「内省」→「概念化」

大学3年~4年にかけて、国際政治を専攻しており特に私は被爆3世ということもあり、「核兵器」をテーマに論文を書いていました。

本を読んだり、人にインタビューしたりするのは全然苦ではないタイプなので、毎日15時間くらいの時間を使って邦訳や原文を読みながら論文を書いていました。それくらい熱中していました。

なぜそこまで熱中できたか当時は分りませんでしたが、今振り返るとその経験がめちゃくちゃ新鮮だったということと、教授に認められたいという欲求、、自分のアイデンティティーの一部のテーマだったので、一種の「フロー状態」だったんだと思います。

めちゃくちゃリサーチして、それを何十枚かのレポートにまとめて、8月くらいのファーストレビューだったと思いますが、これは完璧だなと思いフィードバックをもらいにゼミ室へと足を運びました。

担当教授から言われたことは

「めちゃくちゃ頑張ったことは評価します。それで、so what?what's your opinon?」
つまり、あなたが色々調べてあなたの言いたい事は何ですか?あなたの意見は何ですか?、という指摘でした。

個人的に結構ショッキングな出来事で、かつ非常に学べた経験でした。
というのも、当時の自分の斜め上の指摘をもらったからです。この経験から、自分の思考のフレームワークをどのように大きくしていけばいいのか?というきっかけをもらえた気がしています。

この一連の流れが、人を成長させるのにとても大事だと思います。私もめっちゃ苦手なんですけど、学習を最大化させるためには「内省」や「概念化」めっちゃ大事です。そして、ここに「上司」や「第3者」の存在意義があると思います。

すごい簡単にいうと「壁打ち」です。
①経験をする→②自分で振り返ってみる→③自分よりも能力が高い人に壁打ちしてもらう、ということです。

この流れを踏むことによって、
一つの経験から、様々な角度のフィードバック
「こういうことも言えるよね?」
「こういう風に学んだともいえると思うよ」

という「フレームを広げる作業」です。

ここのワンクッションを入れるかで、内省概念化が深くなるかが決まります。
自分よりレベルの高い人と、どれだけ関係性を作れるか、の一番の理由は上記だと思います。

横でなれ合っていても、もしくは下とのコミュニケーションの割合が多くなりすぎても学びは深まってきません。

是非、自分の恥を捨ててドンドン目上の方にフィードバックをもらいに行きましょう!

P.S. お茶を始めました。

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