バンジージャンプの話
記憶が鮮明なうちに。
昨日、2024年6月24日にバンジージャンプをしてきました。
茨城県にある「竜神大吊橋」という高さ100mの吊り橋からのバンジーです。
4月から『よしもと中尾班YouTube劇場』というチャンネルで企画を考えさせていただくことになり、「何歳になっても初めてのことに挑戦しようぜ!」という意味合いから、芸人さんに挑戦してみたいことを募り『初体験ついて行きます』みたいな形で企画になりました。
中尾班のいろんな芸人さんがいろんな初体験を回答してくれる中、僕は「バンジージャンプ」と答えました。
中尾班のマネージャーさんたちに「いいですね!」と言われ、採用されてしまいました。
さらに、僕はカッコつけて「バンジーは都内にも遊園地のアトラクションとかであるんですけど、数十mなら飛べちゃうと思うのでこことかどうですかね?」と自分でネットで探した竜神バンジーを提案しました。
皆さん「いいですね!」と即採用でした。
もちろん、この時は自分の中でも「怖いけど飛べないことはないだろうな」と思っていました。
そして、中尾班のいろんな企画が進んでいく中で急にマネージャーさんから「吉田さん、6/24ならバンジーの予約空いてますけどどうですか?」と、3日前に連絡がきました。
ここでも涼しい感じで「行けます!」と返答しました。
ただ、この瞬間に自分の心が少しだけ「きゅっ…」としたのを覚えています。
この瞬間が緊張の第一波でした。
そこからの2.3日は通常の仕事をこなしつつ、頭のどこかにバンジーのことがあり、さらに感じたことのない少量の緊張感がありました。
そして、当日。
9時に本社に集合して竜神大吊橋に向かいました。
行きの車内では2人のマネージャーさんたちはJ-POPを聴きながら談笑。
僕はその談笑にちょいちょい参加しながら、謎の緊張感との闘い。
この移動中にカーナビに映る目的地までの距離と時間を目にするたびに、またさらに緊張が増していきました。
ここが緊張の第二波です。
そして、竜神大吊橋に到着。
車から降りると目の前に大きな大きな吊り橋が現れました。
橋を見た瞬間「あ、飛べないかも…」と、初めて『飛ばない選択肢』が自分の中にできてしまいました。
この瞬間から(もしかしたら本社に集合した時点でかもですが)顔がひきつっていたと思います。
ここできた緊張の第三波は、それは凄まじいものでした。
バンジーの日程が決まった瞬間が、緊張度10。
当日の車移動で緊張度30。
大吊橋を見た瞬間、一気に緊張度が70に跳ね上がりました。
そこから、予約の時間までの3.40分は心ここにあらず。
若い頃、めちゃくちゃしんどいバイトをしたときに「どうやって逃げようか…」を考えていた時間と同じような感じでした。
「ただ、逃げると信用は一気にゼロになってしまう…」
「ここまで連れてきてくれたマネージャーさんに申し訳なさすぎる…」
いろんな考えが頭の中をよぎり、それでも涼しい顔で「晴れてよかったですね」なんて平静を装う自分。
そして、時間が迫ってきて受付。
誓約書にサインをしている時は「ヤバいヤバい、サインしちゃってるよ…」と思いながら、もう引き返せないことを自覚。
そして、ハーネスを装着しいよいよ後戻りできないこと確定。
時間がやってきて、大吊橋へ。
実はこの時もまだ覚悟は決まっていませんでした。
橋を渡りながら、あらためて橋の高さに打ちのめされたり。
いざ、橋に設置されたバンジーのジャンプスポットへ。
ここが金網でできていて、下が丸見えでめちゃくちゃ怖かったです。
ここで緊張度は100に到達しました。
本当に立っていられないくらいの場所でした。
「クルーの方々はここで一日に何時間も仕事をしているのか…」と信じられなかったです。
そして、ここでさらに足に器具を装着し飛び方と飛んだ後の動きなどの説明を受けました。
ぶっちゃけ、この時は頭は真っ白になりそうでした。
大事な説明も凄く遠くから聞こえてくる感じ。
クルーの方に「では、今説明したことを自分で言ってみてください」と言われ、あたふたしながら言われたことを声に出しました。
「オッケー、じゃあいきましょう!」と、ついにジャンプ台へ。
高さ100mのジャンプ台のへりに立ち、目の前には何もなし。
下に広がる竜神峡。
この辺の記憶は曖昧です。
クルーの方々に凄く優しく「いけますか?カウントダウンしちゃっていいですか?」と言われ「お願いします…」と返すのがやっと。
有無を言わせず始まるカウントダウン。
僕がどのタイミングで飛べたかは、動画がアップされましたらご確認してみてください。
飛んだ感想ですが、とても一言では言い表せないです。
直後は凄くハイになって喋っていた記憶。
「怖かった」「俺、飛べた」のシンプルな感想。
徐々に落ち着いてきて思ったのは「あ、俺は人間が落ちるスピードを体感したんだ…」という感覚。
あとは、達成感と充実感と。
なんていうか、この歳になって自分にこんな日が来るなんて考えていなかったので、とても嬉しかったです。
そして、「そういう日って自分で作り出せるんだよな」という確かな手応え。
我ながら、最高の一日でした。
ということで、あらためて動画がアップされましたらご視聴ください。
『よしもと中尾班YouTube劇場』の応援をよろしくお願いいたします!
サポートはとても嬉しいですが、お笑いで返すことしかできませんのであしからず。