Thursdaynight

それは衝撃的でもなく運命的でもなく全くなんでもない出会いだった。
店の扉を開けてふと目に留まったから。ただそれだけ。

こちらの冷めた気持ちを知ってか知らずかあっちも当て付けのように冷めきっていた。

なんかムッとして
僕の方からモーションをかける。

といってもなにも言わず店から引っ張り出しただけなのだが。
もちろんスタッフには声をかけて許可をもらった。

自分の家に連れていくのにこんなに緊張しないものなのかと。
いや、なにもいやがらない相手にも問題あるんじゃないか。

家に着いても表情ひとつ変えやしない。
度胸があるのか世間知らずなのか。

だけど、僕も鬼じゃない。
着いてまず部屋に一人にしてあげた。

心の準備をさせてあげようと思ったのだ。

こんな簡単にひょこひょこ黙って着いてきてその何も考えていない頭を冷やしてみたらどうだと
少し冷却時間を作った。

自分で連れて来ておいてほんと勝手なことを言ってるのはわかってる。
けどそれが必要だと思った。

15分くらい経っただろうか。
僕の方が我慢できず
部屋の扉を開け自分の元へ導いてゆく。

相変わらず冷たいけど僕の引く手にはとても素直だ。

身体を傷つけないように
纏っているものを優しく脱がす。

クリームがかった白い肌が露になり
目に飛び込んできた。

そうなったら僕の方は止められない。

夢中になって相手にむさぼりつく。
そんな必死な姿を嘲笑うかのように
濃厚なその身体で僕を包みこんでゆく。

止まらない。
むさぼる程に違う表情を見せてくれるその魅力にまんまとやられてしまった。
全てが終わると、僕はとても喉が乾いていた。
水を飲んで一息つく。






美味しかった。チーズケーキアイス。また買おっと。

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