大忘年会の話

もう3日前になるけれど、ゆる言語学ラジオ大忘年会に参加させていただきました。


ゆる言語学ラジオ#161の大忘年会告知回
https://youtu.be/OQMHvSyeBUA )36:45あたりで協賛する企業などがあるとありがたい、と堀元先生がおっしゃっていて、
「見終わったらすぐに問い合わせしたい!」と思い動画を見るも残りの9分がいつもより長く感じて意味のない焦りを感じたことを覚えてる。ちょっとだけ関係のない話、用例の皆さんで経験した方もおられるかもですが、堀元先生にメッセージ送るの一番緊張するんですよ。ご自身でめっちゃ校正する人だし、私はぼちぼち古いファンのひとりでもあるので尖った堀元先生のイメージが拭いきれず誤字脱字あったら下手すると晒されるか⁉と思ってしまうので。9月20日この日も動画終わり次第メッセージを下書きして送信ボタン押すまでに20分くらい押せなかった記憶がある(酒の力で押した)。

協賛金の質問を送って、返信が来る。最近は非常に優しい堀元先生、非常にリーズナブルな協賛金に設定してくれている!これなら出せそうだ!とはいえ会社名で出そうと思っているので会社にお金は出させたほうが良い、会社にどうすれば稟議通せるか?という画策を始めていく、社長に通せそうなプレゼンと合わせて社長の奥さんに通りそうなプレゼンを考えなくてはいけない。諸々考えた結果「友達がぶち上げるイベントに協力してあげたい」方向だと通りそう、という結論に至る。
そこでメタ認知が疾走り出すッ!
(堀元先生にどの面下げて「友達」と呼ぶのか…⁉)
上辺で話す軽薄な人間関係は嫌いそうな言動を普段からしている堀元先生にそんな急に距離詰める行動できるわけないしなんなら「そんなことしてくるやつがいたんですよー」くらいnoteの有料部分に書かれてもおかしくない内容。マジでプレゼン思いつかない自分に失望する。
とはいえ今のところ他に通せそうなプレゼンも思いつかないのでゆる言語学ラジオのいつぞやの回で言っていた話を引用しながら堀元先生にメールする、

『あと、本当に申し訳無い話が1点ありまして。 会社には諸般の経緯事情により 「仕事でもお世話になっている友人が主催するイベント」と伝えてしまいまして。社内的には堀元先生はぼくの友人になってしまいました。 稟議通したさからの社内営業とはいえ星新一ばりの面の皮厚さで大変申し訳ありません!』
怒られるかな、と思ったけど堀元先生に快く了承いただけてホッと胸を撫でおろす。順序は逆になったけど、これで稟議通せる!
ということでゆる言語学ラジオ大忘年会にスポンサーとして参加できることが決定しました。

当日、朝7時過ぎの新大阪発新幹線に飛び乗る。前日若干の興奮であまり寝れなかった。新幹線でちょっとだけ寝つつも緊張ですぐ目が覚める。
現地には10時前に着いたが、会場入りは11時と聞いていたのでコンビニに入ったり施設周辺を2周くらい歩いて回ってみたりして時間をつぶしちょっと早めの10時45分くらいに会場入り。
入ってブースの場所を聞いて準備する、
と言っても今回は後藤醸造(@gotojozo)さんと共同スペースで自社シャンパンを売るだけなのでなんの準備もない、強いて言うならテーブルにちょっとPOPを置くくらいであとは届いたシャンパンさえ冷やしておけばすぐにでも始められる

ブースに展示したPOP。堀元先生栄光の軌跡を現した看板と辞書を注いだグラス。
ちょっとお二人をいじりたいと思って簡単に作成したものの案外ウケた

シャンパンは当日の午前中に冷えたものが届く手筈…なのだが11時半になっても手元に届かない。午前中なのであと30分くらいあるけれど、早めに届いていたほうが安心できる、ということで物流センターに確認の電話をする。
… … … あれ?出ないぞ?
ちょっと不安になり本社に電話し状況確認してもらうがそちらからもつながらず。やっとつながったのは大忘年会開始1分後の13時01分。
 「年末渋滞などの物流の遅れで荷物は15時半くらいになります

絶望感。
たくさんのスタッフの方が努力をして良いイベントを作ろうと頑張っている中、ものが届かないという理由でなにもできないことが申し訳なくって。なによりパーソナリティーのおふたりに申し訳ない気持ちが強すぎて泣きそうになる。なんで午前指定なのに午後なんだよ!という怒りの気持ちもあるがそこは物流会社さんも頑張ってやっているところなので仕方ない、取り急ぎ総合統括の海保さんに状況報告すると海保さんが申し訳無さそうな顔をする、いや違うんです!悪いの僕じゃないけど僕なんです!ともかくできることは開場直後のビール購入に並ぶ長蛇の列を手伝うことくらいだった。

オープニングトークで堀元水野両氏が事情説明してくれた、これだけで救われた気がする。あとはシャンパンが到着するまでひたすら後藤醸造さんのお手伝いに徹しよう!気持ちを切り替えできる限りの愛想を出してビールを売る。と言ってもカップに注いだビールを来場者にお出しするだけなのだがそれでもその仕事を精一杯しようと思った。

しばらく長蛇の列は続いた、この時間だけで200杯以上のビールが販売されたのではないだろうか、少しだけ間が空く時間ができてきた頃、シャンパンが届いた。ホッと胸を撫で下ろす。しかし飲み物購入のピークは過ぎておりここから予定(希望)数のシャンパンは売れるのか!?という不安が新たに襲ってくる、はずだったのだがもうこの頃には数杯ビールを飲んでおりホロホロと酔いも回ってきていたので「まー赤字出ても堀元水野に献金したと思えばいっか!」となっていて
会社への貢献心<<<イベントを楽しむ
だった。テヘッ

忘年会も終わりに近づき、販売時間の終了が近づいてきた、言っても壇上で「シャンパン届きました!」などの案内もしていただいてたのでぼちぼちは売れていた、が残り丸々5本残っていた。グラスの杯数にすると45〜50杯分だ。けっこうな量が残っている。しかしそれは仕方ないことだ、だって
予定の1.5倍持ってきているんだもん。
これは言い訳だけど仕方のないことで、会社に対して経費と売上を報告しなくちゃいけないから。そこをコチョコチョと誤魔化して赤字にならないプランを出しておかねばならない、でないと「黒字の目処立たないのにお前金出して出展するの?」となってしまう。目的はゆる言語学ラジオにお金を出すことなのでこちらとしてはそれでも良いのだが会社としてはよろしくない状況だ。なので損益分岐点を誤魔化して提出し、全部売れれば黒字になるような計算にして数量をはじき出す、というのが予定の1.5倍。
ぶっちゃけ物流で荷物が遅れた状況は「いやそれのせいで全部売れませんでしたよ、文句あるなら物流に言ってください、こっちだって迷惑したんです!」くらい言えるのである意味いい状況になったとも取れるのだがそこは言わないほうが良さそうな気がする。
ともかくこの残り5本、どうするか。事情もあるので「売れませんでした」で通りもするけれど、自分本来の目的としては「ゆる言語学ラジオにお金を出す」なので売りきったほうがいいに決まっている。ひとまず海保さんに「2次会の時間もシャンパン売っていいですか?」と相談、快く?了承を得て適当に「シャンパンいかがっすか〜!おいしいよ~!」とテキトウな声をあげて会場を回ってみる。あわよくばこのシャンパンを機に「公開録音で出してたシャンパンですよね?」とかの話が広がって用例同士仲良くなれたりするかな、とかも思ったりなによりこちらは酔いが回っているのでもうどうでもよくなっているからこんなことできるのだけれどさすがはゆる言語学ラジオの用例たち、メタ認知を発動させているのか誰も具体的な反応を示してくれない。うーん、売れんなぁ、仕方がないか、と思ったのも束の間、海保さんより「堀元さんが売りさばいてくれるとのことです」とのこと!
このあたりは先日の堀元先生のnote( https://twitter.com/kenhori2/status/1608838005351124994?t=JB2fitJTiRqFlmUw_PfAQg&s=19 )に堀元先生視点が書かれているので読んでいただければ主催者視点を楽しんでいただけると思う。(有料部分を買わないと内容わからないので買うのがいいと思います)
一方こちら視点で言えば、わざわざ主催者が荷物を時間通りに送れないようなクソスポンサーのシャンパン販売を手伝ってくれるとは微塵も思ってないわけで。
東京の立派な会場、1日借りるだけで3桁万円はかかるであろう会場費、数十人いるスタッフ費用、その他諸々かかる費用は会場費とあわせて途方もない金額になる、シャンパン1本売れたとてその会場費の足しにもならないようなもの、しかも2次会会場には200人を超える用例たち、その全員が堀元先生との絡みを楽しみにしている、そんな中前述したクソスポンサーのために涸れた声を張り上げ「シャンパンどうですかー!」と勧めてくれている。
ちょっと泣きそうになったけどさすがに40代半ばのおっさんが人前で泣くわけにもいかずぐっと堪えた。このあたりの事情はこじき的旅行記「僕は人前で泣けないから、一人で準備をしてから泣くことにした」を参考にされたい。
そうするうちにひとり、ふたりとシャンパンを頼む良い用例人が出てきてあっという間に完売した。

堀元先生とはもっとお話したかった、例の話とかそれ以外のことも聞いてみたかったりとにかくもっと絡みたかった。けどそれ以上になにかしらの懐の深さを見せてもらったような、そんな気がする。

2次会終了後は聞けば堀元先生、シャンパンのせいでグロッキーになっていた様子。そんなところまでさせてしまった申し訳無さもあるのだけれど、懲りずにまたスポンサーとしてお金を出して参加したいと思います。そしてまたたくさんの「堀元見の悪口くらいには極辛口の三鞭酒」を振る舞いたいと思っています、会社と堀元先生が許せばだけど。


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