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【フロッキン狭小壁】設計マニュアル

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「フロッキン狭小壁」の設計に関する記事を集めました。 採用事例はこちらのマガジンから!https://note.com/daidohant_8700/m/m0c530829020b
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#ダイドーハント

12.使用部材と、木材の部材制限-「フロッキン狭小壁」

フロッキン狭小壁の使用部材と、部材制限についてご紹介します。 ■使用部材 フロッキン狭小壁は、下の画像の部材を使用します。 ①柱頭金物と②柱脚金物は専用の金物となります。 この金物が、フロッキン狭小壁の粘り強さを確保しています。 ③梁受金物は、直交梁勝ち納まりや、通し柱納まりなどの際に、フロッキン狭小壁直上の梁仕口において使用します(直交梁勝ち納まりと通し柱納まりはこちらの梁受け金物にて耐力壁の試験を行っています)。 他に、高強度鋼材を使った専用アンカーボルトM16、

14.46条第2項ルート(壁量計算除外ルート)の注意点-「フロッキン狭小壁」

フロッキン狭小壁は国土交通大臣の認定を受けたものでは無い為、令第46条の壁量計算に用いる事はできませんが、許容応力度計算に用いることができます。 その為、平屋でも2階建てでもフロッキン狭小壁を使用する場合は構造計算が必要になります。 原則、当該鉛直構面を用いる場合は、施行令第46条2項ルートで計算します。 施行令第46条2項ルート(壁量計算を満たさなくて良い許容応力度計算ルート)で設計する場合は、以下の3点についてご注意ください。 ① 柱・土台・梁・桁など構造耐力上主要な

15.専用金物の耐力-「フロッキン狭小壁」

フロッキン狭小壁に用いる専用金物の耐力についてご紹介します。 ■柱頭金物(FP-25) フロッキン狭小壁の柱頭に付く金物です。 短期引張り耐力が、隅柱で15.4kN、中柱で28.4kNとなっています。 ■柱脚金物(FDH-50) フロッキン狭小壁の柱脚に付く金物です。 短期引張り耐力が59.6kNと非常に高耐力なボックス金物です。 M16の専用アンカーボルトを使用します。 ■梁受け金物(FB-180、FB-240) FB-180は梁成180以上、FB-240は梁成240