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【フロッキン狭小壁】設計マニュアル

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「フロッキン狭小壁」の設計に関する記事を集めました。 採用事例はこちらのマガジンから!https://note.com/daidohant_8700/m/m0c530829020b
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#設計

5.設計における5つの注意点-「フロッキン狭小壁」

フロッキン狭小壁の設計の際は、以下の5点に注意が必要です。 ① フロッキン狭小壁は大臣認定品ではなく性能評価品となります。 よって施行令46条の壁量計算には算入することができませんが、 許容応力度計算には算入できます。 ※ハウスプラス確認検査株式会社 評価書を取得しています。 ② 普通の許容応力度計算のソフトにて入力できます。 ③ 1階でのご利用と、2階・3階でのご利用は商品が異なります。  ご発注の際はご注意ください。 ④ 柱の長さと上部梁の納まりによって耐力が変

6.開発への思い-「フロッキン狭小壁」

フロッキン狭小壁は、当社製品である「フロッキン金物構法(https://frog-king.jp/)」の柱頭柱脚金物を利用した耐力壁商品です。 「フロッキン金物構法」は、”施工が楽で在来工法の良さを活かした金物”をコンセプトに開発しました。 具体的には、次の4点の実現を目指しました。 ①ドリフトピンだけで施工可能!ボルト締め不要! ドリフトピンを打つだけで簡単に設置できる金物を作りたい!  写真の様に金物の固定もドリフトピンで出来るようにしました。これはもちろん工場での

11.雑壁利用で耐震性UPした事例-「フロッキン狭小壁」

フロッキン狭小壁の設計への組み込み方の例をご紹介します。 600mm未満の雑壁にフロッキン狭小壁を採用し、耐震性をアップさせる例です。 窓脇の455mmの雑壁をフロッキン狭小壁に変えることで、耐震等級1から耐震等級2にアップグレードし、耐震性を上げることが可能になります。 プランによって実現できない場合もありますが、壁を大きくすることなく耐震性を向上できれば、お客様にも喜んでいただけると思います。 こちらの設計例は「フロッキン狭小壁 設計技術マニュアル」内でもご紹介し

16.構造設計についての留意点-「フロッキン狭小壁」

フロッキン狭小壁は性能評価壁であるため、色々な適用条件があります。 下記3点に則った設計をして頂く必要がありますのでご参照ください。 ■1フロアあたりの使用限度 建物の同一階、同方向において、フロッキン狭小壁の短期許容せん断耐力の和は、全体の鉛直構面の短期許容せん断力の和に対して50%以下としてください。 全てをフロッキン狭小壁とすることは出来ません。 ■併用できる耐力壁 建物の同一階、同方向において、フロッキン狭小壁と併用できる(加算則の成立する)耐力壁は1/30rad

17.柱長さの適用範囲-「フロッキン狭小壁」

フロッキン狭小壁の柱長さは2,200mm以上3,000mm以下で設定し、柱長さに応じた許容せん断耐力にて構造設計してください。(1階の場合。2、3階の場合は2,300mm以上2,800mm以下。) フロッキン狭小壁の専用面材2枚は、柱高の中央に取り付けます。 柱に合板用の欠き込みがありますので、欠き込みに面材を乗せ、更に上に2枚目の面材を乗せる形となり、最終的に合板上と柱の欠き込みの間に約5mmのクリアランスが残ります。 こちらのクリアランスが無いと、所定の壁せん断耐力が出