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【フロッキン狭小壁】設計マニュアル

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「フロッキン狭小壁」の設計に関する記事を集めました。 採用事例はこちらのマガジンから!https://note.com/daidohant_8700/m/m0c530829020b
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#耐力

9.【採用事例】銀座の狭小店舗-「フロッキン狭小壁」

小スペースに大空間を実現する「フロッキン狭小壁」が、都心の商業施設にも採用されました。 採用されたのは、日本でも有数の繁華街の一角、銀座7丁目に立つ、4つの飲食店舗が入る商業施設「GINZASTEPS」。 平面計画は、小さな4人掛けカウンターのある店舗がスキップしながら連続し、各店舗がつながりあう、らせん状のワンルーム形式です。 敷地は、幅の狭い裏路地に面した約30m2程度の狭小地で、その条件から様々な制約が架せられた為、木造2階建てという構造形式を採用。木造の在来工法

10.納まりパターンと耐力-「フロッキン狭小壁」

フロッキン狭小壁は、納まりの種別、柱の長さによって許容せん断耐力が変わってくる壁で、三種類の納まりパターンがあります。 ①中柱型標準納まり 上部梁がフロッキン狭小壁上部を横断通過している納まりパターンです。 ②隅柱型標準納まり 上部梁の端部がフロッキン狭小壁の柱直上にあり出隅形状になっているパターンです。 ③隅柱型直交梁勝ち納まり、又は通し柱納まり 出隅型直交梁勝ち納まりは、出隅型標準納まりをベースにフロッキン狭小壁柱直上の直交梁が勝って、フロッキン狭小壁直上の梁が負

11.雑壁利用で耐震性UPした事例-「フロッキン狭小壁」

フロッキン狭小壁の設計への組み込み方の例をご紹介します。 600mm未満の雑壁にフロッキン狭小壁を採用し、耐震性をアップさせる例です。 窓脇の455mmの雑壁をフロッキン狭小壁に変えることで、耐震等級1から耐震等級2にアップグレードし、耐震性を上げることが可能になります。 プランによって実現できない場合もありますが、壁を大きくすることなく耐震性を向上できれば、お客様にも喜んでいただけると思います。 こちらの設計例は「フロッキン狭小壁 設計技術マニュアル」内でもご紹介し

15.専用金物の耐力-「フロッキン狭小壁」

フロッキン狭小壁に用いる専用金物の耐力についてご紹介します。 ■柱頭金物(FP-25) フロッキン狭小壁の柱頭に付く金物です。 短期引張り耐力が、隅柱で15.4kN、中柱で28.4kNとなっています。 ■柱脚金物(FDH-50) フロッキン狭小壁の柱脚に付く金物です。 短期引張り耐力が59.6kNと非常に高耐力なボックス金物です。 M16の専用アンカーボルトを使用します。 ■梁受け金物(FB-180、FB-240) FB-180は梁成180以上、FB-240は梁成240