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きさらぎ賞 血統解説❕🔥


こんばちわ!

先週の根岸Sでは最上位評価にした◎タガノビューティーが出遅れからの想定外のスローペースに巻き込まれ伸び切れず、、、
展開が噛み合わなかったのが一番痛かっただろうなと感じます。

今週はきさらぎ賞の血統解説をお出しさせて頂きます!
4年ぶりに京都開催に戻り、ここ数年とはまた違ったタイプの馬が活躍してくれるのではないかとワクワクしております。
引き続き予想の一助になれたらと思います、

それでは今週もよろしくお願い致します❕🔥





~~きさらぎ賞 注目血統~~


✅Nasrullah系を主とした下り坂血統(追走力)


✅Nasrullah系を主とした下り坂血統(追走力)


しつこいようではあるが、やはり下り主体の京都外回りコースなので、勝負所の下り坂で上手く勢いを付けて行けるかどうかはポイントにしておきたい。

そういった意味で下り坂血統の代表格でもある”Princely Gift”を中心にした下り坂血統は非常に重要になる。
特に世代限定戦という事もあり、この段階でしっかりと追走できるかどうかという事も含め、Nasrullah系の下り坂血統、具体的には前述したPrincely GiftやSeattle Slewを中心にしたBold Rulerなどは重視したいポイントです。






~~きさらぎ賞 出走馬血統解説〜〜


*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。


①好走血統に沿っているか。
②そのレースで求められる能力に沿っているか。
③その馬が前走より血統的に条件が良くなるか。
④素質を感じる血統背景であるか。

の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。



✅ファーヴェント

血統評価:A-


東スポ杯3着から臨みます。

父がサンデー系の中でもトニービンを内包するハーツクライ、母父がMachiavellianの後継に当たるStreer Cryという配合。母は短距離を中心に5勝を挙げたトータルヒートで、その母が米芝G1でも好走経験のあるリーサルヒートという良血馬。半姉にはダートで頭角を見せているサーマルソアリングがいます。
ハーツクライ×Machiavellian∔Nureyevという並びは現在種牡馬としても活躍するシュヴァルグランとも共通しており、特にハーツクライ×Machiavellianという配合はロジクライやチェーンオブラブなどもいる、好パターンの配合とも言える。母方に入って活きやすいMachiavellianの血を持っている事もあり、父らしい所が強化されつつ底力の強化やHaloらしい俊敏さやパワーなどが助長されている血統構成です。

既に重賞でも3着の経験があり、ここでは実績上位。新馬戦も好位から上がり最速の脚で後ろを突き放す強い内容で、前で運んで上位に食い込んだ3.4着馬が次走以降で勝利している事からも、レベルの高い走りをしている事が取れる。
能力は評価すべき水準にあると思います。

その上で、血統的にはやや晩成っぽさのある字面をしており、典型的なハーツクライ産駒と言えるタイプの血統で、本格化は古馬になってからだろうと思います。

京都向きの追走力や俊敏さも持ち合わせている為、コース適性は高い印象。現状の完成度でどこまで走れるか注目したい。




✅ビザンチンドリーム

血統評価:A-


阪神の新馬戦1着から臨みます。

父はRoberto系の中でも大箱向きの俊敏さを持ったエピファネイア、母父がトニービンの後継ジャングルポケットという配合。3代母が桜花賞2着などの実績があるフサイチエアデールなので、一族にはクロノジェネシス、ノームコア姉妹がいるラスティックベル牝系出身の良血馬です。
サンデーのクロスを持った俊敏さが強化されたタイプでありながら、Sadler's Wells≒Nureyevなどから持続力も助長された並びになっている。また、基礎スピードに富んだ牝系出身という事もあり、良い意味で弱点の少ないバランスの良い血統構成になっています。

シンプルにSeattle Slewを内包する父を中心として京都適性は高い血統をしている。
シンボリクリスエス(系)×ジャングルポケット+サンデー、そこに位置は違えどNijinsky~Habitatという並びが入るのは4年前の京都コース施行時のこのレースを制したコルテジア感も感じる血統の並びと言えます。
そのコルテジアに比べれば、上がりの脚がありそうなタイプの血統と言えます。

前走の前残り展開を差し切って加速ラップを踏んだ内容は秀逸。素質の高さを見せたと言えるでしょう。
ただ、追走経験に乏しい事もあるので、初重賞でペースアップが予測される中、その課題をクリアしなければならない点はポイントになる。追々対応できる血統ではあると思いますが、一発で対応できるかというとやや微妙な所。
地力は評価しつつ、その点は精査したい所です。




✅ヴェロキラプトル

血統評価:A+


ホープフルS10着から臨みます。

父はトニービンを内包したハーツクライ後継のスワーヴリチャードに、母父がStorm Cat系の中でも欧州要素を取り込んだGiant's Causewayと言う配合。祖母が仏オークス2着の実績があるLouveterieで、近親にはフランスの中距離戦線で活躍したLoup SauvageやLoup Solitaire等がいる良血馬です。
父・母父でNasrullahを8本持っている一方で、祖母のラインでは有していない為、父・母父で感じる緩さを締めたような並びになっている。また、大箱向きの追走力も多く内包しており、大箱で溜めて脚を伸ばすような競馬に適した、父らしさが出た印象の血統構成です。

前走のホープフルSはシンプルに適性外と見ている。前走時にも触れましたが、小回りへのコース替わりはマイナスに感じる。更に内枠を引き、選択肢の狭い競馬を強いられてしまい、条件としてはかなり苦しかっただろうと思います。

大箱でNasrullahの追走力が活きやすい京都外回りに替わるのは大幅にプラスになるでしょうし、しっかりと先行する事が出来ている事からも、現状の完成度としても問題無いレベルにあると見る。

前走の敗戦で評価が落ちるなら積極的に狙いたい一頭です。ちなみに個人的には控えて溜める競馬をして欲しいと思っています。




✅ブエナオンダ

血統評価:B


若駒S3着から臨みます。

父はキンカメ後継でシーザリオの仔に当たる良血馬リオンディーズ、母父がディープインパクトという血統。母の全兄には中距離重賞でも活躍したスーパーフェザーがおり、祖母のオーサムフェザーは米2歳G1の勝ち馬という良血馬です。また母方を辿るとマルゼンスキーらを輩出したQuillに当たる為、Quillの5×7という牝系クロスも持ち合わせております。
そのQuillのクロスや、母方のSecretariat≒Sir Gaylordとそのクロスを助長する父が持つHabitatなど、随所にしなやかさを感じる並びになっている。母父ディープインパクトらしい、大箱の高速持続戦向きな所が出ている血統構成と言えるでしょう。

前走の若駒Sは勝ち馬(ホープフルS3着などのサンライズジパング)が強かった所や、基本的には高速馬場の方が向いていると見ているだけに、重馬場の芝が向いていなかったと見ている。前残りの展開の中でしっかり上がりを使っている事もあり、内容としては悲観する必要は無いと判断します。

引き続きの京都コースですが、外回りコースに替わるのはプラスになると見ます。
その上で、徐々に時計の掛かる馬場と化している点が、前走のように同馬に響かないかが心配。一定程度対応はしたとは言え、ベストとは言えないとは思いますので、評価としては次点レベルです。





✅シヴァース

血統評価:B


京都の新馬戦1着から臨みます。

父はRoberto系の中でも欧州要素を取り込んだモーリス。母父がディープインパクトという配合。母は秋華賞とドバイターフを制したヴィブロスなので、近親にはシュヴァルグランやヴィルシーナと言ったG1馬がいる名牝系出身です。また、異母同父の近親にいる牝馬重賞を制しているディヴィーナとは全同血に当たる良血馬です。
そのディヴィーナに比べれば、こちらは牡馬に出ている為より父らしいパワーがありそうと推測は出来ますが、現況の馬体を見る限りは小柄でスラっとしたタイプに映る為、母父のディープインパクトやHalo色牝系出身らしい俊敏さを感じる薄さがあると言える。良い意味でこの牝系らしいタイプの一頭と感じます。

モーリス産駒、というイメージで見ると、あまり京都の外回りでプラスになるとは言い難いのですが、前述の通り母方の印象が強い同馬に関しては、問題無くこなせるだろうと思います。
若干時計が掛かるような馬場も大丈夫だろうと思います。

全同血に当たるディヴィーナで好走経験のあるデムーロJへの乗り替わりは個人的には好意的に捉えたい。
同馬も初重賞で追走への課題はあると思いますが、血統から見た適性自体は及第点レベルにあると見ます。





✅ジャスティンアース

血統評価:B


京都の未勝利戦1着から臨みます。

父がディープインパクト後継のキズナ、母父がFappiano系のエンパイアメイカーの後継に当たり、Bold Rulerの追走力を強化したBodemeisterという配合。母は米重賞を勝利しているユーヴェットシーという血統馬です。
Storm Catの3×4×5を含み、Bold Rulerを計7本持つ並びになっており、米国指向な追走力や前向きなスピードが強化された血統構成になっている。またTom Foolのクロスなども持ち合わせ、素軽さを同居したタイプ。平坦~下り主体の軽い馬場や高速ダートで力を発揮しそうな血統構成です。

前走は今回と同コースの未勝利戦を勝利。好位から上がり最速で押し切る好内容のレースでした。時計的には及第点も、好位から押しきる形で、ラスト1Fは加速ラップを踏んでおり、まだ余力のありそうなレース振りだった事は評価すべきと感じます。

血統的にはあまり緩急のあるラップ向きでは無い印象ですが、前走のように押し切る形を取って前向きなスピードを活かす形を取れれば十分カバーできるか。
その上で、どちらかと言うと速い馬場の方が良さが出そうなだけに、時計が掛かる馬場への対応はポイントになるだろうと思います。




✅レガーロデルシエロ

血統評価:A


こうやまき賞2着から臨みます。

父がキンカメ後継の中でもスピードに富んだロードカナロア、母父がサンデー系の中でもドイツ血統を内包したタフなマンハッタンカフェという配合。母は京都牝馬Sを制しているデアレガーロで、近親にはプレサージュリフト、オールアットワンスらがいる血統馬です。
母方でAllegedのクロスを内包しており、父が内包するHis Majestyを含めてRibotのパワーや耐久性が強化されている配合と言える。速力のある父の産駒ながら、重さも持ち合わせるタイプと言えるでしょう。
またKingmambo≒Souvenir Copyも持ち合わせ、機動力なども活きている耐久性を活かした積極的でロスの少ない競馬が合う印象の血統構成と言えます。

母は京都外回りの重賞である京都牝馬Sを制しているデアレガーロとあり、字面から見た京都適性は高い印象。特に持久力がしっかりとしている重いタイプだけに、下り坂から動いて長く脚を使うシーンも想像できる。

ここ2走のように好位からレースを運ぶ形で、2走前のようにより上がりの掛かる展開に持っていければチャンス十分でしょう。




✅ウォーターリヒト

血統評価:C-


シンザン記念3着から臨みます。

父がStorm Cat系の両刀種牡馬ドレフォン、母父がネオユニヴァースの後継に当たるヴィクトワールピサと言う配合。母ウォーターピオニー、祖母マチカネハヤテと共に短距離で実績を挙げており、一族全体でも短距離~マイル付近の実績が目立つ牝系出身です。
父・母方共に、短距離での実績を挙げた字面をしており、基本的には短めの距離に向いていそうなタイプです。その上で、随所に馬力やタフさを助長される要素も内包しており、力を要する馬場や急坂にも対応出来そうなタイプの血統構成に感じます。

前走のシンザン記念は17番人気ながら3着に好走し波乱を演出。
上がりの掛かるタフな展開や、距離短縮が血統と上手くハマったのだろうと思います。
2走前の未勝利戦もそうでしたが、時計が掛かる馬場なども同馬にとってプラスになっただろうと思います。

今回は距離延長になるだけに、条件的には前走より悪くなるか
個人的には追々短距離路線で見たい所です。




✅インザモーメント

血統評価:B-


ホープフルS8着から臨みます。

父がディープインパクト後継のキズナ。母父がミスプロ系の中でも米クラシック向きなSmart Strikeの後継に当たるCurlinと言う配合。母はディルガなので、全兄には菊花賞4着の実績があるリビアングラスがいる血統馬です。Storm Cat≒ロイヤルアカデミーⅡの3×3のニアリーを有しており、ダート方面のスピードも助長されている。また、キズナ牡馬らしい体力を感じる並びでもある為、タフな力を要する芝やダートでも対応しそうな血統構成に感じます。

前走のホープフルSは中団前目を追走し8着。勝ち馬含め、差し馬の台頭もあった展開だった中で、8着とはいえ良く粘っている方だと個人的には評価しています。この血統らしい体力のある所は見せたと思います。
そういった意味では重さのあるタイプだけに、速い上がりを求められやすい京都の外回りはあまり合わないと見ている。

馬場自体はフィットしそうなだけに、その点で如何にアドを取れるかどうかでしょう。




✅ナムラエイハブ

血統評価:B-


京都の1勝クラス2着から臨みます。

父がディープインパクト後継で名牝系出身の良血馬リアルスティール、母父がFappiano系のエンパイアメイカーという配合。母は芝の中距離で5勝を挙げたナムラアンという血統馬で、辿るとハーツクライや名牝ステラマドリッドを輩出したMy Bupersという牝系に当たります。
サンデーの3×3とやや強いクロスを持っており、更にLyphardなどによって牝系由来の速力が強化された並びになっており、欧州色の強いやや重めの父の産駒の中では、米国指向な軽さやスピードを持ち合わせた血統構成と言えます。

重賞4着という実績を含め、ここまで安定した走りが目立つが、やや追走の面で後れを取っているように見受ける。祖母がハーツクライと同血という事もあり、3歳のこの段階での追走力と言う点で課題を持っているように感じますし、それが故の勝ち切れなさにもなっていると思います。

スピード源がしっかりしている配合だけに、血統的な素質は高めと判定しています。いずれ上のクラスに行くだけの力はあると思います。成長を待ちたい所です。





✅テイエムリステット

血統評価:D


シンザン記念6着から臨みます。

父はRoberto系の中でも欧州要素を取り込んだモーリス。母父がサンデー系の中でも馬力要素を内包するネオユニヴァースという配合。祖母がフレンチリヴィエラなので、近親にはスズカコーズウェイや芝重賞を制しているカデナがいる血統馬です。
サンデーの3×4を持ってはいますが、父と母父ともにパワーや馬力に富んだ並びをしており、重さの目立つ血統構成をしている。基本的には時計が掛かったり、パワーを問われるシチュエーションなどに強いタイプと言えるでしょう。

2走前にダートのレースで勝ち上がり。その前には重馬場の高速ダートで勝ち切れなかった辺り、血統通りパワーのある感じを受ける。芝でも時計が掛かるシチュエーションなら力を見せれるだろうが、基本的には評価しにくい。

重馬場以上になるようなら一考するが、基本的には軽視の方向。



✅ピエナオルフェ

血統評価:C-


京都の未勝利戦1着から臨みます。

父はステイゴールド後継のオルフェーヴル、母父がサンデー系の中でも強烈なスピードを持つIn Realityを内包するフジキセキという配合。祖母に芝とダートで5勝を挙げたユノブラウニーがおり、同一族には欧州G1を制しているSacond EmpireやMarjuがいる良血牝系出身です。
父はノーザンテーストのクロスを内包しており、これを母方のNight Shiftで(ノーザンテースト≒Night Shift)より助長したタフさが目立つ並びになっています。また、Princely Giftのクロスも内包する事で、下り坂で惰性を使って徐々に加速して長く脚を使うような展開に強い血統構成と言えます。

前走は京都の2200mの未勝利戦。長く脚を使う必要のあるコースである非根幹条件かつ重馬場の芝というタフな馬場や展開の中で、3コーナー手前辺りから早めに動き出して勝ち切る強い内容。同馬のスタミナやタフさが活きた一戦だったように思います。

ただ、血統的にかなりハマった条件だった事は否めない。前走に比べれば条件としては合っていないと言わざるを得ないでしょう。ここでの強調材料は少ないと感じます。







~~まとめ~~



✅現状の印


◎ヴェロキラプトル
○レガーロデルシエロ
▲ビザンチンドリーム
△ファーヴェント


現状の本命は◎ヴェロキラプトルとします。

見解でも触れましたが、前走は不向きでかつ苦しいレースを強いられたのが大きいと感じる。大箱の京都外回りに変わって条件は大幅に良くなる。人気も落ちそうなターンですし、ここが狙い目と見ます。

○レガーロデルシエロも京都に変わって前進が見込める一頭。ここまで様々なペースや展開を経験しているのもこのメンバーの中ではプラスになるでしょう。

以下、前走の内容が秀逸な▲ビザンチンドリーム、△ファーヴェント。また、展開や馬場次第で、ブエナオンダ、シヴァース、ジャスティンアースらを当落線上としたい。




本日は以上になります!

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