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【フロッキン狭小壁】設計マニュアル

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「フロッキン狭小壁」の設計に関する記事を集めました。 採用事例はこちらのマガジンから!https://note.com/daidohant_8700/m/m0c530829020b
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#木造

1.狭小住宅の設計自由度を高める 「フロッキン狭小壁」とは?

「フロッキン狭小壁」は、柱芯-芯350㎜で壁倍率7倍相当と高い耐力を実現する木構造の耐力壁です。耐力が高いのに構造計算も施工も簡単な商品を目指して開発しました。そんな「フロッキン狭小壁」の特徴をご紹介します。 <ディティール>フロッキン狭小壁は、専用の柱頭金物(FP-25)・柱脚金物(FHD-50)・専用アンカーボルト・専用面材・専用ビスから構成される、柱芯-芯350㎜の耐力壁です。 柱芯-芯350mm限定となり、柱長さは2200~3000mmの範囲に対応しています。 納

2.部材構成と加工について-「フロッキン狭小壁」

お問い合わせいただくことが多い、フロッキン狭小壁の部材構成と加工についてご紹介します。 <柱>柱の柱頭柱脚はスリット加工とドリフトピン穴の加工をします。 柱のスリット方向にご注意ください。 原則、フロッキン狭小壁の合板とスリットの方向を合わせる形になります。 直交梁勝ち納まりの場合の柱頭のみ、スリット方向が90度回転します。 構造面材と柱をツライチにするため、柱に深さ12mmの溝加工をします。 柱材は、105角~150角(平角も可)、スプルース同一等級 構成集成材E95-

9.【採用事例】銀座の狭小店舗-「フロッキン狭小壁」

小スペースに大空間を実現する「フロッキン狭小壁」が、都心の商業施設にも採用されました。 採用されたのは、日本でも有数の繁華街の一角、銀座7丁目に立つ、4つの飲食店舗が入る商業施設「GINZASTEPS」。 平面計画は、小さな4人掛けカウンターのある店舗がスキップしながら連続し、各店舗がつながりあう、らせん状のワンルーム形式です。 敷地は、幅の狭い裏路地に面した約30m2程度の狭小地で、その条件から様々な制約が架せられた為、木造2階建てという構造形式を採用。木造の在来工法

10.納まりパターンと耐力-「フロッキン狭小壁」

フロッキン狭小壁は、納まりの種別、柱の長さによって許容せん断耐力が変わってくる壁で、三種類の納まりパターンがあります。 ①中柱型標準納まり 上部梁がフロッキン狭小壁上部を横断通過している納まりパターンです。 ②隅柱型標準納まり 上部梁の端部がフロッキン狭小壁の柱直上にあり出隅形状になっているパターンです。 ③隅柱型直交梁勝ち納まり、又は通し柱納まり 出隅型直交梁勝ち納まりは、出隅型標準納まりをベースにフロッキン狭小壁柱直上の直交梁が勝って、フロッキン狭小壁直上の梁が負