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【ワークシートの紹介】対人スキルを場面から分析&チェックしてみよう

今回は、対人スキル(コミュニケーションスキル)の捉え方についてのアドバイスとチェックシートの紹介記事です。

対人スキルは、社会で生きていくスキル(ソーシャルスキル)の中でもっとも多くの要素を含んでいるといえるでしょう。なぜなら、何が正解で何が不正解かがわかりづらく、正解などないと言ってもいいくらい、そこにいるメンバーとその場面によって基準が決まる性質のものだからです。
自己理解系やライフスキル系の技能よりも複雑で習得が難しく、教える側にも相当のスキルが必要で、評価方法や指導方法も確立されていません。

たとえば、「人前に立って話すスキル(スピーチや発表)」「数人でおしゃべりするスキル(雑談)」「電話で話すスキル」「文字でのやりとり」、、、など4つの場面を挙げてみても、それぞれに求められる技術はすべて異なることがわかるでしょう。雑談が得意だからと言って人前でのスピーチが得意とは限らないし、電話に慣れていてもメールやスマホのメッセージが上手くできないという人もいます。

私(鈴木)は、雑談に関しては超(チョー)得意でしたが、中学や高校生時代は人前でのスピーチがイヤでイヤで仕方ありませんでした。人の目を意識し、人の反応を気にし過ぎていたのでしょう。
ところが、社会に出て人前で話す場面が増えると、人の反応をうかがうことよりも自分のメッセージを伝える必要が生じ始めたのです。(そういう仕事だったので)
これにより自分の言葉で直接、聞き手に語り掛ける機会に恵まれ、得意か不得意かということさえ自分の中で問題にならなくなりました。

その後、雑談のスキルは相談業に生かせるようになり、人前で話すスキルは講義や講演の業務に生かせるようになりました。
業務上の電話やメールも問題なくこなせるようになりました。

しかしいまだに億劫なのは、スマホでの文字のやりとりです。
メールほど長文ではないことがかえってストレスに感じることがあります。相手の一方的で短いメッセージを、自分なりに受け入れなくてはなりません。読みながら相手に共感したりツッコんだりと、いちいち心で反応することになりますが、それをそのまま文字で返信するわけにもいきません。
疑問に感じたことを質問したくもなりますが、それを短文で表すのは至難の業。自分の文章も一方的な印象を与えないだろうか、などと心配したりして。
結局、面倒くさくなって書いた長文をわざわざ消去する羽目に。
なんだかストレスになりますね。
だから私はスマホの文字のやりとりは苦手なのです。

このことからわかることがあります。
「コミュニケーションが苦手だ」という言い方はあり得ないということ。
同じく、「コミュニケーションが得意だ」という言い方も。

どれが苦手でどれが得意なのか、自分で捉え直しましょう。
いろんな場面を挙げてチェックしてみると、自分の傾向がわかるでしょう。

かんたんに取り組めるチェックシート(高校生向け)がありますので、興味のある人は以下のデータをダウンロードして使ってみて下さい。
20項目あり、早い人は1分でチェックできますし、ゆっくりやってみても良いでしょう。
家庭でみんなでやってみても良いし、高校の先生方などは総合やLHRの時間に活用されても良いでしょう。
個別指導等で活用することもできます。

何人かで実施する際には互いにプリントを見せ合い、話し合いの話題にするなどしても良いでしょう。

※実施上の注意事項※
あくまで「自分で自分の傾向を知る」程度の目的で実施してください。自己チェックが甘いとか、その項目のチェックは間違っているとか、互いのスキル状況にまで意見し合うような場にはしないでください。
また、安易に他人のスキルをチェックするような使い方もお勧めしません。

(同じ内容でPDFとWordでアップしておきますので、自由にアレンジしてお使いください)

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