マガジンのカバー画像

オリジナル詩 まとめ

23
オリジナルの詩をまとめました。
運営しているクリエイター

2018年10月の記事一覧

【詩】 指輪

まだ、義務教育が完全には開けやらぬ時分 私は身分不相応な高価な指輪の為に 一心不乱に時間を…

大吉
5年前
4

【詩】 ショーウインドウに砕けた恋

最後を見届けよ! なんて、おっしゃるの いいえ、そんなことはできないわ 別れを突き付け 哀…

大吉
5年前
12

【詩】 いま十代であったなら

秋の声を聞くたびに 貴女の一通のメールを思い出す 風邪が治ったらキスをしようか、と 貴女は…

大吉
5年前
3

【詩】 煙れ!

甘ったるい煙の最後を すっかりと肺に送り終えると それを吐き出す前に 眼を閉じて、間を置い…

大吉
5年前
3

【詩】 戦闘機

この世でもっとも気高い翼を持つお前が なぜミサイルをその身に宿している 誰かがお前に照準…

大吉
5年前
6

【詩】 無垢の雄叫び 女2 髪

鼻をツンとつく冷たい風が いたずらに貴女の髪を愛撫し 空に嫉妬の芽を舞い散らせる あぁ、願…

大吉
5年前
6

【詩】 無垢の雄叫び 女1 失恋

この世界 まったくもって、恨めしい! この身体 まったくもって、呪わしい! 貴女が過ぎ去ったというのに この貴女のいる世界に 私はまだこうして立っている だからなのか 酒でこの世から浮遊したり 煙草で命を焦がすというのは あぁ、なぜだ なぜ私はこの世界に残されている 私の寝床なら 疾うに見知らぬ男によって 奪われたではないか!

【詩】 無垢の雄叫び 酒と煙草2 甘美な響き

酒で精神はこの世から去り 煙草で肉体は内から灰に近づく もうすぐだ! この世からの離別! …

大吉
5年前
3

【詩】 無垢の雄叫び デジタル装具1 呪いの海

あぁ、なんという呪わしい時代だろう! 17のときのまま、凍結したあの子のいまを 情報の海に…

大吉
5年前
3

【詩】 無垢の雄叫び 酒と煙草1 少年と老人

酒に意識は清められ 頭蓋骨に押し込められた願望が いまありありと心臓の扉を ノックする い…

大吉
5年前
1

【詩】 往年の君へ

神の生き血が空に冴え渡る頃 季節外れの花びらが忙しなく ある方向へなびいていく 花びらは…

大吉
5年前
8