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天皇賞・春、血統解説!!


こんばちわ!

一週空けての血統解説!
先週は酷い目に遭いましたし(笑)
徳を積む為にもやりたいと思います😁

今年は阪神競馬場での施行でまだ一度しか使われていないコースで未知数な所もありますが、仮説を立てつつしっかりと予想して行きたいと思います!

それでは今週もよろしくお願いします‼️😊







〜〜阪神芝3200m、コース解説〜〜

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※画像はnetkeibaより抜粋

向こう正面の中間点手前からスタートして、外回り→内回りと周回するコース。

スタートして最初のコーナーまでは距離がある為に先行争いはゆとりがある点、加えて+1mの上りが入る点、また、ラストから逆算して3〜4コーナーの微妙な下りで加速して行かないようゆったり入りたい騎手心理が働くと思いますので、前半〜中盤にかけてはスローで入ると思います。  

レースが動くのは終盤5F地点前後か。内回りでの勝負所になるので馬群は凝縮しやすく、スピードと共に小回り的な追走力や器用さも求められる事になるかと思います。

また、レース全体の中に占めるコーナーの割合が多い(約1600mがコーナーに該当し実にレース中の50%)事から外追走の馬はそれだけ外を回す区間が長くなるという事。基本は内追走が有利になると見ます。






✅松籟Sを回顧


未知数な点が多いコースですので、同コースで施行された唯一のレースである松籟S(2/27・3勝クラス)を回顧したいと思います。


〈結果〉

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〈ラップ〉

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勝ち馬ディアスティマが1周目3コーナー過ぎから強引目にハナを奪いに行き、前半は想定していたよりも流れて縦長になった。〈画像1枚目〉

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長距離戦の前半は距離ロスを防ぎたい騎手心理から各騎手もなるべく内を通りたい→縦長になりやすい背景があるものの、前が離れているように前半はコース形態から起こり得そうなシチュエーション想定より早くなった印象(5F59.4)です。

とはいえ、2/27当時は開催3週目で阪神のロング開催に向けて、硬く馬場を作っていた背景から依然として馬場が早く前も残りやすい状態がキープされていた。*次の日の2/28阪急杯ではレシステンシアがレコードで勝利

そういった点も踏まえての北村友Jの積極的な乗り方はプラスに出たと言えます。開催が進み、前の優位性が2/27当時程では無い可能性が高い事は一つポイントになりそう。

一周目ホームストレッチでの〈画像2枚目〉を見てもわかるように、上位に来た馬たちが内を追走している事が分かる。*赤線内
また、5着のラクローチェに関しても赤線にほど近い内から2列目を追走している辺り内の優位性が見て取れる。

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レースが動いたのは向こう正面の残り6F前後にて、〈画像3枚目〉。→を付けたララエクラテールが鞭を使用して追い上げた始めたのがきっかけ。これを機に中団前目に付けていた有力所のフライライクバードや後方のセントレオナード辺りも仕掛け始める。残り6F地点で13.0→11.9と加速しているのも、動き始めに合わせて加速している事が要因。これも前に有利な馬場傾向だった為に、引きつける必要が薄い事を感じていたからという可能性が高い。

前述もしているように、天皇賞・春の開催時には前の優位性が薄れてきた可能性が高い。そういったシチュエーションで同じようにこの地点から加速し始めるかどうかと言われると個人的にはNo。差しが決まるイメージが湧くならもう少し仕掛けも遅らす可能性があるし、やはり後半5F辺りからの加速を想定するのが妥当と見ます。


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また〈画像3枚目〉を見ても分かるように、上位に来た馬たちは依然として内をキープしている事。また、この時点では縦長隊列が解消されて馬群が凝縮して来て、外を追走していた馬は仕掛ける時に更に前の馬の外を回さないといけない事になる為、より距離ロスが顕著になる事が分かる。4コーナー手前地点の〈画像4枚目〉からも青線から外を通って追い上げた馬の距離ロスの多さが分かると思います。

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また、結果的に直線では内ラチを通る事になった5着のラクローチェもこの時点では外を回して追い出そうしていた事が結果的にラストに響いていた可能性はあるかと思います。(といっても内で溜めてても4着があったかなくらいだとは思いますが)


まとめると、、、
①コース形態自体は内が有利
②中盤で中緩みが起こる可能性が高い
③勝負所で外回し必須のタイプは△

そこに、


①開催が進み内の優位性が薄れて来た馬場状態
②差しも効く馬場状態

という点をどう絡めるかが、このコースを捉えるポイントになるかと思います。









〜〜天皇賞・春、好走血統〜〜



✅父サンデー系
✅長い上がりを使える欧州血統
✅Bold Rulerなどの追走要素(仮)


上の2つに関しては昨年の『天皇賞・春、血統解説』と同じにしてあります。

というのも、コースが替わり、形態は全く違うものになりましたが、ラップの推移(予測の範囲に過ぎませんが)は京都コースで行われていた当時とそう変わらないのでは無いかと感じた為です。

その辺り、昨年の内容と合わせて述べていければと思います。



✅父サンデー系


これはどちらかというとサンデー系以外の評価を落としたいと捉えて頂きたいのですが、、、(過去の出走馬を見ても7〜8割はサンデー系なため)

理由は次項にも絡んできますが、長い上がりを使う中でもやはり末脚のスピードを出せるかどうかは大事になってきますので、その土台として父サンデー系は必須条件と言って良いかもしれません。

今年は阪神開催ですが、中盤が緩む可能性は高いため、京都コース時と変わらず溜めてトップスピードを発揮する能力は変わらず求められるだろうと考えます。トップスピードの高さに関してはやはりサンデー系が優位に立ちやすいですし、変わらず評価するべき要素かと思います。

下記は人気の非サンデー系の馬券外実績、


🔴2020年 2番人気4着 ユーキャンスマイル
父キングカメハメハ(キングマンボ系)
      3番人気6着 キセキ
父ルーラーシップ(キングマンボ系)

🔴2019年 3番人気5着 ユーキャンスマイル
父キングカメハメハ


🔴2018年 9番人気4着 ミッキーロケット
父キングカメハメハ
*人気は無いですが、次走で宝塚記念を勝っているため取り上げておきます。


🔴2016年 1番人気12着ゴールドアクター
父スクリーンヒーロー(Roberto系)
*2017年 5番人気7着もあり。


🔴2015年 3番人気15着アドマイヤデウス
父アドマイヤドン(ミスプロ系)


🔴2011年 1番人気13着トゥザグローリー
     2番人気11着ローズキングダム
共に、父キングカメハメハ


他にもステイヤーズSを三連覇するなどの生粋のステイヤーだったアルバートはこのレースに三度出走してますがいずれも着外。こちらは父がアドマイヤドンでアドマイヤデウスと同じだったが、好相性のトニービンは内包しているもののミスプロ系だった。

父が非サンデーの好走馬ではジャングルポケット産駒のジャガーメイルや父Danzig系のマイネルキッツ、キングマンボ系のエイシンフラッシュ(やや重時)などが思い浮かぶがこちらは晩年のお話。阪神開催に変わるといえど、馬場の高速化が進んだ近年の馬場傾向ではより顕著になると予測します。

馬場が重い状態でトップスピードを求められないような馬場状態であれば、当然サンデー系以外を視野に入れるべきだとは思います。






✅長い上がりを使える欧州血統


こちらも昨年から変えてない"好走傾向になるだろう血統"です。

前述の通り、京都コースと変わらない一度脚を溜めるラップがあってからの後半1000m前後と長めの上がり勝負を予測している為、長い上がりを使うという意味でスタミナに富んだ血統を選びたい。オススメはトニービン、ノーザンテースト。次点でLyphardやNijinskyと言ったところ。

ただ、注意したいのはここら辺の血統は出走馬の中には持ってる馬が多いということ。逆に注意したいのはもっと重い血統のSadler's WellsやRoberto、Mill Reefなどで、こちらを軽視したい。ここら辺の血統は主張も強くどちらかというと前半が早くなってからの耐久性に強いタイプなので後半早い上りを使うという意味では向きにくい。入るとしても薄めに入るか母系に強いスピード色の血統で相殺するかと言ったポイントが必要。

*例として、一昨年に馬券に絡んだパフォーマプロミスは母父がタニノギムレットでRoberto系ですが、母の奥にIn Realityが入ることでスピードを助長した良い例だと思います。


🔴 2018年 3番人気14着 ガンコ
母父シングスピール(Sadler's Wells系) 
母母母父Mill Reef


🔴2017年 3番人気9着 シャケトラ
母父シングスピール


🔴2013年 5番人気9着 デスペラード
母母父ブライアンズタイム(Roberto系)


などなど、、、

他にも前述したゴールドアクターも父Roberto系で該当と、入っていれば注視してバランスを見たい血統として取り上げたい。





まとめとしては、サンデー系にトニービン、ノーザンテースト辺りを内包している馬をまずは当落線上からあげたいと言った所です。






✅Bold Rulerなどの追走要素(仮)


ここに関しては予測の域に過ぎないのですが、、、

やはり勝負所が3〜4コーナーの辺りになると思います。そうなると馬群が固まってくる為、加速についていくための小回り的な追走力を求められる事になると思います。

そういった点でBold Rulerを始めとした、追走力を助長するスピード型のNasrullah(Princely GiftやNashua、Red Godなど)などの必要性が例年より高まるのでは無いかと考えます。

特にPrincely Giftに関しては、追走力に加えて下り坂での加速も助長していた面があります。阪神も勝負所の3〜4コーナーは下り坂主体の為、問題無いと思いますが、京都コース程優位性が出ないのでは無いかと考えています。

そのPrincely Gift持ちの代表作がステイゴールドです。毎年のように産駒が穴を開けていた、このレースの好相性種牡馬です。既に後継種牡馬達(オルフェーヴルやゴールドシップなど)の時代に突入していますが、『ステイゴールド系だから』というような過信の仕方はしたくないのが個人的な意見です。








〜〜出走馬血統解説〜〜


*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。 


①好走血統に沿っているか。
②そのレースで求められる能力に沿っているか。
③その馬が前走より血統的に条件が良くなるか。
④素質を感じる血統背景であるか。



の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。




✅人気馬解説(想定1〜5番人気)

アリストテレス      血統評価:B-

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阪神大賞典7着から臨みます。

父はRoberto系のエピファネイア。牝系はヴィクトリーやリンカーンなどを輩出しているタフさのあるバレークイーンの牝系。特にspecialを内包しているSadler's wellsの影響が強い牝系ですので、長くを脚を使う事を問われるレース質はピッタリな血統。

サンデー3×4やSir ivor≒Habitatのニアリークロス由来のトップスピードや柔らかさを持っていて、エピファネイア産駒の中では軽さのあるタイプという事が言えます。

前走は初めて道中で四方を囲まれるシチュエーションでレースを進めて、Aureole持ちのエピファネイア産駒らしい揉まれ弱い点を出してしまい、道中掛かり通しだった印象です。そうなるとやはり昨年の菊花賞のように馬群の外を追走するシチュエーションが同馬にとってベストになります。そうなるとコース解説で前述しているように、外追走のロスが大きく響く可能性があり、外が使えるなどの馬場の恩恵は欲しい印象です。

また、『Robertoの短期疲労』なんて言葉があるように、前走で掛かりっぱなしでレースをしていた消耗度はかなり気になります。ルメールJも前走のラスト150m前後くらいは追わず無理をさせませんでしたが、にしてもそれまでにかなりの消耗をしてしまっていたと見ています。前述の通り、柔らかさや軽さのあるタイプだからこそ、疲労による筋肉の硬化は大ダメージですし、パドックなどではその辺りを見極めておきたいと考えています。








ディープボンド       血統評価:B-

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阪神大賞典1着から臨みます

キズナ産駒の母方にHalo持ちは同産駒の好相性配合。クリスタルブラックやアブレイズ、ヤシャマルなどがいる配合で、父らしいパワーも助長しつつ比較的休み明けからも走れるキズナの父ディープインパクトらしい所がでてくる配合と捉えています。そういった点で、前走は間隔を空けて余裕残しの仕上がり→再度ある程度間隔を開けて臨むローテがプラスになった印象です。

前走時には『キズナ産駒自体、まだ長距離のサンプルが少ない物の、適性の広さを見せる同産駒なら十分対応可能と見ています。母方のNijinskyが効いている点からも、下りの加速地点から長く脚を使うコースは向きそうなので、総じて抜けた適性の良さではありませんがそれなりに走って来れるだけの適性度合いではあると思います。』と評価していましたが、圧勝した後でもその評価は変わらず。むしろ、タフな芝になった事でキズナ産駒が持つパワーが全面に出たと思いますし、重い芝になってもパフォーマンスを落とさない点がプラスになった印象です。
※下記画像参照

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以前から申し出るように、キズナ産駒もディープ産駒同様にフレッシュな状態であるかどうかは重要になると踏んでいるので、同産駒にとってベストの阪神コースである為一定程度の評価はしますが、間隔を空けた来た前走ほどの評価は出来ないと感じます。








ワールドプレミア      血統評価:A

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日経賞3着から臨みます。

父ディープインパクトに母が🇩🇪ドイツ牝系のマンデラ。同牝系から🇫🇷ジャックルマロワ賞やイスパーン賞を勝っているManduroがいる🇩🇪の名門牝系出身で、ワールドエースやヴェルトライゼンデが兄弟に当たります。

以前は『この兄弟の傾向としては中低速ラップの追走→末脚勝負というのがベスト。』という見解を出しましたが、今ではイメージが変わっており、長く脚を使う事は変わらない物の、"溜めが入った中高速ラップの持続戦"がベストなのでは無いかと感じています。*全兄弟のワールドエースやディープ×🇩🇪血統のグレートマジシャンなどを見直してそう感じています。

そういった意味では後半の5F前後の上がり勝負は同馬にとってベストなシチュエーションだと感じます。叩いてプラスになるタイプですし、距離も実績があり血統の重さからも対応可能。気温が高くなってくる事も🇩🇪血統にはプラスになりますし、ここは条件好転のターンを見込んで良いのでしょうか。

また、血統とは関係ありませんが、前述した松籟Sで人気を裏切ったフライライクバードに乗っていたのが同馬の鞍上F永Y一さんです。(笑) 同騎手は馬場読みを大切にする事でも知られるジョッキーですので、前回の反省を踏まえて馬場の良い所を選択しつつ、ロスなく立ち回る騎乗をしたいはず。イン付けも出来て操縦性もしっかりあるタイプの馬だけに、そういった馬場やコースに合わせた乗り方をしてくる福永Jと手が合うと見ています。あっ🤭笑









カレンブーケドール     血統評価:B+

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日経賞2着から臨みます。

父ディープインパクトに母は🇨🇱の名牝ソラリア。ディープインパクト×南米牝系という広い括りではこのレースでも勝ち星を挙げているサトノダイヤモンドなどがいる比較的適性の高い配合といえます。また昨年・今年のJCや京都記念や前走のオールカマーのように稍重〜重くらいの芝であればディープインパクト産駒ながら対応できる点は強み。"母方のStorm Cat系は馬場融通を広くする傾向にある"というのが持論ですので、まさにその典型かなと感じます。

この馬に関しては、言う事はいつもと変わりなく、

母方に南米牝系というディープ産駒の特徴として、ピークを過ぎるまでは自分が苦手としてるシチュエーションや苦しいローテでも自身の力を発揮できる傾向にあります。南米牝系特有のスピードの持続力をコース問わずに一定以上発揮できてしまうイメージです。故に、距離延長自体もそこまで気にしなくて良いと感じています。ただ、体力豊富な血統構成と言えど、一応牝馬。純粋なスタミナの面では牡馬には劣ってしまわないかが鍵。それだけにある程度スピードを活かせる馬場・展開になる事が一つポイントになるかと思います。

前走は唯一、初の大敗で精神面のダメージが無いかを心配しましたが、結果やラストまでしっかり伸びて来た辺りから全く問題ありませんでした。自身の力を発揮できる条件・状況と見て良いと思います。








オーソリティ      血統評価:B-

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ダイヤモンドS2着から臨みます。

父はポイントにも挙げたステイゴールドの後継種牡馬であるオルフェーヴル。母はエピファネイアの全姉妹であるロザリンドという血統馬。

父オルフェーヴル×母父シンボリクリスエスという配合ではエングレーバーやエスポワール、リトミカメンテなど長い上がりを使うシチュエーションやタフな芝に強い傾向にあり、長く脚を使う展開になりそうなこのコースは自然と向く印象です。

ただ、気になるのは前走の敗戦。勝ちに行く競馬をして先に抜け出して目標にされてしまったが為に捉えられたと言うのが大方の見方だと思いますが、個人的にはラスト3Fが11.4-11.8-11.9と抜け出してからは失速ラップを踏んでる辺り、1.2着馬が強かったと言うより、極端なSペース→後半5F勝負にステイヤー中心だった他馬が上がりについて行けずパフォーマンスを落としただけ、と捉えています。確かに後半5Fのタイムは優秀ですが、前半〜中盤にかけてもう少し締まった際に同じ脚が使えるかと言うと疑問。

また、母方が≒エピファネイアという事でAureole感があるためどうしても揉まれ弱い一面はある。アリストテレスの所でも語っているように、揉まれないように立ち回る外追走ではコース形態上厳しい所がある分八方塞がりな所が難点か。

上位人気の一角という存在ならば個人的には推したく無い一頭です。











✅中人気馬解説(想定6〜10番人気)

ディアスティマ       血統評価:C+

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松籟S1着から臨みます。

父ディープインパクトに母は🇺🇸エイコーンSなど、🇺🇸G1を3勝しているスウィートリーズンという血統馬。Storm CatやBold Rulerなどの極端に🇺🇸色の強い血統は持っていませんが、ディープ×🇺🇸血統の同産駒の王道的な配合と言っても良いと思います。同牝系には先日の🇦🇪ドバイゴールデンシャヒーンで悲劇の勝利となってしまったZendenがいるスピード色の強い牝系と言えます。

それだけに前走のような高速馬場で力を出せると言って良いとは思いますが、母父がMachiavellian系であるだけにある程度であればタフ目な芝でもパフォーマンスは落とさないタイプと見ます。

典型的な昇級ディープのタイプにも見えますし、能力は前走から評価しています。前向きさのある血統構成だけに積極的に行ってどこまで。買うかどうかは馬場と相談して、になると思います。








ユーキャンスマイル    血統評価:C+

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阪神大賞典2着から臨みます。

キングカメハメハ産駒らしく、起伏の少ない持続的かつ均一的なラップでの好走歴が多く、今回もそういったレースになるかどうかがパフォーマンスアップの鍵になりそうです。母父ダンスインザダークが内包しているNijinskyからもタフさを補給して、より長く持続的な脚を使えるのが同馬の特徴です。また、同産駒らしく前走のような道悪などの他馬がパフォーマンスを落とすシチュエーションでも、万能さからさほど苦にせず走ってこれる辺りがプラス点。

京都コースで行われていた昨年はコース形態や勝負所手前の坂から起伏のあるラップになりやすい為軽視しました。例年であれば即刻軽視の部類ですが、阪神コースでの施行に替わり、予測上は京都コースより長く脚を使う展開になりそう。そうなれば長く脚を使う分にはプラスになりますので同馬に向く展開になってもおかしくないか。ただ、道中に緩みが少ない方が良い分、好走パターンは限られそうな印象。

馬場と展開が向けば、の一頭でしょう。







ウインマリリン      血統評価:C

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日経賞1着から臨みます。

父がRoberto系のスクリーンヒーローで、母父にはミスプロ系のFusaichi PegasusでNashuaの追走力が補完されてるタイプ。更にそこにBold RulerなどのNasrullahを多く含んだ追走力増し増し血統。父単体で見れば広いコースの方が適性が向きやすいのは確かですが、安定タイプとも言われる血統構成で、比較的色んなコースをこなす適性がある血統と感じます。

同じ阪神内回りのエリザベス女王杯で4着に粘っていて、小回り形態の中山である前走でしっかり勝ってきた辺り、小回りを追走して粘り込みを図るのが同馬のベスト。

後半に長い持続力を問われる同コースならば先行力も活きそうですし、前走は展開に恵まれた面も大きい為能力的に足りるかどうかが疑問ですが、牝馬である事や血統だけで割引くほど下に見る必要は無いと感じます。








オセアグレイト     血統評価:B+

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日経賞6着から臨みます。

父はステイゴールド後継の中でもダートもやれるレベルのパワーを内包している好相性のオルフェーヴル。母方はディーマジェスティやタワーオブロンドン、ヨーホーレイクなどの急坂にも対応できるパワーのある子を輩出し、遡れば🇬🇧と🇮🇪のダービーを制してるジェネラスや🇬🇧オークス馬のImagineなどを輩出したDoff the Derbyの牝系。

勝利した3走前のステイヤーズSはタフな馬場に加え後半5Fで長く脚を使うシチュエーションになった耐久戦で、そういったラスト1Fで大きく止まるような耐久戦、もしくは断続的に脚を使わされるような展開になった時に強みを発揮するのがこの牝系の特徴でもあります。

ダイヤモンドSでも3着に好走しているようにやはり父譲りであり、牝系からも補給されている豊富なスタミナが同馬の持ち味。前走は凡走した有馬記念同様の距離でペースが緩んだ分追走は可能になり好位を取れましたが、その分上がりの脚に欠けてしまっていた。距離延長はプラスになりますし、雨や使い込まれた馬場もプラスになると思います。









ディバインフォース     血統評価:C+

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サンシャインS(3勝クラス)3着から臨みます。

過去には菊花賞4着などの実績もあり、意欲の格上挑戦と言った印象

父のワークフォースは🇫🇷凱旋門賞や🇬🇧英ダービーなどを制した欧州の種牡馬。母父のSadler's wells譲りのスタミナ色が強く、距離延長やタフな芝中長距離の耐久戦に強い傾向があります。4着に好走した菊花賞の時のように、距離延長のシチュエーションは同馬にとってプラスになります。同牝系からは中距離重賞で活躍していたルックトゥワイスや🇺🇸種牡馬の中でも体力に富んだタイプのDamascusなどを輩出しているように総じて持続力に富んだタイプだけに、前半がある程度流れラストで前が止まるような展開が理想か。

Bold Rulerなどの追走要素に乏しい分、勝負所で置いて行かれないかがやや懸念となりますが、上がりは安定している上に長く脚を使えるので、多少強引で大味な競馬をすれば一発ありそうな雰囲気を感じます。









✅穴人気馬解説(想定11番人気〜)

ナムラドノヴァン     血統評価:C

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阪神大賞典3着から臨みます。

父はディープインパクト後継のディープブリランテ。ディープブリランテはディープ後継の中でもバブルガムフェローやザッツザプレンティなどを輩出したバブルカンパニーの牝系出身である事やNasrullahの中でもタフさを助長するNever Bendを内包している点からスタミナに向いたタイプの種牡馬。

引き続きの長距離レースでタフな芝も想定されるならばシチュエーションとしては悪くない印象ですが、冬場の方が走る傾向にある同馬が徐々に暖かい時期に入って上積みがあるかどうか。また、同産駒は前向きなタイプが多いだけに、距離短縮の方が向く傾向にありますのでその点が懸念が。

安定して上がりを使えている点は素直に評価できるので、枠や展開、馬場との相談になると思います。







メロディーレーン     血統評価:C-

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大阪ハンブルクC10着から臨みます。

父はオセアグレイトのところでも語っているオルフェーヴル。母は丹頂Sなどの芝中長距離で活躍していたメーヴェで先日皐月賞で2着に絡んだタイトルホルダーの半姉という血統馬。牝系を辿ると、大種牡馬サンデーサイレンスにも繋がるRoyal Chargerや大系統になってるNasrullahに繋がる名門牝系。牝系の格だけを言えばかなりの物があります。

とはいえ、現役最軽量などの要因からどうしても人気先行と見ざるを得ない。近走は以前のような闘争心も無いと見ていますし、闘争心が肝心の血統だけに痛恨か。

まずは見せ場まで。








マカヒキ       血統評価:C

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昨年のJC9着から臨みます。

父ディープインパクトに母父はフレンチデピュティでVice Regent系。タイプは違えどレイパパレやメイショウテンゲンなどと同じように、タフな芝でもしっかり脚を使ってこれるタイプのディープ産駒です。

ただ、やはりピークを過ぎたディープインパクト産駒というイメージは拭えず。晩期に入ったディープインパクト産駒はやはり筋肉が固まってきて、ケーアイノーテックやカデナなどのように惰性で上がりを出す、故に差し切るまではいかずというようなレースぶりになってしまう傾向にあります。

血統的にはカレンブーケドールでも前述しているように、ディープインパクト×南米牝系の組み合わせですが、ピークを過ぎてしまうと前述の通り惰性でしか走らなくなりますので、距離が伸びて新味が出れば、、、でしょうか。







メイショウテンゲン     血統評価:C-

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阪神大賞典6着から臨みます。

前述したマカヒキと同様のディープ×Vice Regent系のタイプ。ここ最近は2桁着順が続きどうしても枯れたディープ産駒というイメージが付いて回ってしまいますが、、、
母方にはクロフネなども内包している、タフな芝発揮されるパワーとスピードの持続力の根源でもある🇦🇺Pago Pagoを内包しそのPago Pagoの色が強い牝系出身。同牝系からは🇫🇷凱旋門賞馬ダンシングブレーヴが出ている名牝系。それだけに、4走前の宝塚記念や三歳時の弥生賞の走りからもわかるようにタフな芝になってパフォーマンスが上がるタイプ。

枯れると復活しにくいディープインパクト産駒だけに、近走の成績からなかなか巻き返しは期待しにくい。復活するなら雨が降りしきるくらいのタフな芝で、ですが、前走はそのようなシチュエーションでもさほど見せ場無しではやはり難しいか。







シロニイ     血統評価:C

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阪神大賞典4着から臨みます。

父は万能型かつ牝系引き出し型のキングカメハメハ、そこに母はシラユキヒメ。いわゆる白毛一族の馬で、同牝系にはユキチャンやハヤヤッコ、メイケイエールなど。Star de Naskra色の強い牝系で、ダートでも走ってこれるレベルのパワーと前向きさが武器です。

そういった点から前走のような他馬がパフォーマンスを落とすシチュエーションでもそう変わらずに走れるために相対的に上に来れるのは一つの強みになると思います。また父らしく相手なりな所もこの人気ならば持ち味でしょう。

また、唯一の同コースレースである松籟Sでもしっかり有利な内を立ち回って4着に来ている点はプラスに捉えたいと思います。他馬がパフォーマンスを落とすような馬場であれば爆穴として一考したい所。







ジャコマル      血統評価:D

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日経賞5着から臨みます。

父はフジキセキ後継のダノンシャンティ。ダノンシャンティはNHKマイルCを勝利しているように、フジキセキらしいスピードのイメージが強いが、父としては名牝Balladeの影響からか比較的距離の融通が利く子が多い。故に距離の面はイメージほど気にしなくて良いと思います。

また、3代母のスキムはマルゼンスキーと同じNijinsky×Buckpasserという配合。そこから続く牝系からもNijinsky色の強いタフさが出ている印象です。長く足を使うという点についてはNijinskyは有用ですし、能力自体は疑問ですが血統自体は悪くない印象です。

ただ、ここは流石に展開を作る可能性のある一頭という印象です。









ゴースト     血統評価:D

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阪神大賞典の競走中止から臨みます。

父ハーツクライに、母方はCaroやBold Ruler、更にSir Gaylordのクロスとスピード要素が豊富な点から、トップスピードに富んだタイプのハーツクライ産駒と分析しています。

母ガヴィオラは🇺🇸ダート中距離のG1馬。ハーツクライ産駒の母方ダート血統ではスワーヴリチャードやカレンミロティック、ヌーヴォレコルトなどがいるように、ベストは中距離の時計が出るレースで流れに乗りながら末脚を伸ばすレース。そういったレース質になるかどうかが好走の鍵になりそうです。

母方のCaroは高速馬場適性を助長する面もありますし、先週のような高速馬場でレースできるかどうかが一つ鍵になりそう。血統背景からはタフな芝になってしまうのはマイナスになると感じます。









〜〜現状の印〜〜


ここでは枠の並びからの評価も込みで入れさせて頂きます🙏ご了承ください。



◎1.ワールドプレミア
○7.ユーキャンスマイル
▲15.オセアグレイト
☆8.ディバインフォース
△2.3.5.13.


◎はワールドプレミアを指名します。

正直、枠が出てかなり難しいレースになりそうだなというのが第一印象。当日の馬場とかなり相談する事になると思います。

ただ、馬場がフラットであるならば有利な内を立ち回り、血統的にも距離が伸びて良さが出るワールドプレミアを指名したいと思います。🇩🇪血統由来のタフさを活かせるレース質になれば、と思います。

○ユーキャンスマイルは枠順・展開で恵まれそうな印象ですので、立ち回り次第で十分上位に来れるかと思います。




本日は以上になります!

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