ファッションの話

買ったまま履いていなかった白いパンツを履いてみたら、びっくりするくらい似合わなくて家で一人で爆笑しました。
「なんで買ったんだよ…」と言われそうですが、夏に向けて一本くらい白いパンツでも買っておこうかなと思ったんです。
あまりに似合わないので「コーディネートか?上にどれを着たらしっくりくるんだ?」と、自分の持ちアイテムをいろいろ合わせましたがほぼ全滅でした。
「靴下がいらないのか?裸足で履けばいいのか?」と裸足で履いてみたら「ナシではないな…でも、なんか(石田純一さんやジローラモさんみたいで)いやらしいな…」となる始末。
おしゃれって難しいですね…。
着たい服が自分に似合わないときって、どうしたらいいんだろ?
そもそも、自分に似合うものを選ぶのが大前提なのかな?
『人目を気にせず好きな服を着よう』みたいなコピーを目にしたこともあるような。
これでも、吉本のおしゃれ番長ピース又吉に「吉田さんはおしゃれですよ。」と言われたことあるんですけどね。

実は両親ともそれなりに有名なアパレルに勤めていたり、姉も結婚前はアパレル会社勤めだったりと『ファッション』は身近な存在でした。
子どもの頃、父と姉は映画を観終わったあと「あの服がおしゃれだった」「あの合わせ方は上級者だよね」とか、そんな感想を言い合ってましたね。
でも、僕は野球とお笑いにしか興味のない子ども。
なんとなく、高校生になったくらいから周りがおしゃれをしだして、そこから自分も少しだけ意識しはじめた感じ。
僕が高校生の時はダウンタウン浜田さんの『ハマダー』じゃないですけど、古着やアメカジが流行りました。
あと、男子高生は『腰パン』というパンツが見えるくらい低い位置でズボンを履いていましたね。
僕は自分の体型やキャラ的に、アメカジも腰パンも違うなと思っていたのでやってはいませんでした。
そういう意味では、無意識に流行りよりも自分に似合うかどうかで服を選んでいたのかな。
それでも、自分に似合わないと分かっていながら着たい服もありました。
スカジャンです。
僕には不良性が皆無なので、スカジャンみたいなヤンチャな感じの服は似合わないんです。
20代の頃に買ったことありますが、無理してヤンチャ感を出してるようになってしまって自分のキャラにがっかりしました。
それでも、ここ数年でなんとなくスカジャンも似合うようになってきて、長くこういう仕事をさせてもらっているからか、いい意味で不良性というか堅気じゃない感じがでてきたのかなと思っています。
この冬には革ジャンにも挑戦しようかと企んでいます。
あと、タンスの奥から昔に買った紺ブレとかもでてきて、そういうものを普段使いできるようにもなりたいなと思っています。

子どもの頃、父親に「服に着られるな」とよく言われました。
親が買ってくれた高そうな服とか自分のお気に入りの服を着ると「汚したくない」「綺麗に保ちたい」などの意識が働いてしまうのか、なんとなく自然に振る舞えなかったんです。
『着こなす』とはよく言ったもんですね。
そういう意味では、相方の阿部さんはなんでも着こなしてましたね。
NSC生だった頃、教室に変なTシャツが落ちていてみんなで「誰だよ、このダセーの着てきたやつ」なんて言ってたら阿部さんがおもむろに着だして「お前かよ!」なんてツッコんだんですが、着た瞬間に全員が「アリだな…」となりました。
そんなことがあったので、いつだったかの単独ライブのブリッジVで『本社に来たダサい芸人の服を脱がして阿部が着たらおしゃれになるのか!?』みたいな企画を撮影しました。
誰のどんなにダサい服を着てもことごとくおしゃれに仕上がって、笑いが起きるというより「おお…」みたいな感心の反応になってしまっていましたね。
あれはあれでなんていう能力なんでしょうか。

これからも年相応のおしゃれを楽しみつつ、必要以上に老け込まないようなチョイスをしていきたいですね。
やっぱり、僕はスタイルがいいので(これ、もう自分で言うって決めてるんです。「スタイルいいよね」って言われて謙遜する方が鼻につくらしいので)そこも武器にしていきたいと思います(数年前、ベロベロに酔っ払ったモデル事務所の社長と名乗る女性に「あなた、モデルに興味はない?」ってスカウトされたことあるし)。
先日も2人組のユーチューバーだという男の子に「写真撮ってください」って声をかけられて「お笑い好きなの?」って聞いたら「はい!めちゃくちゃおしゃれな人がいると思ったら吉田さんでした!」って言われたし。
これは、自信持っていいですよね。
最後にいらない自慢の話でした。

サポートはとても嬉しいですが、お笑いで返すことしかできませんのであしからず。