無事にお祭りを終えることができました。

令和6年2月17日(旧暦1月8日)
黒石寺蘇民祭が終わりました。
祭り執行にご尽力くださった皆さま、
お越しくださった皆さま、
ありがとうございました。
本当におかげさまでした。

祭り当日、
境内には蘇民祭が好きで、蘇民祭を続けてほしいと思っている人ばかり。

そんな中、
祭りをやめることを決めた人間として、
みなさんの想いをただただ受け止め続ける。

その波があまりに大きくて、心が揺れる。
「やめるという判断は本当に正しかったのか」
心が揺れ続ける。

この祭りを誇りに思っている人たち、
この祭りが生きがいの人たち、
その誇りや生きがいの拠り所を断ち切ることになってしまうことへの責任。

一方で、
祭りをすることのコスト(労力)があまりに大きいという現実。

なぜ祭りをするのか。

みなさんの誇りや生きがいのため
日本の文化を守るため

いえ、そんなに大それたことは考えてません。考えられません。

私達はただ、
お薬師さんや妙見さんやみなさんや、
この世の理にありがとうと言いたいだけ。

誇りや生きがいや、文化、
なかなか考えられません。

わかっていない
自分勝手

おっしゃるとおりです。

私はそんなにすごい人間でも、素晴らしい坊主でもないです。

ただ、本当に大事なことだけ見ていたい。
それだけを願っている人間です。
間違いだらけではあるけれど、
それだけを求めている人間です。

争奪戦のあと、参加者のみなさんにおにぎりを渡しているとき、
「ありがとうございました」
と言ってくださる方が何人もいらっしゃいました。

その言葉に胸が痛みつつ、救われました。
ありがとうございました。

なぜお祭りをするのか。
それは「ありがとう」と言うためでしょう。

仏様、神様にありがとう
祭りを運営しているみなさんにありがとう
参加者のみなさんにありがとう
そして、自分自身にありがとう

それ以外にはないのかなと。

お祭り自体が「有り難い」こと。

それ以外にないのかなと。

みなさま、本当にありがとうございました。

よろしければサポート、お願いいたします。