フェブラリーS・血統解説‼️🔥
こんばちわ!
先週の血統解説では、最高のA評価を付けた◎ダノンベルーガが見事圧勝😊
将来的にも楽しみな一頭なので、このまま順調に行って欲しい所です。
今週は今年最初の中央G1フェブラリーS‼️
昨年は10万超えの払い戻しをゲットできたレースでもありますし今年も的中と行きたい所。
それでは本日もよろしくお願いします‼️🔥
〜〜東京ダート1600m・コース解説〜〜
*画像はnetkeibaより抜粋
2コーナー奥のポケットからスタートします。
コーナーに沿った形状の芝部分の距離差と2コーナーに入る際に若干内に曲がる事でスピードに乗り切れなかった内の馬が包まれやすい点から外枠有利のコースになります。長い向正面では緩やかな上り下りがありますが、直線でスピードに乗りやすい事とポジション取りが激化しやすい為にペースはそこまで落ちず。緩むのは3コーナー〜4コーナーの中間になる事が多いです。
広いコースの影響か隊列は決まりやすく、長い直線のイメージの割には前も残りやすいコースになっています。
適性としては、前半の早めのペースについていく追走力とポジションを取れる自在性。加えて、ダートでも溜めた後しっかりと上がりを使えるかどうかが大事になりやすい。
~~フェブラリーS・好走血統~~
✅ほんのり芝血統
まず重要になるのがこのレースの平均ラップ。下記は同レースの過去10年の内、良馬場時の平均ラップ。
このように直線が長く上がりを使う必要があるイメージの割には割りかし前傾ラップ寄りのラップ傾向になります。ただ、中盤で一度緩む傾向にありますし、ラスト3Fで36秒前後の脚を求められるのはダートコースとしてはやはり早い部類で、その点は他のコースに比べて異質な点。ダートコースの中では『上がりが使えるかどうかが大事』になるのは間違いありません。
そういった意味でも、『ほんのり芝血統』が重要になるか。具体的にはダートに対応できる部類のサンデー系(ゴールドアリュールやハーツクライなどが代表)が良い。中でも、サンデー系の中で芝ではスピードが足りずに、、、という存在も芝的な上がりを求められるこのコースでは比較的フィットしやすい印象です。
🔵2021年
2着 エアスピネル 9番人気
母父サンデーサイレンス (父がキングカメハメハ)
🔵2020年
2着 ケイティブレイブ 15番人気
父アドマイヤマックス(サンデー系)
🔵2014年
4着 ノーザンリバー 11番人気
父アグネスタキオン(サンデー系)
🔵2013年
1着 グレープブランデー 3番人気
父マンハッタンカフェ(サンデー系)
4着 セイクリムズン 16番人気
父エイシンサンディ(サンデー系)
このコースの王道ともいえるゴールドアリュール産駒のコパノリッキーやゴールドドリーム、シルクフォーチュン、サンライズノヴァと言ったあたりも適性を見せて来た。
ダートで上がりを使えるサンデー系、もしくは芝では上がりを使いきれない傾向にあるサンデー系、というのがこのレースでサンデー系を狙うときのポイントだろう。
✅主にBoid Ruler由来の追走力
そもそもBold Rulerとは、高い追走力を助長しダート適性の根源でもあるというのが持論。特にTapitやシニスターミニスターなどにつながるA.P.Indy系や、ヘニーヒューズやスタチューオブリバティなどのStorm Cat系(Bold Ruler系のSecretariatを内包)等は特にここの要素に当てはまってくる。
ラップ傾向からも読み取れるように、前半は先行争い・ポジション争いの激化と向こう正面直線であるなどの理由から速い流れになりやすく、上がりを求められる物の、前傾ラップ適性もないと前半で追走に苦労してしまう可能性が高い。
そういった背景からBold Rulerを始めとした追走力は大事になります。上記に挙げたような血統は意識して見ておきたい要素です。
〜〜出走馬血統解説〜〜
*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。
の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。
✅カフェファラオ
チャンピオンズC11着から臨みます。
父のAmerican Pharoahは🇺🇸の三冠馬。母のMary's Folliesや半兄弟のNight Power、Regal Gloryは🇺🇸芝重賞の勝ち馬で、母母父Miswakiの影響が強い並びの血統構成。ダート血統ながら、ミスプロやTom Fool由来の柔らかさや軽さを兼ね備えたタイプです。
そういった血統背景から、昨年のフェブラリーS等のようにダートでも芝的な軽さを求められる傾向にある東京ダートマイルなどでは強さを見せる。反対にパワー等を求められる前走のチャンピオンズCの中京コースや地方のダートでは能力を発揮しきれず。そういった意味で中京コース→東京コースに替わるのは条件好転と言えます。
但し、昨年は馬場や展開がかなりフィットした上でのパフォーマンスである事は頭に入れておきたい。
また、懸念の一つとして“American Pharoah産駒早熟説”を挙げたい。日本に入ってくる後継種牡馬のフォーウィールドライヴや仏のMavenやVan Gogh等がAmerican Pharoah産駒の代表例と言える存在ですが、それらはいずれも2歳重賞の勝ち馬。
American Pharoah産駒全体として言えるのは、パワーや前向きなスピードを特徴として活躍している他のダート血統と違い、柔らかさや芝でも対応出来てしまう圧倒的で軽いスピード(ダート馬にしては)というのが産駒の特徴になる。そうなると柔らかい馬というのは使っていき硬化することで劣化していきます。当然硬化してしまうとそれまでと同じような走りは出来なくなってしまいます。ディープインパクト産駒なんかを見ていると分かりやすいですよね。
通常ダート馬というのは筋肉が硬化しパワーが増すことで適性が上がり、良い方向に転がっていくもの。故に息の長い活躍が出来る馬も多いのですが、American Pharoah産駒はそれらとはメカニズムが違う。前走の走りを見ても既にピークアウトを迎えている可能性は十分と見ています。
まだ産駒の歴史が浅く、『古馬になってダメ』という傾向が出ている訳ではありませんが、ここは血統派として先見をしたい所。コース相性の良さは評価をしますが、現状の能力から個人的に評価を落とす可能性が高いと見ています。
✅レッドルゼル
JBCスプリント1着から臨みます。
父はロードカナロア。母方はパワーが出やすいLe Troienne牝系の出身馬で、父のロードカナロア内包のIn Realityとクロスしている故にややスピード色が前に出ている配合。祖母パープルホワイトこそフジキセキのIn Reality色が強く芝1200mのみの勝ちでしたが、母フレンチノワールと3代母カノープスは芝・ダートの中距離でも実績がありますし、半兄のフィルムフランセ(父シンボリクリスエス)もダート1800mと1700mでの勝ち星がある、字面の割には距離の融通性がある一族と言って良いでしょう。
Le Troienne牝系出身でパワーが豊富なだけに前走のような地方ダートの交流重賞も対応可能。実績通り、湿ったスピードが出る馬場も十分対応可能ですが、個人的には良馬場>稍重~という印象が強いです。
昨年は同レースで4着でしたが、内が有利な馬場状態で外から追い上げて上がり2位の脚を使うなど地力を示した。マイルでもやれる融通性を見せましたしこのコースに合った上がりを使える点は好感が持てます。
激流になるなどで、極端にスタミナを求められる流れになった際はやや不安もありますが、競馬ぶりも選びませんし昨年同様のパフォーマンスを発揮できれば今年なら足りるかと思います。個人的には良馬場希望。
✅ソダシ
チャンピオンズC12着から臨みます。
父はVice Regentのクロフネ。近親にユキチャン、ハヤヤッコといったパワーを要する中距離ダートで活躍する馬が多数いる白毛一族です。同じ世代で活躍しているメイケイエールも同じ一族出身に当たります。この一族の特徴としては前述したパワーもそうですが、メイケイエールを見ていても分かるような強いNorthern Dancerのクロスなどからくる前向きな気性に加えて、4代母父であるStar de Naskra(スピード型Nasrullahの一種、サウスヴィグラスの母父)の影響が強い牝系であり、そういった点からもダート的な速さやパワーに恵まれている印象です。
前走は待望の初ダートでしたが、いきなり古馬牡馬が相手でしかもより屈強なパワーを求められる中京コース、しかも同馬にとってあまりよくない間隔を詰めてのローテとあれば走りようが無かった条件と言える。ただ、初ダートでもしっかり前に行けた点は評価したいですし、道中の走りぶりからもダートが合ってない訳では無い印象。
今回に関しては、ローテ面・コース替わり共に大きく条件好転のターン。再度、牡馬が相手ですが、中京に比べて牡馬の強みであるパワーは求められず芝的なスピードが活きる東京なら、差は十分埋まる。むしろ芝経験が活きるコースと言っても良いと思います。
揉まれたりしたくない気難しいタイプだけに展開面の注文は必要ですが、条件自体は大幅に好転。人気が落ちるならここは狙いたい所。
✅ソリストサンダー
根岸S9着から臨みます。
父はChief's Crownの系統であるトビーズコーナー。ミスプロやCaroなどの前向きなスピードを持ちつつDamascusの体力やHyperionのスタミナが活きた種牡馬です。どちらかというと持続力やパワーを求められるシチュエーションの方が良い印象です。母方は凱旋門賞馬Rainbow Questや🇬🇧ダービー馬コマンダーインチーフ、🇮🇪フラワーボウルHを勝っているYashmakなどを輩出したWhere you Leadの名牝系出身。母方から欧州的なタフさも補給した長く脚を使うという面では好バランスの血統構成です。
母父が揉まれ弱さが出るスペシャルウィーク、かつ父系が一本調子感が出やすいDanzig系という事もあり、揉まれにくい外枠の方が好走率が高い。昨年はその辺りを活かせる外枠だったものの、馬場状態的に外枠の良さを活かせない同馬にとっては痛いケースだった。ただ、揉まれずに運べれば卒が無い競馬ができますし、安定して上がりを使ってくる事も可能。馬場も選ばないのは同馬の強みと言えます。
外枠に入り、その外枠を活かせる展開になってくるかが好走のポイントになると思います。
✅テイエムサウスダン
根岸S1着から臨みます。
父はForty Niner系のサウスヴィグラス。母方にはDanzigやVice Regentなどダート的なパワーと前向きなスピードが重なった並び。同牝系にはカナダのG1馬Smart Strikeがいる血統馬です。本質的にはやや大箱向きでスピードを活かしやすいシチュエーションが得意なタイプ。
ここまで交流重賞を3勝。いずれも、外枠や縦長の隊列になり揉まれずスピードを活かせるシチュエーションで好走。自身の形にハマれば高いパフォーマンスを発揮できる典型的なサウスヴィグラス産駒と言って良いでしょう。故に距離延長を苦手にしている同産駒では今回の延長はどうしても甘さが出そうな印象が強い。
前走のレースで脚質に幅が出て上がりを活かせるようになった点は大いに評価したい所ですが、血統背景からは1600mへの延長はマイナスと言わざるを得ない。昨年のフェブラリーSに関しては落鉄という敗因があり、延長ローテが敗因とは一概に言えませんが、それでも血統面からマイナス。
まずは自身の能力を発揮できる外枠・揉まれない隊列で評価を考えたい。
✅エアスピネル
チャンピオンズC9着から臨みます。
父は母方を引き出すキングカメハメハ。そこに母父サンデーで、母エアメサイアはBold Ruler色の強いアイドリームドアドリーム牝系出身。加齢の影響もあってか、パワー面に適性が向いてきてダートでもやれているという印象。アイドリームドアドリーム牝系出身馬らしく小回り的な機動力を持ち合わせたピッチ走法が出ており、追走力の高さ、立ち回りの上手さが目立つタイプです。
昨年の2着馬でもありますが、昨年はその立ち回りの上手さを活かせる馬場状態・展開・騎乗だった上での結果。評価しないとは言いませんが、ある程度向いたという事は頭に入れておきたい。ただ、前走時にも述べましたが、好凡走を繰り返している事、距離短縮で好走している流れがある。前走はどちらも逆でしたが、今回は凡走後、距離短縮とその点で言えば条件が向く。
砂被りも嫌がりませんし器用な立ち回りが出来るだけに内枠で良さが出ればと思います。内枠で一考。ただ、スタートが今一つな傾向にあるM.デムーロJとの相性が以下ほどに、、、
✅スワーヴアラミス
東海S1着から臨みます。
父はトニービンを内包するサンデー系のハーツクライ。母父にはSadler's wells系のSligo Bayで、やや欧州方面のタフさがありつつHaloの4×3の素軽さがある血統構成。また、ハーツクライのスピード源の一つでもあるBusandaのクロス(6×6×7)を持ち、素軽いスピードが刺激されている血統構成。小回り気味のコースでスピードの持続力を問われる流れに強いタイプの印象です。
個人的には同馬の素軽いスピードとその持続力を活かせる、湿った高速ダートや平坦コースでパフォーマンスを上げるタイプだと感じていました。ただ、パワーを要する中山や中京コースでも好走できる2面性のあるタイプ。血統上の字面よりも母父系のSadler`s Wellsの馬力が活きているのかと思います。そのあたりが良い意味で同馬に違和感や不思議感をもたらしている。
また、揉まれ弱いところがあった同馬ですが、今夏からのブリンカー着用をきっかけにしっかり克服したのは大きい。
今回初めてのマイルになりますが、同馬の血統的な軽さが活きるならば東京ダートマイルはプラスになるかと思いますが、やはり現状のイメージからは距離短縮による追走過多、上がりのスピード不足感が否めない。前がつぶれるようなハイペースで同馬の持続力が活きる展開になれば。
✅タガノビューティー
根岸S3着から臨みます。
父はStorm Cat系のヘニーヒューズ。母父にはスペシャルウィークでやや揉まれ弱い所が出る並び。またTom Foolのクロスを持ち、父ヘニーヒューズの軽さが刺激されたタイプの血統。ただ、母方でLa Troienneがクロスしていたり、His Majestyを内包するなどでパワーの面もしっかり持ち合わせる血統構成。いい意味でダートに向いた2面性のあるタイプと言えます。
2面性のある血統背景から、スピードを活かせる広いコースであれば、馬場を問わず安定して上がりを発揮できるのは同馬の強み。後方から運ぶ分、枠もあまり選ばないのも良い意味で長所と言えるでしょう。
とは言え、父のスピードを活かせる高速馬場の方がこのメンバー相手ならば相対的に良さが出そうな印象。今週末の降雨予報は追い風と言えるでしょう。
OPクラスで着実に力を付けてきた同馬ですが、古馬に入ってからの上積みが見込みにくいヘニーヒューズ産駒だけにやや走り時を逃してしまったとも感じるので、その点の横比較はしっかりしたい所。馬場・差しが効く展開などの一助が欲しい所。
✅アルクトス
マイルCS南部杯1着から臨みます。
父はサンデー系のアドマイヤオーラ。アドマイヤオーラはマイナー種牡馬ですが、ブエナビスタなどを輩出している名牝ビワハイジの産駒で、やや主流血統からはズレたサンデー系の部類。母方の祖母コンキスタドレスはタマモクリエイトやマイネルエルドラドなどダートで好走してきた子を安定して出す良血牝馬。米国色の強いミスプロ系のSeeking the Gold色も強い血統構成で、その辺りがレコードレベルの早いダートに対応できる下地になっている血統構成です。
ここまでの走りぶりからも自身のスピードが活かせる、湿った高速ダートで力を発揮してきた。また、母父のRobertoが効いて短期疲労が出やすい傾向にあるのか、間隔を空けたローテで力を発揮してきた。今週は週中に降雨・降雪の可能性があり、湿った高速ダートになれば間隔を含めて同馬にとっては大きなチャンスになる印象。
Bold Rulerのクロスを含めた、Nasrullah由来の豊富な追走要素からも速いダートでしっかり追走できる点からも、同コースへの相性は良いはず。昨年は間隔を詰めた臨戦だったことや良馬場だった事が響いた印象。自身にあったシチュエーションになれば高いパフォーマンスを期待しても良いか。まずは馬場状態から。
✅インティ
チャンピオンズカップ4着から臨みます。
父はミスプロ系の中でもスピードに富んだGone West系のケイムホーム。そこに母父にもダート的なスピードが出ているミスプロ系のアフリートと、ミスプロの前向きさ・柔らかさが出た血統構成。前向きなスピードが中心になってはいますが、AlydarやSharpen upのパワーも出ており、一定程度耐久性もあるタイプです。
3年前の勝ち馬ですが、当時は同馬が連勝中で勢いに乗っていたことや展開面で向いた所があった印象です。ただその後も度々G1で好走するなど、息の長い活躍ができているのはしっかり評価したい所。近年は馬体負担の大きい夏場を避け間隔を空けながら使う事ことで、消耗度を減らし同馬の前向きさを維持している印象です。
また、良くも悪くも気持ちで走るタイプ。血統的にも淡泊で気分屋な所があるので個人的には揉まれずに先行し如何にスピードの持続力を活かすかに持ち込めるかが好走のポイント。脚質に幅が出たのはプラスですが、やはり本質としては先行したいタイプでしょう。
当日のパドックで同馬の気分や前向きな所を見せているかなどはチェックしたい所です。揉まれない展開が欲しい所。
✅テオレーマ
大井のTCK女王杯1着から臨みます。
父はハーツクライ後継のジャスタウェイ。そこに母スターズアイランドが欧州の名牝アーバンシーの2×3やDanzigのクロスなど強いインブリードがベースになった母方。Poetic FlareやTeofiloなどの欧州G1馬を輩出した牝系出身の良血馬です。アウトブリードベース×強いインブリードベースという配合も中和が取れたバランスの良さを感じます。また、ハーツクライ系×Danzigクロスという点で、早期からの追走が可能になったタイプとも言えます。
ジャスタウェイ産駒の一つの傾向として、パワーを要する中長距離ダートで高いパフォーマンスを見せる。特に母方にNorthern Dancerを持ってきて、ジャスタウェイが内包するWaild AgainのIcecapadeを刺激したタイプは(Northern Dancerと≒の関係性)このタイプが多く、同馬はその代表とも言える。牝馬の分、マイル前後が主戦場になっていますが、地方の力を要するダートで好走しているのはそういった背景があるかと思います。
今回は前走に比べれば上がりとスピードを求められる東京コース替わり。距離短縮という所を含めてもやや評価できないローテ。ただ、このレース単体では距離短縮が活きる場合があり、追走面さえカバーし上がりを活かす形ができれば十分足りる可能性も。牡馬混合なら、湿ったダートの方が相対的に良い場合もあるので、そのあたりの精査は枠の並びや馬場を含めてしたい所です。
✅ミューチャリー
大井の東京大賞典4着から臨みます。
父はA.P.Indy系のパイロ。母父にはブライアンズタイム。母ゴッドビラブドミーがRobertoの2×4を持ち、そこにミスプロを合わせる事で、持続力を補強するNashuaクロスを持つ並び。Bold Rulerを4本持つなど豊富にNasrullahを持っており、追走力・持続力・パワーに秀でたタイプの血統構成です。
もともと、後方から上がりを活かす形で交流G1でも度々上位に食い込んできましたが、近走は前からも運べるようになりイメージチェンジ。従来の血統らしい、持続力やパワーを活かしたある程度の位置に付けたり、前受けレースが出来るようになったのは大きい進歩と言えるでしょう。今回はマイルへの短縮、芝スタートが鍵。マイルで同じようにある程度の位置に付けられるかがポイントになりそう。
また、昨年は0.9差の7着でしたが外枠からの発走で後方のポジション。内が良い馬場状態で外から追い込んできた同馬にとっては厳しい展開になってしまった。それでも上がり3位タイの脚で追い込み見せ場はあった。
改めて地力の高さやコース・レース相性は評価しつつ、同馬の位置取り、展開の一助が欲しい所です。
✅サンライズホープ
東海S4着から臨みます。
父はA.P.Indy系のマジェスティックウォリアー。そのマジェスティックウォリアーはSecretariatの4×3とTom Foolのクロスを持ったダート系統の中でも素軽さを持った種牡馬。同馬は母方にもSeattle Slew×Bold Rulerを持っており、A.P.Indy≒ティルティングとも取れる。ワンペースに強く、大箱向きの軽めの追走力があるタイプの一頭です。
また、Bold Ruler色が強い故にダート適性がより強く出ており馬格もあるタイプ。
父や母父スペシャルウィークという所からも揉まれ弱い印象。また、近親のサンライズベガや祖母のオーパスワンなどを見てもやはり血統的には平坦コース・軽い馬場向きのタイプ。そう考えると、今までよくパワーを要する中京で走れていたなと感じるのが個人的な見解。そういった意味では自身の形で運べた時のパフォーマンスの打点が高いと感じます。
東京ダートマイルは3歳時のユニコーンS以来ですが、当時は中枠からやや揉まれてしまい同馬の力を発揮しきれなかった。得意の左回りで同馬本来の軽さを活かせる舞台設定は好感が持てる。あとは自身の形で運べる枠の並びになるかどうか。条件が整った際は評価したい一頭。
✅サンライズノヴァ
東京大賞典8着から臨みます。
父はサンデー系の中でもダートに適性が向いたゴールドアリュール。母方にはRobertoとミスプロを併せ持ち、持続力に向いたタイプの血統構成。Sir Ivorのしなやかさも併せ持っており、ダート向きな血統の中では柔らかさと上がりのトップスピードがあるタイプと言えます。
以前は東京コースなどの広いコースで末脚を発揮して来たタイプでしたが、近走は加齢と共に筋肉が硬化して来て柔らかさを活かしたトップスピードよりもRobertoっぽい持続力方面にタイプが変わって来たのかなという印象。そういった点から距離延長を試みているのかなと感じます。とはいえ、前走の2000mはやはり長かった印象。外を回さざるを得なかった枠・展開も響いたとは思いますがやはり距離は敗因の一つになったか。
今回実績もある東京マイル替わりは少なからずプラスになると思います。ただ、以前ほどこのコースに適性があるかというとそこは否。早めに蒸かして行くか、少し強引にでもポジションを取りに行くか等、好走には少し工夫が必要かと思います。
✅タイムフライヤー
根岸S6着から臨みます。
父はトニービンを内包するハーツクライ。母父にはパワーを助長するブライアンズタイム。近親にはダートG1を5勝しているタイムパラドックスがいる血統馬。母方でRomanのクロスを持っており、更にパワーが活きたような並びになっている。Lyphardのクロスも持っており、長く脚を使って耐久性を活かすような走りを得意としているタイプの血統構成です。
一昨年の同レースでは、先行馬で唯一掲示板に残り実力を見せた。改めて、他馬がバテるような展開で耐久性を活かして食い込む適性を見せた一戦だったと思います。
ただここ数走は内容不足感が否めない。1400m中心にスイッチし前半の追走を乗り切って持続力を活かしたい所なのでしょうが、中々簡単にはハマらないか。晩成傾向にあるハーツクライ産駒ですが、仮にも2歳G1馬。早めにピークを持ってきて、ダート転向後の連勝もピークの一端だったと考えれば、既にピークアウトになっている印象もある。
純粋に追走が楽になりやすいマイルに延長するのはプラスになると思いますが、近況から評価しにくい。血統以外の何かで変わる要素が見込めれば。
✅ダイワキャグニー
京都金杯2着から臨みます。
父はキングカメハメハ。母父サンデーサイレンス。母は粘り強く脚を使えるトリプルワウの牝系。粘り強く脚を使えるのが魅力の牝系で脚質とも相性が良い印象を受けます。Northern Dancerを3本持ったキングカメハメハに対し、母トリプレックスはNorthern Dancerを持たない配合。Raise a Nativeのクロスは持っていますが、実質アウトブリードベースな所があるバランスの良さを感じる血統構成です。
2走前の武蔵野Sで初ダート。ここで外枠からすんなりと先行し、ダートでもしっかり前に行けるところを示しました。ラストは差しに向いた展開だった事もあり甘さが出てしまいましたが、ダートでもスピードを発揮できるところは見せた一戦でした。血統的にはダート適性は及第点という所ですが、父が万能なキンカメだけにある程度こなしていると言った印象です。
左回りのコースで先行出来た時の粘りは侮れないものがある。地力を発揮できるシチュエーションになればと思います。
✅ケイティブレイヴ
川崎記念11着から臨みます。
父は短距離G1を勝っているサンデー系のアドマイヤマックスに、母父はNasrullah系の中でも前向きさが強いBlushing Groom系のサクラローレル。母を遡ると、WoodmanやPrivate Accountなどの名血を輩出している名牝La Troienne系出身の血統馬です。
過去にJBCクラシックなどを勝っている古豪ですが、近況を見ると、一時は父や母父の前向きなスピードを活かして従来の適性より短めのマイルで好走→スピード不足感が出てきて距離を伸ばすという所を見ても、やはり峠を超えてしまった印象。
G1では格が大事なのは承知ですが、ここは手を出しにくい。
〜〜まとめ〜〜
〜〜現状の印〜〜
現状の印はこんな所です。
枠の並びがかなり大事になるだけに、大幅に変更になる可能性もあるかとは思います。現時点では降雨予報も加味して高速ダート・外差し有利想定。
また評価の最上位評価はA-のカフェファラオですが、やはり解説で述べた点から評価を落としたい。
◎は湿った馬場で評価を上げたいアルクトスを指名。間隔が空いている事もプラスになる分評価したい。極端に揉まれる事が無いだろう枠の並びが欲しい所です。
個人的に注意したいのは☆サンライズホープ。血統背景的には圧倒的に東京>中京。中京であれだけ走れるなら東京でハマった際にはどれだけのパフォーマンスを発揮出来るのが楽しみな一頭。是非とも外枠を引いて、揉まれずにレースを運びたい所。
○ソダシ、✔︎レッドルゼル辺りも枠・馬場次第では本命候補。
本日は以上になります!
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