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研修企画から学ぶ講師の目線とアウトプットの重要性

今年4月に入社した、新入社員の竹原です。私たち新入社員は自宅待機中に、新入社員研修を自分たちで作るという課題に取り組みました。

オンライン研修を受けるのも初めて、研修の講師をするのも初めての中での作成で、戸惑いながらも5人1グループの計3グループで進めていきました。



1)オンラインの良さの発見

研修の企画は集まってミーティングすることができないため、ビデオでのミーティングで進めていくことになりました。

まずはどのような内容にするのか、誰が何を担当するのか、どのような時間配分にするのかというところからミーティングがスタートしました。

研修スケジュールが決まり、各担当のスライド作りが始まってからも何度もミーティングを重ね、内容の確認や意見交換をしていきました。

はじめはオンラインでのやり取りはやりにくいのではないかとオンライン上での企画に漠然とした不安がありました。

しかし、慣れてくるとオンラインも扱いにくいものではないということが分かっていきました。

対面であれば資料をスクリーンに映し出したり印刷したりして共有できるように、オンラインでも画面の共有をしながら会話することができ、不便に思うことはありませんでした。

むしろ印刷することによる紙の無駄をなくすことができて良いのではと思いました。また、時間の使い方は自分で決めることができ、自分のペースで適宜休憩もはさみながらリラックスした状態で作業することができました。

2)受講者が満足できる研修を

私が研修を企画するにあたって気を付けていたことは、“講師が満足する研修ではなく、受講者が満足する研修を行う”ということです。

何も考えず資料を作成していると、どうすれば時間をつぶせるかという視点で作ってしまったり、あれも入れたいこれも入れたいと何もかも詰め込んだりと、自己満足な内容になってしまいます。

また、自分が話しているだけの研修になると、自分の収集した情報のアウトプットにはなっても、受講者からすれば退屈な時間となってしまいます。

しかしあくまで自分は講師という立場で、受講者にとってわかりやすく満足できる内容でないと意味がありません。

受講者から見てどのようにすればスライドが見やすいか、集中力を持続できるか、内容が入っていきやすいかなどを考えながら、なるべく多く休憩をはさみ、受講者参加型の研修になるように企画しました。

3)研修実施での様々な気づき

研修企画スタートから約4週間。各グループが企画した研修を1日ずつ実施しました。グループごとに個性が出ており、社会人基本マナーというベーシックなものから、エクセルを使った簡単なデータ分析やSDGsなど各グループオリジナルの研修がありました。

私が特に印象に残っているのは、仕事の進め方についての講義です。

今まで私は簡単な課題から取り組んで、後から重要で時間のかかる課題に取り組むタイプでした。

そのほうが重要な課題にたっぷり時間をかけられると思っていたからです。しかし講義の中で「コップに大きな石、小さな石、砂を全部入れるにはどのような順番で入れればよいか」という例を出され、大きな石から入れないとコップには石が入りきらない。

それは仕事も同じ。ということを教えてもらいました。例が分かりやすく、考えを変えようという気になりました。

どの研修も有意義で勉強になることばかりでしたが、2日間他のグループの研修を受けてみて、画面をずっと見ながらの研修は想像より疲れがたまり、集中力も長くは続きませんでした。

そこで最終日、私たちのグループの研修では時間配分に気を付けて細目に休憩を入れ、受講者の表情を見ながら講義やワークを進め、受講者が集中して取り組めるように意識しました。

研修終了後、私たちの研修は楽しく、あまり疲れなかったという声をいただきました。

4)教えることは最大のアウトプット

各グループの研修を受けて学んだことも多くありましたが、何より研修を自分で一から作っていく過程そのものが大きな学びでした。

担当だった食事バランスや挨拶マナー、敬語の情報収集から始まってそこで学びがあり、誰のための研修かを考えることによって研修の進め方に創意工夫が生まれます。

そして、さらに研修で講師側に立ち、教えることによって実はわかっていなかった部分が見えて学びを深めることができ、教えることは最大のアウトプットだと感じました。

研修作りは日々学びと改善の繰り返しで、久々に脳に負荷がかけられた感覚でした。


5)これから

コロナウイルスの影響で自宅待機を余儀なくされましたが、その中で貴重な経験ができました。

ここで経験したこと、学んだことをこれからの仕事に活かしていかないと、いくら貴重な経験と言っても意味がありません。

社会人としての基本マナーを意識するのはもちろん、お客様に対する提案や社内でのプレゼンテーションを行う際にはこの期間に学んだことを思い出して工夫していきたいと思います。

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