THE Wの話

タイトルだけ見ると、THE Wについての偉そうな評論に思われそうですが全く違います。
僕は芸人である前に一お笑いファンなので、シンプルにネタを楽しみながらテレビで観ていました。
テレビで観ながら、個人的に感動してしまった?グッときた?スッキリした?そんな瞬間があったので、ここでひっそりと。

今年のTHE Wの決勝には変ホ長調というアマチュアコンビが決勝に進出しました。
古くからのお笑いファンなら知っていると思いますが、2006年のM-1ファイナリストです。
そして、この年のM-1でアマチュアである変ホ長調に唯一負けたのがPOISON GIRL BANDでした。
そうです、僕のコンビです。(私が変なツッコミです。)
直後は「アマチュアに負けた唯一の芸人」とか散々な言われようでした。
もちろん悔しかったですが、逆に「こういうキャラで売れるのもありじゃね?」とも思いました。
残念ながら?ありがたいことに?多くの芸人さんやスタッフさんに「お前ら面白かった!」「自虐はやめろ!」と受け入れられず、僕の思惑はハズレましたが。

それでも、一部のしつこい方々からは僕らはいまだに「唯一、アマチュアに負けた漫才師」の認識です。
間違ってはいないですが、「いつまで言うんだよ」「面倒くさいな〜」とイヤな気持ちがず〜っとありました。
そんな中での、今年のTHE W。
変ホ長調のネタ。
相変わらずの面白漫才。
とても、笑いました。
そして、お2人のネタ後の麒麟 川島さんと笑い飯 哲夫さんのコメントに胸が熱くなりました。
お2人は変ホ長調を「かつて、共に戦った仲間」と表現していたんです。
なんか、自分の心の中にうっすらあった天気の悪い日に疼く古傷みたいなものがスーッと消えていきました。
「そうだよな、俺らはアマチュアに負けたんじゃなくて漫才師に負けたんだよな」
「川島さんと哲夫さんが言うんだもん、間違ってないよな…」と。

十数年も変わらずに面白くい続けてくれた変ホ長調と、川島さん哲夫さんに感謝です。

サポートはとても嬉しいですが、お笑いで返すことしかできませんのであしからず。