷のマイル重賞勝ち馬で遡ると交流重賞でも活躍したノーヴァレンダやブランシェクールなどを輩出したパワーのある牝系。加えてBold Ruler系を母父に持ち、同馬の馬格から見てもパワーに富んだタイプのキズナ産駒

中山や、阪神の内回りで好走しているように、追走力を補給してくれるSeattle Slew系が効いている。大箱に対応する意味でも優秀なこの血ですが、Bold Rulerとしての、あるいは母の奥のBlushing Groomを含めたNasrullahとしての追走力という所が強く、そういった意味では小回りのシャープターンで追走力や機動力を生かした方が同馬の良さが出やすい印象。

前走は牝馬相手でベストではないであろうコースでも地力の差や、融通の広さで2着と好走してきましたが、引き続きベストとは言いにくいコースで今度は相手強化とくればどうしても評価としてはマイナスと付けざるを得ない。牡馬相手に渡り合う能力はあると見ていますが、ここは慎重に精査したい。






✅セリフォス

血統評価:A-

NHKマイルC4着から臨みます。

父はサンデー系の中でも粘り強さのあるダイワメジャー。母父はドイツ血統を内包するLe Havre。母方でRed Godのクロス等、豊富なNasrullahやTom Foolクロスなどを持っており、タフさ・粘り強さも持ちつつ、前向きなスピードを持っているような血統構成。そこにSpecialを母に持つNureyevを持ちやや鈍重にも感じます
将来的にはアドマイヤマーズなどのように1600~2000m辺りのカテゴリーで鈍重な上がりを使い能力を発揮しそうな印象があります。

ここまで上がり上位の脚を使い、ダイワメジャー産駒にしては切れ味があるタイプに感じますが、加速の遅さなどを見ている限り血統通りやや重さのある印象です。個人的にベストとしては小回りコースでコーナーから動いていくような展開が良いとは感じます。加速が遅い分、如何にスムーズに加速できるかがポイントでしょうが、そういった意味で大箱コースの東京は次点として問題無い印象。

前走は通った位置が悪かった事も影響した印象。状態面などの上積みがあればパフォーマンスアップがあって良いだろう。








✅サリオス

血統評価:C-

高松宮記念15着から臨みます。

父はトニービンを内包し晩成傾向にあるハーツクライ。半姉に有馬記念2着などの実績があるサラキアがいる血統馬です。父ハーツクライの母方にDanzig、Storm Catなどのスピード型Northern Dancerという配合は早期の段階ではトモが緩く追走力に乏しい傾向にある同産駒を、無理矢理早期から追走可能にして走れるようにしているパターンが多い。サリオス自身も、Danehill持ちらしい雄大な馬格をしている所からも、Danehillの影響が強く出て、前述したような仕上がりの早さがでている印象です。

馬格がありDanehillが効いたタイプであることから、Danzigの前向きで強烈なスピードや一本調子感、そして内包しているHis Majestyからくるパワー・耐久性が引き出されているタイプ。故に走り時は前走だったなというのが本音。

個人的にDanehillが効いたタイプの再延長ローテは評価したくない。当然、前走の短縮が良い刺激になる可能性はあるのだが、血統背景からはその見込みが薄いと感じます。







✅ソウルラッシュ

血統評価:B

マイラーズC1着から臨みます。

父がキンカメ後継のルーラーシップ。母父が🇩🇪血統やTom Rolfeなどを内包した耐久性のあるマンハッタンカフェという配合。母の奥にはStorm CatやCaroなどを抱えて、スピードと柔らかさ、馬場の融通性が伝わっている印象。ヘニーヒューズの父であるHennessyなどが輩出されたT.C.Kittenの牝系出身。全体的に広いコースで持続的なスピードを発揮するのに向いている血統構成です。

マイル路線にスイッチして4連勝。特にここ3走は重めの芝で勝利を挙げており、母方のスピード血統により短縮で反応しスタミナを問われる重い芝も万能性と中距離経験で対応出来たというような印象です。実績的にも重い芝になった際は一考したい一頭。

仮に速い馬場になった際も、一発回答があるかどうかは別として、ワンペース気味の持続力を活かせる展開ならば対応出来そうな印象です。個人的には馬場がどうかというよりも、前半からある程度締まった前傾気味の流れになるかどうかの方が重要な印象。そういった意味でG1に格が上がるのはプラスになるか。

重い馬場が強いというのはほぼ共通認識になりそうなので人気しそうですが、速い馬場になった際の方が妙味が出そうなら個人的には敢えてそっちで狙いたい所です。








✅ダノンザキッド

血統評価:B+

中山記念7着から臨みます。

父はハーツクライ後継でトニービンらしい上がりの持続力を伝えるジャスタウェイ。母のエピックラヴは🇫🇷の1800m重賞を勝利した🇫🇷牝系の馬。兄弟にはミッキーブリランテやオールザワールドなどがいる血統馬。ここまでの走りからもスムーズに末脚を活かすような競馬がハマるタイプと見て間違いないと思います。

Danehill持ちはDanzigらしい気分屋加減な面や、不器用なタイプが多い事から揉まれ弱いタイプの子が多く、前述した兄弟のレースぶりなどからも同馬もその影響は出ていると感じますし、実際皐月賞などの取りこぼしもそんな影響があったのかなと思います。

という事で、前走の中山記念なんかは走りようが無いシチュエーションと言える。展開面も合わせ、凡走は致し方が無い。という事で大箱コースの東京コースは素直にプラスになる。極端に揉まれない枠を引いてスムーズに末脚を活かしたい。







✅レシステンシア

血統評価:B

ヴィクトリアマイル 3着から臨みます。

父はサンデー系の中でも前傾的なスピードとタフさを併せ持つダイワメジャー。また、ダイワメジャー×Danzigという同産駒のニックス配合馬で、更にSadler's wellsも入るとなるとメジャーエンブレムなどがいる好配合。他にもDanehill内包だとブルドックボスやラヴィングアンサーなど、Danehillの🇦🇺Danzigらしい前向きさのあるスピードが出て短距離向きに出やすい配合と言えます。

先行馬が少ない今回のメンバーにおける貴重な先行勢。展開を作る可能性がある一頭だけに軽く扱えない。その上で、一番心配なのは疲労度。特に輸送で馬体を減らすことが多い同馬だけにこの短期間で2度目の関東遠征は懸念となるか。反動が出やすいDanehillが効いたタイプである事からも、当日の状態は気にしておきたい。

前走は+400mの延長だった事もあり、距離を持たせる方面の立ち回りをし同馬にしてはゆったりとした入りをした。その分、上がりの脚で甘さが出た印象ですが、それも3着に食い込んできたのは地力の証と言っても良いでしょう。距離に慣れた上で、前走より積極的にペースを作っていく立ち回りが出来そうな今回は条件としては良さそうと感じます。

状態面がしっかりしていればここは条件好転のターンと言っても良いか。







✅カフェファラオ

血統評価:B+

フェブラリーS1着から臨みます。

父のAmerican Pharoahは🇺🇸の三冠馬。母のMary's Folliesや半兄弟のNight Power、Regal Gloryは🇺🇸芝重賞の勝ち馬で、母母父Miswakiの影響が強い並びの血統構成。ダート血統ながら、ミスプロやTom Fool由来の柔らかさや軽さを兼ね備えたタイプです。

今回は昨年の函館記念以来の芝レース。結論から言うと芝替わりは大いに歓迎というのが個人的な思い。前述の通り、ダートで走る血統ではありますが、芝方面の軽さや前向きで柔らかいスピード要素を抱えている為、理論上は芝もやれる。ダートでも芝的な軽さを求められる傾向にある東京ダートマイルなどでは強さを見せる当たりからも対応できて不思議では無いです。同じ芝レースでもシチュエーション的に最悪だった函館記念を物差しにしても十分と感じます。

それよりも今週の降雨で馬力を要する芝になる可能性がある点が気になる。前述の通り軽さがあるタイプなので、タフな芝になった際は評価しにくい。
フェブラリーS連覇という結果も1/3くらいは大箱&ワンターンのコースレイアウトによるものだと感じますし、同じ東京コースなら引き続きの好走があっても驚けない。

良馬場希望。更にみなさんにダートしかやれない子だと思っておいて頂けたら嬉しいですね(笑)







✅ロータスランド

血統評価:B-

高松宮記念2着から臨みます。

父はRoberto系のPoint of Entry。Point of EntryはHis Majestyの3×4も内包しており、パワーや耐久性に向いた種牡馬と言えます。また、Robertoの3×4とミスプロクロスを持ちNashua色の強さが目立つ血統構成。母父であるScat Daddyなどダート血統も抱えており、スピードの持続力、パワー・耐久性に富んだ血統構成です。
ざっくり言うと、筋肉が硬く加速性能に乏しいが簡単に失速しないタイプ。故に直線でスピードを発揮するシチュエーションでは分が悪い。

そういった意味で、前走は距離を短縮し前傾ラップに見事に反応。今回は+400mの延長となりますが、同様にある程度前半から流れてくれることが理想。その上で+400mをどう乗り切るかがポイントでしょう。

反対に距離を持たせる方面で溜めると上がりで甘さが出てしまう。そういった意味で鞍上と手が合わなさそうとも感じます。積極的に行ってくれる前提ならば面白い一頭と感じます。大箱コースの持続力勝負は歓迎です。








✅ナランフレグ

血統評価:D

高松宮記念1着から臨みます。

父がサンデー系の中でもダートで強さを発揮する馬力を兼ね備えるゴールドアリュール。母父がRoberto×Ribotのブライアンズタイムでパワー豊富な血統構成。母の奥にもタマモクロスやノーザンテーストが入り、総じてやや重めの血統構成。

前走は乾いて来ていたとは言え、重馬場であった事や直線でパワーを求められる中京コースというのが向いた印象。距離延長自体は対応出来そうな印象を受けますが、直線スピードが求められる東京コースは厳しい印象を受けます。







✅カラテ

血統評価:D

マイラーズC7着から臨みます。

父トゥザグローリーに母父はVice Regent系のフレンチデピュティ。そこにステイゴールドなどを輩出しているダイナサッシュの牝系出身という血統馬。起伏のあるラップよりも、スピードの持続力に特化し長く脚を使えるタイプの血統構成です。

父方の色が強い印象の一頭で、トゥザグローリー産駒だとイメージ的にはキンカメ産駒のフェアリードール牝系出身。どちらかと言うと小回りで持続的に脚を使う方が向きそうな気もします。

広いコースで格上相手のスピード・上がりの脚比べとなると、どうしても分が悪い印象を受けます。前走は転厩初戦である事や、あまりフィットしていないコースだった事もあるとは思いますがやや離されたか。使って上積みを見せてどこまで。








✅ホウオウアマゾン

血統評価:C

マイラーズC2着から臨みます。

父は牝系引き出し型かつ万能型のキングカメハメハに、母はG1.2着の実績があるヒカルアマランサスという血統馬。母はVMで1:32.4のタイムがあるだけに高速馬場でこそ、というイメージがある物の、京都牝馬Sは稍重の時計の掛かる芝でも勝利経験があるだけに問題なく、父らしく馬場融通は広いタイプの血統構成
母方の豊富なBold Rulerが効いている印象で、小回りコースや加速地点が下り坂のコースがベストの印象。また、Nijinsky6×5クロスからも重い芝で長く脚を使うシチュエーションは合うと感じます。

やはりスピードに乗りやすく、持続力を活かせる上に惰性で加速できる阪神が現状ベストな印象で、大箱コース自体は問題ない物の東京コース替わりは多少マイナスに感じます。万能なタイプだけにこなせる下地はあると思いますが、一線級が相手だと分が悪いか。

ただ、道悪も問題無いのは評価したい。他馬がパフォーマンスを落とすような馬場で一考したい。








✅ヴァンドギャルド

血統評価:B-

ドバイターフ3着から臨みます。

父はディープインパクト。母父がSadler's wells系のMotivatorで奥にはRainbow Quest、Green Dancerと欧州色の強い配合。HyperionやFair Trialなどを豊富に持ったスタミナ豊富なタイプでありながら、素軽さと欧州方面の前向きさ、柔らかさを持ち合わせた血統構成です。

ドバイターフで2年連続で好走した実力馬。ドバイで好走相性が良いという所からも欧州指向の所に適性があり、中間速的なタイプである事が分かる。

好走のポイントとして、使いながら状態を上げるタイプであると言う事と、溜めて上がりを活かせる流れになるか、反対に前半からしっかり流れてスタミナを活かしながら差し込んでくるシチュエーションがフィットする。また、多少なり馬力を要する馬場になってくれた方が良い印象です。

能力は申し分無い、状態や展開、馬場などの条件合えば十分やれる存在と見ます。








✅ダイアトニック

血統評価:C-

高松宮記念14着から臨みます。

父はキンカメ後継のロードカナロア。母父はサンデーサイレンスで母のトゥーハーモニーは名牝Cosmahの3×4を持つ血統馬。馬力を引き出すTom Rolfeを内包してる点や、Storm Birdの4×4を合わせ持っていることなどから、ある程度の力を要する馬場・コースにも対応できる馬場融通の広さも伺える一頭。

前走はスタートで後手を踏んでしまったのが全て。少しテンションが高かったのもあるだろう。外枠だったとはいえ、スタートが5分であればもう少し違う結果になっただろうと感じます。

前走の解説時にも述べましたがRibot後継のHis MajestyとTom Rolfeのクロスが発生し、パワーの面が助長される配合の一つ。故に中京の急坂はイメージより問題無い印象。そういった背景から、坂がなだらかな東京コースは条件としてはマイナスになるか。少し渋った馬場で馬力を活かせるシチュエーションが欲しい所。







✅カテドラル

血統評価:D-

ダービー卿CT9着から臨みます。

父ハーツクライに母父はDanzig系のロックオブジブラルタル。そこに🇬🇧ダービー馬や🇫🇷G1勝ち馬を輩出して来た欧州牝系出身。晩成傾向にあるトニービン内包のハーツクライ産駒をDanzigの前向きなスピードになどによって無理矢理早期から動けるようにした配合になります。

一時は充実期を迎え、ある程度追走をこなしたうえでしっかりと安定して上がりを使ってこれていましたが、翳りが見えてきた印象。こういったDanehillが効いているようなタイプは一度ガタが来てしまうと立て直すのは安易じゃない。

追走面からもフィットしているようには思えませんし、ここは評価できない。








✅エアロロノア

血統評価:C-

マイラーズC5着から臨みます。

父はキングカメハメハ。母父がDanehill系のロックオブジブラルタルという配合。祖母は秋華賞馬エアメサイアという血統馬で、近親にはエアスピネルやエアウィンザー。この2頭とは父も同じなので3/4同血の関係性になる。Bold Ruler色の強いアイドリームドアドリーム牝系出身で追走力が活きたタイプ。機動力、立ち回りの良さを活かしたレースがフィットする血統構成です。

母方のBold Rulerが効いているキンカメ産駒という意味でホウオウアマゾンにも似ているタイプ。同様に大箱コースはプラスになりにくく、上がり勝負では分が悪い。立ち回りの良さを活かせる枠や、他馬がパフォーマンスを下げるシチュエーションが欲しい所か。







~~まとめ~~






〜〜現状の印〜〜



◎ソウルラッシュ
○ダノンザキッド
☆レシステンシア
☆カフェファラオ
△ヴァンドギャルド
△セリフォス
△イルーシヴパンサー



週末の天気が現状まだ不安定なだけになんとも言えないですが、どちらにせよ買いそうな◎ソウルラッシュを本命にしたいと思います。

雨が降って重馬場になればもちろん、なめられそうなある程度時計が出る良馬場でも対応できるだろうと感じていますのでむしろ美味しく頂けそう。どちらにせよ上位の印を付けそうなので注目馬という意味で現状の本命に指名します。

大箱コースの基礎スピード勝負になれば○ダノンザキッドも外せない。スムーズに立ち回れれば十分上位に食い込むレースが出来るでしょう。

馬場が軽くなり、スムーズなレースが出来そうなのであれば☆カフェファラオの芝替わりも注意したい。




本日は以上になります!

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