背負う

お腹が空くとボーッとするし、お腹が一杯でもボーッとする。
板挟みだ。

お腹が空きすぎて、お腹が背中にくっつきそうになるという表現がある。
でもどうだろうか。

この表現は腹部内にある胃を完全に無視している。
「背中にくっつきそう」だと胃の腹側のことしか考えていない。

食物が入れば胃は膨れる。袋だから。
だから、胃の背中側も背中にくっつく。

それを考えると、「お腹が空きすぎて、お腹が背中にくっつきそうになる」だけじゃなくて、「背中にくっつきそうになるくらいお腹が一杯になる」ことも忘れないでね。お腹とのお約束だよ。



最近友人関係で、エモいことがあった。エモとは強く感情が動かされることで、大概叙情的で比較的いい意味で使われることが多いのだが、ここでは良くない意味だ。

そのエモい件で泣いてしまった。悔しさと裏切られた寂しさと、これから頑張ってほしいという思いが胸に溜まり熱さとなって目から溢れてしまった。


だけど、泣きながらふと頭によぎったものがあった。
あれ？本当に今その友人を１００％思って泣いているのか？と。

というのも自分も過去にケースは違うが近しいことをしているなと。

だから、もしかしたら流れた涙の成分には友人への悔しさプラス過去の自分への懺悔の念も含まれてのものなんじゃないかと思ってきた。

もちろんその友人の事を思って泣いてた、だけどそれがきっかけで過去の記憶が引っ張り出され、鮮明に映像が写し出されていた。

それに関して忘れていた訳ではない。だけど１番前にあると頭を抱えて動けなくなってしまうので、チラつくぐらいで納めていた。

今回、そのエモいことがあって涙してたのが、過去に繋がりを持ち、前面にやって来た。あ、俺もやってたな。
結果、友人へのショックと自分の贖罪の板挟みで泣いていることになった。

冷たいかも知れない。
だけど、繋がってしまった過去のものをわざわざ絶ち切ってまで、相手のことだけを考えて泣ける神経は持ち合わせていない。

大なり小なり誰でも背負ってるものはあると思う。
今回のことで、その友人も背負った上で何ができるのか、そしてそれを糧にどうやって生きていくのか考えるだろう。

それは自分もそうだ、忘れないで抱え続けていかないといけないと思っている。

腐らず抱え続けて、誰かの力になれるようにいきましょう、そうやって生きましょう。

各々の尺でいいから一緒にがんばろ？

友人へ、そしてみんな。僕とのお約束だよ。