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大会へ出る為のサーフィン

スケートボードを探しに初めて訪れたサーフショップ

初めてのサーフィンを教えてもらい、初めての大人の世界を知った場所

世の中は好景気 街中が賑やかだった。1986年

まだ、中学2年生だったがお金お金お金とニュースが騒いでいたのを覚えている。

ディスコにクラブ、繁華街は大賑わい

ユーロビートにヒップホップ、派手な世の中で僕らはひたすら

大人の世界に飲み込まれていく 

もっと正確に言うと染まりたかった

いつの間にか 酒もタバコも覚え 大人だと勘違いした少年だった。

サーフショップも好景気 いろいろな企業がスポンサードし初め

プロサーファーがもてはやされた時代

ショップのオーナーが若い僕らを育てたいと思うのは当然だった。

土曜日の学校が終わると毎週海、平日も波が良ければ海

夏休みは片貝のクラブハウスに宿泊し毎日がサーフィンだった。

サーフィンが楽しいと言うよりも、大人の世界に入ったことが

楽しくかった。

サーフィンを初めて数か月後、埼玉3区の大会が平砂浦で開かれた

台風のうねりが入り 完全オーバーヘッド

初心者の僕らには 到底乗りこなす事のできないビッグウェーブ

プ~ッ と かん高い音がなり

大会が始まった

アウトに出るのが必至で、カレントもキツク

右に右にと流されて岩の方に吸い込まれる

体力の限界と 気力。。。

どうにかアウトに出てもうねりが大きすぎて

自分が何処に居るかすら分からないくらい海に囲まれた

完全に 自分の技量とシチュエーションのギャップに殺された

オレ・・・何してるんだろう・・・

サーフィン 楽しんでるか?

もっと 自由な世界 じゃなかったっけ?

自分たちが意思決定出来る環境じゃなかった

自分たちが意思決定できるお金もなかった

自分たちが意思決定できる・・・・・

何もなかった 勘違いした中学2年生だった。

つづく・・・




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