ラルの星 5月1日

空が真っ赤な朝、ラルは目を覚ました。
目の前には、明るい扉、黄昏扉、いつもの扉がある。
洗面所へ行くため、いつもの扉をラルは通り、自分の部屋を出た。

扉を通ると、自分の部屋に着く。そこには、また扉が3つある。ラルは、いつもの扉をまた通る。通った先には、また自分の部屋。
自分の部屋は何も変わりがない。先ほどまでラルが寝ていたベッド、勉強机、不規則に置かれた書籍の数々。
ラルはまた、いつもの扉を通る。やっぱり自分の部屋。
またいつもの扉。自分の部屋。
いつもの扉。自分の部屋。
いつもの扉。自分の部屋。
いつもの扉。洗面所。

ラルのいつもの日常が始まる。

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