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不正カルテル問題の本当のモンダイ

こんばんは。
時事問題を解説している札幌在住の北海道大学(北大)の玉井大貴です。
今日は今話題になっている、損害保険4社のカルテル問題(逮捕ではないことに注意してください。

逮捕=刑事事件

となっており、カルテルによる処分は今のところ行政処分のため行政事件となっています。)について解説致します。
そもそもカルテルとは競合の企業同士が不正に価格を秘密裏に調整し、収益を安定させる行為のことを言います。

カルテル自体は逮捕・犯罪に直結する

とはいいがたく、それ単体で誰かが逮捕・容疑者となることは少ないでしょう。ただ、企業の独占禁止法違反に該当するため行った企業は相当な額の罰金を払う必要があります。

では、今回のこの事件をなぜ取り上げようかと思ったかと申しますと、実は今、世界では独占禁止法を盾に取った企業の取り締まりが加熱しています。
例えば、Appleは実際に米当局から摘発を受けていたり、MicrosoftとopenAIも不正な関係を構築していないかを調査されています。
さすがにビルゲイツが逮捕されたり、容疑者となったりすることは考えられませんが、もしクロだと認定されれば当然、会社は大損害でしょう。
そうなると、何が起こるのでしょうか?
私はおそらく

イノベーションの停滞

が予想されると思います。企業としては新しいプロダクトを作って競合よりも優位に立とうとしてもすぐに独占禁止法違反だと摘発され、新製品開発にモチベーションを感じません。するとどんどんイノベーションの力は衰え、結果として人類の停滞を生んでしまうと思います。
そうならないように独占禁止法をどうとらえるか、どう取り締まっていくかについては我々がもう少し考えるべきことなのではないでしょうか?

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